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2009年4月1日、第129報!!

第129報(2009年4月1日)

 

(641)春節GWの観光客

2月2日の雲南日報、春城晩報によると、今年の春節ゴールデンウィークは、国全体が不況に陥っている中にもかかわらず、雲南省の観光総収入は18.07億元となり、前年同期より12.2%の増加だった。そして、雲南省内の観光地を訪れた人は延べ447.18万人で22.42%もの増加となった。その内、宿泊した観光客は延べ102.35万人で10.48%増だった。また、省内から出発する日帰りパックツァーに参加した人は、延べ344.83万人で26.48%もの増加となったのだそうです。
今年の春節時の航空チケット価格が比較的安かった為、航空機の利用客が大幅に増加した。中国民用航空が春節期間中に投入したのは5010便にも上り、前年同期より471便もの増便となった。これにより春節期間中に航空機を利用した旅客は延べ53.46万人で8.89万人の増加となり、増加率は20%近くにも上った。
鉄道は592本が運行され、前年同期より28本もの増発となった。輸送した旅客は延べ93.82万人で12.87万人の増加となり、増加率は15.9%だった。公路輸送に投入されたバスは延べ24.9万台で、輸送した旅客は延べ491.5万人にも上った。今回のGWの特徴としては、引き続きマイカーによる家族・グループ・個人旅行の増加が著しく、特に省外からのマイカー旅行が大幅に増加した事である。
各州市別にみると、昆明・曲靖・楚雄が観光客の増加したベスト3となり、前年同期より昆明が延べ43.2万人増、曲靖が延べ7.2万人増、楚雄が延べ6.39万人増加した。全体の統計を見てみると、紅河ハニ族イ族自治州を訪れた観光客が延べ53.81万人となり、毎回1位の昆明市に次ぐ第2位となった。
この7日間の春節GW期間中、全省23の主要観光地を訪れた人は延べ77.04万人となり、前年同期より55.1%増となった。昆明石林・昆明世博園・雲南民族村・麗江玉龍雪山への観光客はそれぞれ4.60万人を超えた。そして、この省内23の主要観光地の中では濾西阿廬古洞を訪れた人が最も多く、延べ11.16万人となり、これは石林の2.4倍という数字となった。濾西県観光局阿廬古洞風景区管理処の責任者によると、「この11.16万人という数字は概算であって、正式な統計数字はまだ出ておりません。洞窟(阿廬古洞)に入る前の場所に大型の公園が有り、平時は3元の入場料を徴収していましたが、今回のGW期間中は無料とした為、来園した人が非常に多くなった。この部分の観光客数が換算されている為、延べ11.16万人という大きな数字となった」のだそうです。

不況の嵐の中、前年度より観光客数が大幅に増加したという景気のいい記事ですが、前回の春節GWは御存知のとおり深刻な冷・雪害で国内観光が大幅に落ち込んだGWでした。ちなみに一昨年の春節GWの観光客総数は452.86万人で今回よりも多く、観光総収入は16億5845万元で、今回より10%近く少ない数字ですが、この2年間の物価上昇・インフレ率を考慮すれば、マイナスに等しいでしょう。旱魃のおかげで(?)天気は最高に良かったにもかかわらず、2年前の水準にも達する事が出来なかったというのは、やはり不況の影響なのでしょうね。

(642)通海のコレラ感染騒動の顛末

2月3日の春城晩報、雲南ネット、雲南日報によると、2日の午後、雲南省衛生庁と玉渓市政府が共同で「1・16コレラ疫病防疫制御処置」についての記者会見を行った。玉渓市通海県四寨村で発生したコレラは、後に華寧県、江川県に拡散し、コレラ患者は20名、コレラ菌に感染しているが発症していない人が27名となり、隔離治療を受けたが、すでにこの47名全員が健康を回復して退院し、コレラ感染は完全に制御されたのだそうです。
1月15日から17日にかけて、通海県四街鎮四寨村4組村民の李某達は、村内で執り行われた弔事による宴席に参加した(中国の農村では結婚式でも葬式でも、食事がふるまわれる宴席がメイン行事となります)。この宴席に参加したのは地元の通海県と、近隣の華寧県、江川県から来た585名で、後にその内の26人が昨年11月に東南アジアのコレラ流行地区に観光旅行をしていた事が判明している(コレラの潜伏期間は数時間から5日間といわれており、菌が二ヵ月も潜伏する事が有るのでしょか?)。1月18日の深夜3時頃、李某(男・73歳)は下痢が止まらず通海県人民病院に駆け込んだ。その後、更に2名の同じ四寨村4組村民も同じような症状で通海県人民病院に入院した。この3名の病状が更に悪化した為、通海県人民病院から設備の整った玉渓市人民病院に転送して治療に当たった。同時に通海県疾病制御センターに病状を報告し、この報告は直ちに玉渓市疾病制御センターに伝えられ、玉渓市から係官が派遣されて検査が行われた。21日の午前10時、検査の結果が出てコレラ0139に感染していたと判断され、22日の深夜2時に省疾病制御センターによる再検査により、コレラビブリオ0139に感染していた事が正式に確定された。
コレラ感染が発覚した後、省・市・県の各級衛生、防疫、公安等の部門の工作人員は直ちに現場に赴き、防疫活動を行った。この葬式の宴席に参加した585人と、それらの人と密接に接触した者を全て隔離して観察下においた。これにより、疫学的検査を受けたのは8561名にも上った。そして、コレラを発症した20名の患者と、27名の保菌者を病院に隔離収容して集中治療を行った。
このコレラの拡散を防ぐ為に、伝染病防止法に依って公安部門は通海県四寨村と華寧県沖麦村に封鎖措置をとり、同時に通海・華寧・江川の三県で環境消毒作業を全面的に行った。消毒面積は11万8965平方メートルにも亘り、それに合わせて広範な愛国衛生運動と健康教育宣伝を行い、配布した宣伝資料は5万枚以上にも上った。
1月30日の18時の時点で、コレラ疫病は完全に制圧され、死者も出ず、また二次感染者も出さず、拡散を防ぐことが出来た。そして、通海県四寨村と華寧県沖麦村の汚染地区隔離処置はすでに全て解除されている。
また、記者会見では1月18日に発覚したコレラ感染事件が、2月2日になってようやく公式発表された事について、何故こんなに発表が遅れたのかという疑問の声が出た。それに対して、玉渓市の王躍副市長は「感染が発生したのは16日だが、コレラと正式に判明したのは22日の深夜2時だった。疫病が発生してから今日まで発表されなかったのは、<情報公開条例>に基づけば確かにいささか遅れた事にはなってしまったが、<伝染病防止条例>の規定からすると、私は今回の発表過程に問題はなく、合法的であったと信じている」のだそうです。

(643)全国大学ランキングでの雲南ベスト3は云大・昆工・師大

2月11日の春城晩報によると、各界が注目している2009年度中国大学ランキング(武書連主編)が正式に発表され、この中の各省別のランキングでは。雲南省の大学ベスト3に選ばれたのは、雲南大学・昆明理工大学・雲南師範大学となった。そして、長年第4位の座を維持していた昆明医学院は、今年からその座を雲南農業大学に明け渡す事になったのだそうです。
雲南師範大学党委員会副書記の周本貞教授によると、「受験生から見れば、大学を選択する際に、大学ランキングは一定の参考価値が有るものだが、そのランキング自体は興味のある人や社会の需要によって作られているものにすぎない」のだという。
多角的な角度で審査した結果、<中国大学評価>選定チームは2009年度の中国一流大学ベスト15を発表した。第1位は精華大学で以下、北京大学、淅江大学、上海交通大学、南京大学、中国科学技術大学、中国人民大学、中山大学、南開大学、華中科学技術大学、武漢大学、ハルピン工業大学、天津大学、北京師範大学、西安交通大学と続く(復旦大学が入っていないのでおかしいと思いネットで確認すると6位に入っていました。そうなると西安交通大学はベスト15からは外れる事になりますね)。2008年度と比べると、変わったのは西安交通大学がベスト10から落ちて、中山大学に取って代わられたくらいのようです。
<中国大学評価>選定チームは中国管理科学研究院に所属し、選定チームの成員は大学評価とランキング領域(?)の専門家の武書連を中心とした人達である。彼らは国内で初の大学の学部ランキング、専攻学科ランキングと大学評価を実現した。この武書連が中心となった<中国大学評価>選定チームが発表した大学ランキングは、これまでずっと広範な影響力を持つものと評価されている。
周本貞教授によると、「総体的に見て、大学ランキングは大学の総合的な実力が客観的に反映されたもので有り、事実に即したものである。雲南省の大学ランキングを見てみると、比較的事実に即しているが、それは総合的な力の評価にしか過ぎず、実際には、多くの雲南の大学には各自の特色ある学科や専攻が存在する。大学ランキングはある程度は大学を鼓舞激励する事になり、元気づける事にもなる。しかしながら、それに浮かれてばかりいてはダメで、真に行わなければならないのは、やはり地道に学問を行い、人材を育てていく事である。受験生からすれば、受験の際に大学ランキングは一定程度の参考価値は有る。しかしながら、大学の選択と、学科の選択は理性的であらねばならず、自分自身の興味や、社会が求める人材の需要から出発し、その大学の学風、校風や文化的な土壌等の要素を検討して決めなければならない」のだそうです。

かつては北京大学、精華大学、復旦大学が中国の名門大学御三家だったのですが、今はそうではないようですね。この<中国大学評価>選定チームのランキングでは精華大学、北京大学、淅江大学がこの十年間ずっとベスト3の座を維持しており、科学研究分野では淅江大学は今回初めて北京大学を上回る評価を得たのだそうです。精華大学の首位は13年連続で、分野別のランキングでは、北京大学は11分野中の、理学、医学、哲学、経済学、文学、歴史学の6分野で第1位となり、清華大学は工学と管理学、中国人民大学は法学、北京師範大学は教育学、中国農業大学は農学で、それぞれ首位に立ったようです。雲南省においては医科大学が農業大学に抜かれるなんて、いかに医学の地位が低いというか人気が無いのが良く判ります。社会主義国ではどこも伝統的に医者の地位が相対的に低いのですが、市場化が始まって医者が儲かる商売となっても、責任が重くてハードワークというのは理系エリートにとってあまり魅力の有る仕事では無いようです。貧富の差が激しいこの国では、優秀な一部の大病院や金持ち向けの病院の医者だけが大儲け出来る構造になっており、社会主義教育システムの中で医療技術者が粗製乱造され、医者のレベルのバラツキが非常に大きく、医師という職業に敬意を払うという社会文化も育ちませんでした。医者全体に敬意が払われ、それなりの社会的地位を与えられる西側民主国家とは違い、この国の低い地位と待遇におかれた医者は、自分の仕事が報われない事に絶望して、転職する人が多いという話を直接医者から聞いた事が有ります。

(644)雲南省の昨年の人口増はたったの29万人だが高齢化も進む

2月18日の春城晩報から。17日の雲南省人口と計画生育委員会の発表によると、昨年度の雲南省の人口増は僅か29万人に止まり、これはこの30年間で人口自然増加率が最も低い年となったのだそうです。
昨年末の雲南省の総人口は約4543万人で、人口出生率は1.263%で出生人口は約57万人となり、一昨年より0.045%下がった。死亡率は0.631%でこれは0.009%上昇した。自然増加率は0.632%で一昨年より0.054%下がった。そして、雲南省の文化程度も継続して上昇しており、非識字者は14.13%で、2005年の人口抽出検査時からは1.1%も下がった。また、人口の増加に伴って雲南省の65歳以上の老齢人口は358万人に達し、総人口に占める割合は7.87%となり、老齢化の速度がまた早まった事となった。そして、都市化の速度も早まり、労働年齢人口の比重が絶え間なく増加する等の問題が益々突出してきており、社会への就職圧力が高まって来ているが、経済発展に伴う労働就職環境の柔軟性は却って下降して行く傾向にある。この数年、雲南省における労働力の就職圧力は不断に増加していくであろうとみられている。
2月19日の雲南日報によると、農村の一人っ子家庭に褒賞と優遇措置を与えた為、大きな成果を上げる事が出来、現在、全省の一人っ子証明書を取得した農家の総数は63.2万戸にも達した。また、2008年度に雲南省政府が人口生育計画工作に投じた経費は1.9億元にも上り、一昨年より4500万元も増加した。
2月21日の春城晩報によると、今世紀の30年代に雲南省の人口は5000万人に達するものとみられている。2005年に行った1%人口抽出調査によると、全省の15歳から64歳までの労働年齢人口は総人口の約70%を占めている事が判明し、これは就職圧力がこれから益々高まる事を意味する。また、全省の65歳以上の老人人口は増加傾向が益々早まり、この急激な人口老齢化によって高齢者への医療・社会保障の問題が、新たな社会問題となっていく事は必至であると見られているそうです。

かつての中国は巨大なワークシェアリングをやっていたわけで、1人で出来る仕事を何人かで分け合ってのんびりこなしていたから、生産性の極端に低い社会であったにもかかわらず、なんとか国民に仕事を分け与える事が出来ていたわけです。だから、市場化だの効率化だのが始まれば、労働力が余るのは目に見えていました。そこで、安い労働力が有ると盛んなプロパガンダを行い、海外からの投資を呼び込むことで職を創出し、世界の下請け工場化と人口ボーナスのおかげで、ある程度の経済成長を成し遂げる事が出来ました。しかしながら、金融危機で下請け工場は切り捨ての危機に瀕し、人口ボーナスが尽きるどころか一人っ子政策の後遺症で、急速な高齢化の波が襲おうとしております。国民の7~8割を占める農村戸籍者のほとんどが医療保健・社会保険のセーフティネットの枠外に追いやられている現状を劇的に改善しないかぎり、高齢化社会の到来は中国社会にとって悪夢以外の何物でもないでしょう。故に中国は弛まぬ経済成長しか道はなく、成長が止まる事になれば、混乱は必至となります。願わくはその混乱をごまかす為に、難民をまき散らしたり、対外紛争などを起こしたりせぬ事を望むばかりです。

(645)50年に一度の大旱魃が雲南を襲う?

2月21日の都市時報によると、20日の雲南省・市森林防火と旱魃工作テレビ会議で発表された統計では、昆明市の旱魃の被害を受けた農地面積は38.8万畝(1畝は666.7㎡)に達し、被災した農民は5.7万人に上り、4万匹の大型家畜が飲み水不足に陥っている。そして、これから4月にかけて旱魃の被害は益々深刻なものになるであろうとみられているそうです。
今年の1月以来、昆明市の大部分の地区では気温が異常に高く、降水量は非常に少なかった。1月から現在までには小雨が5回有っただけで、累計の降水量は7.1ミリにすぎない。2月19日の時点での全市の貯水池・ダムの畜水量は14.5億立方メートルで、昨年同期よりも3400万立方メートルも少ない。総体的に見て、全市の水の供給量状況は現在は安定しており、畜水量の状況から見ると、都市部への水の供給は問題ないが、高地や僻地・山間部では水の出が悪くなっている状態だという。
全市の旱魃による被害を受けている農地は38.8万畝に達し、その中で比較的軽い被害なのが28.8万畝で、重度の深刻な被害を受けている農地が約7万畝となっている。被災した農民は5.7万人にも上り、4万匹の大型家畜が飲み水の獲得困難に陥っている。
気象部門の予測によると、2~4月の全市の気温は依然として高いままで、水分蒸発量は益々増加していく事になる。雨が少なく、空気中の湿度も低く、土壌の水分含有量も下降して行き、旱魃の被害は益々拡大していくものと見られる。現在のところ、継続して拡大している旱魃の被害に対して、昆明の農業生産、農村の人や家畜の飲水、森林防火、緑化と苗の生育、春の耕作と種蒔き等の水の使用に深刻な影響を与える事になっている。
2月26日の雲南日報、新華社ネット雲南版によると、雲南省防災旱魃災害指揮部の発表では、全省各地で旱魃に対して、様々な積極的な行動が行われ、様々な措置でもって対処を行っているのだそうです。
2月20日までに全省で旱魃に対して投入された資金は5300万元余りにも上り、動員された人員は延べ189万人、配水ステーションは1046ヵ所、投入された旱魃用の機械は4.95万台、稼働された電動井戸は1476ヵ所、水の運搬用に出動した車両は延べ1.36万台だった。これにより旱魃地区に給水された水は5億立方メートル、灌漑された農地面積は177万畝余りで、水不足が臨時に解決された人は92万人、そして、564万匹の大型家畜の飲水不足を解消した。また、全省各地の最高気温の平均が22.8度となり、これは歴史上、この時期では最も高い気温の記録となった。
これと同時に森林防火運動が開始され、あらゆる野外での火の使用申請を停止し、厳格に一切の野外生活での火の使用を禁止とする。特に都市に隣接する山を重点とし、さらに風景観光地区・水源地区等を管理・制御していくのだそうです。

 


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