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File No.18 梯田酒

発見場所: 元陽県南沙の小売店    入手価格: 5元

梯田酒

元陽梯田甲天下

本品選用元陽梯田産稲谷、玉 米、山泉水配制。

酒精度: 30パーセント

浄含量 : 430ml

廠址: 雲南元陽県馬街供銷合作社梯田酒廠

 「梯田酒」。日本語に訳せば、「棚田酒」。
  2年前あたりから、中国のインターネット上で元陽の棚田が話題になり、2002年の春節(中国正月)の休みにも、中国人カメラマンが大勢押し掛けるようになっていた。
 あるハニ族村の入り口ではゲートを設け、入村料をとるようになって いた。観光地の「民族村」として、政府が補助金を出し、民家を伝統的な茅葺き屋根の民 家に建て直し、レストランを作った。 地元政府は、元陽棚田を世界遺産に申請すべく、着々と準備中である。 中国の「西部大開発」(中国西部は、貧しい地域なので、これからは西部を重点的に 開発をしようという政策)の勢いに乗って、世界遺産の登録も成功させようとしてい るようだ。 テレビを見ていると、2008年のオリンピックが決まったことがよほど嬉しかっ たらしく、まだ数年先なのに、毎日のようにオリンピック関連の番組を放送している。このことも、「西部大開発」にはずみをつけている。
  元陽政府は、世界遺産への登録と同時に、観光開発も考えている。なにしろ、棚田 しかない貧しい土地なので、その棚田に価値があると知った地元の人たちは、なんとか、これを経済的な発展に結び付けようという考えなのだろう。
 元陽には、そういう背景があって、「梯田酒」が売り出されているのである。 「棚田ブーム」といってもいいかもしれない。日本でも、「棚田米」とか「棚田酒」とか、棚田の名をつけた商品があるが、考えることは中国でも同じ。
 しかし、この酒、原料を見るに、コメとトウモロコシである。トウモロコシは、棚田では作らないのではないか? しかし、中国人によると、この「梯田」という言葉は、いわゆる日本でいうところの「棚田」という意味の他に、「段々畑」を含めることもあるという。だから、トウモロコシを使った酒でも「梯田酒」と呼んでいいそうだ。
  味の方はというと、これは、白酒(蒸溜酒)なのでアルコール度は高く、カーッと咽を焼くよう強烈な酒である。しかし、一般 的な白酒よりは、まだましとも言える、
  コメの香りと、実験室の片隅に置いてあるようなアルコールの匂いがする。慣れないと「美味しい」とは言い難い。いや、人好きずきだから、あんがいこういう匂いが好まれるのかもしれないが。私は、悪酔いしてしまった。
 それと気になったのは、一般的なビン飲料で使われているような金属の栓ではなくて、プラスチックの蓋をはめてあるだけなので、持ち運びするとき、気をつけないと、少しずつ漏れてしまい、酒の匂いがついてしまうので、ご注意ください。

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