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File No.16 大白兎

発見場所: 元陽の小売店    入手価格: 3元6角

大白兎
White Rabbit Creamy Candies

配料: 淀粉糖漿、蔗糖、煉乳、■粉、■油、食用明◆
(■は女へんに乃、◆は月へんに交)

上海冠生園食品有限公司

  「大白兎」ホワイト・ラビットは、私の好きなミルク味のキャンディ。
 1980年代中ごろからすでにこのキャンディは売られていた。でも、いつころだったろう、ホワイト・ラビットの偽物、類似品がたくさん現れた時期があった。1990年前後だろうか。「太白兎」「白兎」「小白兎」などが記憶にある。
  それらはすべて元祖の「大白兎」と同じような白・青・赤・黒を使った包装。ちょっと見には、どれがどれか区別 がつかないこともあった。雲南の田舎に行くと、偽物・類似品が多かったような気がする。
  当時、今ほど美味しいお菓子がなかったので、この「大白兎」は、私の好物になった。これ だけは、外国人の肥えた口にも合うキャンディだった。日本でもこれなら売れるのではないだろうか。実際輸入食品店なんかで売っているかもしれないが。
  ある年、昆明から西双版納へ向かう途中、たぶん墨江あたりの田舎町だったと思うが、商店に入ったら、なぜか「大白兎」が置いてあって、それが昆明で買うよりも安いので、一抹の不安を感じたものの、あのミルク味を思い出してしまい、つい買ってしまった。
  ところが、外側の袋を破って、中のキャンディを触ったとき、「あっ、やられた」と気がついた。包装紙の質が違っていた。そして口に入れたら、ミルク味ではなくて、案の定、質の悪い果 物の味がするキャンディだった。
  こんなとき店員に文句を言っても無駄だ。だいたいにして、彼らは本物の「大白兎」を知らないのだ。だから、「これは偽物だ」といっても、彼らにどうやって証明するのか? 仮に彼らが偽物だと気がついていても、「売ったら勝ち」と考えている彼らが、袋まで破り、一個食べてしまったものを、「すみませんでした」といって、お金を返してくれるなどということは絶対ありえないのである。
  このキャンディは、粘性が強くて、虫歯の詰め物などがくっついて取れてしまうこともあるので、もし食べる機会があったら、それだけは気をつけてください。

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