(586)昆明で小銭不足が深刻化、「物乞い」も両替に貢献
3月6日の都市時報より。
「小銭に両替しようとするのは本当に難しい事なの!」と、昆明鷹王文具チェーン店で働く陳女史は溜息をついた。陳女史によると、鷹王文具全体では、毎月5角(7円強)以下の小銭の需要は2000元分にも上るが、これを手に入れるのは非常に困難な情況にある。昨年から小銭不足が始まり、真に頭の痛い問題と成っているのだ。本紙でも2007年12月26日A14版で「小銭不足でパン屋の主人が街を駆けずり回る」という記事で紹介したことがある。それは、パン屋の主人が小銭を求めて二十数行の銀行を回るが、たった5元4角分の小銭しか手に入らなかった、という話だった。
この様な小銭不足について、中国人民銀行(中国の中央銀行)昆明中心支店の行員によると、『銀行が発行している小銭は、市場の需要に十分に応えることのできる量である。しかしながら、市場に流れた小銭は「市場に出ても流通していない」という現象を引き起こしており、これが小銭不足の主な原因である』のだそうです。
鷹王文具チェーン店の経理担当者が記者に語ったところによると、「毎月我々は大量の小銭を用意する為に両替を行わねばならず、これは非常に大変な作業となる。あらゆるつてを辿って友人に頼んだり、コピー屋等の小銭の集まる場所に足を運んで両替を頼んだりするのです。先月、ようやく友人に頼んでいた500元分の小銭が手に入った。しかし、これを受け取ったとき、この小銭はほとんどが黒々と汚れており、さらにくさい臭いを放っている事に気付いたが、背に腹は変えられず、受け取るしかなかった。これらをおつりとして客に渡すと、汚れているのを嫌がって受け取りを拒否する人も多かった。それに店員
自身もこのような汚れた小銭を扱うのはいやだったが、他に方法は無く、ようやくその500元分の小銭は20元分を残すまでに減らすことが出来た。だが、また新しい月が始まったので、市内の10のチェーン店が新たな小銭の配給を待っているのです」と、溜息を付いた。
この小銭不足を解決する為、鷹王文具では代金券を発行しようとしたが、消費者はこの様な支払い方法を受け付けなかった。また、小額の文具代をカードで購入してもらう事も困難である。目下のところ、鷹王文具では社員を動員して小銭を集めるしかなく、社員の家族にまで小銭を集めてもらっている。
鷹王文具の郭社長が言うには、「社員達は自分の子供の貯金箱にまで視線を向けている。本店の経理部門の社員は禄勧(昆明市区の北に位置する農業県)等の農業信用組合に行ってまで小銭を求め、最も多いときは一度に2000元分も両替してきた。しかし、これには道路の通行費やガソリン代、更には人件費等が必要となるが、このような代償を払ってまでして小銭を集めても、それだけの価値はある」のだという。
一方、小銭の使用を奨励する為に、ウォルマート(沃尓瑪)では昨年の2月から「小銭に両替したお客様にプレゼントを進呈」キャンペーンを展開した。1角か2角の小銭を持ってきて店のカウンターで20元分を両替すると「すてきなプレゼント」を貰えるのだ。この他にも、銀行と協議して特別に不定期に小銭を供給して貰っているが、それでもなお小銭が不足している情況は改善出来ていない。主に、1角と5角の紙幣・コインが不足しているようだ。
篆新農貿市場で野菜を売っている馬さんの場合は、この小銭不足に対して、商売品の野菜の量を増やしたり減らしたりすることで、小銭の代用としていたが、その他にも有料公衆トイレに行く際、毎回1元を出してそのおつりをコツコツと集めているのだという。
取材によると、公衆トイレ・屋台・新聞スタンドや生鮮食品市場等の小銭の流通が盛んな場所は、商人達に宝の山の様に見られており、この小銭不足はこそこそとしたアングラ交易の兆候が見られるようになってきた。
三合營のとある公衆トイレの管理人が語ったところによると、「トイレの使用費は3角で、ある時にはティシュでおつりの代用とする様な事もしたりするが、それでも大量の小銭が集まってくる。そこで、親しい友人に頼まれて100元分の小銭を10元のマージンで両替をしている」のだという。また、昆明医学院付属病院付近の有料自転車保管所の管理人の話だと、「私自身が蓄え貯めてきた一定量の小銭を提供することが出来るが、100元分の小銭には105元の現金が必要」なのだそうです。
現在、昆明の多くの小売業者は、小銭を求めて生鮮食品市場や公衆トイレ、はては街角の物乞いからも小銭を収集している。この中で、小銭に両替する事で利益を得ている人が多くいて、普通、100元分の小銭に5元から10元の手数料を受け取っている。この為、公衆トイレや食品市場等の本来は大量に小銭が流通する場所で、返って小銭が不足するという事態を引き起こしている。
この小銭不足の情況に対して、専門化が分析する原因は多岐にわたっている。市民が小銭を軽く扱い粗末にしている事、小銭、特に硬貨を持ち歩く事を面倒くさがり、無くしたり、自宅の貯金箱に放り込んだままにしたりしている事等である。ひどい例としては小銭を使って工芸品を作ったり、コインをアクセサリーに使ったりもしている。これは<現金管理条例>違反の違法行為であるが、しかしながら、この法律にはどのように懲罰が実施できるのかが明確に規定されていないので、この様な現象を取り締まるのは困難なのだそうです。
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(587)雲南の白酒サンプリング検査は8割が合格
3月7日の春城晩報によると、6日の省質量技術監督局が発表した雲南省白酒産品のサンプリング検査の結果では、雲南省の白酒の総合質量のサンプリング検査合格確率は8割に上ったそうです。
今回の検査は、質量技術監督局が昆明・紅河・文山・大理・保山等の地区の50の代表的な白酒生産企業においてサンプリング検査を行ったものだ。検査の結果は調べた50の産品の内、40品目が合格し、産品の実質質量と総合質量(?)の検査合格率は80%となった。今回の検査の結果から見ても、雲南省の白酒産品の品質は年を追うごとに高まって来ており、2006年のサンプリング検査と比べると合格率は20%も上昇している。その為、今年は雲南省の歴史の中で、白酒サンプリング検査合格率が最も高かった一年となるのだそうです(?)。
しかしながら、雲南省の白酒産品の品質は年々良くはなってきているが、目下の雲南の白酒生産企業が大小含めて約2000社も有る中で、生産許可証を所持している企業は479社にしかすぎない。生産許可証を持っていないほとんどの企業は、小規模で、分散しており、乱れた生産情況にある。そして、企業規模が小さい為、生産条件が劣り、設備が老朽化しており、それが生産管理の水準の低い原因ともなっている。さらに企業のブランド意識が劣っている為、産品の付加価値も低くなっており、これが雲南の白酒が省外の産品と競争する際の不利な要因となっている。現在、雲南の白酒の多くは低価格酒産品市場の一部を占めているにすぎない。目下のところ、雲南省の酒類生産企業の販売量は全省の酒類消費総量の20%に止まっている。
今回のサンプリング検査が示すとおり、雲南省の白酒産品の品質には幾らかの疎かに出来ない問題があり、例えば、総エステル含有量の問題がある。総エステル量は白酒の中でのエステル類の芳香物の総量で、その含有量の大小が酒の品質及び香型(香りと味の種類による分類型)に関係し、もしも総エステル量が少なすぎると白酒の味が淡白になってしまうのだそうです。国のサンプリング検査によると、2004年度の全国の白酒の合格率は82.9%ですから、雲南省は三年前の国の平均合格率すらも上回っていない事になります。二割も不合格なのに「合格率が80%に上る」と自慢げに記事を書くのも、いかに食品の品質に対する姿勢が我々とは異質なのかが分かりますが、白酒生産企業(工房)の四分の三が生産許可証を持っていないのに、企業として存在し続けているというのは、人治国家として面目躍如(?)たる無法ぶりですな。
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(588)雲南で最も早い列車が昆曲線に
3月9日の彩龍中国ネットによると、近日(?)、鉄道省は昆明鉄路局に向けて特別に二両の準高速機動車を配置した。この車輌は雲南省内で最も速度の早い機動車となるのだそうです。
記者が、この二両の韶山7E型の準高速機動車6001号と6002号を遠くから眺めると、生き生きとした精神に輝く双子の兄弟の様に見えて(?)、非常に人の心を引き付ける物だったという。目下のところ、この二両の機動車は昆明から曲靖までの都市間路線に投入されており、最大運行速度は時速170キロとなる。
2月19日、この機動車は濾昆(上海−昆明)線昆曲区間での試運転を行い、高原の鉄路での動力の試練を経て、順調に走行出来る事が確認された。そして、この機動車は調整が行われた後、正式に昆曲都市間列車として、牽引の任務に就いた。これにより、昆明から曲靖までの列車の運行時間は更に短縮される事になったのだそうです。以前、(380)で2004年8月4日に雲南の鉄道が始めて時速100キロを突破した事を、そして(385)で、その翌月の9月には時速120キロを突破した事を紹介しました。あれから4年近く経って今度は170キロですか。凄いものです。雲南の鉄路はほとんどが山岳地帯を走る為、勾配が大きく、カーブが多いので、スピードアップがとても難しかったのですが、着々と高速化が図られているようです。でも、以前とそんなに線路の状況が変わったとは思えないのに、スピードアップだけが進んでいるのを見ると、安全対策にどれほど気を配っているのか、とても気になります。
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(589)602万人の農村生徒らに無料教科書
3月11日の春城晩報より。3月10日、省教育庁が記者に明らかにしたところによると、今年の春季の学期から雲南省の農村と県レベル(地方という意味)の義務教育段階(小学校6年と初級中学校3年)602万名の小中学生全てに、国と省が提供する無料教科書が配布される事になった。これは全省の義務教育段階にいる在校生(ココがミソかも?)の92.8%を占めている。そして、農村の義務教育段階の子供達の学習源の不足を補う為、雲南省では3月15日以前に、彼らに無料で教科書に相応した補助学習教材を送る事にした。この様な措置は雲南省では初の試みとなるのだそうです。
この3月15日以前に、農村の義務教育段階の子供達に教科書とそれに相応した補助学習教材を配布するのは、これが長年の農村小中学生が直面していた学習資源の欠乏に対する有効な解決方法の模索の措置であり、農村の義務教育の質量を高め、都市と農村の教育を均等発展させる事を推し進める為である。
教育庁の話では、今年の春季の学期から無料教科書の数量と質量を保つ前提のもと、雲南省では余剰資金を使って、全省の義務教育段階で無料教科書を受け取っている生徒に、同じように教科書に相応した無料の補助学習教材を提供する事にした。その補助学習教材の内容は、小学校段階の3年生から6年生までの国語と数学、4年生から6年生までの英語、初級中学段階の1年生から3年生までの国語・数学・英語・物理・化学・生物である。
また、無料教科書が配布されたのは、全省の129の県市区の中で、112の県市区では全ての生徒に送られ、残る17の市区でも農村の生徒(農村戸籍の生徒)には全て配布されたのだそうです。注意して読むと、602万人の農村と県レベルの小中学生に無料教科書を配るのは明確に記述されていますが、補助学習教材の方は農村だけなのか、県レベルも含めた602万人なのか、或いは一部の農村だけなのか、曖昧な記述となっています。教科書と同じく602万人に配るのなら、いい宣伝にもなるのですから、明確に記述するはずでが、読者にさりげなく誤解するように仕込んだ、巧妙なプロパガンダの一つなのでしょうかね。ちなみに3月2日の春城晩報によると、この602万名の農村と県レベルの小中学生とは、小学生421万人、初級中学生181万人だそうです。一学年の生徒数にすると、小学生は約70万人、中学生は約60万人となり、この数字から推計すると、農村と地方では小学校から中学校に進学する過程で、10万人(十数%)もがドロップアウトしている事になります。
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(590)昆曼公路が全線開通
〔*は左が孟で右が力、#は上が敢(厳密には左上のエの部分がユとなる)で下が心〕3月19日の春城晩報、20日の雲南信息報、21日の彩龍中国ネットによると、16年の歳月を費やして建設が進められていた昆曼(昆明−バンコク)公路の最後の部分となる小*養−磨#公路が、21日に開通し、これにより昆曼公路がようやく全線開通する事になったそうです。
この小*養−磨#公路の完成により、昆曼公路の全線1807キロが全て開通する事になる。内訳は、中国部分が688キロ、ラオス部分が229キロ、タイ部分が890キロである。この昆曼公路は、昆明−玉渓−元江−磨黒までの345キロが高速道路となり、磨黒から思茅区までの64キロは現在2級公路だが、来年末には高速道路が開通する予定となっている。思茅区から小*養までの97キロは高速道路となり、今回開通した小*養から磨#までの185キロは、1級公路または高速道路部分が34キロで、残りは全て2級公路の標準で建設されたが、将来は拡張して高速道路化する計画が有る。この小*養−磨#間の新たに建設された公路は、旧来の小磨公路よりも46キロも短縮された。
磨#からラオスに入り、モーディン・ナムターを経て、メコン河沿いの国境の街フェサイまでの200キロ余りは、中国・ラオス・タイの3国が力を合わせて建設したものだ。この道路は全線が舗装道路となり、中国標準の準3級公路の規格で建設された。ラオス部分は、ほとんどが山岳地帯を通過するのでカーブが多くなり、時速3〜40キロでしか走行出来ない。また、フェサイから対岸のタイのチェンコンへは、現在建設中のフェサイ大橋が2011年に完成するまで、フェリーで渡河する事になる。
タイの国境の街チェンコンからチェンライを経てチェンマイまでの200キロ余りは、中国標準の2級公路に相当する道路となり、チェンマイからバンコクまでの650キロは、片道2車線の高速道路となる。
昆曼公路全線の所要時間は以前より48時間程短縮され、20時間程で走行出来るようになる。予測によると、この昆曼公路では毎日二千台の20トントラックが物資の輸送を行う事になり、中国とアセアン諸国との貿易物資の四分の一が、この道路を使って輸送されるという。そして、この公路の全面開通と高級公路化によって、この道路を行き交う流通貨物の総資産値は4000億米ドル以上となり、更に観光の振興も伴う為、沿線の国・省、特に昆明とバンコクの二つの大都市は、GDPの成長率を倍化させる事になるだろうと見られている。それから、この道路の開通によって輸送コストの軽減も期待されており、例えば昆明地区の主要産業となってきた「切り花」の輸送では、空路よりも三分の一の経費で済む事になるようだ。また、タイの商品が1日で昆明に到着できるようになったので、タイ製品を専門に扱う大型の卸売市場が昆明に建設される事もすでに決まっている。
更に、観光産業にも朗報で、昆明からバンコクまで、朝発てば夜中には到着できるようになり、またその走行は以前より安全で快適なものになる為、この道路が観光の大動脈と成っていく事が期待されているのだそうです。