(581)飼い犬管理条例が修訂され捨て犬には最高500元の罰金
2月2日の彩龍中国ネットによると、2月2日、昆明市第十二回人民代表大会常務委員会第16次会議において<昆明市飼い犬管理条例(修訂草案)>が表決され通過した。これは社会の各界が注目し待ち望んでいた、飼い犬に対する新たな規定が、ようやく提出された事になるのだそうです。この条例は雲南省の人民代表大会常務委員会が批准した後に施行される事になる。
この<昆明市飼い犬管理条例(修訂草案)>によると、犬の交易を行う施設は必ず工商管理部門に登記手続きを行わねばならず、合法的な経営の資格を得ねばならない。そして、重点区域内(なんて曖昧な規定?)に犬の交易施設を設置するには、その場所を選択する際に市公安局・市農業局の意見(?)を聞いて、了承されなければならない(こんな曖昧な認可権限を役人に与えれば腐敗の温床になるだけですが)。犬の交易業者(ペットショップ)は合法的な犬を合法的な場所で交易し経営せねばならず、違反者は工商行政管理部門によって取締りを受け、非合法な所得は没収され、5000元以上1万元以下の罰金を科せられる事になる。
また、飼い主が必ず守らなければならない規定は、飼い犬が他人の正常な生活を干渉してはならず、放任したり、犬を使って他人を脅したり、怪我をさせたりする事をしてはならない。飼い犬が環境衛生や公共施設を破壊してはならない。飼い犬を捨ててはならず、違反者は200元以上500元以下の罰金が科せられる。飼い犬が他人を噛んだら、飼い主は直ちに被害者を疾病予防統制センターに運んで、狂犬病の予防ワクチンを接種せねばならない。そしてその後、医療機関に連れて行き傷の治療を行い、併せて相当する医療費と法律責任を負わなければならない。飼い主は、動物診療機関によって飼い犬が擬似狂犬病、あるいは人と動物が共に感染する伝染病に罹っている事を診断されたら、農業(牧畜)行政管理部門に報告を出し、然るべき処置を施さなければならない。 もし、飼い主が隠匿し、報告しなかったならば、農業(牧畜)行政管理部門は警告を出し、併せて500元以上1000元以下の罰金を科す。そして、飼い主の所属単位(所属する会社や機構・事業所・店等)が隠匿し報告しなかったら、これも警告が与えられ、2000元以上5000元以下の罰金が科せられる。また、直接責任を負わねばならない当事者とその直接の責任者には、法に則って行政処分が行われる。それから、多くの市民が関心を抱いている、飼い犬の登録費等の金額については、市政府が具体的な実施方法を検討した後、決定するのだそうです。市民が一番関心を持っている、登録料の改定金額を公表せずに条例を作ってしまうとは、なかなかの力技ですね。役人はいかにして犬の業者・飼い主からお金を巻き上げる事しか関心がなく、市民はお上にびた一文お金など払いたくないから予防接種も登録もしたがらない。これでは、狂犬病なんてしったことじゃない、というアナーキーな世界が今後も続く事になります。官民共に公共と言う概念が無く、党にそれを醸成するやる気も指導力も無く、これでは法治国家など夢のまた夢ですな。
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(582)昆明鉄道駅の40の発券窓口が5日から8日まで閉鎖
2月5日の春城晩報によると、春節を目前にして、冷・雪害の影響がまだ残る中、昆明鉄道駅では長距離旅客のピークが過ぎ、これに変って中・近距離旅客が増えてきている。そこで(?)春節の二日前となる2月5日から8日まで、昆明駅の40の臨時発券窓口を閉鎖し、市内の代理発券所では昆明鉄路局管轄内の都市間列車や近距離列車のみを発券する事になったそうです。
5日、昆明駅から北京西駅行きのLT62次列車が増発されたが、運行時刻と停車駅はT62次列車と同じである。このチケットを必要な旅客は昆明駅前広場の臨時発券所で購入することが出来る(駅前広場の臨時発券所は閉鎖されない窓口も有ると言う事なのか?)。
4日の午前7時より、昆明駅では2月5日のK80、K182、K156、K110、K338次列車の5本の乗車券の発券が回復した。湖南省と貴州省において冷・雪害によって広範な地域に大規模な停電が起き、この為、一部の列車に遅れが出ており、4日の上海行きのK80次、5日の北京行きのT62、K472次列車は運休となった。これらの列車のチケットを持っている人は、手数料の徴収は行わないので、直ちに昆明駅で払い戻し手続きを行って下さいと鉄道当局は呼びかけているそうです。4日に発券を停止したのは、2月6日・7日・8日発のT62、K472、K30、K182、K156、K110、K338次列車の7本となる。
記者が昆明鉄路局客運処を取材したところによると、昆明駅前広場の40の臨時発券窓口は、2月5日から8日まで発券を停止して、昆明駅構内の発券窓口は、全ての方面への列車チケットの発券を回復し(?)、市内20数ヵ所の代理発券窓口は昆明鉄路局管轄の近距離線のみの発券を行うのだそうです。発券するのは当日券のみで、発券する都市間列車と近距離線は、昆明−曲靖都市間列車、昆明−大理N818次、昆明−楚雄5652次、昆明−攀枝花6162次、昆明−六盤水6062次、昆明−貴陽6082次、昆明−紅果7562次、昆明−中誼村7456次である。春節といえば日本の正月よりも凄い大移動の時期なのですが、そんな時節に多くの列車が動かず切符が売れないというのは、多くの帰省客・観光客の足が奪われる大事件だと思われるのですが、なんか淡々とした人事のような散漫な記事で、いかにもこのような記事を書きたくないという気持ちが滲み出ているようです。この鉄道の運休の原因となった大規模な停電の原因の多くが天災ではなくて人災であり(積雪で簡単に送電線が倒壊する等)、政府にその責任の多くが有ると指摘され、その後の鉄道当局の対応の杜撰さが問題となっている事等が、記事の歯切れを悪くさせている原因なのかもしれません。
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(583)今年の春節GW
(*は左が孟で右が力、#はさんずいに耳)2月14日の春城晩報・雲南日報によると、今年の春節ゴールデンウィークでは、省内外の天候の影響により、省内の観光客と収入は前年度より大幅に下降したのだそうです。
休日観光情報統計予報センターの統計によると、春節GW期間中に省内の観光地を訪れた人は延べ365.27万人で、前年同期より19.3%の減少だった。その内、宿泊した観光客は延べ92.64万人で、これも17.2%減少した。そして、日帰りパックツァーに参加した観光客は延べ272.63万人で20%減少した。また、このGW期間中の全省での観光総収入は16億957.04万元となり、前年同期よりも2.9%の減少だった。
この7日間のGW期間中、全省の主要観光地(場所も数も記載ナシ)の観光客数は延べ49.67万人で41%の減少だった。主要観光地の中で、訪れた観光客が最も多かったのは石林で、延べ5.8万人の人出が有った。その他、雲南民族村、西双版納*侖植物園、麗江玉龍雪山、濾西阿廬古洞では訪れた観光客が3万人を超えた。
州市別の観光客動向は、紅河、普#、臨滄が増加した以外は、劣悪な気候の影響を受けて減少し、その中でも昆明が19.3%減、麗江が16.53%減、迪慶が36.72%減、西双版納が7.19%減、保山が3.58%減、徳宏が20.09%減となり、最も大きく減少したのは曲靖で53.5%もの減少となった。
交通方面では、GW期間中、民用航空は4536便が運航されて前年度より3便の増加となり、これらの便が輸送した乗客は44.57万人で3.08万人の減少だった。鉄道は564本が運行され、前年度より136本の増発だったが、輸送した乗客数は延べ80.95万人で1.33万人の減少だった。
ちなみに、この春節GW期間の中国全土の観光客総数は延べ8737万人で、前年同期より5.2%減少し、観光総収入も393億元で6.2%減少したそうです。
(584)祥臨公路と新河高速道路が2月末に開通
2月21日の昆明日報、29日の春城晩報によると、臨滄市と大理市を結ぶ、祥瀾(祥雲−瀾滄江)高級公路の110.3キロが29日に正式に開通する事になったそうです。これは雲南西部の交通の大動脈となる国道214号線(西寧−昌都−香格里拉−大理−臨滄−景洪)の重要な一部分となる。この公路の開通により、雲南西部の道路網の走行がよりスムースとなり、昆明からミャンマーまでの距離がまた短くなった事になる。そして、これにより祥臨(祥雲−臨滄)公路の全線252キロがすべて高級公路として開通する事となった為、昆明から臨滄までがすべて高速道路・高級公路で結ばれる事になり、走行時間がこれまでの10時間前後から6時間程に短縮出来る事となった。
この祥雲−臨滄公路は二期に分けて建設が行われ、一期行程は臨滄から瀾滄江までの140キロで、2004年に完成した。29日に完成して開通したのは、二期工程の祥雲−瀾滄江区間である。この祥雲−瀾滄江区間は祥雲県城から弥渡県、南潤県を経由して瀾滄江鎮に至る全長110.3キロで、2005年4月に着工され、およそ27.78億元が投資された。この区間の中で祥雲から弥渡までの14.95キロと南潤通過区間の5.9キロは、一級公路の規格で建設され、走行速度は時速80キロ標準で設計された。弥渡−苴力区間の19.13キロは二級公路の規格で建設され、走行速度は時速60キロ標準で設計された。その他の70.79キロは二級公路の規格で建設され、走行速度は時速40キロ標準で設計された。
この新たに建設された公路は旧路と比べると、トンネルや橋梁を使って直線的な走行が可能となった為、行程距離が旧路より72キロも短縮され、走行時間は4時間以上も短縮される事となった。
また、紅河ハニ族イ族自治州河口ヤオ族自治県の新河(新街−河口)高速道路と臨滄市風慶県の風慶−習謙二級公路も2月末までに開通となるそうです。
新河高速道路は、アレンホト−河口国道主幹線の雲南省内部分の最後の区間であり、すでに着工している蒙新(蒙自−新街)高速道路と接続される事になる。この高速道路は新街からベトナム国境の街である河口までの全長50.30キロで、雲南省で初の国境に至る高速道路となる。
風慶−習謙公路は総工費4億元を投じて建設された省道で、風慶県城から昌寧・保山方面への幹線道路となり、全長37キロで二級公路の規格で建設されたそうです。
(585)雲南の普通高校は465校、在校生は100万人を突破
2月29日の春城晩報によると、雲南省は中等職業教育の規模を更に拡大し、募集人員が20万人を突破する為に力を尽くすのだそうです。併せて、雲南省中部地区の一部の県市では高校段階の教育を普及させ、高校入学率を高める作業を推進しているのだという(?)。
記者が雲南省教育庁に取材したところによると、2007年末時点での、全省の普通高校は465校で、2006年度より13校増加した。その中で、一級完全中学(設備の整った重点教育校で、日本の中学に相当する初級中学部と高校に相当する高級中学部を持つ6年制の中等学校)は91校で、その在校生の人数は、普通高校の在校生総数の41%を占めている。また、高校進学率は45.71%となり、2006年度より6.37%増加した。これは第10次五カ年計画(2001年〜2005年)期間以来、増加幅が最も大きな年となった。第11次五カ年計画(2006年〜2010年)期間中には、雲南省の高校段階の在校生の規模は106万人に達する事となり、110万人をうかがう勢いなのだそうです。最初のセンテンスと教育庁での取材内容が微妙に食い違っているのが、相変わらずお茶目ですが、要は高校進学率が伸びていると言う事ですよね。(376)でも取り上げましたが、それによると2004年は高校進学率が28%でしたので、実際はどうなのか知りませんが数字だけ見ていると凄い伸びです。でも高校進学率が45.71%というのはなかなか好い数字のように見えますが、雲南では中学の卒業率がかなり低いので(都市部では90数パーセントだが農村部では7割にも満たない地区がある)、人口比で進学率を出すとかなり違う数字に成るのではないでしょうか。
第116報(2008年3月7日)
(576)雲南人の40人に1人が株売買
1月2日の春城晩報、雲南日報より。昨年一年間の株式市場の活況は鮮烈に記憶される出来事であったが、雲南省証券監督局が1日に発表した統計によると、2007年に全省で株式売買の為に口座を開設した人が大幅に増加し、史上最高となったそうです。
2007年11月までに全省で株式売買の為に開設された口座は107万8866口で、前年度より約80%もの増加となり、株式売買の総額は6830.38億元となって、これも史上最高額となった。これは約4300万人の雲南の人口からすると、大体40人に1人が株式の売買を行っている事になる。しかしながら、沿海部の経済が発達した地域と比べると、雲南の庶民が株式売買に参与する比率は明らかに低い。
省証券監督局の統計によると、2007年末までに省内の26の企業が上場しており、2007年の1〜9月期の雲南上場企業の業務収入は628.13億元、純利益は50.25億元で、前年同期より収入は42.16%増、利益は76.21%増だった。1株当たりの利益は0.62元で前年度より34.78%増、純資産収益率は19.66で24.67%増だった。そして、1株当たりの収益は全国平均と比べると2.13倍だったそうです。一説によると、現在中国で株の売買をしている人が1億3600万人(恐らく1億3600万の株式売買用の口座が有るという事なのでしょうが)もいると言われています。そうすると、雲南の投資家の数は中国では極端に少ない事になるのですが、それでも、上場企業が26社しかないような貧しい田舎の省に、百万人もが株売買をやっているというのは、やはり驚きというか、バブル以外の何者でもないような気がします。
(577)衛生問題で雲南のマツタケ輸出が大幅減少
1月8日の昆明日報、25日の雲南日報よると、6日、雲南省商務庁は昨年度のマツタケ輸出額が前年度より1700万米ドルも減っている事を発表し、これにより、六十数万のマツタケで生計を立てている農民達は深刻な打撃を受けたのだそうです。
このマツタケ輸出の危機的状況を緩和する為に、雲南省は経済貿易代表団を日本に派遣して説明・協議し、2008年度においては、凍死寸前となっている雲南マツタケを覆う硬い氷を、溶かしていく事が期待されている。省商務庁の関係責任者の分析によると、2006年末と2007年において中国産のマツタケは日本で二度も残留農薬が検出された。その為、日本政府による輸入マツタケに対する命令検査が実行され、雲南のマツタケ産業が大打撃を受け、六十数万人の農民の経済利益が直接損害を受けたのだという。
2007年末、省商務庁の王建偉副局長が率いる雲南省経済貿易代表団が訪日し、厚生労働省や食品会社、農産品科学研究部門とマスコミ等を訪問し、雲南マツタケの日本市場への速やかな回復を促した。王建偉副局長は厚生労働省医薬食品局食品安全部の近藤卓也・内海宏之氏と会談し、「雲南のマツタケは自然に成長した野生菌類で、非常に健康的な食品です。基本的に絶対に安全なものであり、残留農薬の問題は、採取した農民が不潔な袋で包装した為に起きた出来事です。マツタケは生鮮食品であり、現在日本で行われている大量の雲南マツタケに対して行われている命令検査は、時間が2〜3日もかかるので、マツタケの新鮮さや品質を大きく損なう原因となっており、価格にも大きな影響を与えている。その為、日本の消費者が新鮮なマツタケを買い求める事が出来なくなっている。故に、厚生労働省は直ちに雲南マツタケに対する命令検査を解除する事を提案する」と述べたそうです(なんたる勝手な理屈! 中国マツタケの輸入量が減ったのは検査のせいじゃなくて、農薬マツタケで消費者の信用を無くして買い控えが起きたからなのに)。
それに答えて厚生労働省の近藤卓也氏が言うには、「日本政府も雲南の六十数万の農民の切実な利益については関心をもって注目している。マツタケは天然のものであり、雲南省では残留農薬等を防ぐ為に様々な措置を取っていることも理解している。しかしながら、日本の法律によると、どのような食品であっても、連続して二度、問題が発生したならば、自動的に命令検査を受ける事になる。中国産のマツタケは2006〜7年にかけて二度も残留農薬が検出された為、当然ながら日本政府は命令検査を実行する事になった」のだそうです。そして、「日本厚生労働省は現在、マツタケ輸入に対する命令検査等の事項の取り消しについて中国質量検査総局と討議段階に入っている。中国質量検査総局から雲南省や四川省等のマツタケの資料をすでに受け取っており、黒龍江省の関係資料が届き次第、命令検査解除の問題について中国質量検査総局と協議に入る事になる」のだという。
マツタケは天然の食用キノコで、「キノコの王様」とも呼ばれている。海抜3500メートル以上の高山に生育し(そんなことはない!)、目下のところ人工栽培は出来ていない。現在、雲南省では毎年マツタケの生産量(出荷量?)は2千トンを超え、中国産のマツタケ総量の70%以上を占める。日本国民は昔から秋冬にマツタケを食べる習慣があり、日本市場における輸入マツタケの9割を雲南マツタケが占めているのだそうです(これも間違い。2006年度でも中国マツタケの輸入マツタケにおける市場占有率は7割弱なので、その70%ならば雲南マツタケは5割ということになります。2007年度は、中国産マツタケの輸入は半減したと言われています)。相変わらず責任感のないぬるい記事ですが、「毒入りギョーザ事件」により、中国食品の安全性をいくら訴えてもムダだという事が決定的となりました。ご愁傷様というしか有りません。この期に及んでも中国贔屓の多くの日本マスコミは、まだ中国様擁護に必死ですが、被害者の出ていないBSE問題で、安全が確保できない限り輸入禁止だとあれだけ煽り、これも健康被害すら出ていない「賞味期限」のごまかしや「偽装表示」等で、企業を倒産にまで追い込むほど騒いでいたのですから、実際に大勢の被害者が出れば、消費者がヒステリーを起こすのは当たり前です。中国製産品へのアレルギーが深刻となったので、「中国産品そのものが問題なのではなく、今回の事件は個別の問題なのです」とか、「中国産品への風評被害が心配」など、いつも錦の御旗にしている「食の安全」をそっちのけにして沈静化に必死ですが、自分たちが社会問題化・話題作り(そして大好きな企業批判)の為に「食の安全」潔癖主義を煽り、消費者に刷り込んできたのですから、どう考えてもマッチポンプですよね。かねてより問題が指摘され続けてきた中国の食品が、これまで野放し状態となっていたのは、政治や財界の責任も勿論有りますが、中国に対して腰が引けて迎合してしまい、「中国食品の安全性」について意図的に報道を控えてきたマスコミの責任も大きいと思います。
(578)3月までに街角の新聞スタンドを撤去し公衆トイレで新聞・雑誌を販売へ?
1月10日の春城晩報によると、全住民の参与による都市管理を推し進める為に、「デジタル都市管理」と呼ばれる行政へのホットライン電話が昆明市で開設される事になったそうです。
1月10日現在、すでに昆明市の五華区と西山区ではこのホットラインの運用が試験的に始められており、環境の管理の為には、このような全市民の参与によるホットラインは無くてはならないものだという。そして、昆明市都市管理局の畢昌榮局長はこのホットラインを活用しつつ、「1月末までに都市管理局は永久的な都市清潔方案(?)を実施・完成させ、各地域や団地、通りや路地等の環境衛生を、幹線道路と同じように清潔にする。そして、道路や歩道を占拠している新聞スタンドを、3月までに撤去し、最大限度に道路を住民に返還し、新聞は公衆トイレで販売するように転換する。昆明市の4つの区で試験地点を定めて転換作業を推し進めてから、全市に波及させていくことになる。全市の300以上の公衆トイレで新聞を販売すれば、市民の需要に十分応えることが出来ると信じる」と語った。また、1月24日までに商店の入り口付近に置かれた看板等の整理を終え、1月21日までには市中心部のベランダから大きく突き出た防犯用の鉄格子「防盗籠」の整理への端緒を作るのが目標となっているそうです。翌日の1月11日の春城晩報には、この「街角の新聞スタンドを撤去し公衆トイレで新聞・雑誌販売へ」という記事に対する記者の感想が掲載されていました。あまりにも荒唐無稽なこの計画に対して、さすがにまずいと思ったのか、やんわりと批判を加えております。たった300のトイレで新聞・雑誌購入者を全て捌けるのか、公衆トイレは表通りにはなく、路地の奥に多く設置されているが、購入者に多大の不便を与えるのではないか、新聞や雑誌という文化的なものを臭いトイレで販売するのはいかがなものか、と至極もっともな事を指摘しておりました。
筆者にはなぜこのように新聞スタンドを敵視するのかが良く分かりません。道路は車で一杯ですが、歩道はそんなに混んではいないからです。美観の問題としても、それは工夫すれば解決する問題ではないでしょうか。穿った推理をすれば、公衆トイレの管理人の収入が低いので彼らに副業を与えようと考え出したアイデアなのかなとも思ってしまいます。街角で新聞や雑誌を買う必要のない御役人様が考える事ですから、ただの思いつきの可能性が高いとは思いますが、市民にとっては堪ったものではないでしょうね。でも、こんな不便を強いられるのですから、その全民参与による「デジタル都市管理」というホットラインとやらに、市民から苦情が殺到しているのではないでしょうか。
(579)昆明硫酸工場倉庫が爆発、7人死亡・32人負傷
1月14日の雲南日報・春城晩報によると、13日の深夜3時50分頃、昆明市西山区海口鎮の雲天化国際化工有限公司三環分公司硫酸工場硫黄倉庫で、硫黄粉塵が燃焼して爆発し、5人死亡、2人行方不明、負傷者が32人にも上るという大惨事が発生したそうです。
この報告を受けて、国家安全監督管理総局と省党委員会・省政府はこの事故を深刻に受け止め、国家安全監督管理総局の李穀中局長は「迅速に詳細を調べ、被災者を確認し、原因を突き止め、化学工場を持つ企業の検査を強化するように」と、そして、雲南省党委員会の白恩培書記(雲南省で一番偉い人)も「積極的に事故を処理し、原因を徹底的に究明し、責任を追及するように」と指示を出した。その他にも、省党委員会副書記の紀恒、省党委員会常務委員・常務副省長の羅正富、省党委員会常務委員・昆明市党委員会書記の優和、省長補佐の和段h等がそれぞれ指示を出したそうです(なんだか船頭多くして何とやら、ですね)。
事故が発生した後、通報を受けた市は3時55分に昆明市消防支隊の110名(中国では消防は公安局の管轄下にある)、公安警察官80名、そして260数名の医療・環境・安全管理部門の救援要員を現場に派遣した。そして4時間余りの奮闘の末、午前8時頃、鎮火に成功し、32人の負傷者を病院に搬送して、5人の遺体を収容した。目下のところ、2人の行方不明者を捜索中だそうです。
1月16日の新華社ネット雲南版によると、15日の昆明市政府の発表では、1月13日の西山区海口鎮での硫酸工場爆発事故において行方不明となっていた2名が発見され、死亡していた事が確認されたそうです。これにより、この爆発事故による死者は7名となり、重傷者が7名、軽症者が25名となった。
爆発は硫黄の積み下ろしの際に発生した事が分かっているが、具体的な原因はいまだ調査中だとの事です。
(580)省東北部から西北部にかけて広い範囲で10年に一度の大雪害
1月28日の新華社ネット雲南版、29日の雲南日報、30日の春城晩報・雲南日報によると、このところ連続して発生している寒気と積雪で、昭通市や迪慶チベット族自治州等の省東北部・西北部において、深刻な雪害が発生し、降雪による民家の損壊や家畜の被害と共に、道路の寸断や停電・断水等の被害も広がっているそうです。
昭通市では、1月28日までの統計によると、全市11県区の119の郷鎮の10919の村が被災し、被災人口は66.8万戸で213.9万人にも上るそうです。この被災により飲み水の獲得が困難になった人は11.4万人、損壊した民家は1040戸の3050部屋、その中で倒壊したのは298戸の893部屋、深刻な損害を受けたのが742戸の2157部屋だった。農作物の損害を受けたのは4万1087ヘクタール、収穫不能となったのは1万302ヘクタール、死んだ家畜は2万3560匹、損害を受けた経済林は350.96万本で、損壊した電線は451.7キロ、上水道が3万800メートルだった。この直接経済損失は1.6億元にも上った。
30日現在、昭麻(昭通−麻柳湾)高速道路は毎晩10時から翌朝10時まで通行止めとなっており、この数日、昭通市昭陽区から彝良県、鎮雄県、威信県への公路もほとんどが不通となっている為、長距離バスは基本的に停止状態らしい。
迪慶チベット族自治州では、29日までに連続して11日間も広い範囲で降雪があり、最大積雪量は35センチとなり、被害は更に広がり、農業・牧畜業や交通・通信に大きな打撃を与え、住民の生活に深刻な影響を与えているそうです。
これまでの統計によると、この雪害により約4600匹の家畜が死に、900部屋余りが倒壊した。香格里拉県から維西県や徳欽県、徳欽県から維西県、香格里拉県から四川郷城等の何本かの幹線道路が積雪の為に不通となっており、維西県と徳欽県の12本の送電線も損壊して停電となっている。全州で被災した人は18万人とみられている。
2月1日の新華社ネット雲南版によると、雲南省民政庁が発表した1月30日までの統計では、雲南省で257万人が今回の雪害の被災者となっており、被害額は4.5億元にも上っているそうです。
雲南省民政庁の王樹芬庁長によると、「1月9日以来、雲南東北地区では気温が連続して低下し、昭通市の一部で雪害が発生した。1月中旬からは省北・西・西北等でも深刻な雪害が発生し、特に迪慶チベット族自治州では10年に一度の大雪となり、昭通市の塩津県でもこの10年で最も多い積雪があった。この突然の大雪と寒波は、怒江リス族自治州・迪慶チベット族自治州・昭通市・麗江市・大理市等の地区の住民の生産や生活に深刻な影響を与えた。その中でも、迪慶・怒江・昭通地区の被害が最も大きかった」ようです。
省民政庁の統計によると、雲南省全体で257万人以上が被災し、2人が行方不明となっている。死んだ家畜は3.9万匹、被災地区の交通・水利・電力・通信等のインフラ設備が深刻な被害を受け、この雪害による直接経済損失は4.5億元にも上り、その中で農業の経済損失は2.9億元余りとなる。
1月28日、省政府は被災地に向けて緊急援助金を700万元(約1億円)支出する事を決定し、省民政庁は被災地区の緊急援助物資として、布団1.8万人分、毛布1500枚、衣服15500人分を送った。また、人民解放軍省軍区等の駐雲南部隊は各地方部隊に災害救援に積極的に参加するよう呼びかけたそうです。