雲南通信舎

雲南通信舎さんのホットな雲南情報。
2007年12月1日、第113報!!

第113報(2007年12月1日)

 

(561)今年の国慶節ゴールデンウィーク

10月8日の都市時報、9日の雲南日報によると、今年の10月国慶節GW期間中に雲南の観光地を訪れたのは延べ約292万人で、観光総収入は16億2152.26万元だったそうです。
その中で、昆明では3億8738.49万元の観光収入が有り、文山は観光客の平均宿泊日数が3日となり、麗江は宿泊した観光客の一日当たりの消費額が745.8元だったが、それはそれぞれ16州市の中で最も高い数字となった。
観光収入においては、前記の昆明以外に、大理の1億9707.37万元、麗江の1億8216.62万元がベスト3となり、この他、観光収入が1億元を超えたのは紅河・保山・徳宏の三つの地区でした。訪れた観光客が最も多かった地区は紅河で延べ約40万人、大理が延べ約31万人、玉渓が延べ約34万人、保山と昆明が延べ約25万人となり、宿泊した観光客は、昆明が延べ約18万人、大理が延べ約17万人、玉渓・麗江・楚雄が延べ約13万人だった。
全省の累計観光客総数は延べ約292万人となり、宿泊した観光客数は延べ約135万人、日帰りパックツァーに参加した人は延べ約233万人となった。宿泊した観光客の一日当たりの平均消費額のベスト3は、前記の麗江と、昆明の579.2元、大理の537.5元。日帰りパックツァーに参加した人の1日当たりの消費額のベスト5は、麗江の452.4元、徳宏の380元、迪慶の356.1元、保山の355元、大理の354.9元。これと比べると昆明の一人当たりの消費額は僅か148.5元にしかすぎなかった。宿泊した観光客が平均2泊以上滞在した地区は、文山の3日、保山の2.9日、昆明の2.6日、怒江の2.6日、西双版納の2.1日、徳宏の2.1日、臨滄の2日となった。
全省の統計を見てみると、宿泊した観光客の1日当たりの平均消費額は358.5元で、日帰りパックツァーに参加した人の平均消費額は231.9元、宿泊した観光客の平均宿泊数は1.2日でした。人出が最も多かったのが10月4日で、宿泊客が最も多かったのが10月3日、全省の宿泊施設に55.619万ベッドが用意されたが、宿泊率は72.18%だった。このGWの7日間に全省の民用航空の発着数は4816回で、49.7169万人も輸送した。鉄道では、昆明を発着した列車便数は630便で、105.7597万人を輸送したそうです。

ちょっと気になる数字が有るのですが、全省の観光客数が前年度の279.56万人から僅かしか増えていないのに、観光総収入が11億6331.07万元から16億2152.26万元へと5割近くも激増しております。本来ならこのような急成長は鬼の首でも獲ったように自賛するはずなのですが、記事のどこにも触れられていません。二年前の同期も10億9975.53万元でしたので昨年の数字が間違っていたとは思えません。計算方法が変わっただけなのでしょうか? 中国の統計数字はこれだから面白いのですが、どんな言い訳が有るのか楽しみです。ついでに書けば、宿泊した観光客が7日間で延べ135万人なのに、55.6万ベッドの7日間の宿泊率が72.18%になるのは、いかなる計算方法を用いればこの結果に至るのかもとても知りたいです。おそらく7日間の中で最も宿泊率の高い日の数字だと思いますが、わざと間違えて高い数字を載せて宣伝するというのはプロパガンダの真髄ですね。

(562)羅村口−富寧高速道路が完成し、昆明−北海間の高級公路化が完成

10月10日の都市時報、11日の春城晩報によると、建設が進められていた羅村口から富寧までの高速道路が予定より二ヶ月早く完成することになり、10月末に開通の運びとなるそうです。
この羅村口−富寧高速道路は、雲南省東南部の広西チワン族自治区との省境に位置する富寧県羅村口と富寧県城を結ぶ、片道2車線、全長79キロの高速道路となる。昆明から羅村口に至る533.5キロの中で、目下のところ、昆明−石林(78キロ)、硯山−平遠街−鎖龍寺(128キロ)間はすでに高速道路が開通しており、石林−鎖龍寺間は現在2級公路であるが、高速道路化が決定している。そして現在建設中の富寧−硯山高速道路が年末に開通した暁には、昆明から羅村口までの533.5キロの、すべての高級公路化が完成する事になる。
この羅富高速道路上には制限速度の表示は無く、<交通法>により規定された最高制限速度となる時速120キロまでスピードを出せる高速道路となる。羅村口は雲南と広西の境界地点に在り、羅村口から東に63キロの地点に広西チワン族自治区西部の主要都市である百色市があり、この区間はすでに2005年12月に高速道路が開通済みである。そして百色から区都の南寧までの約260キロは、ほとんどが2級以上の高級公路で、4時間前後で走行が可能である。そして、本年度末にはこの区間の高速道路が完成する予定である。この為、本年度末には昆明から北海(広西チワン族自治区の主要な港湾都市)までほとんどが高速道路化され、全線が高級公路化される事となり、昆明を朝出発すれば夕方には北海に到達出来るようになるそうです。

雲南の経済発展の為には、物資の搬出の為に海への通路が必要だと言われてきました。鉄道の方は南昆線の開通で北海までの通路を確保できていましたが、ようやく道路もなんとか開通のようです。しかしながら、石林−鎖龍寺間の128キロは、一応は自動車専用道路ですが片道1車線の老朽化した道路で、大型トラックがスイスイ走れる道路では有りません。この区間の高速道路化はまだ計画段階ですので、当分の間はここがボトルネックとなるのでしょうね。

(563)成昆・濾昆・南昆線が複線化へ
    [*は上が敢(厳密には左上のエの部分がユとなる)で下が心]

10月11日の昆明日報によると、雲南省の経済発展の速度が増すに従って、鉄道での輸送量も増加していくが、現在の輸送能力は第11期五カ年計画での目標輸送量より2億トン近くも不足しているのだという。そして、昆明鉄路局によると、この雲南の鉄道輸送量の不足問題を根本的に解決する為に、2010年までに成昆線(成都−昆明)、濾昆線(上海−昆明)、南昆線(南寧−昆明)の雲南三大主要幹線の複線化改造工事を行わなければならないのだそうです。
2004年から6年までの三年間に、雲南の鉄道は81.94億元を投じて多くの建設項目を進めてきた。その中で、昆明市を代表する建築物となる昆明駅ビルが2005年1月1日に完成し、全国で18ヶ所建設されるコンテナセンターの一つとなる昆明物流センターが2006年11月4日に完成、雲南で初の複線路線となる沾益−昆明電化複線鉄路が2007年4月15日に開通した。昆明鉄道管理局は物資の輸送を重視し優先して様々な対策を行ってきたが、昆明鉄路局管内のインフラ設備は限界があり、輸送能力はすでに飽和状態に達していた。時間のかかる新路線の建設によっては現在必要とされている輸送力を直ちに解決する事は出来ず、現在の雲南の鉄道の輸送能力と需要の矛盾は突出しており、雲南経済社会の輸送需要は現在の輸送能力を遥かに超えている。この鉄道輸送力が逼迫している局面を何とか打開し、雲南経済発展のボトルネックとなっているこの問題を解決する為にも、鉄道路線の建設、路線の規模の拡大、路線網の整備を行い、総体的な運輸能力を高める事が必要となった。
国の<中長期鉄道網>計画、及び鉄道省、雲南省の<会議紀要>によると、現在の第11期五カ年計画期間中に、雲南では成昆線、貴昆線(濾昆線の一部分となる)、南昆線の複線化工事を行う事となっている。同時に雲南ではその他に三つの大きな工程を完成させる。それは、玉渓−蒙自−河口(ベトナム国境)・玉渓−思茅−磨*(ラオス国境)間の鉄道建設により東南アジアに繋がる国際大通路工程と、大理−香格里拉・大理−瑞麗間の鉄道建設による北進西拓(北に進み西を開拓する)工程、昆明を中心とする中枢機能の改造と物流センター建設工程である。
目下のところ、大理−麗江鉄道と玉渓−蒙自鉄道は順調に建設が進んでおり、濾昆線の沾益−六盤水間複線化工事も正式に着工された。成昆線の昆明−広通間の複線化工事、大理−瑞麗鉄道は、すでに建設動員大会も開催され、着工の準備が進んでいる。今年の下半期には蒙自−河口鉄道、昆明中枢南環状線改造工事等が着工され、その際には雲南で合計七つの建設項目が着工されている事に成る。2010年までに、雲南鉄道建設の総投資額は500億元に達し、新線の建設距離数は約1500キロ、複線化は593キロとなる。
これにより雲南の鉄道は、昆明を中枢センターとして四つの路線が雲南に入り(濾昆・成昆・南昆・内昆)、三つの路線が出境(ベトナム・ラオス・ミャンマー)するという鉄道網が出来上がる。この際、全省の鉄道総距離は4000キロを超え、雲南の鉄道の、規模が小さく、数量が少なく、偏在しており、標準が低く、被覆面積が狭いという、過去の情況が根本的に解決されるのだそうです。

(564)雲南省では来年から農業戸籍制度を撤廃

10月10日の春城晩報によると、雲南省は戸籍制度改革を深化させる為に、2008年1月1日をもって、農業戸籍・非農業戸籍等に分断して登記・管理する現制度を撤廃し、一元化された戸籍制度に転換する事になるそうです。
この転換により、申請者が合法的で固定した居住地を持ち、安定した収入源を持つという、この二つの条件を満たしていたら、その居住地に戸籍を定める事が出来る事になる。同時に、農業戸籍や非農業戸籍等の分断された登記管理制度を撤廃し、一元的な戸籍登録管理制度を実行する。この戸籍制度の統一は住民の利益に沿ったものである。
雲南省では、戸籍管理制度の改革が重点的課題となっており、戸籍の一元化登記管理制度を実施し深化させる事になった。省政府の<戸籍管理制度改革を深化させるための意見書>で提出されているように、全省で農業戸籍を撤廃し、非農業戸籍やその他の類型に分断して管理する方法を改め、一元的な戸籍登記管理制度を実行し、住民戸籍に統一する。同時に、転居した戸籍の転入登記条件を改革し、申請人が居住地に合法的に固定した住居を所有し、安定的で固定した収入が有るという、この二つの条件を満たせば、戸籍の移動を認める。合法的で固定された住居というのは、<住宅所有権証明書>を獲得している住居か、所属「単位」(役所・事業所・会社等)が従業員に長期的に居住させる為に用意された「単位」所有の住居の事である。安定して固定された合法的な収入というのは、自活して生活出来る額の収入で、最低生活保証金の必要の無い額である。
その他に、重点的に改革を行うのは学生の戸籍で、国の統一考課試験に参加し、省内の大学、中等専業学校(高等職業学校・高等工芸学校も含む)に合格して入学を許可された者は、入学時に自分が望めば学校の所在地に戸籍を転入させる事が出来る。入学時に戸籍の転入手続きを行わなかった学生は、学校所在地の公安局派出所(中国では公安局派出所が戸籍管理をする。中国の都市部の派出所は日本の交番とは違い、ミニ警察署と呼べる規模である)に暫定居住登録を行い管理するが、この手続きにはいかなる費用も徴収してはならない規定となっている。
入学時に戸籍を就学地に転入させた学生で、卒業後に省内に就職しなかった卒業生の戸籍は、入学前の戸籍所在地に戻すか、省外の就職地に戸籍を移動させる。省内に就職した卒業生は、卒業証書と就職先との1年以上の労働契約書、就職先が卒業生に長期的に提供する合法的な所有権のある住居か、卒業生本人が合法的に所有する住居を提示すれば、その就職先の公安局派出所に戸籍転入手続きを行う事が出来る。就職先に合法的に所有権を有する住居や集団戸籍簿(?)が無い場合や、そして本人が合法的に所有する不動産を持っていない場合、戸籍移転手続が困難となるが、その就職先の管轄する公安局派出所が直接管理する公共戸籍簿(?)に編入して登記管理する事で解決する。
さらに、重点的に改革を要するのは、配偶者・子女・扶養家族の戸籍移転・転入条件である。互いに身を寄せ合って共同で生活する夫婦は、生活する合法的な住居地を戸籍登録地とし、これにはいかなる制限も設けない。父母の住居に身を寄せて生活する子女もこれと同じとする。独立して生活の出来ない成年障害者の子女が父母に扶養されて共同生活する場合は、戸籍は父母の住居地に登録され、これにもいかなる制限を設けない。同時に、収入の無い一人暮らしの老人は、公証部門の証明を経て、この老人の戸籍は扶養者の合法的な住居地に編入する事になるのだそうです。

ついに戸籍制度をいじる時代になったのですね。これを大きな一歩ととるか、小手先だけの改革モドキととるかは、筆者はこの問題にあまり詳しくないので軽々に論評は出来ません。諸悪の根源と言われながら、社会安定の防波堤として必要悪とも呼ばれてきた制度でもあり、これに手をつけざるをえないというのは、時代の要請としか言えないでしょう。このいいとこ取りの内容の記事を読んでも分かりますが、「単位」と不動産の担保が無ければ戸籍が動かせないというのは現状とそんなに変わりは無く、都市の不動産を所有する金も無く正規の就職の機会もまず無い農民には、あまり関係の無い改革となるようです。悪名高い身分制度と呼ばれた農業戸籍・非農業戸籍はこの統合により消えますが、北京・上海戸籍を頂点とした戸籍の地域ヒエラルヒーが消失するわけでもなく、新聞の求職欄を見ても応募対象者を地元戸籍に限る等、戸籍が選別装置・既得権となっている現実は変わらないのでしょう。
そういえば、十数年前、筆者の留学時代に学生たちから様々な恋愛事情を聴くことが出来ましたが、戸籍の問題が大きく影を落としていました。当時話題となっていたのが、お互いの出身地に戸籍が移せないので、双方の両親の反対を振り切って僻地に就職依頼を出し、恋愛を成就させたカップルの話で、賛否両論でしたが学生からは自分には出来ないが羨ましいと好意的な意見が多かったような気がします。当時の大学生は卒業と同時に自動的に幹部として就職し非農業戸籍となるのですが、一部の優等生が就職口を選定できる以外は、国の分配に応じて就職が手配され、基本的に出身県・市に戻される事になります。当然の事ながら異なる地域出身のカップルは、卒業と同時に別れ別れにならざるを得なくなります。でも完全に無理かと言うとそうではなく、当時はエリートである大学生が地方に行くのを奨励していましたし、地方も高学歴の専門家を求めていたので、地域戸籍ヒエラルヒーの低い地域に行くのは可能でした。例えば、玉渓市出身と西双版納州出身のカップルだと、西双版納州の者がヒエラルヒーの高い玉渓市に戸籍を移す事は大変困難ですが、玉渓市から僻地である西双版納州に戸籍を移すのは歓迎されるといった具合です。だが、戸籍というのは一種の身分であり既得権でもあります。一旦移転させると元に戻せないものですから、家族の反対や将来への不安もあり、こういうケースはそんなに発生しなかった模様です。もっとも、当時の多くの学生たちは、この問題の所在を熟知していたので、初めから出身地区が違う人を恋愛対象外とするのが普通でした。当時の昆明では、まだ恋愛が即結婚に結びつくような恋愛観が主流でしたから。だからこそ。両親の反対を振り切り、二人揃って故郷を捨てて僻地で働く事を決めたカップルが、自分には出来ない羨ましい快挙として学生の間で語られていたのではないのでしょうか。

(565)大理−麗江高速道路建設計画始動!
    (#はてへんに上が穴で下が乙、
*はさんずいに耳)

10月26日の春城晩報によると、大理−麗江高速道路実地調査設計研究討論会が開催され、これにより大理−麗江高速道路の調査設計作業が正式に始動し、着工の準備段階に入ったのだそうです。
大理−麗江高速道路は楚大(楚雄−大理)高速道路に連結され、起点は大理市風儀鎮深長村となり、そこから北上し、華営、海東、#色、双廊、江尾、ケ川、*源、剣川、拉市海を経由して、麗江市西過境公路福慧立体交差橋までの、全長202.274キロとなる。
この大理−麗江高速道路は全線が片道2車線の標準的な高速道路となり、起点の深長村から華営までは道幅が26メートル、時速100キロで走行できるように設計され、華営から麗江までは道幅が24.5メートル、時速60キロで走行できるように設計されている。予想される総工費は153.88億元となり、1キロ当たりの建設費は7560.09万元である。そして、この高速道路は投資額が省内で最大となり、建設距離も省内最長となるのだそうです。

ようやく大理−麗江間に高速道路が建設される事になりましたね。現在建設中の鉄道とともにこれが完成すると、この地区の交通事情は飛躍的に向上する事になるでしょう。高速道路の路線は鉄道と同じく*海の東側を通過するようですが、また多くの農民が土地を失う事になるのでしょうね。この高速が出来ると大理から麗江まで2時間半で行けるようになり、完全に日帰り圏となります。この地区の観光客の動態がまた変わっていく事になるのかもしれません。


 

第112報(2007年11月1日)

 

(556)龍瑞高速道路建設決定!

9月1日の春城晩報、雲南電子政務ネットによると、保山市龍陵(龍山?)から徳宏タイ族ジンポー族自治州瑞麗(弄島)までを結ぶ龍瑞高速道路建設計画の認可が、このたび省の審査部門から下り、2009年6月より全面的に建設が始められる事になるそうです。
この龍陵から瑞麗に至る高速道路は、中国の主要幹線道路となるGZ65上海−瑞麗公路の中で、昆明−瑞麗間においての最後の建設部分となり、また、国家高速道路計画の7918網18条横線(?)中の、杭州−瑞麗高速道路の最後の部分ともなる。この龍瑞高速道路の起点は、保龍(保山−龍陵)高速道路の終点となる龍陵の龍山?で、ミャンマー国境の街である瑞麗市の弄島までの全長157.71キロの高速道路となる。総投資額は92億元で、着工は2009年6月となり、2012年末に全線開通する予定だそうです。

現在建設中の保龍高速道路に次いで、昆明と瑞麗を結ぶ高速道路網の最後の部分となる龍瑞高速道路が、ようやく着工されることになった様です。かつては、昆明−瑞麗間は昆明から24時間、大理からでも十数時間もかかったのですが、この高速道路網が完成すると10時間ほどで行けるようになります。80年代、改革開放政策の中でビルマとの交易が再開されましたが、国境の街である瑞麗は麻薬と賭博と密貿易の街として悪名を轟かせており、当時昆明に住んでいた外国人には憧れの(?)街でした。潜入しようとして捕まった日本人のニュースを聞いたり、幸運にも潜入に成功した人の想像通りのみやげ話を聞いたりして、この街を一目見てみたいという願望がつのりました。90年の夏、大理を旅行中にテレビでこの街の対外開放を知り、早速瑞麗に向かいました。瑞麗は外国人(ビルマ人以外の)に開放する為、かなりの浄化作業を行ったらしく、聞いていたのとは違い、見た目は穏やかで小奇麗な街だった。でも何日か過ごしてみると、賭博は街中で堂々と行われており、麻薬が公然からこそこそと行われる様になっただけで、そんなに変わってはいない事がよく分かった。開放して間もないこの頃は、公安の規制も緩くて宿も外国人指定がなく自由に選べたので、ホテルをパスして中国人の商人が多く泊まっているという中級の旅社に泊まったのですが、宿泊客は怪しげな人ばかりで、拳銃をベルトに挿してウロウロしている汚い身なりのおじさんや、昼間なのに廊下で寝ている(倒れている?)人が居たりしました。夜中に電灯が付けっぱなしの部屋が多く、宿の人に聞くとヘロインをやっているので夜中になっても寝ない人が多いのだとの事でした。あれから十数年が経ち、瑞麗の発展は眼を見張るものが有りますが、相変わらず麻薬、賭博、売春のメッカである事に変わりは無く、近年はエイズ禍も加わり、中国のマイナス面の縮図のような街で有り続けているようです。でも、ビルマ人とタイ族と中国人の文化がごった煮となった、辺境の街らしい混沌としたこの都市が、今でも筆者は大好きです。バングラ系のカレー屋やチャイ屋があちこちに有り、ビルマ、タイ料理や中国各地の料理を楽しめて、裸電球に照らされた夜店や屋台が、夜11時を過ぎてもまだ賑やかで活気のある、中国でも唯一といっていい街なのですから。

(557)マツタケ輸出価格が8割も暴落

9月3日の春城晩報より。2日の雲南省商務庁の発表によると、様々な要因の影響で、今年の雲南省のマツタケの輸出量と価格が大幅に下落しており、マツタケ販売業者や農家(マツタケの採取のほとんどは産地の農民のアルバイトの為)の損失を少しでも軽減させる為に、雲南省の各関係部門は様々な措置を講じて市場を救おうと準備作業をしており、その中にはマツタケ販売業者や加工業者に対する資金繰りの補助も含まれているそうです。
今年の雲南マツタケの輸出量・価格の暴落の主要な原因は二つ有る。昨年末、中国の新鮮マツタケの農薬の残留量が基準値をオーバーしている事を、日本の検疫機関によって検出された為、全ての中国産マツタケに対して検査が義務付けられ、その検査の為に長時間据え置かれて、品質が低下し、価格も下落した。それと同時に、国外のメディアが中国の水産物等の食品安全問題を大きく取り上げて問題とした事で、日本の消費者が中国産の食品に警戒心を抱き、日本でのマツタケ販売に大きな影響を与えた事が挙げられる。
今年のマツタケ市場の初期段階は、マツタケの輸出量と価格の大幅な下落となった。5月末の第一陣のマツタケ輸出から、8月末までの約2ヶ月間に、雲南の新鮮マツタケの卸値は、キロ200米ドルからキロ25米ドルまでの8割以上の暴落となった。そして、輸出量と輸出金額は昨年同期と比べて、それぞれ53%、50%にまで下落した。
マツタケ産業の安定的発展の為に、雲南省の各関係部門は、マツタケ販売業者に対して買付け流動資金を半年期の貸付と利子を免除し、マツタケの過剰在庫を抱えた加工業者に対しては、1年期の貸付と利子の免除の、緊急の政策的な援助を与える事となった。同時に、マツタケ販売業者や農民の経済的利益を守るために、産地での最低買入価格を制定し、産地のマツタケを全面的に買い入れて、マツタケ買い入れ業者の買入価格の引き下げを禁じ、産地の農民たちの増収を確保させた。そして、マツタケ業者に対して業界の自立を強く促し、各経営企業が、買い入れ・運送・輸出の各作業の中で、統一的な規範をもった包装材料を強制的に使用する事を要求し、二度とマツタケの農薬残留量が基準をオーバーする事が無いように指導していくのだそうです。

価格の暴落は、「マツタケに異変、中国産消えカナダ産増加」(9月6日の日刊スポーツ)、「イメージで敬遠され、安くても売れず中国産マツタケ苦戦」(9月 15日の読売新聞 ttp://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070915it06.htm)と報道されているように、中国産マツタケの不人気の為のようです。最近は北欧産のマツタケまで輸入されて好評だそうで、まさに四面楚歌といった状態ですね。まあ、自業自得なのですが、また逆恨みされるのでしょうか? 聞くところによると、経済制裁で日本に輸出出来なくなった北朝鮮産や、日本で価格が暴落をした中国産のマツタケは、韓国に大量に輸出されているそうで、かの国ではちょっとしたマツタケブームだとか‥。

(558)昆明人の結婚費用は7万元!

9月11日の彩龍中国ネットより。中国商務省が最近発表したデータによると、現在の中国人の結婚費用は12万元を超えるという結果が出たそうです。このデータに基づき、記者が10日、昆明市民の結婚消費調査を行った結果、全国の平均水準よりはいささか低いが、結婚一組当たり7万元前後も支出している事が判明した。
「結婚するのは本当に大変!」と船舶大観酒店に結婚式・披露宴(中国では結婚式・披露宴はレストランを貸切りにして行うのが普通)の予約に来ていた会社員の譚さんが、ため息をつきながら記者にこう語った。彼女は結婚の為に、大学を卒業してから5年間、恋人と共に節約に節約を重ねてお金を貯め、先日ようやく30万元の中古マンションを手に入れた。しかし、これから結婚するのにかかる費用を計算してみると、二人とも溜息をつくばかりだった。部屋の内装・改装費(中国では基本的に内装は購入者が自身で業者に発注する)に2万元、家具に8千元、家電に1万元、結婚記念写真アルバム代に3千元、結婚衣装・アクセサリーに1.5万元、結婚式のプロデュース会社に3千元、宴会費用に1.2万元で、総計7.1万元もかかるのだそうです。
それに比べ、双方の両親が昆明在住ではない徐さんと陳さんのカップルの、結婚による支出はもっと多くなる。購入した120平方メートルの新居の内装費が5.3万元、二人の故郷でそれぞれ披露宴を開くのに少なくとも2万元、家電に2.2万元、結婚記念写真アルバム代に2500元、結婚衣装・アクセサリー代に7500元、総計10.5万元も必要になるという。
雲南嘉馨婚慶有限公司の李さんによると、「譚さんが行う予定の挙式・披露宴は、相当省略された簡素なものです。しかしながら、このような簡素なものは80年代以降に生まれた若い人達には、なかなか受け入れられません。目下のところ、昆明人の結婚による支出は、結婚記念写真アルバム代に2千〜5千元、結婚式と披露宴に1.2万〜4万元、結婚衣装とアクセサリーに5千〜2万元、部屋の内装に3万〜8万元、家具・家電に2.5万〜4万元、式場の装飾に3千元、レンタカー・貸衣装代に6千元前後もかかり、総計が7万元を下回る事はまず無い」らしい。
ちなみに、1958年に結婚した方さんの記憶によると、当時の結婚は質素・簡単そのものだった。「私が結婚した頃、軍隊にいたので全ては部隊の中で行われた。部屋や家具、布団も全て部隊の物だった。自分で買ったのは一枚の毛布だけで、およそ40元だった。式での衣装は、妻は当時の所謂「延安服」を着て、私は軍服だった。毛主席の像に一礼をして、集まった親戚・友人に縁起物のお菓子を配る、これが結婚式の全てだった。この式の費用は大体100元位でした。当時、私の部隊からの手当ては20数元、妻の給料は30数元で、結婚の総費用は二人の給料の約三ヶ月分だった」そうです。

559)雲南省が全国最大の珈琲輸出基地に

9月17日の雲南日報より。昆明税関の発表によると、珈琲は雲南省における特色ある優勢農産品として、近年、全省の農業経済発展の中での作用が明らかに突出しており、外向型経済作物の特徴が顕著で、生産された珈琲の半分以上が国外へ輸出されており、この勢いは益々上昇傾向を示しているそうです。
目下のところ、雲南省の珈琲作付面積は30万畝( 1畝は666.7u)を超えており、生産量も2.6万トンに達している。この作付面積と生産量は、全国の90%以上を占めており、総売上額は4億元近くにも上っている。2006年度の雲南省の珈琲輸出量は約1.5万トンで、全国の珈琲輸出量の88.5%を占め、売上額は3394万米ドルにも達した。これは全国の珈琲輸出額の81.5%を占め、これにより雲南省は全国最大の珈琲の生産・輸出基地となった。また、雲南省産の小粒珈琲は品質が優良で、コロンビア等の小粒珈琲の主要生産国の産品と比べても遜色の無いものだという。
2003年以来、雲南省の珈琲輸出量の増加は速度を増し、特に2006年度の全省の珈琲輸出量と輸出額は、前年度と比べてそれぞれ84.5%増、91.5%増と急上昇した。これにより、珈琲は雲南省において煙草に次いで二番目の輸出経済作物となり、輸出量の増加率が最も高い農作物と成ったのだそうです。

雲南の珈琲事情については(458)でも紹介しましたが、生産増加が国内市場に向かうのでは無く、多くが輸出に回されているのが、ちょっとした驚きです。スタバが全国の彼方此方に出来たりして、珈琲の国内消費も急増しているはずなのですが、国内産の需要は余り高くないようです。価格か品質のどちらかに問題があるのでしょうか?

(560)10月29日に昆明−コルカタ便が就航

9月27日の雲南日報より。26日の中国東方航空雲南公司の発表によると、雲南省の地域的な優位性を発揮し、企業の南アジア方面への進出に服務する為、中国東方航空公司は昆明からインド東北部の大都市コルカタ(カルカッタ)までの定期航空航路を、10月29日より就航させる事になったそうです。
この昆明−コルカタ線は、週三便の運行となり、月・水・金に昆明国際空港を飛び立ち、火・木・土にコルカタから昆明に戻って来る事になる。この路線の飛行距離は約1700キロで、飛行時間は2時間20分となる。この路線の開通により、雲南からインド北東部への移動時間が大幅に短縮する事が出来、この両地の文化・観光・貿易等の各方面での往来を強め、両地の連携と交流を深め、往来する旅客の時間・お金・労力の節約を図る事が出来る様になる。
中国東方航空公司の関係者によると、「昆明−コルカタ線の開通の後、この路線は中国で初のインド東北部への直通航空路線となる。この路線が昆明から南アジアに至る、空中の友好の架け橋の新たな通路の一つとなるだろう。中国東方航空公司はこの路線の開発と運営の前途に大きな自信を持っている」のだそうです。


バックナンバー
雲南通信舎バックナンバー

このページの記事の無断転載を禁じます。
ご意見ご感想はこちらまでお願いします。


雲南通信舎