4月3日の都市時報、5日の彩龍中国ネットによると、昨日が個人所得年間12万元以上の者が納税申告をしなければいけない最終日だったが、本年度分の全省の高額個人所得納税申告者は一万人を突破したそうです。 年収12万元というのは、雲南省では農民の平均年収の二〜三十倍、都市中間層の数倍以上の収入となります。日本の感覚だと年収三〜四千万位というところでしょうか。それにしても、あまりにも少なすぎるというのが実感です。この中にはワイロや裏金で財を築いている膨大な数の役人・公営企業の幹部や、脱税し放題(というか徴税システムがいいかげんな為)の商売人・企業経営者は含まれてはいないはずで、だからこんな数字になったのではないでしょうか。私の勝手な推測ですが(調べようが無いので)、この申告した人達のほとんどは、給与所得(脱税が困難な環境の人)で年間12万元を超えた超高給取りの方達だけのような気がします。それにしても、高額所得者の税率が十数%にも満たないというのは、ホントに金持ちにとっては素晴らしい国ですね。 思茅市から普*市への改名は(527)で紹介しましたが、続報です。 4月17日の春城晩報、18日の雲南テレビネットによると、18日より昆明発着の鉄道の各列車の発着時刻と運行時間が変更される事となったが、運賃の変更は無いそうです。 4月21日の雲南日報によると、中国東方航空公司は20日、雲南・昆明からチベット・ニンティー(林芝)への、RNP精密誘導システムによる試験飛行が円満に成功した事を発表したそうです。 ニンティーはラサから東へ約480キロ、バスで約10時間の所にあり、付近には重要な軍事基地が置かれている地方都市で、漢族の多い街です。この地区にはパソン・ツォ位しか目ぼしい観光地はないはずなのですが、記事にはあたかも観光用だと言わんばかりの記述がされております。普通に考えれば、軍人用と現地の漢族向け(入植促進?)以外には考えられないのですが、これから何か目玉になるような観光地を建設するのでしょうか? 4月29日の都市時報より。 無料化は確かに歓迎されるでしょうが、行政の負担が増えるばかりですので、結局は行政がどれだけこの支出に耐えられるかという、我慢大会になってしまうだけです。この「通信舎」でも、これまでも何度もトイレ問題の記事を取り上げてきましたが、問題の解決の道筋の端緒さえ、なかなか見つからないようです。管理に金を湯水のごとく注ぎ込まない限り、キレイで清潔な公衆トイレというのが望めそうも無いというのは、結局は使用者の公共モラル以上の問題が有るからでしょう。中国で暮らした事がある方ならお分かりになるでしょうが、管理者(=監視者)のいない公衆トイレの荒れ具合、不潔さはとんでもないものです。あの悪意のある汚しっぷりは環境テロと呼んでもよいでしょう。これには公共意識の欠如というものより、公共物に対する憎悪すら感じられます。それは公衆電話やその他の公共施設への容赦の無い破壊行為からも見て取れます。この人民のアナーキーな憎悪が何とかならないかぎり、行政がどんな措置をとろうと(以前のように反革命・反国家行為で厳罰に出来れば別ですが、役人が公金を平気で着服している時代に、そんな取締りをすれば法の整合性がつかなくなるし、騒ぎを誘発するだけです)、人民の環境テロ行為に歯止めはかからないでしょう。トイレの問題はモラルの問題だけではなく、人民が公共物とどう接するかという微妙な政治意識の問題でもあるのですから。 3月1日の雲南テレビネットによると、建設が進められていた昆安高速道路(昆明−安寧)が2月28日に開通し、当日の午前、白恩培雲南省党委員会書記(雲南のナンバー1)をはじめとする省政府・党の首脳が参加して、盛大な開通式典が執り行われたそうです。 先日、早速この高速道路を通ってみましたが、なかなか立派なものでした。昆明−安寧間の所要時間も大幅に短縮され、近い将来には安寧が昆明の通勤圏になるのではと春城晩報にも書かれていたのですが、なるほどと納得できるものでした。思い出してみれば、旧来の安寧公路は1980年代末に出来た、雲南省で初の自動車専用道路で、開通時はその快適さ(旧来の道路があまりにも酷かったので)にびっくりしたものです。その後、楚雄−大理、大理−保山、楚雄−安寧と次々と高速道路が開通しましたが、最も交通量の多い昆明−安寧間の高速化が、昆安公路という中途半端なインフラがある為、一番遅れてしまったようです。また、大理−昆明間の所要時間も短縮され、高速バスの食事休憩なしだと僅か4時間ちょっとでした。昆安公路すらない時代、ボロバスで十数時間もかけて大理に行った事が、なんか別世界の出来事のようにも思えます。 3月4日の新華社ネット雲南版によると、3月4日、中国共産党思茅市委員会と思茅市人民政府は、国務院の批准により4月8日から思茅市を普*市に改名する事を発表したそうです。 なんか中国の新聞らしい、もっともらしいが内容の無い屁理屈ですが、本音は誰が見ても近年の「普*茶バブル」に便乗し、且つ、更に「普*茶バブル」を盛り上げようと行政が悪乗りしているとしか思えません。この「普*茶バブル」ですが、元々普*茶は広東・香港位しか主な消費地がない、地域的な嗜好性の高いお茶でした。しかし、政府・マスコミ・業界の宣伝により、数年で賞味期限の切れる普通のお茶と違い、二十年もの、三十年ものの古い普*茶が価値を持ち、保存も数十年は可能で、投機的価値が高いと認識された後、以前の切手、昨今の株と同じように利殖の為の購入が爆発的に増え、価格も急上昇しました。先日、雲南に行って旧知の商売人達と話していると、ほとんどの人が普*茶を投機用に購入しているのには驚きました。中には毎年数百キロも購入して保存している人もいて、まさにバブルの様相です。でも好ましい変化も有り、旧来、普*茶をまったく飲む習慣の無かった雲南でも、金持ちを中心に高級普*茶を飲む習慣が徐々に芽生えてきました。普*茶も好きな筆者としては、緑茶一辺倒の雲南の茶館・カフェで、おいしい普*茶が飲めるのは大歓迎です。でも、どこも高級志向なので値段が安くないのが難点ですが。
3月13日の春城晩報によると、3月8日、省公路開発投資公司が組織した専門家グループにより、保騰(保山−騰冲)高速道路建設予定地の実地調査が行われたが、これにより、保騰高速道路建設工程が正式に始動した事になり、省政府側からは年内の着工を求められているそうです。 3月15日の春城晩報、16日の雲南信息報によると、3月14日の午前、紅河ハニ族イ族自治州弥勒県の東風中学校の教室内で手榴弾が爆発し、10人の生徒がケガを負ったそうです。弥勒県当局は全力で救助活動を行い、目下のところ、ケガをした生徒全員に生命への危険はないという。事態を重く見た省公安庁は、孟蘇鉄庁長の名で、手榴弾の入手経路など事件の徹底的な解明を関係部門に指示した。 3月26日、27日の春城晩報によると、深刻な昆明の水不足を解決する為、計画からだと17年、3年の準備作業と7年間の工事により、昆明市掌鳩河用水路がついに完成し、夢が現実となったそうです。
この掌鳩河用水路の完成は昆明市区にとってはまさに歴史的な出来事で、深刻な状態にまでなっていた水不足を、数年の間だけにしても緩和できる事となり、ようやく一息つくことが出来たようです。近年の昆明市区では、生活用水だけでなく工業用水が足りなくてかなり深刻な問題となっていました。本来ならば、最大の水源となる#池が汚染によりほとんど使えない状態となってしまっており、貯水力のあまり大きくない松華*ダム一つに頼りきっていた状態でした。#池の浄化は掛声だけは大きく、金も湯水のように注ぎ込んできましたが、下水の処理が一向に進まず、マッチポンプ状態が続いております。たしか現在でも下水の処理率が50%にも満たず、多くの汚水が直接#池に注ぎ込んでいる状態のはずです。こんな事業にも、日本の円借款や開発援助費が使われていると思うと、なんか虚しくなります。それから、漏水の問題も深刻で、生活用水の20%近くが漏水で失われているとのことですが、これは水道管の全面的な老朽化と乱暴な道路工事等による水道管の損傷の為で、改善には巨額の投資が必要となり、一朝には解決できない問題のようです。
第107報(2007年6月3日)
(531)雲南省での高額個人所得納税申告者が一万人を突破
4日、記者が省地方税務局に取材したところ、4月2日までに雲南省の年間所得12万元以上の者で、期日内に納税申告した者は11596人となり、この内、昆明市内からの申告者は6011人だったことが分かった。税務局の統計によると、省内の申告者の2006年の所得総額は45.42億元で、納税額は6.28億元となった。内訳は、申告者がすでに天引きされたりして納めている税金が5.89億元、追加納税された税金が3604.73万元で、還付された税金が36.64万元だった。これにより、申告者がすでに納めている税の額は総課税額の94%となり、非常に高い比率となった(何と比べて?)。
国の規定内に自ら申告した者は追徴金や罰金を支払わなくてもよいが(当たり前?)、申告しなければならない者が申告しないと、税法62条の規定により罰金が課せられる。申告しなかった者、税金を納めない又は少ししか納めなかった者は、追徴金以外に、払わなかった金額の50%以上、5倍以下の罰金を支払うことになる。このほか、脱税を行ったものに対しては、相当の法律責任を負わなければならない。
統計によれば、全省の年間12万元以上の高額所得者の半数以上が昆明市に集中している。この6011人の年間所得は約15億元で、納税額は2.1億元となったそうです。
(532)思茅市が普*市に改名される事により、翠雲区が思茅区に、普*県が寧*県に
(*はさんずいに耳)
4月3日の春城晩報、7日の雲南信息報、9日の雲南日報によると、4月8日より思茅市が普*市に改名される事により、翠雲区が思茅区に、普*ハニ族イ族自治県が寧*ハニ族イ族自治県に改名された。そして、今回の改名により変更が必要となった、現行の身分証や戸籍簿等の無料書き換え作業も開始されたそうです。
この改名に伴い、思茅市第二中学(中国の中学は6年制で、日本の中学に相当する初級中学部が3年、高校に相当する高級中学部が3年となるが、進学率の低い農村部では初級中学のみの学校が多い)が普*市第一中学に(おそらく思茅市第一中学は思茅第一中学になるのでしょう)、そして、その他の「思茅市」が冒頭にくる市内の学校全ての名称が、「思茅市」から「普*市」に変更される。また、思茅区と寧*県に所属する学校等の名称の改名は、この二つの県区が今後自ら決定する事となるそうです。
(533)鉄道の全面スピードアップで昆明発のダイヤが大幅改正
これは、全国の鉄道第六次スピードアップ計画によりもたらされたもので、運行時間の変更と共に、昆明駅発着の上下線合わせて10本の新たな増便も行われた。また、昆明駅では4月21日以降は、従来の5日前までの切符を予約販売していたのを、10日前まで買えるように変更される事となった。
昆明駅の夏克家副駅長によると、「昆明駅発着の列車が新たに10本も増加する事になった。これにより、昆明駅から発着する列車は66本にもなった。この新たに増便されたのは、昆明−北京西K472/1次、昆明−重慶2650/49次(内六、水紅、濾昆線を経由)、西昌−昆明2647/8次、成都−昆明2639/40次(内六、水紅、濾昆線を経由)、南寧−昆明2637/8次である。この他に行き先や経由経路が変更となったのが5路線で、昆明−南寧K394/3次は桂林まで延長、鄭州−昆明K337/8次が京広・濾昆線経由に変更、昆明−上海南K80/79次は向塘・杭州東駅を経由せず杭州駅経由となる。そして、もともと昆明駅から隔日で運行されていた湛江駅行きと桂林北駅行きの2060
/59次と2056/5次列車は一本化され、毎日湛江駅行きに変更となった」のだそうです。
スピードアップについては、ほとんどの列車の運行時間が短縮・調整される事となった。これにより、昆明−鄭州K338次は10時間33分の短縮、昆明−南京西K156次は7時間33分の短縮となった。しかしながら、運行時間の調整の為に以前より時間がかかってしまう路線も出現し、昆明−厦門(アモイ)K232次は2時間37分も運行時間が長くなってしまったそうです。
(534)昆明−チベット・ニンティー線の試験飛行成功
この昆明−ニンティー(林芝)線は近日中に正式開通する見込みで、将来のチベット地区観光業の発展に新たな活力をもたらすものと期待されている。ニンティー(林芝)空港は「世界で最も離着陸の難しい空港の一つ」といわれており、青蔵高原の東南部の雅魯蔵布河渓谷地帯に位置し、周囲は海抜四千メートル以上の山々に囲まれ、常に霧や雲に覆われている高山地区で、航空機は狭い曲がりくねった渓谷の中を飛ばなくてはならない。飛行できる航空路の幅は両側の山々に挟まれた渓谷の僅か4キロにしかすぎず、気象統計によると、この空港で年間に安全に離着陸出来るのは百日にも満たないのだという。
この路線はRNP精密誘導システムを用いる事になっており、従来の誘導システムと比べると、パイロットが地上の誘導施設に頼らず、正確に位置を確定出来て飛行できるシステムとなっている。目視が非常に困難な情況下でも、安全に、正確に着陸出来るらしい。このRNP精密誘導システムを運用する事により、地形が複雑で気象が急激に変化しやすい西部高原の空港には、大きな積極的な作用を及ぼす事となり、離着陸の際の気候条件や最低下降高度の制限を緩和する事が出来る。そして、気象条件によるフライトの遅延やキャンセルを大幅に減少させる事が出来、高原の空港の客運能力を大幅に高める事に繋がる。
このニンティー(林芝)空港はチベットでは三番目の民用空港となり、昨年の10月に開港している。そして、今年の3月までの5ヵ月間で空港利用者は延べ1.6万人にも達しているそうです。
(535)昆明市が本年中に100の無料観光客用公衆トイレを建設
開遠市が毎年60〜70万元を支出して、26の公衆トイレの無料化を行った出来事は、雲南の世論に好評で迎えられた。それでは、昆明市ではどうなのだろうか? 昆明市都市管理局のケ衛東副局長によると、「目下のところ、近々に開催される全国障害者体育大会の為の環境整備に全力を尽くしているところだ。都市管理部門では今年の下半期には、公衆トイレ無料化を視野に入れた措置の検討が日程に上がっており、各方面から意見を摂取し、検討を重ねて行く予定だ」そうです。
昆明市において、市が投資して建設された直接管理している公衆トイレは、目下のところ昆明区部に500ヵ所前後ある。2005年2月に開催された昆明市の「両会」(人民代表大会と政治協商会議)で、市政府が建設した公衆トイレの無料化案が提案され、2005年の11月には本紙が市政府に対して市民が望む政策を募集した際、多くの市民から公衆トイレの無料化の訴えがあった。今年の「両会」においても、楊麗等の14名の人民代表大会代表が、再び昆明市内の観光地の公衆トイレの無料化を提案した。これに対し、昆明市の関係部門の指導者・幹部は、本年度中に昆明市に観光客用公衆トイレを100ヵ所ほど建築し、これらのトイレを昆明市の公衆トイレ無料化のテストケースとしていく事を表明したそうです。
第106報(2007年5月8日)
(526)昆明−安寧高速道路開通
昆安高速道路は総工費28億元を投じて建設され、全長22.4キロ、片道3車線で、走行速度は100キロで設計されている。この高速道路の完成により、従来の昆安公路と合わせると、車線数は二倍以上となり、雲南西部8州市と昆明間の交通圧力を緩和し、新昆明(呈貢県に建設中の昆明副都心)の建設と、雲南西部地区の経済発展に重要な作用を及ぼすものと期待されている。そして何より、昆明と西部8州市へのボトルネックとなっていた昆明−安寧間の道路環境を改善する事で、この地区の慢性的な交通渋滞を大幅に緩和が出来るようになるそうです。
(527)思茅市が普*市に改名
(*はさんずいに耳)
思茅市は省の南西部に位置し、全市の総面積は4万5385平方キロ、人口は260万人弱で、1区9県で構成されている。市内に居住している民族は14にも上り、少数民族が占める割合(漢族以外という意味)は約60%を占め、ミャンマーやラオス・ベトナムとも国境線を有する辺境地区です。
今回の名称変更の理由は以下の三つの点だそうです。
一.歴史的にも認められる。歴史的に見ても、1729年、清朝によって思茅(現翠雲区)に普*府が置かれた事。共産党政権が成立した後、普*は普*専区、寧*専区、思普地区、思茅専区、思茅地区と名称が変更して行き、2003年、国務院の批准により思茅地区が思茅市に昇格した経緯がある。ゆえに(?)、思茅市が更に普*市に名称を変更するのは歴史的に見ても正当な方向性(?)だと言える。
二.民族的にも認められる。1950年、普*専区の第一回兄弟民族代表会議が召集され、空前の規模で各少数民族の首領・リーダー・代表がこぞって参加した。1951年、当地の各少数民族のリーダーと共産党・政府・軍の代表との交流大会を開催し、直ちに新中国(共産党政権樹立後の中国をこう呼ぶ)における最初の民族団結宣言碑と呼ばれた記念碑を建て、全普*地区の各民族同胞を代表して平等・自由・幸福な大家族建設へ向けて奮闘する事を誓った。これは歴史的な事件であり(?)、当地の各民族人民が普*という地名に対する特別な民族感情を持つようになった事(?)。
三.社会的にも認められる。近年来、思茅の各界の多くの人々が、普*への改名を主張している事。国務院への批准の申請の前に、雲南省人民政府は関係州市や、関係部門の意見を広範に摂取し、合わせて専門家による審議会を開いて、社会各層からの多くの人々の承認を得た。
(528)保山−騰冲高速道路着工決定、将来はインドまで一日で到達
(*はつちへんに貝、#は左が虫で右が馬、**は竹かんむりに青)
保山市は雲南西部の主要都市で、騰冲は火山公園・和順古鎮等を有する近年人気を集めている新興観光地です。そして、かつての茶馬古道や中印公路(レド公路・スティルウェル公路)、現在の騰密(騰冲−密支那・ミーチーナ)公路により、騰冲はインド・ミャンマー方面からの中国側の入り口ともなっている。
現在の保山から騰冲までの約160キロの道路のうち、保山から#蝗**までは二級公路、#蝗**から騰冲までの78キロも二級公路とされてはいるが、路面の指標から判断すると三級公路となる。この道路は高黎貢山山脈を越える為、標高差は千メートル以上となり、道路の等級が低くて状態がよくない為、走行はいささか困難を伴うとも言われてきた。この保山−騰冲高速道路計画で新設されるのは、現在建設中の保山−龍陵高速道路の小田*ジャンクションから騰冲、中和(火山公園が有る観光地)までの65キロとなり、走行速度は時速80キロで設計されている。また、騰冲盆地には新生火山群が分布し、60平方キロ余りの盆地に97もの新生代火山があり、この高速道路は中国で唯一の火山地帯を走る高速道路となるそうです。
この新設される全長65キロの高速道路は、工期が3年、予定総工費は40億元で、2010年に開通予定となる。そして、道路の開通により、現在の昆明−騰冲間を約40キロも短縮する事が出来るという。この道路より先に、保山−龍陵高速道路は来年の上半期に開通予定で、騰冲からミャンマーのミーチーナ(密支那)までの高級公路もすでにほぼ完成しており、4月28日に正式に開通の運びとなるという。その為、3年後に保騰高速道路が開通すると、昆明からインドのレドまでの1240キロを一日で走行出来る事になるそうです。
(529)弥勒県の中学校の教室で手榴弾が爆発
14日の午前8時6分に爆発事件は起こった。当日、東風中学の1年3組の生徒王某は、登校の際、家から一個の手榴弾を同じ組の梁某と遊ぶ為に持って来た。梁某がこの手榴弾をいじって遊んでいる際、王某はついその手榴弾のレバーを引いてしまった(安全装置はすでに外れていたようだ)。当時、教室内には49名の生徒がいたが、王某と梁某が重症を負い、他に8人の生徒が軽傷を負った。直ちに、2名の重傷者は県城にある弥勒県人民医院に搬送され、軽傷の8名は付近の東風医院において治療を受けた。この爆発事件の発生した後、紅河州と弥勒県の公安機関は直ちに捜査にとりかかり、手榴弾の入手経路など、事件の真相と背後関係の徹底的な解明に取り組んでいる。
23日の新聞晨報によると、爆発事件後の8日間の捜査で、この弥勒県東風中学手榴弾爆発事件の全貌が明らかになってきた。事件を引き起こした王某の手榴弾の入手先は、退役軍人陳永生である事が判明し、この男はすでに公安機関によって逮捕されている。陳永生は数年前、王某のおじ(父の姉妹の夫)である杜某の一番上の兄に、手榴弾を販売したのだという。
州公安局の発表によると、杜某の長兄は1990年に同じ村に住んでいた陳永生から25元で手榴弾を購入した。目的は護身の為だったという。この後、杜某の長兄はこの手榴弾を妻に保存しておくよう預けた。しかしながら、昨年末に引越しをした際、手榴弾をしまっていた衣装箱を王某の家の中に置いてきてしまった(?)。そして手榴弾は王某に発見され、王某の玩具となったが、ついに3月14日の爆発事件を起こす結果となった。また、この手榴弾の保存期間が長かった為、爆発力が弱くなっていたので、幸いにも大きな被害には至らなかったのだそうです。
(530)掌鳩河用水路完成、ようやく昆明の水不足が緩和
(*はつちへんに貝、#はさんずいに真)
この用水路は全長が97.72キロ、水源の雲龍ダムから33時間かけて昆明市区に到達し、毎日60万立方メートルの水を昆明市民に提供出来るようになる。これにより、昆明市区の供給できる水道水の量は、これまでの80万立方メートルから140万立方メートルとなった。この用水路が完成し、通水すると、昆明市の水不足が緩和されるだけでなく、余った水を盤龍江(水源の松華*が昆明の水道水の主要な貯水池なので河の水がほとんど無い)や草海(#池に繋がる湖で#池の一部。市区に近い為、下水のせいでドブ化している)に放流する事も出来る。また、言葉を変えて言うと、これから後、昆明市民は汚染された#池の水を飲まなくてもよくなったという事でもある。また、今回の用水路の建設は、雲南省にとって歴史上最大の水利工事となったのだそうです。
掌鳩河用水路の水源となる雲龍ダムは、貯水量が4.84億立方メートルで、雲南省最大の貯水池となる。この工事には日本政府からの円借款209.3億円が投入され、総工費の74%を占めた。これは雲南水利工事の中で外資の利用額が最も多い建設項目となったという。また、この貯水池ダムや用水路の建設の為、1.1万人以上が立ち退きを迫られ、これも雲南の水利事業の中で最も多い移民数となった。
7年前は平凡な農村だった雲龍郷が、高原の湖の底に沈み、雲南省最大の貯水ダムとなった。このダムの水が用水路により、97.72キロも運ばれて、新設された松華*付近の第七浄水場に達する。ここで処理された水が水道水として市内に供給される。この用水路の完成により、昆明の水不足は緩和されるが、「全国14の水不足の深刻な都市」の一つにもなっている昆明では、当座の情況がいくらか改善出来たとしても、まだまだ水不足の深刻な都市であることに変わりは無いそうだ。
掌鳩河引水工程管理局の尚広成局長補佐によると、「この度の用水路の完成で、2015年度までの昆明市の水の需要を基本的に賄う事が出来るようになったが、数年の猶予を獲得したにすぎない。2015年以降の水源を探す試みは着実に進んでおり、すでに「清水海引水工程」計画が検討・承認され、今年の10月には着工される予定だ。この清水海用水路は4年の工期が見積もられている。だが、現在の昆明で最も必要とされているのは積極的な節水であり、企業と市民の意識を高め、水道管網の再生と、水の合理的な利用率を高める事が要求されている。昆明市区市民の一人当たりの水資源は302立方メートルで、全国の一人当たりの平均のたった11%しかなく、極度の水不足地区である事には変わりがない。目下のところ、昆明市の工業用水の重複利用率は僅か約60%であり、また、水道管からの漏水率はなんと20%近くにも上るのだそうです。