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2007年4月10日、第105報!!

第105報(2007年4月10日)

(521)中越合作の紅河公路大橋が来年完成、昆明−ハノイ間を12時間で結ぶことに
    (*はさんずいに真)

2月2日の春城晩報より。
現在建設中の、中越国境に位置する紅河ハ二族イ族自治州河口ヤオ族自治県の中越紅河公路大橋は、本年度中に完成し、来年から正式使用され、これも現在建設中の蒙河(蒙自−河口)高速道路と接続される。その時、昆明からベトナムの首都ハノイまで、僅か12時間余りで結ばれる事になるそうです。
河口県からベトナムへの通路は、以前は*越鉄路大橋だけだった。1999年9月16日、中越両国は、この国境を跨ぐ鉄路大橋の傍らに共同で南渓河公路大橋の建設を開始し、2000年9月15日に完成、2001年1月18日に正式に通行を開始した。しかしながら、両国間の貿易が深化発展していく中で、この南渓河公路大橋だけでは多くの車両の通行が捌ききれなくなって来ていた。河口の税関では通関待ちの車両の長蛇の列が出来るほどで、その為、両国政府は直ちに協議を開始し、紅河(国境に流れる川、ベトナム側ではソンコイ川と呼ばれる)にもう一つの公路大橋を架けることを決定した。新設される紅河公路大橋の工期は18ヶ月で、両国が共同で設計し、施行した。昨年の6月に着工し、中国側の投資総額は3600万元だった。この橋は、河口県城北山開発片区とベトナムラオカイ省金剛経済開発区を結ぶ位置に建設されている。
この紅河公路大橋は、現在建設中の蒙河高速道路と接続される。目下のところ、蒙河高速道路の基礎部分は全て完成しており、来年の前半には開通の運びとなる。そして、ベトナム側の紅河公路大橋からハノイまでの370キロは、現在車で約8時間かかっているが、ラオカイ省内ではすでに9キロの快速道路を建設しており、これから後、ハノイまでの快速道路も建設する計画だという。この紅河公路大橋と蒙河高速道路が開通したら、昆明から昆玉高速(昆明−玉渓)、通建高速(通海−建水)、紅河大道(鶏街−蒙自)、蒙河高速等を経由すると、国境の街の河口まで僅か5時間で到達する事が出来るようになる。それから、7〜8時間でハノイに行く事が出来、もしもベトナム側の快速道路が完成すれば、これより二時間余りも短縮できる事になるのだそうです。

(522)偽札レストランを摘発

2月7日の春城晩報によると、6日、昆明公安局北京路派出所は、昆明鉄道駅付近の老四川レストランがつり銭の偽札すり替えを行っていた事を摘発し、1万元を上限とする罰金を課し、レストランの責任者を拘留したそうです。
すでに一年前から、本紙の記事に取り上げられた結果、このレストランを含む数件の店が警察の監視対象となっていた。その上、市民からの通報が相次ぎ、警察は厳格に調査する事となった。しかしながら、北京路派出所が困らせられたのは、毎回レストランが摘発される度に、狡猾にも彼らは店主を取り替えて営業を再開する事だった。記者の取材だと、取り替えられた店主も彼らの仲間で、友人か親戚らしい。このような現象は、警察の法の執行に大きな困難が伴う事になった。
ある警官は記者に、「1日に9件のニセ札事件が発生したので、ある一軒のレストランを取り調べた。特に、ある被害者は600元も騙された(つり銭がニセ札なのに、どうやって600元も騙されたのかは不明。両替を頼まれたのかも?)。しかしながら、どうしようもない事に、このレストランは処罰を受けた後、経営者を取り替えてすぐに店を再開し、また旅行者を騙している事だ」と語ったそうです。
6日に本紙の潜入取材のスクープが報道されてから、北京路派出所はすぐにこの老四川レストランを摘発し、<銀行法>に依って上限一万元までの処罰を課した。そして関係した責任者を派出所に連行し処罰を行った。このように、警察と本紙(春城晩報)が共同して、このグループの摘発を行った事は、周囲の時折違法行為に関わるようなレストラン等に、大きな威嚇となったのだと言えるそうです。
北京路派出所の張建所長は今回の事件について、「派出所はこれからも全力をあげて付近のこれらのレストランを捜査・摘発していく。もしも違法行為が有るのなら、これからも厳格に処罰を行っていく」と語ったそうです。
また、6日に春城晩報に掲載されたニセ札レストランへの潜入取材のスクープに、読者の反響が大きく、読者ホットラインには多くの市民の通報や意見・激励が寄せられたのだそうです。読者からは、昆明市内の数多くのバスステーション付近でもニセ札レストランが存在しているとの告発が多く有ったという。

それにしてもニセ札犯罪なのに何かぬるい処置ですね。マスコミの記事用に摘発したようにも見えます。それに、そんなに読者の反響が大きかったのは、ニセ札レストランが蔓延しているからであり、ここまで放置してきた警察に問題があるような気がしてなりません。中国の公安とは警察とヤクザを兼ねていて、治安を維持はするが、地元の商店や特に飲食業者からみかじめ料を取ったりする、というのもよく聞く話です。もし、みかじめ料を取っているのなら、縄張りの店への摘発の手綱が緩くなるのも当然かもしれませんね。

(523)雲南省製の白酒は4割が不合格

2月10日の春城晩報によると、8日、雲南省質量技術監督局が省内で生産された白酒産品の抽出検査の結果を発表した。その結果は、雲南省の白酒産品の合格率は60%で、40%もが不合格だったそうです。
全省の各級質量監査部門は、省内の321の白酒生産企業の355品種の白酒産品について抽出検査を行った。今回の抽出検査を行った355のサンプルは、基本的に目下の雲南の白酒産業においての主要産品である。そして検査の結果、合格は213種で、合格率は60%となり、不合格は142種で、不合格率は40%となった。この不合格の原因は、規定に違反して甘味剤を添加している、実際のアルコール濃度と表示の不一致、不合格のフーゼル油を使用している等でした。
規定に違反して甘味剤を添加している問題は、質量監査部門の係官の話によると、「各種の白酒にはそれぞれ国の標準規定が有る。優良級・一級・合格品の三つの等級の白酒の全てに、自身が非発酵な物質を加えてはならないとなっており、甘味剤は人工合成された自身が非発酵の物質である。白酒生産企業で作られる各種各香型の白酒には、相当する国の生産標準がある。ゆえに、産品の中に甘味剤を添加してはならない。国の標準には明確な規定が有り、酒類産品の中で、リキュール類がサッカリンや糖蜜、適量の甘味素や麦芽糖を添加することが認められている以外は、その外の酒類は全て甘味剤を使用してはならない。今回の検査では28の産品にサッカリンが添加されていたのが判明し、これは不合格品の19.7%を占めた」のだそうです。
不合格品の中で、もう一つのみんなが関心の有る問題は、アルコール度数の表示がいい加減な事だ。あるものは実際より高く、あるものは実際より低かった。このアルコール度数というのは、100ccの酒の中のアルコール量で、この質量指標は企業産品に対して、明確に要求されているものである。今回の検査の中で33の産品がアルコール度数の表示が不合格となり、不合格品の23.2%を占めた。
今回の検査から分かった事は、雲南省の白酒産品の品質に多くの問題が有り、その主な原因は省内の白酒生産企業の生産設備が旧式で、改善・改造が遅れている事が大きいようだ。省内の白酒生産企業は生産管理や技術管理に力をいれないし、品質管理体制がいい加減で、管理制度に対する知識が欠乏している。また、一部の生産企業管理者の安全意識が薄い為、法に違反して非食用の添加剤を使用したりしている例もあったそうです。

(524)平鎖高速道路開通!

2月12日13日の春城晩報によると、12日、全長61.31キロの平鎖(平遠街−鎖龍寺)高速道路が全線開通したそうです。12日の午前、紅河ハ二族イ族自治州の人々は鎖龍寺、文山チワン族自治州の人々は平遠街の祝典会場に集まり、政府・党幹部の出席のもと、この高速道路の開通を盛大に祝賀した。
この高速道路は、2003年11月16日に着工し、東は硯平(硯山−平遠街)高速道路、西は昆河(昆明−河口)公路と今年着工される石鎖(石林−鎖龍寺)高速道路に接続される。この道路は片道二車線、道幅が24.5メートルの標準的な高速道路となり、設計走行速度は時速80キロで、総工費20.1988億元を投じて建設された。
この高速道路が建設されたのは南盤江、甸渓河の沿岸で、地形は険しく、地質も複雑で、橋梁の部分が道路全体の23%にも上り、かなりの難工事だったようだが、建設労働者の3年余りの努力の結果、ついに今年の春節前に全面開通することが出来たのだという。
以前、昆明から文山、広東方面に向かうのには、一般的には昆石(昆明−石林)高速道路で石林に行き、そこから昆河公路に入り、弥勒県城を経て新哨まで行き、そこから江底方面に向かい平遠街を経て、文山・南寧方面に至るという経路だった。この経路の新哨−平遠街間は、地形が複雑でアップダウンやカーブが多い一般道路で、かなりの通行の難所となっていた。
しかし、平鎖高速道路が開通すると、昆明から文山、広東方面に行くには、新哨からあと30キロほど鎖龍寺まで昆河公路を南下し、そこから平鎖高速道路に入り、平遠街から文山、広東方面に向かう事になる。この高速道路の完成により、今後、弥勒県城から平遠街までは40分余り短縮が出来、昆明−文山間は一時間ほど短縮できる事になるそうです。

新哨は筆者にとって懐かしい街です。留学していた頃、週末旅行で開遠に行った帰りのバスで、この小さな街を通りかかりました。日曜日はマーケットデイらしく、ものすごい人出で、そのなかに、大勢の派手な民族衣装を着ている、花ミャオと呼ばれているミャオ族の女性達がいました。昆明に比較的近い場所で、こんなに大勢で派手な民族衣装の人達を見たのは初めてだったので、バスを降りて写真を撮りたかったのですが、バスを降りると、その日の内に昆明に戻るのは難しくなり、翌日は授業も有るので、泣く泣く諦めました。そして、翌週の日曜日に日帰りで新哨に向かいました。ところが、新哨のマーケットには漢族の農民ばかりで、先週のミャオ族の女性達が見当たりません。仕方が無いので食堂のおばちゃんにメシを食べながら聞いてみると、近くの山の中に住むミャオ族がこのマーケットによく来るが、そんなに大勢ではないそうで、先週は彼らの村でお祭りがあったので、いっせいにみんなで街まで繰り出してきたのだとか。今日だって、裏にある市場に行けば何人かが物売りをやっているはずだと教えてくれた。結局、撮影は空振りだったのですが、食堂のおばちゃんがおせっかいで、裏の市場からミャオ族の民族衣装を着ているおばちゃんを連れてきて、無理やり記念写真を取らされたり、薪売りのミャオ族一家を紹介してくれたりして、結構それなりに楽しかった思い出があります。二年前、文山に行く途中に、久しぶりにこの街を通過しましたが、まったく昔の面影は無く、ごちゃごちゃとした大きな街となっていました。

(525)今年の春節GWの人出

2月26日の春城晩報によると、今年の春節ゴールデンウィークの7日間に省内の観光地を訪れた人は、延べ452.86万人となり、前年同期より18.64%の増加だったそうです。その内、一泊以上の宿泊をした観光客は延べ111.925万人で11.75%増、日帰りパックツァーに参加した観光客は延べ340.94万人で21.09%だった。そして、春節GW期間中の全省の観光総収入は16.5845億元となり、23.98%もの増加となった。
今年も主要風景区(観光地)は観光業の核心的な作用を及ぼし、全省23の主要風景区の春節GW7日間の観光客数は延べ84.15万人で、4.47%増だった。その内、今年は羅平九龍瀑布風景区の観光客が最も多く、延べ9.88万人だった。そして、昆明石林・昆明世博園・雲南民族村・麗江玉龍雪山・丘北普者黒・濾西阿廬古洞もそれぞれ5万人以上の観光客を集めた。
全省の16の州市を見てみると、一部の地区が些か下降している以外は、昨年の春節GWと比べて全体的に明らかに増加傾向にある。昆明・麗江・迪慶・徳宏・紅河・西双版納等の伝統的な観光地が、継続して核心的な作用を発揮し、観光客は前年と比べても依然として増加傾向を示した。特に昆明・大理・西双版納の観光客数は、それぞれ延べ20.7万人で17.1%増、延べ12.09万人で60.5%増、延べ8.85万人で93.26%増と、大幅の増加となった。
また、客運部門は市場の要求を満たす為に、春節GW期間中、空の便を4553便も運行し、前年同期より1170便増となり、輸送した旅客は延べ47.65万人で9.36万人の増加だった。鉄道輸送では428本を運行し、12本の増加となり、輸送した旅客は延べ82.28万人で、56.11万人(?)の増加だったそうです。


第104報(2007年3月1日)

(516)雲南で初の大学生の結婚

1月4日の春城晩報より。
3日の午後、花婿を乗せ、百合の花と色とりどりの風船でデコレーションされた黒い高級乗用車が、昆明理工大学の学生寮に新婦を迎えにやって来た。寮のルームメイトが花嫁の付き添い・一族の役となって、風習どおり新郎を冷やかし、花嫁を連れ去ろうとする花婿に無理難題を言って邪魔をした。新郎はさんざん苦労をしながら何とか新婦を車の中に押し込み、ようやく結婚式場に向かう事が出来た。
2005年9月1日に教育省が施行した<普通大学学生管理規定>により、普通大学(おそらく軍等の特殊な大学を除くという意味)在校中の学生が結婚するには学校の同意が必要では無くなり、国の相当する法律・規定に即しておれば、結婚登記が許可される事となり、この3日に行われた結婚式は、この<規定>に沿った、雲南省では初の在校大学生による公開の結婚式となった。また、この新婦となった大学三年生の女子学生は雲南省で始めての在学中に結婚した現役大学生となった(勿論、これは共産党政権になって以後初めてだという意味)。その為か、この新婦はマスコミの取材にナーバスになっており、顔の写真の公表を拒み、結婚の経緯や新郎についても口を閉ざしたままだったそうです。
記者がこの騒ぎに集まった学生10人に聞いたところ、8割が学生の結婚に反対だったという。その多くは、大学は勉強するところで、周りの学生にも悪い影響を与える事になる、もしも子供が出来たらどうするのだ?というものだった。

1月12日の都市時報によると、3日に行われた雲南で初の現役大学生の結婚式については、各方面で議論が沸き起こり、多くの市民の関心を集める事になったが、10日の午後、ついにこの女子学生が記者の取材に応じ、結婚の経緯を語ったのだそうです。
この女子学生は方靖という名で、2003年7月、18歳のときに四川省からこの昆明理工大学にやって来た。たった一人で見知らぬ雲南にやって来て、最初は心細かったが、1年が過ぎ、昆明の街にも馴染み、友達も出来て、勉学も順調だった。2004年10月、軍の将官李繁は心理学の講師として昆明理工大学にやってきた。方靖は彼が教室に入って来たとき、彼が幼い頃の隣のお兄さんである事にすぐに気付き驚いた。そして、その凛々しい軍服姿に一目ぼれをしてしまったという。彼は7歳も年上だが、幼馴染という事もあって、交際は順調だった。そして、去年の11月、李繁は突然結婚しようと言い出した。その時、方靖は大学三年生だったが、熟慮した後、彼女は結婚に同意し、12月20日には官渡区民政局から結婚証を受け取る事が出来た。新郎29歳、新婦は21歳だった。この結婚の登記をした後、彼ら二人は初めて自分達の両親にこの事を報告した。双方の父母はびっくりし、また呆れたが、二人の結婚には反対はしなかった。反対どころか李繁の両親は結婚式の日取りを決め式の準備を進めるくらいだった。そこで方靖は今回の結婚式の儀式は大学の中から始めることに決心した。これが、1月3日に大学内で行われ、昆明市民を驚かせ、マスコミの注目を浴びて大々的に報道された新婦の出家の儀式だった。
方靖は記者の取材に答えて、「現在も圧力は確かに有るが、たいしたことはない。自分で望んだ事であり、今は幸せだと思っている。結婚によって生活は少しも変わらないし、愛情も結婚によってもっと強くなった。それから、もしも子供が出来たらどうするのか、という声が有ったが、今のところ出産は考えてもいないし、もしも妊娠しても、周りとよく相談してから決めるだろう。しかしながら、もし出産で一年間の休学をしなければならなくなったとしたら、私は子供の方を選択する」と語ったそうです。

(517)今年の空港建設計画

1月6日の雲南日報によると、5日に開催された雲南空港集団公司2007年工作会議において、雲南の経済と社会の発展のために、本年より空港建設事業が加速される事が確認され、2007年度は新昆明空港の着工と、騰衝・紅河・濾沽湖・会澤・怒江空港の新設、西双版納・麗江・大理・徳宏芒市・迪慶香格里拉空港等の増改築拡張工事が進められるそうです。
更に雲南の航空運行能力を高める為に、昨年、雲南空港集団公司は二つの「5+1」工程計画を提出した。それは、新昆明空港の着工と騰衝・紅河・濾沽湖・会澤・怒江空港の建設、昆明空港の増改築工事と西双版納・麗江・大理・徳宏芒市・迪慶香格里拉空港の増改築拡張工事の事だった。
省政府と西南民用航空管理局の強力な支援の下、今年はこの二つの「5+1」工程の全面施工の段階に突入し、新昆明空港の建設においては節約型・環境保護型で、高科学技術化・ヒューマン化の要求に従って、各種の工作が展開されているのだという。本年度、雲南空港集団公司の投資計画の総額は7.61億元で、その内、7.46億元がインフラ設備投資だそうです。

(513)でもちょっと紹介しましたが、空港インフラ設備のスピードが益々アップされそうですね。濾沽湖と怒江空港の建設計画にはちょっと驚きました。観光以外のニーズはほとんどない地区ですので、空港が出来ればこの地域の観光化が加速されることは間違いありません。濾沽湖なんて90年代に寝台バスが出現するまでは、昆明から最低でも三日も要する(昆明からだと先ず麗江か攀枝花に行き、翌日の早朝に寧?県城行きのバスに乗り夕方到着、次の日の早朝に濾沽湖行きのバスに乗って午後到着)陸の孤島のような所でした。西双版納のように空港建設で観光客が急増すれば、ここもテーマパーク化が加速するのでしょう。この地の母系社会の名残を残したナシ族モソ人の家族形態を観光の目玉とした「女人国」というテーマパーク化は、もうすでに進みつつあると聞いておりますが、空港が出来ればもっととんでもない事になりそうです。

(518)西双版納の「自家用車村」
    (*は左が孟で右が力)

1月10日の新華社ネット雲南版より。
近年、西双版納タイ族自治州景洪市では、一般の勤め人が小型乗用車を購入する事が、別に珍しい出来事では無くなってきていた。そして、最近ではなんと西双版納の農村にも自家用車購入熱が高まり、遂に「自家用車村」が出現した。多くの農民が都市の人々と同じような生活を送る事が出来るようになり、その上、自家用車まで購入するようになって来たのだ。
*罕鎮曼累訥村村民委員会曼秀村村民小組の波光烈氏が記者に語ったところによると、「この一、二年、我々農民の過ごす日々は一日一日と良くなっている。我々の衣食や住居が良くなっただけでなく、都市の人達と同じように遊ぶ事も出来るようになって来た。私は2006年度において、村で38人目の自家用車所有者となった。この僅か58戸しかないタイ族の村の中で、現在40戸が自家用車を所有していることになる」のだそうです。曼秀村の村民の主要な収入源はゴム園と土地の賃貸収入だ。ある農民の月収は1万元以上にもなるという。目下のところ、十数戸の人達が自動車免許の講習を受けており、免許が取れ次第、彼らも自家用車を購入する予定らしい。記者が見たところ、この村で購入された自家用車はほとんどが10万元前後の国産の中級の小型乗用車だったようだ。
波南双氏はゴム園の大農場主で、この村で初めて自家用車を購入した人物だ。彼が購入したのは北京現代伊蘭持(北京製の現代自動車)という名の自家用乗用車だ。現在、彼の家にはこの乗用車だけでなく、トラック一台とトラクター一台、そしてバイク一台を所有しており、農閑期には自家用車で家族旅行を楽しむのだそうだ。このように村内に車が増えたが、村内の道路は旧態のままで、未舗装で狭かった。そこで曼秀村小組の建議のもと、村民達はお金を出し合って村道を舗装したのだという。
西双版納では昨年以来、この曼秀村と同じような「自家用車村」が沢山出現した。記者が西双版納州車両管理部門に取材をしたところ、昨年一年間の間に、毎日平均40〜50台の自家用車の登記が行われ、その中の多くはタイ族の農民が購入したものだという事が分かった。関係者によると、2006年度は、それ以前と比べて農村での小型乗用車の購入が急増し、或る一日には、一つの村から二十数台の登記申請が有ったほどだったという。
天人自動車販売公司西双版納支社の楊氏によると、「昨年の上半期より、西双版納の各村のタイ族農民の自家用車購買熱が高まった。人々は車の購入に際して、もっとも考慮の対象としたのは価格で、車の性能とかブランドには興味がないようだった。この時、購入された車は、4〜5万元前後の低価格車が多かった。そして車を購入する人が益々増えると、人々の車に対する知識が高まり、理性的な選択となってゆき、下半期には購入者の多くが10万元前後の中級車を選択するようになり、20万元以上もする高級車を購入する者まで出現した」のだそうです。
しかしながら、この自家用車購入熱には、様々な問題も指摘されており、収入に見合わない、メンツを優先した盲目的な購入や、飲酒運転等による交通事故が急増している事など、手放しでは喜べない事情が色々と有るようです。

(519)今月の牧歌的サギ(雲南版オレオレ詐欺)

1月17日の雲南日報より。
数日前(新聞の記事なのにwhenを記入しないのは中国マスコミ特有の作風。作り話と思われてもしかたがないのですが)、大理市双廊派出所(中国の「派出所」は交番の事ではなく規模の小さな警察署)の警官たちがちょうど昼食を摂ろうとしていた時、沈某という村民が悲痛な表情をして、わけの分らぬ言葉を何度も繰り返しながらやって来た。警官が忍耐強く話を聞くと、沈さんもようやく落ち着いてきて、派出所にやって来た理由を分りやすく語り始めた。沈さんが言うには、「一時間前に家に電話があり、思茅の交通警察隊の王警官と名乗る男から、息子が思茅で交通事故に遭い、現在こん睡状態で、病院では直ちに手術をしようとしているといわれた。しかし、手術を始めるには手術費用の2万元が至急必要だという事だった。そこで確認の為、すぐ息子の携帯に電話をかけたが繋がらなかった」のだそうです。沈さんは政府の貧困援助により支給された家の補修の為の補助金と、一家の一年間に貯めた全てのお金を集めて、王警官の指定した口座に振り込もうとし、とりあえず警察に相談に訪れたのだという。
この話を聞いた警官達は、まず詐欺の可能性が高いと判断したが、確かな証拠も無く、軽率に判断を下すわけにもいかないので、思茅の警察に連絡をし、思茅交通警察管内で今日の午前に類似した交通事故があったかどうかを照会した。それと同時に、沈さんの話の経緯を思茅公安局指揮センターに通報した。ところが、15分後、沈さんの息子の携帯電話がようやく繋がり、事の真相が明らかとなった。息子が言うには、「今朝、起きた頃に公安局から電話があり、指名手配の犯人を捕まえる為に、これから三時間以内は電話を使わないでくれ(?)、よろしく頼む、と言われたので電話に出なかった」という事らしい。
詐欺師の巧妙な企みは警官によって見抜かれ(?)、沈さんは涙を流しながら警官達に感謝したそうです。

日本のオレオレ詐欺そっくりの手口ですが、お国柄が伺えるのは、「治療はお金を払ってから」という病院事情でしょう。以前、(143)でも紹介しましたが、金が払えずに放置されて命を亡くする事例は珍しくないようです。これは病院が非情だというだけでは無く、根本的な原因は農民のほとんどが健康医療保険制度の範囲外にいて、高い医療費の支払い能力がある者が少ない、という現実が有るからです。

(520)雲南農民の年間平均純収入は2250元、省民一人当たりのGDPは一千米ドルを突破

1月16日の彩龍中国ネットより。15日、雲南省農業庁の発表によると、昨年の雲南省の農民の一人当たりの平均純収入は2250元となり、前年の2042元と比べて200元以上の増収だったそうです。
昨年度、雲南省では11億元規模の穀物と食料作物に対する補助金を出し、2300万元もの農機具への購入補助金、24億元余りの農業資材支援捕縄金を歳出して、食糧生産や農業技術の普及に努め、更なる生産の向上と経済効率を高める政策を行った。この他にも、雲南省では農業科学技術を広め、冬期の農業開発、良質の種子への補助金、加工や産業化経営の為の専門的な財政支出を、3420万元から4500万元へと増加させたのだという。
予測によると、タバコ生産を除く昨年の農・林・牧畜・漁業の総生産高は450億元に達し、前年と比較して14.5%増となる見込みだそうです。

1月24日の中国新聞ネット雲南版、1月25日の雲南信息報ネットによると、雲南省のGDPは4千億元を超え、一人当たりのGDPは一千米ドルを突破したそうです。
23日、雲南省統計局の李燦光局長の発表によると、2006年度の雲南省のGDPは4001.89億元で前年度より11.9%の増加となった。この増加率は1995年以来の大きな上げ幅となる。一人当たりのGDPは1148米ドルとなり、初めて千ドルの大台を突破した。都市住民の一人当たりの平均収入は一万元を突破し、10070元となった。そして、農民の一人当たりの純収入の増加額も200元を超えた。
また、観光産業は雲南の主要な成長産業となり、2006年に雲南を訪れた海外からの観光客は延べ394.44万人となり、前年度より13.5%増、観光外貨収入は6.58億米ドルで、24.7%増だった。そして、国内観光客は延べ7721.3万人となり、12.5%増、観光総収入は499.78億元で16.7%増だったそうです。

このような数字がどこまで信用できるかは疑問ですが、公称とはいえ一人当たりのGDPが千ドルを超える日がこんなに早く来るとは‥‥。それにしても、都市と農村の所得格差は益々開いていくようで、4倍以上の差(10070元と2250元)となってしまいました。この農村の一人当たりの年間純収入ですが、2250元というのは300ドルにも満たない数字です。国連の貧困基準の一日一ドル以下、年間365ドル以下というのを当てはめると(中国政府の貧困基準は国連よりもかなり低い)、現在でも雲南の多く(ほとんど?)の農民が国連の貧困基準以下の生活水準だという事になります。この数字からも、西双版納の「自家用車村」とやらが、いかに特殊な事例だということがよく分りますね。


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