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第93報(2006年3月30日)
(461)今年の春節GWの人出
2月6日の春城晩報、新華社ネット雲南版によると、2006年の春節ゴールデンウィークが終了し、省の関係部門の統計が発表されました。このGW期間中の雲南省の観光客総数は延べ381.70万人で、前年度より4.77%の増加、観光総収入は13億3765.50万元で8.36%増だったそうです。その中で、昆明市の観光客総数は延べ120.73万人、観光総収入は4億387.71万元でした。
今年の春節GWの期間中は、主要観光地が晴天に恵まれ、温暖で春のような陽気となり、観光には最適の日和となった。今回、特に人出が多かったのは、羅平九龍瀑布・昆明石林・雲南民族村・麗江玉龍雪山・丘北普者黒・瀘西阿廬古洞・大理三塔等だった。その中でも羅平九龍瀑布は、連休の7日間に延べ9.94万人もの人が訪れた。全省の州市の中での観光客数は、昆明市・玉渓市・紅河ハニ族イ族自治州・保山市がベスト4となった。また、大幅に観光客が増加した州市のトップは迪慶チベット族自治州で44.4%増、その次が昆明市で27%増、曲靖市・楚雄イ族自治州・文山チワン族ミャオ族自治州・思茅市・怒江リス族自治州でも、それぞれ23%以上の増加だったそうです。GDPの成長率が10%近くなので、観光客・観光収入が増えるのは、まあ当たり前の事なのですが、とにもかくにも雲南の観光業は順調に発展しているようです。ここで紹介されている羅平九龍瀑布は近年開発された観光地です。羅平には10年以上前に二度も行った事が有ります。その時、滝が有ってきれいな場所があるとは聞いたのですが、当時はそこへ行く地図もバスもなかったので諦めるしかありませんでした。当時の羅平に観光地らしい観光地は一つも有りませんでしたが、付近の山々が桂林のような景色で、なかなか良いところでした。その後、春先にはこの盆地が一面に菜の花畑となり、背景の山々と合わせると素晴らしい景色になる事が知られ、毎年「菜の花祭」が開催され、多くの観光客が訪れるまでになりました。鉄道も開通したし、こうやって観光地のコンテンツを増やしていけば、省内でも有数の行楽地に成長するのはまちがいないでしょう。
(462)ビエンチャン行きの国際バスが再開
2月10日の新華社ネット雲南版によると、4年近くも運休状態だった昆明とビエンチャンを結ぶ国際バス路線が、9日より復旧したそうです。
9日の午後、一台のバスが昆明客運西駅から出発し、ラオスの首都のビエンチャンに向かった。これにより、4年近くも中断していた昆明−ビエンチャン間の国際バス路線が再開された事になるのだという。
昆明客運西駅の銭維建副駅長によると、「昆明からビエンチャン行きの国際バス路線は2002年5月に開通した。これは中国と隣国の首都を結ぶ初めての国際バス路線となった。しかしながら、ラオス側の運営会社の資金不足などで、昆明発のみの運行となり、11便の運行の後、乗客の減少等の原因で運休となった。目下のところ、ラオスからは既に二台のバスが発車しており、その一台は8日の午前に30人程の乗客を乗せて昆明に到着し、今回西駅を発車してビエンチャンに戻っていったバスです。このバスはラオスの通利バス国際客運公司の所有するエアコン付き寝台バスです。もう一台のバスは10日の午前到着予定で、ビエンチャンに戻る便の時間は、まだ未定」なのだそうです。
2002年5月に開通した、この国際バス路線のバスは、エアコン付きの座席バスで、昼間走行し、夜は宿に泊まる為、昆明からビエンチャンにはまる三日もかかり、往復には11日(このバスは往復のツァーバスのようなもので、ルアンプラバンやビエンチャンでは観光の為に連泊する)も必要とした。今回の国際バスは、毎日出発し、かつてより道路事情も飛躍的に良くなり、全てのバスがエアコン付き寝台バスなので、昆明からビエンチャンまでは38〜40時間でいけるようになった。この路線の運賃の予定価格は380元だという。
また、目下のところ雲南省では、昆明−ベトナム・ハノイ便、昆明−インド・ジャカルタ便の二本の国際バス路線の開設を調査・検討しているのだそうです。この路線の開通については第52報の(255)でお伝えしましたが、僅か11便で運休していたのですね。以前は道路事情が悪く、かなり時間がかかるのと、観光の為に停車するので、旅行の「足」として利用するには不便だと思っていました。それにしても、以前の開通の際には、昼間走行して夜は宿に泊まるのは、ラオスの治安が悪いからだと説明がされていました。道はかなり良くなったのでしょうが、治安のほうも良くなったのでしょうか?
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(463)事故多発率一位の道路は?
2月13日の春城晩報によると、11日に19人死亡、11人負傷という大事故が発生した国道326号線昆河公路(昆明−河口)だが、2002年の時点で雲南省交通警察総隊が作成した、交通事故発生率が高い道路のランキングの第一位になっていた事が判明した(?)。
2002年、雲南省交通警察総隊が作成した事故多発道路のランキングによると、以下のような順位になるそうだ。1.昆河公路(昆明−河口)、2.安楚公路(安寧−楚雄)、3.昆曲公路(昆明−曲靖)公路嵩明−曲靖間、4.大麗公路(大理−麗江)、5.麗永公路(麗江−永勝)、6.芒瑞公路(芒市−瑞麗)、7.騰瑞公路(騰衝−瑞麗)、8.普思公路(普寧−思茅)、9.平船公路(平遠街−船頭)、10.楊電公路(楊林−電流坡)
今回の昆河公路の大事故は今年に入って雲南省で最も死亡者の多い事故となった。また、公安機関のネット情報によると、この二年間で雲南省で一度に10人以上死亡した特大事故の発生率は全国の中でも高い方で、2005年度には3度も発生しているそうです。
交通事故の多いのはやはり高速道路・自動車専用道路だと聞きました。スピードの出しすぎでコントロールがきかなくなるからだそうです。通行量が多いとされる昆明−石林や大理間でも、混雑時にせいぜい1分間に十数台が通過する程度で、道路の状態も比較的良く、事故が起る情況がほとんどないにもかかわらず、一般道路よりも事故が多いらしい。まあ、高速になると安定走行が出来なくなる事もあるらしい中国車自体の問題も大きいようですが、あのガラガラの高速を走っていると、スピードの誘惑に勝てなくなるというのも有るのでしょうね。
(いわざわ)
第92報(2006年2月27日)
(456)雲南と広西を結ぶ初の高速道路開通
12月30日の中国放送ネット、1月6日の雲南経済日報によると、12月30日、雲南省と広西チワン族自治区を結ぶ初の高速道路が正式に開通したそうです。
この高速道路は、広西チワン族自治区百色市西郊から広西との省境にある雲南省文山チワン族ミャオ族自治州富寧県羅村口までの全長55.5キロで、17億元を投じ、三年の歳月をかけて建設された。
そして、この道路は国道の主要幹線である衝陽−昆明公路の重要な組成部分となり、雲南・四川等の西南地区の諸都市と広西沿岸部の港湾都市や広東・マカオ・香港地区を結ぶ重要な幹線道路ともなる。雲南部分では、この羅村口からは八宝−羅村口高速道路に接続し昆明に至る。広西部分では、今年から着工され2007年に開通予定の百色−南寧高速道路に接続し、そこから北海等の沿岸部の港湾都市や広東・香港に至る事となる。
以前の百色−羅村口間は、道が狭く、カーブも多かったので、3時間もかかっていたが、この高速道路が開通してからは僅か40分で行けるようになったそうです。この路線は雲南から南寧・広東に向かう唯一といってもよい道路でした。かつて筆者も寝台バスで昆明−広州間が200元で行けるという誘惑に負けそうになった事が有りましたが、泥棒バス(泥棒が乗り込んでおり深夜睡眠中にバックや財布を盗む)だという噂を聞き、思いとどまりました。乗客となった人に話を聞きましたが、悪路の為(特に文山−百色間)ノロノロ運転で、狭い寝台バスの中に丸二日も閉じ込められ、かなり辛かったそうです。
この調子で高速道路が全線で開通すると、昆明から十数時間で広州まで行ける様になりそうです。鉄道だと三十数時間もかかるので、料金さえ安く抑えられれば高速バスの利用者が増えるのは間違いないでしょう。
(457)香港−麗江直行便が就航?
1月16日の雲南日報によると、15日の21時25分、四川航空3U8694便が香港から麗江に到着し、直行便の麗江−香港線が就航したそうです。これは麗江にとって、新たな国際観光市場の扉を抉じ開けた事になるのだという。
しかしながら、1月21日の新華社ネット雲南版によると、この路線は正式な定期便ではなく、臨時チャーター便であると書かれています。
記者が雲南省商務庁に取材したところ、この路線は「税関総署による麗江から香港への臨時チャーター便の麗江空港での出入境に同意する書簡」により、麗江−香港間のチャーター便による2005年12月〜2006年2月28日までの、麗江空港からの出入境(香港は境外とされ、外国扱いされている)が許可された為、開設する事が出来たのだそうです。
麗江空港のチケットカウンターによると、毎年春節の前後は、香港から麗江を訪れる観光客が大幅に増加する為、臨時にこの路線を開通させたのだという。この香港−麗江線は四川航空公司の運行で、フライトスケジュールは火・金・日の週三便となる。麗江空港は1995年7月に開港して以来、利用客は順調に増え続けており、1995年の1.9万人から、2005年には111万人にまで増加し、発着便数も50数倍にも増えたのだそうです。また、この直行チャーター便の料金は3307元となる。
(458)ネスレが雲南小粒珈琲を大量購入
(*は左が孟、右が力)1月18日の毎日経済新聞によると、17日、世界最大の珈琲メーカーであるネスレの中国生産部門が、輸入珈琲豆に変えて中国雲南の小粒珈琲(アラビカ種)の大規模な買い入れをする事を発表したそうです。この年間予定購入量は、雲南の珈琲豆生産量の三分の一にも達する見込みだという。
ネスレ大中華地区珈琲及び飲料品総監のデビッド・スターン氏によると、「ネスレは今日まで、雲南に珈琲の苗木を植えるのに5千万元以上の資金と大量の技術を投入している。現在、ネスレは毎年雲南から5千トンの珈琲豆を買い付けており、中国での珈琲消費量の増大と共に、さらにいっそう多くの買付をしようとしている」のだそうです。
ネスレは1990年代に広東省東莞市にインスタント珈琲生産工場を建設した時、すぐに雲南へ珈琲の植樹環境についての視察を行った。その結果、植樹環境は理想的だったが、当時の雲南での生産量が少なすぎた。ネスレは直ちに雲南に農業服務部を設立し、地元の珈琲生産農家に技術を提供し、肥料の購入や開墾の為の資金を貸し付けたりした。これが世界中で行っているネスレの珈琲豆の買付方式だという。
そして、珈琲豆の買付が輸入から国内になった事で、ネスレの中国市場戦略は躍進する事となった。スターン氏によると、「ネスレの珈琲市場戦略は秩序だった段階的なものだ。中国市場に参入した時は普及型の珈琲だったが、このところ、段々と本格的な味の製品が求められてきている。今年はネスレが100%雲南産の珈琲製品を発売します。伝統的なネスレの2イン1インスタント珈琲(ミルク砂糖入りのインスタント珈琲)が普及している中、さらにいっそう市場を占める為には、今後も逐次に更に多くの本格派の珈琲製品を発売していく」のだそうです。
昨年の雲南小粒珈琲の植樹面積は32万畝(一畝は666.7u)、生産量は1.7万トンで、すでに雲南省では四番目に多い農産物の輸出品となった。雲南小粒珈琲は雲南の特色ある農産物であり、国際的にも評価の高い珈琲豆で、品質はコロンビア珈琲に近いそうだ。また、ネスレだけが雲南の珈琲に目をつけている企業ではなく、すでに世界の大珈琲商達が、雲南に珈琲園を建設したり、大規模な買付を行ったりしている。マクスウェルハウスで有名なクラフト・フーズ社も雲南での大口の買付主の一つだ。10年近く前、西双版納に行った時、*海県の山中にネスレの珈琲園が在ったのに驚いた記憶が有ります。かつて中国での珈琲栽培は海南島で細々と行われていましたし、五十年代中期からは雲南でも広く生産が行われました。しかし、50年代後期以降、左傾化した中国では、珈琲を「資本主義の毒草」として根こそぎ刈り取った、という逸話が有るくらい、珈琲は庶民には縁の薄いものとなってしまいました。「改革開放」が始まって輸入物のインスタント珈琲が広まりましたが、それは安物のインスタント珈琲にミルクと砂糖がたっぷり入ったもので、珈琲の香りを楽しむものとは程遠いものでした。近年、昆明でも台湾風の喫茶店があちこちに出来るなど、街にも珈琲という字が溢れるようになりましたが、珈琲文化の普及はまだまだのようです。
しかしながら、珈琲の産地である雲南では、十数年前からレギュラー珈琲が街で手軽に購入が出来ました。輸出・観光客用にパッケージされたものが、街のスーパーにも流れたからです。焙煎や豆の選別が良くないので味のばらつきが大きく、当たりはずれが多かったのですが、安いので筆者もこれを愛飲していました。現在は日本にも輸出されているほどで、味にうるさい日本の珈琲通からも、そこそこの評価を得ているようです。昨年、昆明を訪れて気がついたのですが、昆明のマックの珈琲が雲南珈琲の味でした。まずいというのが定説となっているマックの珈琲ですが、珈琲だけは日本のマックよりずっと美味しく感じました。
蛇足ながら、かつての雲南はフランスの半植民地に近い状態でしたから、昆明でもフランス風の建築が流行り、カフェ(ベトナム風の?)が賑わい、フランスパンやクロワッサンを売るパン屋が繁盛していたそうです。
(459)雲南の総人口は4450万人で全国第12位
1月19日の雲南日報、20日の新華社ネット雲南版によると、2005年12月31日の時点で、雲南省の総人口は4450万人となり、出生率は1.46%、自然増加率は0.8%で、人口総数は全国の省・市・区の中で12位、西部地区では二番目に多い人口だったそうです。
18日の午後に開かれた雲南省人口資源環境工作座談会で、雲南省人口と計画生育委員会の張玉明主任が語ったところによると、『「子孫代々の為に」「男を重んじ女を軽んずる」といった伝統的な考えが依然として一部の人々に影響を与えており、潜在的な人口増加の圧力は非常に大きい。統計によると全省で毎年約80万人が出生し、自然増は約50万人となる。その中で、農村で出生した子供は73万人近くにもなり、総出生人口の91.2%にも達している。このような情況を変える為に、2004年より雲南省の人口と計画生育工作の方針は、「多く生むと罰則」から「少なく生むと褒賞」、「行政での制約」から「利益で導き、総合的に治める」、「一世代を管理する」から「三世代に服務する」に変換する事になった。そして、単純に人口を抑制するのではなく、人口数量と共に、人の資質や人口分布等にも考慮する事へと変わった』のだそうです。
十五(第十期五カ年計画、2001〜5年)の期間に全省で出生したのは366.3万人で、九五(第九期五カ年計画、1996〜2000年)と比べると46.1万人も少なく、2003年から2005年まで連続して三年間、人口自然増加率を1%以内に押さえ込む事が出来た。同時に2005年末、雲南省は39.4万戸の農民家庭が自ら第二子、第三子を断念し、「一人っ子父母栄誉証」を受け取った。これによって、10.78万人が「養老生活補助金」を貰い、延べ217170人の小学生と延べ70540人の中学生が「一人っ子義務教育奨学金」を受け取り、2171名の大学受験者と9539名の高校受験者が規定による「進学加算点」を貰って受験したそうです。
(460)2005年度は15万人の雲南人が出国
1月26日の春城晩報より。省公安庁出入境管理部門の発表によると、昆明・玉渓で実施したパスポートの取得手続き簡素化措置により、省民の海外への商務・観光・親族訪問が大幅に促進されることになった。その結果、昨年度の雲南省民の海外への出国人数は延べ154680人となり、2004年度と比べると8.9%の増加で、歴史上最も多い出国者数となったのだそうです(ベトナム・ラオス・ミャンマー国境付近に住む人達のノービザ往来と国境地域への日帰り越境パックツァーは除く)。
近年、省公安庁出入境管理部門は出入境に対する改革措置と手続きの簡素化を行い、中国とその他の国・地区の人々の観光や貿易での往来を促進してきた。昨年度の「個人の事情」(多分、親族訪問を指す?)での出国者数は延べ13454人で、前年度より26%増、観光で海外(香港・マカオを含む)に出国したのは述べ136654人で7.9%増だった。かつて、パスポートの取得は気の遠くなるような作業で、コネやワイロを使っても大変時間がかかるものでした。近年、観光産業を後押しする為に(公安の手数料稼ぎの為にも)パスポートの取得がかなり簡素化され、海外旅行熱が高まりました。といっても、ノービザで入れる国はほとんどなく、個人旅行ではビザが出ないので、商用・親族訪問・団体観光での出国がほとんどです。行き先も北京よりも安く行ける香港・マカオ(境外とされて国外扱いされている)や東南アジアが大半を占めます。でも人口が4450万人もいて、出国者数が僅か15万人余りだというのは、同じ人口規模の韓国の年間出国者数が約一千万人といわれ、半分の人口の台湾が320万8千人ですから、いかに雲南が貧しく、中国という国が閉鎖的であるという証左にもなるでしょうね。
(いわざわ)
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