電網写真館 アジアフォトネットHOME
雲南館
オリザ館
シルクロード館
メコン館
a-Gallery
エッセイ
プロフィール
著書
写真貸出し・撮影
雲南館メニューへ 電網写真館 アジアフォトネット

いわざわ雲南通信舎

中国雲南省に詳しい、いわざわ氏によるホットな雲南情報。
2005年9月30日、第87報!!


第87報(2005年9月30日)


(431)元陽のたいまつ祭りで大事故

8月1日の新華社ネット雲南版によると、 7月30日の夜、紅河ハニ族イ族自治州元陽県新街鎮(旧県城)において開催された たいまつ祭の開幕式で、突然会場周囲のレンガ塀が倒壊し、レンガの下敷きとなった 観客の11人が死亡、17人がケガで病院に運ばれるという大惨事となったそうで す。
たいまつ祭はイ族等の少数民族の伝統的な お祭で、街の近辺に幾つものイ族の村が点在する新街鎮では、このたいまつ祭の開幕 式が元陽第一高校のグランドにて開催された。様々なイベントが行われるので、多く の地元住民と観光客が集り、夜8時頃開幕式が始まったが、まもなくグランドの西側 にあった長さ55.13m、高さ約2mのレンガ塀が突然倒壊し、多くの人が下敷き となりました。
元陽第一高校の関係者によると、たいまつ 祭の開幕式は2年連続でこのグランドで開催されたのだという。そして、事故の主要 な原因は、観客が多かった為、一部の観客がグランド西側の塀に上って出し物を見よ うとしたからなのだという。当時、会場とその付近には2万人近くの人が集ってお り、会場周辺の木の上や屋根の上、屋上や塀の上にも多くの人が鈴なりとなっていた そうです。
事故が発生した後、開幕式の警備に来てい た警察官達がただちに救護隊を組織し、負傷者を病院に搬送した。そして、報告を受 けた省・州・県等の関係部門の指導者はただちに現場に赴き、事後処理にあたったの だという。
このたいまつ祭の開幕式は元陽県新街鎮の 主催で行われたもので、観客から30元・15元・10元の入場料をそれぞれ徴収し ていたそうです。

大変な惨事ですが、記事の何処にも主催者 や行政の責任を問う言葉が有りません。まるで、予測不能な自然災害が発生したかの ようです。他の事故記事でもそうですが、この国では事故が起きた原因や責任の所在 より、いかに政府の人間が有効な措置を講じて事態を収拾したかがメインの内容とな ります。例えば、飛行機が墜落してもそれだけでは大きなニュースにはなりません。 現場に救援隊や指導者が到着して救援活動や慰問をし始めてから、それがようやく報 道する価値の有るニュースと成るのです。どんな事故でも現場に駆けつけた指導者の 名前は紹介されますが、亡くなった方の名前が紹介されることはまず有りえません。 殺人事件でも、連続殺人や猟奇殺人等の、放置していれば社会に大きな不安を与える ような案件以外は、殺人が起きた際に報道される事はまず有りません。報道は、あく までも警察−政府の宣伝なので、犯人が逮捕されてから警察を讃える為に報道される のが普通なのです(捜査中では指導者が名前を出しても、胸を張れないし、威信も高 まらず、反対に警察は何やっているんだ、と思われかねないですから)。全てのマス コミが政府広報ですので当たり前といえば当たり前な事なのですが、こんな記事を読 んで「政府は良くやっている」と思う読者がいるとは思えません。まあ、思っていな いからこそ、こんな記事を書き続けているのかもしれませんが。

 

(432)昆明空港の年間乗客処理能力が 一千万人を突破

8月5日の雲南日報より。昆明空港の発表 によると、200万元余りを投じた昆明空港旧旅客ターミナル増改築工事が8月末に 終了するそうです。これにより、一新された元旧ターミナルでは年間300万人の旅 客を迎える事ができるようになり、既存のターミナルと合わせると、年間一千万人以 上の乗降客を捌く事が出来るようになった。
近年来、昆明空港の利用客は増加の一途を 辿り、昨年度の空港利用客は延べ980万人にも上った。これは、設計時の年間処理 能力の700万人を大幅に上回ってしまっている。この為、昨年の12月15日より 現ターミナルの南側に放置されていた、旧ターミナルの増改築工事が着工される事と なった。
現在、雲南省には10の民用空港が有る。 各空港からの国際・国内線は160以上もの路線が有り、その内、国際線は14路線 だそうです。近年、旅客は年間10%、貨物は12%の伸びを示している。これは全 省のGDP増加率を越え、予測によると2008年度には雲南の10空港の利用客は 1544万人となり、貨物の取扱量は33万トンにも上るとみられている。
この旅客ターミナルの増改築工事は、改築 面積が約2000?、増築部分が約1000?となった。増改築された旅客ターミナ ルは昆明空港の第三代目ターミナルで、1993年に建設された。年間の乗降客処理 能力は約200万人だったが、1999年に昆明で開催される「花博」の需要に応え る為、このターミナルのすぐ北側に1997年4月から乗降客年間処理能力700万 人の、第四代目の旅客ターミナルの建設が開始され、1999年2月に完成した。こ の後、三代目のターミナルはずっと放置されたままだったのだそうです。

 

(433)人口の性別 比率の歪みにどう対 処するか

8月9日の新華社ネット雲南版によると、 歪みが出ている出生人口の性別比を基本的に正常化させ、協調的な発展空間を作り出 す為に、雲南省では8月より、この問題を総合的に処理する為の指示を出したそうで す。
この指示は、「人口と計画生育」行政部門 を先頭に、女児に対する偏見を矯正し、女児への遺棄・虐待を阻止し、女児とその家 庭への有効な援助制度を確立する事なのだそうです。
そして、農業及び科学技術部門 が農村経済の発展を支えている中、まず優先的に農村の女児家庭を支え、保障やその 家庭の経済状態が、その地域の農家の平均を下回る事があってはならないという。
そして、その他にも医療保健機構と計画生 育技術服務機構が率先して「非医学的需要による胎児の性別 鑑定と性別選択的な人工 中絶手術を禁止する」というポスターを貼り宣伝活動を行う。また、妊娠中期以降の 中絶手術を禁止し、嬰児の死亡報告、超音波診断と染色体検査による性別 鑑定は、上 級機関に登記して報告し許可を得る事とする。この批准を受けなければ、いかなる機 構や個人は、胎児に対して性別鑑定と性別選択的な人工中絶手術を行ってはならな い。もし、これに違反すれば法によって処罰し、事実を書面で公開する。
更に、各級人民政府および関係部門が「出 生人口性別比率の歪み問題」を総合的に処理・解決する事を、「人口と計画生育」の 目標管理責任制度の中に取り入れ、定期的に審査し、この作業の経費をきちんと担保 して、作業が順調に進む事の保証を要求したのだそうです(?)。

出生児の男女比率のアンバランスは (371)でも少し触れましたが、かなり深刻な問題です。中国国家人口計画出産委 員会が今年初めに発表したデータによると、新生児の男女比は119.9:100と なっており、2000年の人口調査の際でも男女比が130:100を越える省が五 つも有ったそうです。これは男女比の正常値と言われる106:100を大幅に上 回っており、今後これがいかに大きな社会問題を引き起こすかは想像するだけでも恐 ろしくなります。また、この記事のいかにも中国らしいのは、雲南省の出生男女比率 を公開せずに、政府は有効な対策を講じていると一方的に宣言している点です。ま あ、一人っ子政策が続く限り、社会の上から下まで男子優先思想が徹底している現状 では、小手先の行政命令で、この問題が解決に向かう事は絶対に有り得ないでしょ う。大体、性別鑑定が多額の金に成る以上、この国では、どんな指示を出そうともき ちんと守られる事はないでしょうし、例え法律で厳格に禁じる事ができても、アン ダーグランドでそれを請け負う人・組織が現れるだけです。

 

(434)富広高速道路着工!

8月15日の新華社ネット雲南版による と、8月11日、国道の主要幹線である衡昆(衡 陽−昆明)調整公路の雲南省の重要な一部 分となる、富広(富寧−広南)高速道路が中国鉄路五局の施工により全面 的に工事が 始まったそうです。
文山チワン族ミャオ族自治州の富寧から広 南、広南から硯山への高速道路は国道の主要幹線である衡昆公路の雲南省内での重要 な一部分となる。そして雲南省と広西チワン族自治区、そして沿岸地域の港を結ぶ、 将来の輸送の大動脈の重要な一部分ともなるという。
富寧から広南への高速道路は全長が164 キロで、東は現在建設中の富寧から羅村口までの高速道路に接続し、西はこれも現在 建設中の広南−硯山高速道路と接続することになる。この富広高速道路は、最終的に は広西チワン族自治区の百色市から雲南に入り、富寧県を通り、硯山・弥勒・石林等 を経由して昆明に至る高速道路の一部となるそうです。

雲南から百色まで高速が繋がれば、百色− 南寧−広州の高速道路がすでに開通しているので、広州・香港まで高速道路で結ばれ ることになります。これはとても凄い事で、雲南省の物流にとっては革命的な出来事 になるでしょう。しかしながら、この道路を大動脈として機能させる為には、まだま だ様々な課題をクリアしなければならず、まずはお手並み拝見といったところです ね。

 

(435)少数民族出身の幹部比率が三割 に

8月25日の昆明日報によると、2004 年末に雲南省の省部長級、庁局長級、県処長級、郷課長級幹部の少数民族が占める割 合は、それぞれ30.8%、32.7%、29.6%、30.4%となり、初めて平 均で三割を突破した。そして、雲南省内に居住する人口が5千人以上の25の少数民 族は、省の直属部門に最低一名以上の庁級指導幹部が任命されている事になったそう です。
少数民族を多く抱える(人口の約三分の 一)雲南では、少数民族地区の発展の為には少数民族幹部・指導者の育成が建国以来 ずっと急務となっており、様々な措置と機会を通じて幹部・人材の育成に努めてき た。省内8ヵ所の大学に正規・非正規の民族幹部養成コースを設けて、多くの少数民 族幹部や公務員を送り込み、研修を行ったりした。また中央の関係部門の協力のも と、この5年の間にも、民族自治州の党・行政指導者、少数民族女性幹部、辺境県の 党・行政主要指導者、人口が少ない少数民族の幹部、チベット族の幹部、民族地区の 中学校校長等900人以上を、中央の国家機関や沿岸部の発達した地域、省政府機関 や各種の学校に派遣して研修を受けさせた。
これと同時に、少数民族を幹部に優先的に 選抜し、とりわけ人口の少ない少数民族の幹部登用には、少しゆるやかな採用基準を 適用したり、破格の抜擢をしたりして、少数民族幹部の育成をスピードアップさせ た。また、少数民族の専門技術者・経営管理者の人材の育成には、省が各学校と連携 して多層的な多くのチャンネルを作り出し、育成に努めたのだという。
このような努力により、2004年末には 雲南省の少数民族の専門家は26.79万人にも達し、全省の専門家の総数と比較す ると、1999年から1.2%増加した(5年間でたった1.2%増?)。そして、 少数民族の省部長級、庁局長級、県処長級、郷課長級幹部が全省で占める割合は、そ れぞれ30.8%、32.7%、29.6%、30.4%となった。また、人口が五 千人以上の25の雲南の少数民族は、省の直接部門に一名以上の庁級指導幹部を持つ 事が出来た。特にトゥーロン族、ドゥーアン族、アチャン族、プーラン族等の人口が 少ない少数民族は、中華人民共和国が成立して以来、初めて庁級指導幹部を擁する事 が出来、これは少数民族幹部育成・選抜工作において歴史的な突破を果たした事にな るのだそうです。

少数民族対策においても共産党の手足とな る少数民族幹部が必要となるのは自明の事ですが、いささか粗製濫造の気があり、地 方の腐敗の温床ともなっているようです。勿論、幹部が優秀か優秀でないかにかかわ らず、ともに腐敗の問題が深刻なのがこの国の実情ですが、安易な幹部への抜擢がプ ラス面だけではないというのも確かです。雲南は少数民族が約三分の一を占める省な ので、他の民族自治区と同じく省長は少数民族出身、党書記は落下傘の漢族というシ ステムを踏襲してきました。しかし、2代続けて省長に問題が起き、とりわけ (216)でも紹介したイ族の李嘉廷前省長は死刑判決を受けるほどの汚職事件・ス キャンダルを引き起こした為、現在の省長と党書記は共に他省からの落下傘の漢族と なってしまいました。

(いわざわ)


第86報(2005年8月29日)


(426)昆明で初の幼稚園児への軍事訓練

7月2日の春城晩報によると、7月1日、 昆明市第15幼稚園で96名の園児が二日間の軍事訓練に参加した。この集中式の園 児の軍事訓練は昆明でも初の試みだそうです。
この軍事訓練を指導したのは雲南省軍区教 育指導大隊の兵士達で、彼らによると「これらの園児達は聡明で活発だった。幼いの で動作はぎこちなかったが、注意力はちゃんと集中していた」らしい。また、この幼 稚園の園長の雲華氏によると、「兵士達は園児が幼いのを考慮して、隊列行進や内務 整理等の比較的簡単な訓練を行い、訓練時間も一回30分を越えないようなものだっ た。この訓練の目的は、主に園児達に小さい頃からの良好な行動習慣と、独立生活の 能力を身に付けさせる為だった。そして、園児達は軍人達との接触の中で、軍人の勇 敢さ、自主・敢闘精神を学ぶ事が出来た」のだそうです。

なにも幼稚園児にまで、というご意見もあ るでしょうが、「愛国主義教育」の宣伝パフォーマンスにもなるし(テレビ的にはお いしい映像となるでしょう)、安い給料の軍人(幹部は特権階級ですが)を軽んずる 風潮が広がる現在、彼らの仕事を増やして人民の前衛としての自信をつけさせること も必要です。それに軍事アレルギーがまったくない中国では、園児達への軍事訓練 に、ほほえましいとは思っても、行き過ぎだと言う人はまずいないでしょうから。

(427)魯甸県が百年に一度の大旱魃

7月2日の新華社ネット雲南版によると、 昭通市魯甸県では、昨年の11月以来、高温が続き、雨量が少なかった。そして今年 の6月末より、まったく雨が降らなくなり、百年に一度あるかないかという大旱魃と なった。県内の農作物は全面的な被害を受け、直接的な経済損失は1億6411. 72万元にも上り、多くの農民は出稼ぎに出て、生計を維持せざるを得なくなってい るそうです。
魯甸県は雲貴高原の西北部、雲南省では省 東北高原の南部に位置し、人口約40万、農業人口が95%を占める、国の貧困対策 重点県の一つである。今年に入ってから魯甸県では雨量不足が続き、特に5月に入っ てから雨が極端に少なくなり、5月の降雨量はたったの13.9ミリだった。これは 例年と比べて84.1ミリも少なく、6月の降雨量も42.0ミリ少なかった。6月 末には全県の農作物の被害は45.45万畝(一畝は666.7?)に も上り、穀物は昨年より60%、経済作物は75%の減産だった。それにくわえて、 この九ヶ月以内に三度もの地震の発生があった。その為、1万件近くのダム・灌漑設 備等の水利施設が被害を受け、また、地下水系も深刻な損害を受けて、地下水が大量 に流失し、多くの井戸と水源が涸れてしまった。そして旱魃がさらに拡大すると、全 県の26.7万人と8.9万匹の大型家畜への飲み水の供給が困難となり、被災者は 人口の九割以上となる36.7万人にも達した。
全国が雨季に入った後でも魯甸県では旱魃 が続き、地元の党と政府の指導の下、大規模な旱魃対策事業が行われた。全県で出動 した車両は延べ一万台にも上り、投入された人員は延べ百万人を超えた。
全県の15万畝で晩秋用の作物を植え替え ようとしたが、その種を揃える前に、ジャガイモ等の早熟作物が全滅している事が判 明した。これでは、土壌の湿度がまったく足らず、来年度まで旱魃の影響は持続する だろうと、農民は自らの土地に希望を失くし、全県で10万人近くの農民が出稼ぎに 出て行ったそうです。また、一部の農民は水源を探す事や、雨をひたすら待ち望む事 に希望を託している状態だという。
目下のこのような情況から、党県委員会と 県政府は、全県の農民に対して出稼ぎの為の教育活動を、積極的に組織・訓練をする 作業を開始した。そして同時に援助食糧を一万トン用意し、旱魃に喘いでいる農民に 配給した。その他にも、全県一万ヶ所に旱魃用の井戸を建設する事を決定し、また作 付の分布を調整して、これからの被害を最低限度に抑えるよう指導しているそうで す。

県民の四分の一が出稼ぎに出ざるを得ない 情況というのもすごいですね。青・壮年の半分近くが村から居なくなる事になりま す。10万もの農民が、いきなり街に出たからといって仕事が簡単に見つかるわけが 無いでしょうし、まともな稼ぎ口が見つからず結果として流民化してしまう農民も出 てくるでしょう。都市の労働者と違い、セーフティネットのない農民達は、自らの努 力のみで生き抜かなければならないのですから。

(428)中国で三番目の規模の領事館区

7月5日の新華社ネット雲南版によると、 5日、新昆明主城区(現在建設中の市南東部の副都心)に面積が153畝(一畝は 666.7?)の外国領事館地区が建設される事となり、5日、雲南省 副知事が参加して着工式が行われた。劉雲副知事によると、ここは中国における三大 領事館地区の一つとなり、その規模は上海・広州に次ぐものとなるそうです。
中国と東南アジア諸国とは古くから友好と 交流の歴史が有った。そして、1992年以来、ラオス・ミャンマー・タイ・カンボ ジア・マレーシア・ベトナムの六カ国が続々と昆明に領事館を設置した。これは東南 アジア諸国と中国及び雲南との友好関係に重要な役割を発揮した。雲南省政府は更に いっそうの経済協力と交流の発展に向けて、「世界に奉仕し、東南アジアに奉仕し、 中国全土に奉仕する」というキャッチフレーズの元で、現代新昆明主城区において外 国駐在昆明領事館区の建設計画が正式に始動した。完成後の領事館区は、各国の領事 館員に対して、快適で便利で安全な生活と仕事が出来る環境を提供出来る事になると いう。
目下のところ、現有の六カ国の領事館がこ の地区に移転する以外、幾つかの南アジア諸国が、この昆明領事館区に参入しようと 計画しているそうです。

(429)なぜビール瓶は爆発するのか?

7月19日の新華社ネット雲南版による と、炎天下の夏、ビールが最も消費される時期に、ビール瓶の破裂が度々発生し、多 くの人々が負傷している事が大きな問題となっている。この為、工商部門は消費者に 向けて、品質に大きな問題を抱えている「長期服役」をしているビール瓶が、この 「爆弾ビール」の原因だとして、注意を呼びかけているそうです。
雲南省曲靖市富寧県工商局が管轄地域の ビール市場に対して品質検査をしたところ、係官は国の強制的な基準に達していない 瓶詰めビール821箱(9852瓶)を摘発した。その中の30箱のビール瓶の底に B1997と刻印された、6年以上も「長期服役」しているビール瓶が発見された。 この瓶は安全に重大な問題が有り、いつでも破裂・爆発の危険性が有る為、工商局は 消費者に向けて以下のようなアピールを出したそうです。
「瓶詰めビールを購入する際、そのビール 瓶が国の強制的な規格である「B」瓶であるかどうか、瓶の底から2cm以内にBの 表記があるかどうか、生産企業の表記があるかどうか、生産年・生産時期の表示があ るかどうかを確かめて下さい。B瓶ではなかったり、長期間使用していたりするB瓶 であれば、それを買ってはいけません。そして、それを見つけたならば、工商機関の 電話告発窓口である12315番に通報・報告して下さい。このような不良品・長期 使用のビール瓶は、5〜25℃の温度で保存して高温を避けないと爆発の危険性が有 ります。そして、衝撃を与えたり粗末に扱ったりしてはならず、幼児が簡単に接する 事の出来る場所に置いてはならない。また、蓋をあける際、歯であけたり、箸を使っ てあけたり、ぶつけてあける等をしてはならない。もし、このような不良ビール瓶を 発見し、通報したなら、そのビール瓶を注意して保管し、レシートとともに証拠とし て保存して下さい。また、破裂・爆発でケガをしたなら、医者に診断書を書いてもら い、損害賠償を生産者に請求して下さい」。

以前、栓抜きというのが普及しておらず、 中国のビールは蓋が緩い事もあって、歯でこじ開けたり、箸やライターを梃子にして あけたり、二本のビールの蓋と蓋を引っ掛けてあけたりしていました。レストランで も栓抜きが一つしかないというのが普通であり、一般の家庭にはまずありませんでし たので、そういう開け方が普通でした。さすがに都市部では情況が変わってきている ようですが、田舎では相変わらずのようです。ビール瓶の爆発というのも昔からの課 題ですが、瓶の品質管理を徹底しない限り解決しようがありません。役所が少しばか り騒いでも、企業の責任をきちんと問わず、結局のところ生産者側の善意にまかせて しまっているようでは、爆発はまだまだ続くでしょう。

(430)鉄道昆明−大理線がスピード アップ

7月25日の春城晩報によると、楚大(楚 雄−大理)・安楚(安寧−楚雄)高速道路が開通した後、昆明から大理への鉄道もス ピードアップが図られ、所要時間を1時間も短縮出来ることとなり、大理まで5時間 半余りで運行出来るようになったそうです。
23日の夜、記者はN996/6次列車に広通(楚雄の東にある成昆線の鉄道駅で広大線の起点。昆明 −大理線は、昆明から広通までは成昆線を使い、広通から広大線に入って大理へと至 る)から昆明行きに乗車した。そこで列車長の廃旭氏が記者に語ったところによる と、「昆明−大理間は高速道路のバスとの競争の為、昼間の便のスピードアップが行 われました。運行時間は6時間33分から5時間33分となり、昆明から大理までは 350キロ余りなので、停車等の時間を除くと、汽車は平均時速80キロ以上で走る 事になる」のだそうです。また、「目下のところ、夏の観光シーズンで、昆明から大 理へ行く際、夜行列車を使用すると、時間と宿泊費の節約ともなり、外省からの観光 客にも好評です。昆明から大理への列車は、平時は1日たったの3往復ですが、観光 シーズンの現在は6往復に増便されています。汽車は揺れが少なく、自由に動け、車 中でカード遊びや読書も出来ます。そして沿線の景色も素晴らしく、おまけに運賃が 安い。これらは汽車でなければ得られないものなのです」と鉄道をアピールしていた そうです。

かつては、昆明から大理へは十時間以上も かかったので、夜行バスで移動する人がほとんどでした。道路事情が良くなるにつれ て所要時間が短縮され、だんだんと昼バスが主流となってきましたが、鉄道が開通 し、ちょうど安楚自動車道路を高速道路に改築する工事が始まり、道路事情が悪く なったので、多くの観光客は昼バスから鉄道に移ってしまいました。しかし、今年の 6月に高速道路が完成すると、昆明−大理間は4時間余りで行けるようになり、高速 の昼バスにまたお客が戻ってきていました。今回の鉄道のスピードアップは、これに 対抗する為の処置なのでしょう。まあ、こういう競争は良い事だと思います。安全の 問題をちゃんと考慮していればですが。

(いわざわ)


バックナンバー
雲南通信舎バックナンバー

このページの記事の無断転載を禁じます。
ご意見ご感想はこちらまでお願いします。


いわざわ雲南通信舎

 
iwazawayn@hotmail.com
Copyright 2005 Iwazawa Teruaki. All rights reserved.