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第83報(2005年5月16日)
(411)婚前の性病検査が復活?3月9日の春城晩報より。雲南省婦女児童 工作委員会の発表によると、雲南省では婚前検診が必須だったのが任意になってか ら、検診率が80%から1.43%にまで急落してしまったのだそうです。そして、 雲南省の妊産婦のエイズ(HIV)感染率は0.4%にも達しており、一部の感染率 の高い地域では百人に一人がエイズ感染しているという。
昨年5月、紅河ハニ族イ族自治州個旧市の 民政局と婦幼保険院が共同して、全国で初の無料での婚前検査と相談を試験的に行っ た。その結果、検査率は大幅に上昇し、10月末までの5ヶ月間で665人もの結婚 予定者が検診を受けた。そして、その内のなんと9名がエイズに感染していた事が判 明した。この為、母子感染を阻止する為にも、今後何らかの対策を取らなければなら ない情況となり、関係部門が検討に入っているそうです。
3月12日の雲南消息報によると、省衛生 庁の陳覚民庁長が記者会見で「現在、雲南省でエイズに感染しているのは8万人を越 えている。雲南は全国で最もエイズに汚染されている地域の一つだ」と語ったそうで す。そして、2004年1月4日から12月31日までに、全省でエイズ感染の危険 性が最も高いと見られる、性病患者や麻薬中毒者等の41万人を検査したところ、そ の中に13000人ものエイズ感染者がいることが判明した。この結果、これから三 年間でこのエイズに感染している可能性の高い人々(性病患者・麻薬中毒者・娼婦・ 風俗業関係者)を90万人程度検査する計画が決まった。そして、母子感染を防ぐ為 にも、関係部門は強制的な婚前検査を無料で行う方法を検討しているそうです。
また、雲南省の深刻なエイズ蔓延の情況を 鑑みて、麻薬汚染地帯のミャンマー・ラオス・ベトナムに隣接する辺境の25県で は、政府が費用を負担して強制的に婚前検査を実施する事が決定されたそうです。
この婚前検査というのは、まあ、検査する 地域にもよるのでしょうが、かなり面 白いというか、私たちにとってはとても奇妙な もののようです。自慰の経験の有無をしつこく聞かれ、経験が有ると変態扱いをされ て説教されたり、試験管を渡されてこれからトイレ(勿論、ドアなし)に行って精液 を取って来いと言われたり等、かなりトンデモなエピソードに事欠かないようです。
(412)怒江で百年に一度の大雪
3月10日の春城晩報によると、2月13 日〜17日と3月2日〜7日の二度にわたる低温・集中豪雨・大雪により、省内の 850万人が被災し、13万軒余りの家屋が倒壊した。そして、55万ヘクタールの 農産物が被害を受け、その内の12.65万ヘクタールが絶滅し、これらの経済的な 損失は23.3億元にも上った。2月の豪雨・雪害は主に迪慶チベット族自治州と怒 江リス族自治州が被害を受け、3月の低温・集中豪雨・雪害は省内のほとんどの地域 が被災した。これらの被害は1983年以降、最も深刻なものとなったそうです。
3月11日の春城晩報によると、3月5日 より怒江リス族自治州全土で集中豪雨と大雪が降り、7日には道路と通信が完全に遮 断された。これにより怒江州では15人が死亡し、10人が行方不明、46人のケガ 人が出た。そして全州の約40%の家畜が死に、数万軒の民家が倒壊し、被災者は 10万人を越えたそうだ。9日になり、二県でようやく通信が復旧したが、残りの二 県においては、まだ時間がかかりそうだという。今回の災害で、福貢県の被災者は 21674人となり、4765軒の民家が倒壊した。貢山県では34240人が被災 し、3326軒の民家が倒壊した。死者15人の内わけは濾水県が8人、福貢県が6 人、貢山県が1人だった。
3月13日の春城晩報によると、2月13 日〜17日と3月5日〜6日の二度にわたる大雪・集中豪雨にみまわれた怒江リス族 自治州貢山県では、深刻な被害が出ているようです。
2月13日〜17日の雨量は249.3ミ リ、積雪は96.1センチで山の中腹以上は1メートルを越えたという。地元の八十 数歳の老人が「今まで見た事も無いような大雪だった」と語ったように、百年に一度 あるかないかという位の大雪だったそうだ。
3月5日20時から6日20時にかけての 24時間の降水量は51.9ミリ、積雪量 は27センチだった。2月の災害で遮断さ れていた水・電気・道路・電話がようやく復旧したばかりだったのに、また全てが全 面的に切断され、貢山県城は陸の孤島と化した。
貢山県の民生局によると、二月の雪害で被 害を受けた農作物は32901畝(一畝は666.7?)、その内、穀 物の被害は13883畝で8824畝が全滅した。家畜は24113匹が死に、苗木 の被害が約60万株、経済林の損害が約900畝だった。
また、人的被害の主な原因は家屋の倒壊と 雪崩によるもので、2月の大雪で6人が死亡、22人のケガ、3月の大雪では一人が 死亡した。
(413)ビザ業務の窓口が年中無休に
3月11日の春城晩報によると、昆明市公 安局出入境管理処が発表していた6項目の新しい措置が、12日より実施されること になったそうです。
その6項目の新しい措置とは以下のとおり です。
(1)1年365日無休で業務を行う事。 (2)台湾住民の雲南省内での出入国に関する様々な手続きが多くの場所で出来るよ うに、受け付け可能な事務所を全省14ヶ所に拡大する。(3)昆明市の各旅行社が 主催する海外団体旅行で、その規模が大きい場合、出入境管理服務分中心写 真工作室 の係官が出張してパスポート等の撮影業務を行う。(4)雲南在住の台湾住民の入境 ビザと居留ビザの申請から発行までの期間を、従来の5日から3日に短縮する。 (5)普通の旅行者がビザを申請した場合、申請から発行までの期間を、従来の5日 から3日に短縮する。(6)団体専用のビザ窓口を新設する。
昆明での窓口は、昆明北駅北方の金星立体 交差橋から数分の位置にある「昆明市公安出入境管理服務分中心」で、住所は「金星 小区中心花園」となります。営業時間は午前9時〜11時30分、午後1時〜5時だ そうです。
筆者も先日、ビザの延長でここを利用しま した。街の中心から遠いのが玉に瑕ですが、事務所が立派となり、手続きは事務的で スピーディになっていました。しかし、昨年はその場で延長ビザが貰えたのが、三日 後の受け取りに変更されておりました。チェックを厳しくする指示が出ているのかも しれませんが、ビザの延長の為に昆明に三泊もしなければならないとなれば、当然延 長希望者が減り(少なくとも延長希望者は長期滞在に向く大理や麗江で延長する事が 多くなるでしょう)、昆明公安の収入が減る事にもなります。多分、近い将来、期間 は短縮される事になると思います。
(414)昆明の水不足
(*は土へんに貝、#はさんずい に真)3月23日の春城晩報より。 雲南高原は河川が縦横に横切り、湖も多 い。大小600以上もの河川と1万平方メートル以上の湖が37も有り、水資源が豊 富であると、雲南省の教科書には書かれているが、実際のところ、雲南省の水不足は 深刻であり、大きな社会問題ともなっている。
このところ市内の地勢の高い所や高層住宅 では断水が続いているそうだ。統計によると、昆明の乾季である11月〜4月の降水 量は年間雨量の15%しかなく、昆明北部の松華*ダム一つに頼りきりの昆明市で は、毎年この時期に水の供給量が減り、断水が多くなるのだという。
全省の一人当たりの平均の水使用量は 320立方メートルで、全国平均の421立方メートルの78%にしかすぎない。現 在の水の年間供給量は約140億立方メートルだが、42億立方メートルも足りない のだそうだ。予測によると水の需要は、2010年には233億立方メートルとな り、2020年には245億立方メートルにもなるという。
また、昆明水道集団有限公司管網所所長李 錦華氏によると、「このような水不足のもとで、更に人為的な水の浪費が無視できな いほど大きい」のだそうだ。今年の1〜3月期だけでも、昆明市の水道網が道路工事 等で破壊・損傷を被った事故が二十数件もあり、昨年度はこの破損事故が三十数件 有って、数十万トンの水と百万元近くの修理費が失われた。
そのような状況下で、雲南省はこの7年間 に16.6億元の資金を投入して、人と家畜の飲み水の問題に取り組み、691万人 の飲水問題を解決したのだそうだ。また、昆明市北部の金沙江支流の掌鳩河より水を 引いてくる工事が現在進行中で、この掌鳩河引水工程により2006年から昆明市中 心部に水が供給され、水不足が緩和される事が期待されている。
だが、全省の主要な114の河川の中の 36.8%は水質汚濁が深刻となっており、省内の比較的大きな湖の中の7つも深刻 な汚染状態となっている。また、一部の地域では、飲用水の中にフッ素やマンガン・ ヒ素などの含有量が高く、水質がまったく不適格な所が有るという。関係部門の調査 によると、全省で安全でない水を飲んでいるのは一千万人にも上るそうだ。
いやはや、7年前には人口の半数近くが不 適格な飲用水を飲んでいたことになります。雲南は鉱産物の宝庫だといわれています が、湧き水や谷間の澄んだ清流でも有害な鉱産物が溶け込んでいたりして、飲用には 適さない水が多いらしく、この問題もかなり深刻なようですね。浄水設備が整ってい ない事が大きな原因なのですが、工場廃水の垂れ流しで河川の汚染は益々ひどくなっ ているようです。例えば、ドブ池状態となっている#池の浄化は、膨大な予算を注ぎ 込んで十年以上前から行われていますが、いまだに好転の兆しは有りません。二、三 年前の数字ですが、昆明市内の汚水の50%以上が下水場で処理されずにそのまま #池に流れ込んでいたようです。これでは、どんな措置をとろうとマッチポンプのよ うな気がします。
(415)大理古城の地下に眠る、もう一 つの古都
3月31日の春城晩報によると、大理古城 の地下に眠っている、現古城の4倍の規模があったとされる羊苴?城の発掘作業が進 められているそうです。
昨年4月、大理古城の西側を横切る国道 214号線の拡張工事が決まった為、省文物考古研究所によるこの地域の発掘調査が 行われると、大量の歴史遺跡が発見され、南詔・大理国時代の遺物が出土した。その 結果、国家文物局の批准により、昨年11月から大理古城の西側城壁外部分の正式な 発掘作業が始まった。
南詔国が建国されてから二年目の738年 に、国王皮羅閣が現太和村西部に太和城を建設し首府とした。その41年後、779 年に国王異牟尋が羊苴?城に遷都した。この羊苴?城は太和城の北7キロの中和とい う所に、唐と戦った天宝戦争の後、764年から着工し、779年に完成した。そし てその後500年近くの間、南詔国、大理国の首府として栄えた。1253年、フビ ライの侵攻により大理国は滅ばされ、元は雲南行中書省を押赤城(現昆明)に設立 し、以後行政の中心は昆明に移されて羊苴?城から多くの役人たちがいなくなった。 だが大理ではこの時期、商工業が発展し、文化的にも大きく栄えた。13世紀末には マルコポーロが羊苴?城を訪れて、その繁栄振りに感嘆し、当時の世界の十大都市の 一つに入るとまで述べたという。そして、明代に入り1382年に羊苴?城の南側部 分、中心が東に移動した位置に、現在の大理古城が建設され、大理府が置かれて雲南 西部の中心都市として発展する事になる。
この羊苴?城については、遺跡としては古 城北部の城壁が僅かに残っているだけで、資料も少なく謎の多い古城だったが、今回 の発掘調査で大規模な都市の遺跡の片鱗が発見される事となった。住居跡、道路、排 水施設、井戸や溝・壁・杭穴等が発掘され、整然とした石造りの都市だったようだ。 当時の建築材料は当地で「麻石」とよばれる花崗岩がほとんどで、排水溝の敷石もこ の麻石が使用されていた。
現在までの調査によると、羊苴?城は現古 城の四倍近くの面積を持ち、南北2キロ、東西4〜5キロの、面 積が10平方キロ以 上の街であったことが判明した。現在発掘しているのは5800平方メートルにしか すぎず、ほんの一部分であるが、大量の陶器・磁器の破片が見つかった。これらの大 部分は中国中原地域産の陶器だったが、大理で生産された磁器も有ったそうだ。これ で分かるように、当時の大理と中原地域の交易が盛んであった事がうかがい知れる。 この発掘での深度の最も深い地点は5メートルで、この5メートル間に10以上の文 化層が認められるそうだ。各層が一つ一つの時代を代表し、出土文物の最も多いのは 元・明代で、唐・宋代のものは少ないという。
第82報(2005年3月25日)
(406)賭博禁止令で国境に隣接した境外賭博場を閉鎖1月21日の春城晩報によると、現在、全国的に展開されている賭博撲滅運動です が、昨年の12月1日以来、西双版納タイ族自治州でも本格的な賭博撲滅運動が展開 され、州に隣接するミャンマーの街々で開業していた中国人向け賭博場を摘発・閉鎖 させてきた。そして、運動開始から50日が経った現在、この賭博撲滅運動が成功裏 に進められている事が明らかとなったそうです。
公安当局は、1月20日までに西双版納州の境外の17の賭博場を閉鎖させ、多数の 賭博関係者と非合法越境者を国内に送還した。20日だけでも打洛公安分局は89名 の境外から送還された賭博関係者を取り調べ、これは運動を開始してから最も送還さ れた人数が多い日となったようです。
この賭博撲滅運動で1月20日までに、西双版納州の公安当局は延べ3580名の警察官 を動員し、1626名の国境外で活動していた賭博関係者を送還し、非合法越境者274名 と非合法入境者を摘発した。同時に7件の麻薬摘発を行い、20名を逮捕し、ヘロイ ン8162g、覚醒剤190gを押収したそうです。
国内では賭博場の摘発が厳しく行われるため、国境の向こう側に中国人向けの賭博場 を建設して営業しているのが、かねてより問題となっていました。中国からミャン マーの国境近辺の街へは、「1日遊」と呼ばれる日帰りパックツァーに参加すれば ノービザで簡単に行けます(中国人のみ)。地元民ならば、身分証明書を提示して簡 単な手続きをすれば、個人でも容易に越境できます。しかしながら、さして観光資源 が有るわけではない国境地帯では、観光地巡りよりショッピング・ポルノ鑑賞・賭博 がツァーの目玉となってしまいます。ミャンマーのこの地域は、麻薬・売春・ポルノ ・賭博に関してはほぼ無法地帯といってよいので、需要と供給が一致しており、それ が「1日遊」の人気にも繋がっていました。
(407)二本の中緬公路が来年までに開通
1月21日の春城晩報によると、省商務庁の発表では、雲南省とミャンマー北部及び 南アジアを結ぶ二本の国際貿易道路が来年までに開通する見通しとなったそうです。
この道路は(337)でも紹介した騰密(騰衝−密支那・ミチーナ)公路と章莫(章 風−八莫・バーモ)公路で、それぞれ中国部分は完成していますが、ミャンマー部分 は騰密公路が今年末、章莫公路は来年開通の予定です。昨年、相次いで着工されたこ の二本の道路は、騰密公路が総工費1.8億元、章莫公路が2900万元で、二本とも路面 は弾石道路(こぶし大の石を敷詰めて簡易舗装した道路)となる。
省商務庁の予測では、この二本の道路が開通すると、この地域の経済発展を促すだけ でなく、中国の商品が南アジア地区へ流通する時間が大幅に短縮され、ミャンマー・ バングラディシュ・インドとの地域的な経済協力が発展する事にもなるそうです。
(408)「身長で児童を判定」に問題続出
12月22日の春城晩報より。
中国では小学生以下を児童だとして、交通機関や観光・娯楽施設等で、無料或いは割 引措置を行なっているが、国の基準では身長1.2m以下を児童だと判断するというあ いまいな規定しかない。その為、大柄な小学生が増えた現在、小学生には学生証が無 いこともあり、様々なトラブルが起きているようだ。
そこで、この問題に関して記者が昆明市内の幾つかの小学校を取材したそうです。春 城小学校教務科の趙女史によると、学生証を発行しない原因は、一括して一度に徴収 している学習雑費の中に学生証の項目が無いからだという(?)。育紅小学校弁公室 の張氏は、学生証を発行するには、別途に経費を徴収しなければならず、父兄の負担 がまた増える。そして、ほとんどの父兄からは学生証の発行の要求はなく、必要とす る僅かな生徒に関しては、個別に学校で証明書を発行したりして、情況に応じて対処 しているのだそうだ。
世博園(花博記念公園)の係員によると、「1.2m以下の児童は無料で入場する事が 出来、1.2m位の児童は半額割引となり、1.4m以上の学生は学生証を提示すればこれ も半額割引となります。12歳以下で身長・外見が小学生と見分けがつかない児童は 戸籍簿を提示すれば半額割引となる」のだそうです。
目下のところ、国の小学生に対する識別基準は身長1.2m以下としているだけなの で、学生証を持っていない1.2m以上の小学生は、戸籍簿しか身分を証明する手段が ない。しかしながら、現在は1.5m以上の小学生すら沢山存在するのが実情だとい う。
背の高い児童の母親である蘇女史は、「現在の児童割引の条件は1980年代の標準で決 められたものです。しかし、現在の子供は生活レベルも上がり、栄養状態も格段に良 くなって来たので、当時よりはるかに身長が高くなってきています。もしも、小学生 に学生証を発行すればトラブルは少なくなるだろうし、誰もが納得する事でしょう」 と主張する。だが、省教育局初等教育処によると、国からは統一された規定の指示が なく、現場からも学生証を発行してほしいという要望も出ていないそうです。またこ の取材に応じた係官の個人的な意見でも、「学生証が有ったら便利なのは切符を買い 求める時くらいで、それは外観でも大体は分かるし、小学生なら保護者が付いている はずなので、問題が有るとは思えない。これからも小学生に学生証を発行する事はな いと思う」のだそうです。
まあ、面倒な事を学校に持ち込むな、負担が増えてもいいのか? 学校外の事は保護 者が責任を持って処理してね、という事でしょうか。ちょっと無責任ですが、そこそ この正論のような気もします。いかがでしょうか?
(409)昨年の雲南省の観光収入は369億元
1月26日の春城晩報によると、省観光局の発表では、2004年度の雲南省を訪れた海 外観光客数は延べ110.1万人で、前年度より10.1%増、観光外貨収入は4.22億米ドル で24.190%増でした。そして、国内観光客は延べ6011万人で前年度より16,0%増、国 内客観光収入は334.1億元で20.01%増となり、これで観光総収入は369.3億元で、 20.4%の増加となったそうです。
2004年度は、怒江・玉渓・文山・昭通・西双版納・徳宏・迪慶・昆明の8地区の外貨 収入が前年度より15%以上増加した。そして、曲靖・昭通・保山・麗江・臨滄・怒 江の6地区は国内客の観光収入が20%以上増加し、その内、曲靖・昭通・怒江地区 は45%以上も増加、怒江地区はなんと103.5%の増加だった。
雲南を訪れた海外観光客の国別では、アジアの日本・韓国・タイ・インドネシア・マ レーシアは13%以上の伸びで、その中でもタイ・インドネシア・マレーシアは 23%以上の増加となり、中国の香港とマカオは27.3%増だった。そして、アメリカ は76.5%、カナダは37%の急増となり、欧州諸国の観光客数も全体で43.2%の急増 となり、延べ11.4万人にも上った。また、オセアニア・太平洋地区も32%増とな り、アフリカ地区は112.3%増で、観光客数は延べ3777人(?)だった。このように 2004年度は、台湾が9.9%減となった以外は、全ての地区で軒並み増加したようだ。 また、国内観光客の地域別の動向は、省内の観光客が国内観光客に占める割合が2002 年(2003年ではない)の35.3%から49%に増加しており、四川・貴州・広西という 近省の観光客は2002年度より8.2%増加し、新疆・甘粛・陝西の西北地区の省も3.3% 増だった。北京・上海・江蘇・浙江・広東等の沿海各省・市の増加は僅かだったが、こ れらの地域は相変わらず雲南にとって観光客の重要な供給源である。
これにより、国内観光客市場は省内の観光客が半数を占める勢いとなり、近省と西北 地区の着実な増加と、沿海地区の微増という、多極化の方向に発展していると言える のだそうです(?)。
懸命な読者ならすぐにお気付きになったでしょうが、2004年度がその前年より急激に 観光客が増えたのは、2003年度にSRAS騒動が有り、劇的に観光客が減少したから なのです。ですから、国内地域別の動向の分析のように2002年度との比較でなけれ ば、比較する意味がないでしょう。勿論、プロパガンダとしては、中国ではこの手口 はまだまだ有効なのでしょうが、それにしても安易過ぎる自画自賛記事ですね。あ と、SRAS騒動の年よりも観光客が減った台湾ですが、本当に急激な観光客の大陸 離れが進んでいるようです。
(410)今年の春節ゴールデンウィーク
2月16日、17日の春城晩報によると、今年の春節ゴールデンウィーク7日間の人 出は延べ364.35万人となり、これまでのゴールデンウィークで最も多い観光客数だっ たそうです。
2005年度の春節ゴールデンウィークに雲南省の観光地を訪れた人は延べ364.35万人 で、前年度同期より40.3%増加した。その内、宿泊客は延べ115.66万人で61%増、 「一日遊」(日帰りパックツァー)参加者は延べ248.76万人で32.3%増、観光総収入 は12.34億元で44.2%の増加でした。これらの結果は、いずれも全てのゴールデン ウィークの中で最も多い数字となったそうです。
今回の好調な人出は、省内各地で開催された様々なイベントと雲南の温暖な気候が、 このように全国の観光客を集めた原因のようです。昆明市では、様々な催しが開催さ れて観光客の人気を集め、観光客数は100.02万人となり、全省の27.4%を占めた。こ れは、前年度よりも23.9万人も増加し、観光収入も3億元近くとなった。迪慶チベッ ト族自治州でもチベット族の新年を迎える民族行事を観光の目玉として宣伝した結 果、8万人近い観光客が訪れ、観光収入を1700万元以上もあげる事が出来た。また。 昆明市に近い玉渓市では地の利をいかし、米線(ライスヌードル)祭等のイベントを 開催し、訪れた観光客は48万人以上、前年度より88%もの増加となった。この 他、曲靖・思茅等でも観光客は大幅に増加したという。また、昆明空港ではこの連休 期間中に2371便が発着し、延べ13万人を輸送しました。
今回は(409)のような苦しい記事を書かなくても良かったようです。このとこ ろ、雲南の観光業は乱高下を繰り返していますので、この数字を見ただけで軽率に判 断は出来ませんが、まずはジリ貧状態に陥ったのでは無い事が確認出来て、良かった のではないでしょうか。気になるのは、外国人観光客に関する数字がまったく出てこ なかった事で、ただはしょっただけなのか、そんなに数字が良くなかったのかが気に なります。(いわざわ)
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