号 外 『雲南省SARS情報』
SARSが中国では深刻な事態となりましたが、幸か不幸か(?)現在雲南に滞在し ておりませんので、生情報をお届けすることが出来ません。複数の友人・知人情報か らですと、現地では物凄い事になっているようですが、噂・伝聞情報ですので、この 内容は経験上取りあえずペンディングにしておいたほうが良いかと思っております。 この国では情報閉鎖が行われているので、噂は反作用的におどろおどろしい内容にな る事が多いからです。しかし、公式の情報から確認出来る事柄だけでも、かなりの警 戒態勢が取られた非常事態である事だけは確かなようです。
<省政府が発表した公式情報>(SARS情報はマスコミ独自の判断で報道してはな らない事になっているそうなので、中国のマスコミ情報も公式情報とします)
5月4日12時発表の省衛生庁SARS疫情日報統計(雲南日報)によると、『昨日 までに10例の医学隔離観察対象(日本でいわれている「疑い例」)がいたが、本日 2例(昆明市1例、麗江市1例)が排除され、残りの8例(保山市2例、曲靖市3 例、昭通市2例、徳宏州1例)に隔離治療と観察措置がとられており、彼らの病状は 安定していて生命の危険はない。現在のところ、雲南省にはSARSの「可能性例」 や「確定患者」はいない』そうです。
公式にはSARS感染者は認められていないようですね。でも、これまでの情報操作 ・秘密主義があるので、たとえいくら「情報をオープンにした」「隠していない」と いっても信用してもらえないところがつらいところでしょう。他の省から昆明に入って来る汽車・バス・飛行機の乗客は体温検査を受けているよう です。また、発熱患者がいた場合、同乗の乗客も隔離措置がとられており(5月2日 雲南日報「2例のSARSの疑いのある患者とその接触者に対する観察処置実施通 報」より)、運が悪いととばっちりを受けそうですね。
各バスステーションでは出入する車両がすべて消毒され、省外から入って来るバス乗 客には体温を計測するだけでなく、身分証番号の登記と宿泊先・連絡先等を記入させ られるようです(4月27日雲南日報「昆明市・客人が安全に出入り出来るようにし よう」より)。また、メーデー休暇中の昆明バスステーションでは平年の四分の三の 便数となり、旅客の移動はかなり少なくなっているようです(5月4日雲南電視台 Web「昆明バスステーションの車両消毒作業をより良く行いそれを堅持しよう」よ り)
5月4日の雲南日報「SARS防止消毒費用徴収の新規定」によると、省物価局・財 政庁が作成し公布した「雲南省衛生監督防疫消毒費用徴収管理方法および価格標準に ついて」に記載されている、消毒処理費の規定や価格項目には、SARS関連の消毒 作業は含まれない事が決まりました。また、公共施設や団体・会社の消毒作業費はそ の責任者が自己負担する。移動中の車両や船舶等を省境や県境で強制的に消毒する場 合は、消毒費を徴収してはならず、この費用は省のSARS対策専用経費から支出さ れることになるそうです。
あいかわらずのお役所仕事ですね。消毒作業を各責任者の自己負担にしてしまえば、 手抜きを助長するようなものです。ネット情報ですが、北京では感染者の隔離・治療 費用を各地区の行政単位に押し付けた為、本来なら隔離しなければならない家族等も 費用がかかるとして、家に帰して放置したりしていると問題となっているようです。各観光地は独自のSARS防衛対策を打ち出しており、外地・外国人への宿泊施設指 定や立ち入り禁止をしている地区もある模様です。5月に開催される予定だった騰衝 の「火山熱海観光祭」は延期が決定されたそうです。
<確かであろう最近の伝聞情報>雲南航空の昆明−バンコク便の運行停止。
麗江の古城内のゲストハウス・カフェの営業停止。
大理の「三月街」の最終日、祭りが中止となり会場が封鎖された。
大理のネットカフェの閉鎖。以上、取り急ぎまとめてみました。
5月5日 いわざわ
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