いわざわ雲南通信舎
中国雲南省に住む、いわざわ氏によるホットな雲南情報。
2002年3月28日、第50報到着!!

第50報(2002年3月28日)

(241)洞窟生活ともとうとうお別れ

1月26日の春城晩報(2面 )によると、1月15日午後、文山チワン族ミャオ族自 治州広南県県城から約50km離れた南屏鎮岩洞村において、一年の歳月と220.2万 元を投じて進められていた村人の洞窟内からの転居作業がようやく終了し、村は祝賀 気分でいっぱいだそうです。
この岩洞村は南屏鎮の山岳部の奥深くにあり、村人が200年以上のあいだ洞窟生活を していた、「天下第一奇村」と呼ばれている村です。転居作業が始まる前には58戸 300人余りの村民が、この洞窟の中で生活をしていました。
勿論、村人も好き好んで洞窟で暮らしていたのではなく、貧困と自然環境からしかた なく住んでいたようです。広南県政府はこの村の貧困をみかねて、何度も調査チーム を派遣して転居計画を練ったり、貧困対策をしていたようです。そして1999年5月、 省政府がこの転居プロジェクトを批准して、転居事業が始まりました。まず、付近の 村民を動員して、これまで岩洞村になかった外部に通じる道路8.08kmを4ヶ月あま りで建設し、その後、村民自らが政府の援助で洞窟の外に新居を建てたそうです。 記事には明確には書いていませんが、どうやら洞窟内の住居は遺跡として保存される ようです。その内、観光地となるのかもしれませんね。

 

(242)昆明空港のお土産屋に御用心
     (#はさんずいに真)

1月31日の*池晨報(2面 )によると、昆明空港内の商店で売られている食品やお 土産の価格が市内の2倍から数倍であることが、記者の調べで分かったそうだ。
空港内で売られている普通のお菓子類でさえ市内のスーパーの2〜3倍で売られてお り、お土産類はもっと高く、例えば一缶8元の「路南腐乳(小さな豆腐を納豆菌で発 酵させて塩や唐辛子で漬けたもの)」が30元、一袋5元の「柑マメ」が25元、一 袋26元の「乾燥しいたけ」が100元、一キロ40元の「宣威火腿(ハム)」が130元 等々。また昆明空港名物の生花は、市場で一束2元ほどで売られているような普通 の 花が8元、一鉢100元の胡蝶ランが260元で、雲南みやげでは定番の「雲南白葯」も市 内より三倍近くの値段で売られていたようです。
空港内のレストランは特に酷く、30数元の地元ワイン「雲南紅」が120元、3元 ほどの野菜炒めが30元、3元のカップ麺が30元(レストランでカップ麺?)だっ たそうで、レストランの支配人が記者に語ったところによると、価格が高いのは、テ ナント料や税が高いのと、ここで食事をするのは領収書をもらえれば公費で飲み食い が出来る人達がほとんどで、値段の事はあまり気にしないから、なのだそうです。 とにかく、お土産は市内の大型スーパーで購入すること、ですね。

 

(243)本年度の道路建設計画
     (#は右が孟、左が力)

2月1日の春城晩報(3面 )によると、1月31日に開かれた全省公路会議におい て、雲南省の本年度の道路建設予算は新路建設に55億元、道路改善に20億元の合 計75億元で、高速道路建設については「両開両竣」(二つ開通、二つ着工)を目標 とする事等が、発表されました。
この「両開両竣」とは大保(大理−保山)、曲勝(曲靖−勝境関)高速道路の年内開 通と、安楚(安寧−楚雄)、思小(思茅−小#)高速道路の年内着工だそうです。な お、現在建設中の高速道路は大保・曲勝以外に、元磨(元江−磨黒)・嵩待(嵩明− 待補)・昆石(昆明−石林)・硯平(硯山−平遠街)高速道路の四つです。
また、昨年度は101.28億元が道路建設に投じられ、新たに1442kmの道路が建設さ れ、その内訳は二級道路が527km、三級以下の道路が915kmでした。これにより、 2001年末の全省の道路総距離は111002kmとなり、その内、高速道路が517km、一 ・二級道路が2398kmだそうです。

 

(244)文山空港建設地決定へ!

2月6日の春城晩報(6面 )によると、最近(?)、成都空軍司令部、中国民用航空 西南管理局、雲南省計画委員会等派遣の専門チーム11人によって検討が進められた いた、文山チワン族ミャオ族自治州文山空港の建設地選定作業が、ほぼ終了したそう です。最も空港建設に適しているとして選定されたのは、州政府所在地から北へ23 キロ、硯山県県城から南へ6.5キロの地点にある硯山県盤龍鎮でした。
これにより、国家環境保護局環境建設評価センター、中国民用航空総局、雲南省環境 保護局で組織された評価チームが、選定側が作成した「文山民用空港建設項目環境影 響評価大綱」をもとに、盤龍鎮で環境アセスメントを行ないました。その結果、基本 的には問題が無いと判断し、この「大綱」に9個所の修正意見を添えて、会議議事録 とともに国家環境保護局に提出し、現在その最終評価を待っている段階です。
現在の計画によると、この文山空港は今年末までに着工し、2004年末に開港の予定だ そうです。

 

(245)88の郷が鎮に昇格

2月21日の東陸時報(1面 )より。雲南省民政部門の発表によると、最近(まただ よ!)雲南省政府は、全省の88の郷を鎮に昇格・1つの県政府所在地の移動・3つ の鎮の名称変更・5つの県で行なわれた郷鎮の合併作業、の四項目の申請を批准した そうです。
また、国務院の批准により、昭通地区が地区級市昭通市に、県級市昭通市が昭陽区 に、中甸県が香格里拉県に、鎮康県の人民政府所在地が風尾鎮から南傘鎮になった事 は既報のとおりです(雲南省政府が批准した「県政府所在地の移動」が、この鎮康県 の政府所在地移動なのかどうかは記事からは確認出来ませんでした)。
この行政機構の調整・変更により、雲南省は16の地区・州・市(自治州8、地区級 市5、地区3)、128の県・市・区(県80、民族自治県29、県級市10、区 9)、1546の郷・鎮(鎮540、郷823、民族郷183)となり、以前より4つの鎮と5つ の郷が減少したそうです。

★★★★★★★★★★

第49報(2002年3月10日)

(236)昨年の雲南観光業 (自画自賛編)

1月12日の春城晩報(2面 )によりますと、昨年度の雲南観光業の各経済指標は過 去最も高い数値を達成することが出来たらしいです。
昨年、雲南を訪れた海外の観光客は延べ110万人、国内からは延べ4670万人で、前年 度よりそれぞれ9.8%、19%増加した。そして、観光業で得た外貨は3.7億ドル、国 内観光客からの収入は226億元で、観光業総収入は257億元となり、前年度よりそれぞ れ9.1%、23.4%、21.6%の増加だったそうだ。
昨年度、雲南省は雲南の知名度を上げ観光業を発展させる為、省観光局が制作した雲 南のイメージ広告やドキュメンタリーを香港の鳳凰衛星台や中央電視台で繰り返し放 送したほか、日本・韓国・タイ・ベトナム・フランス等十数カ国の観光業者やマスコ ミ関係者、17団体130人余りを招待して、海外市場のよりいっそうの開拓に努め た。
そして、省内の観光企業の分散・弱小といったマイナス面を解消する為、政府主導で 様々な処置が取られ、西双版納タイ族自治州では60社の旅行社が連合・合併により 4社の集団公司に編成しなおされた。麗江地区でも11社の旅行社が合併して1社の 集団公司となるなど、各地で業界再編成が行なわれたという。 また記事によると、省政府は観光業への管理を強化し健全化に努めた為、昨年度の主 要な観光地で行なったアンケートでは、市場秩序・サービスの質・設備等に対して 「満足」と答えた人が97%にも上ったそうである。

 

(237)ノーモア同衾−寝台バスに改造命令
     (#はさんずいに真)

1月14日の春城晩報(4面 )、19日の*池晨報(1面)によると、昨年12月に 国家経済貿易委員会・公安省・交通 省から出された、寝台バスのツイン寝台を全て廃 止してシングルに改造せよという「通 知」により、改造作業が全省十個所の工場で行 なわれていましたが、18日より全省の寝台バスが一律に「一人一ベッド」として運 行を始めたそうです。
雲南省内の寝台バスはおよそ二千台余りで、この改造費用は一台約21500元もするそ うです。改造期限は7月1日までなのですが、省の規定によると1月18日から「通 知」を実施する為、改造をしていないバスはツイン寝台に一人しか収容出来ず、定員 が半減することから改造が急がれていました。しかしながら、改造工場を全省でたっ た五個所しか設置せず、足りない事から最近になって急遽五個所を増設するといった 相変わらずのお役所仕事で、多くのバスがいまだ改造を終えていないようです。
記者の取材によると、多くのまだ改造していない寝台バスは「通知」を守っているよ うだが(ホントかいな?)、一部のバスは相変わらずツイン寝台に二人乗せたり、料 金を勝手に引き上げて運行しているらしい。
中国の寝台バスに乗った事のある方なら分かるでしょうが、寝台バスの何が嫌かとい うと、汚い・臭い布団と共に、隣に寝るのがお行儀の悪い人民だった場合ですよね。 寝相が悪くて夜中に蹴飛ばされたり、耳元で大きないびきや寝言を言われたり、ポ ケットに手を入れられたり(スリだ!)、いやな思い出がいっぱいあります。特に女 性は混んでて運が悪いと男性と同じベッドとなり、不愉快な思いをする事が有ると聞 きます。何はともあれ、少しでも快適に交通機関を利用したい人にとっては、この措 置は福音とも言えましょう。

 

(238)カード一枚で昆明十大公園が一年フリーパス

1月16日の春城晩報(1面 )によると、昆明市園林緑化局は1月28日より、昆明 十大公園で共通使用出来る年間定期ICカードを、一枚150元(2月28日迄は特別 割引で108元)で発売するそうです。
園林緑化局の公園処処長木麗雲氏が記者に語ったところによると、この一枚のカード を購入すると、園林局直属の金殿・西山・大観・郊野・黒龍潭・翠湖・西華園・動物 園・曇華寺と、官房集団所属白沙河休暇公園の合計十個所の公園に年間フリーパスで 入場出来るようになるそうだ。一日に何個所回ろうと、同じ公園に何度出入りしよう と自由らしい。ただし、カードに購入者の個人データを記録して入場時にチェックす るそうなので、大勢での使いまわしは出来ないようです(多分?)。

 

(239)ジステンパーのレッサーパンダ十匹は全滅!

前回の(235)で紹介したジステンバーに罹ったレッサーパンダの件ですけれど、 「現在のところ、この九匹の病状は快方に向かっているらしい」と紹介しましたが、 1月19日の春城晩報(3面)によると、実は少しも快方になんか向かっておらず、 毎日一匹のペースで死んでいき、18日にとうとう最後の一匹が死んでしまったそう です。
飼育係によると、この十匹のレッサーパンダはほとんどが園内で自己繁殖させたもの で、年齢は一才から十才、メスが9匹でオスが一匹だったという。昆明動物園では 90年代初めにもジステンパーによってレッサーパンダが死んだ事が有ったそうです が、その時の教訓を生かせず、ペット持ち込み禁止等の措置を取らなかった事が、今 回の悲劇を招いた原因ではないかと後悔しているようです。
動物園ではレッサーパンダ館を完全消毒して、春節前までに動物園付属の繁殖場から 二十余匹のレッサーパンダを転居させて、新たに一般公開する予定だそうだ。

 

(240)中国第二の巨大ダムとなる小湾ダム発電所着工!
     (#はさんずいに真)

1月20、21日の*池晨報(1面 )、21日の春城晩報(1面)によると、瀾滄江 (メコン川)中流域の臨滄地区風慶県と大理バイ族自治州南澗イ族自治県県境に建設 予定の、小湾ダム発電所の着工式が、1月20日午後、省長や国家電力部門の幹部を 迎えて盛大に行なわれたそうです。
このダムは、総工費277億元が投じられ、最大出力420万キロワットの、中国では三峡 ダムに次ぐ二番目の規模となる巨大ダム発電所となるらしい。また、ダムの高さは 292mで世界で最も高いダムになるという。このダム建設により、6.5万畝(1畝は約 666.7?)の耕地が水没し、立ち退いて移民しなればならない住民は35899人となる が、毎1万キロワット当たりの移民数は85人となり、建設コストと比べて低く、こ のダム建設は経済効率も高いと見られているという。
計画によると、2005年に川の流れを塞き止め、2010年に一号機の発電を開始し、2012 年に完成の予定で、完成後のこのダムの年間発電量は189億キロワットにもなるそう です。

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