いわざわ雲南通信舎
中国雲南省に住む、いわざわ氏によるホットな雲南情報。
2001年10月25日、第45報到着!!

第46報(2001年11月22日)

(221)バンコク・チェンマイ−西双版納航路開通 !

10月19日の春城晩報(2面 )より。
中国民用航空総局管理局からの通達によると、タイ航空と中国民航管理局の双方の協 議・合意により、バンコク発チェンマイ経由で西双版納・景洪空港を結ぶ新路線が18 日より就航したそうだ。この便はタイ航空PG640、PG841型航空機(76人 乗り)を使用し、毎週火・木・土(当日往復)の三便が運行されるそうです。
また、11月8日の春城晩報(1面)によると、ベトナム航空の昆明−ハノイ路線も7日 開通したそうです。使用機種はエアバスA320で、飛行時間は約一時間半、毎週月 ・水・金の三便の運行で、往復の航空運賃は2150元です。しかしながら、昆明に ベトナム領事館がないので(中越戦争までは有ったのですが、戦争により閉鎖されそ のままとなっている)、外国人はハノイから入る人はいいけど、昆明からは、ハノイ の空港で到着時にビザが取れるのでなければ、基本的に使えない事になります(もち ろん他の都市のベトナム領事館でビザを取って来ればOKですが)。ちなみに中国人 のベトナム入国はビザ免除らしいので問題無し。

 

(222)今月の牧歌的サギ(インチキ会社に就職編)
     (*はつちへんに覇)

10月23日の春城晩報(24面 )より。
10月16日、春城晩報読者ホットラインに「職業紹介所とインチキ会社がグルに なってサギをはたらいている。就職した当日に就職証明証や暫定居住証の手続きを代 行してあげるといって360元を支払わせ、仕事にミスがあったと難癖をつけられて たった一日で解雇された」と、吉林省から出稼ぎに来ている梁さんから訴えがあった そうだ。
梁さんの話によると、ある職業紹介所を通して昆明市の南*某公司に運転手として就 職が決まったそうだ。待遇は、毎月千元の給料に食住を会社が負担するという、かな りいい条件だったらしい。出社初日、会社側は直ちに就職証明証と暫定居住証の手続 きをして提出するように要求し、会社が代行してあげるからと360元を払わせられ た。そして、配達伝票を書くのを手伝ってくれと言われ、梁さんは一枚一枚丁寧に伝 票を書いたという。しばらくして、上司から「配達伝票に間違いがあり、届けた荷を 送り返された。我が社に少なからぬ損害を与えたのでキミはクビだ」と言い渡された そうだ。しかし、会社側が間違いだと指摘した配達伝票が自分の書いた物ではない事 を発見した梁さんは、上司に執拗に食下がったところ、上司はあっさりこの採用はペ テンで、サギが目的だった事を認めたという。でも、「この件を訴えても誰も耳を貸 さないよ。こんなちっぽけな金額じゃ役人が動くはずがない」と平然と居直ったと か。
どうにかしてこのサギ会社のシッポをつかもうと、梁さんはその後数日間、この会社 を見張って観察した。そして、毎日数人が職業紹介所から斡旋されて来ているが、み んな当日解雇されている等、この会社が職業紹介所とグルになってサギを生業として いる事をつきとめ、「読者ホットライン」に告発してきたそうだ。
記者がこの記事を出稿する際に、昆明市労働監察大隊に告発の内容を報告したとこ ろ、監察大隊はこの告発を非常に重視し、ただちに調査を開始する事を約束したとい う。
やっぱり、マスコミが後押ししないと「こんなちっぽけな金額じゃ役人が動くはずが ない」のでしょうね。

 

(223)来年には県と県を結ぶ主要道路がすべて舗装道路に?
     (*はさんずいに真)

11月3日の*池晨報(1面 )、5日の春城晩報(3面)より。
2日に臨滄で開かれた全省県郷道路工作会議において、2002年末までに国が 150億元を支出して「西部地区地州県間の道路舗装計画」を実施する事が明らかに されたそうです。そして、雲南省としては17.5億元の予算を獲得して、来年中には全 ての県と県を結ぶ主要道路のアスファルト舗装を実現させたいらしい。
雲南省の道路総距離は10.95万kmで全国一、すべての「郷」に道路が通じ、11の地 区・州の114の市・県ですべての「村」に道路が通じているそうだ。この点では、 他の西部各省より進んでいるらしいのだが、全省のほとんどの道路の状態が悪く未舗 装で(トラクターや四輪駆動車でなければ走れないような道路も多い)、高速道路や 一級道路(片道二車線以上で中央分離帯がある道路)の占める割合はたった2.1%し かなく、このようなインフラの未整備が雲南省の経済発展の大きな障害となっている という。
雲南省ではこの機会に、15地区・州・地区級市の41県間で34の道路をアスファ ルト舗装し、来年中には全省の県と県を結ぶ主要道路の完全舗装化を達成したいそう です。

 

(224)呈貢県で中国最大のバイク密造工場摘発!
     (*は刑の右側をおおざとへんにした字)

11月6日の春城晩報(1面 )によると、昆明市呈貢県で三輪バイク密造工場が摘発さ れ、三輪バイク約八千台分が押収された。これはこれまで摘発された密造バイク工場 では全国でも最大規模となるそうだ。
この事件の摘発のきっかけとなったのは、今年の3月10日に起きた、呈貢県黄土坡 村の農民胡さん所有の三輪バイクの盗難事件だという。5月4日に、この盗難三輪バ イクが発見されたが、盗んだ犯人の李某がなぜかこの三輪バイクの正式な領収書を 持っていた事から、事件は意外な方向に発展しました。
この領収書は昆明市菅渡区栄達農業用モーターバイク営業部の公印が捺されており、 型番号・製造番号もこの盗まれたバイクと一致していた為、早速、呈貢警察が昆明に 行き、この会社の営業部の責任者を取り調べた。そしたら、なんとこの領収書はこの 責任者によって一枚150元で非合法に売却されたものであり、それとともに、なぜ かこの営業所で販売している全ての三輪バイクは呈貢県小王家營昆明自動車工業貿易 公司の倉庫から来ており、*という河南省人が一手に卸している事も判明したそう だ。
そして、呈貢警察は行政の工商部門と合同の専門チームを編成して捜査を進め、7月 4日の夜、この小王家營昆明自動車工業貿易公司の倉庫を捜索したところ、この倉庫 が三輪バイクの巨大な密造工場であることが判明した。なんと、大型トラック11台 分もの密造用の三輪バイクの部品と完成品、合わせて約八千台分を押収したそうだ。 この密造工場長の*が取り調べで自白したところによると、バイクの部品は河南・山 東省等から、「藍鷹」「環球」等のバイクメーカーの商標は河南人の楊某・袁某とい う業者から買ったという。
捜査員は記者に「このような低品質の密造バイク八千台がもし街を走ったら、多くの 交通事故が発生し死傷者が出る事になっただろう」と、語ったそうである。

 

(225)ブタの糞が一碗一元
(*はさんずいに真、#はつちへんに覇)

11月10日の*池晨報(2面 )によると、昆明市内の花鳥市場(園芸・ペット・釣り 具等の趣味用品市場)では園芸用の肥料にブタの糞がなんと一碗一元で売られてお り、またそれが良く売れているそうです。
記者が市内の西#花鳥市場を取材したところによると、とある肥料を販売している店 では、店先にビニール袋に詰められた数々の化学肥料が並べられている中で、ひとき わ目立つ場所に、「ブタの糞・一碗一元」と大きく書かれて売られていたそうです。 店主によると、これは農村には何処にでもあるブタの糞を乾かしたもので、売れ行き はなかなか良くて、特に園芸マニアには人気があるらしい。それは、最近の園芸ブー ムの中で、選り良い肥料を求める人達が、化学肥料を嫌い、自然肥料を求めるように 成ってきたのが、このブタの糞の人気の原因だとか。
ブタの糞なんて農村に行けば何処にでも転がっており、こんな物が商売に成るなん て、ホントに時代が変わったなと、なかなか感慨深いものがあります。

雲南にて
いわざわ

★★★★★★★★★★★★

第45報(2001年10月25日)

(216)李嘉廷元省長汚職で党籍剥奪!
     (*はさんずいに真)

李嘉廷雲南省省長の解任については(195)でも紹介しましたが、9月27日の* 池晨報・春城晩報(1面)によると、中国共産党中央規律委員会は党中央委員候補 で、すでに雲南省党委員会副書記と雲南省省長の職を解かれている李嘉廷を党則違反 問題で審査し、多額の収賄と息子・愛人に職権を使って利益誘導を謀るなど、総額五 千二百万元にも上る汚職事件を引き起こしたとして、党中央委員候補の職務を解き、 党籍を剥奪し、司法部門に引き渡す決定を下したそうだ。
中央規律委員会の審査によると、李嘉廷の主な党則違反は以下の三点だそうです。
(1)9個所から総額119万元の賄賂を受け取った。
(2)職権を使って息子への利益誘導を謀り、息子が2049万元相当の金銭・物品を受 け取った。
(3)夫のいる女性と不倫をし、職権を使ってその愛人に利益誘導を謀り、愛人が三 千万元以上の金銭・物品を受け取った。
中共中央が現在必死となって繰り広げている党の作風改善・汚職追放運動からみて も、その汚職額の巨大さと行政の省ナンバー1で党のナンバー2という高い地位 を利 用して家族・愛人に利益誘導を謀るという典型的悪質官僚汚職の面からみても、そし て、この発表が中国共産党十五回中央委員会第六次全体会議の最終日に行なわれた事 からみても、彼に死刑以外の判決は有り得ないでしょうね。

 

(217)昆明のギネス記録

9月29日の春城晩報(1面 )によると、28日、上海ギネス本部(?)の職員が昆 明を訪れて四項目のギネス記録の証明書を授与していったそうです。
この四項目のギネス記録とは、(1)団結郷にある歓喜草スキー(芝スキー?)場の コースの長さ1880.53m、(2)同じく団結郷楽吉村にある重さ41トンもの巨大石 臼、(3)100畝(約66670平方m)もの広さの呈貢県闘南花市場、(4)イ・漢文対照の 書道作品で、文字総数7750字、長さ56mもの長編叙事詩「阿詩瑪」、だとか。
ちなみに、団結郷の巨大石臼は観光用に作ったものだそうで、12人もの若者が臼を 回して豆乳を作っているらしい。んー、なんか空しいなあ。

 

(218)「雲南紅」と「香格里拉・蔵密」の仁義なき戦い
     (*はさんずいに真、#は左が登、右がおおざと)

9月30日の*池晨報(1面 )によると、29日、雲南の著名な酒造メーカーでライバル 同士の「雲南紅」と「香格里拉・蔵密」の営業マン達が、昆明市北市区の某スーパー マーケット内で大乱闘を繰り広げたそうです。
「雲南紅」は最近全国的に名が売れてきたワインメーカーです。「香格里拉・蔵密」 はシャングリラのモデルとなったと主張する迪慶チベット族自治州中甸県において、 地元名産のハダカムギの白酒にワインを混ぜたヘンテコなお酒を作っている会社です (蔵密とはチベットの秘法という意味で、この酒は古来のチベットのお酒のように宣 伝しています。年間平均気温が5.4℃しかないこの寒冷地域で、ブドウが栽培出来る はずがないのですが)。ここも大規模な宣伝で、全国的に名前が知られるようになっ てきました。
記者の取材によると、今回の両社の大乱闘の原因は前日の28日に起きた襲撃事件が きっかけのようです。しかし双方の証言は大きく食い違っており、「香格里拉」の #社長の主張によると、28日に「雲南紅」の社員十数名が市内新迎団地にある「香格 里拉」の営業所を襲い、四人に怪我を負わせた事から29日の事件が起きたという。ま た「雲南紅」の祝社長は、28日、「香格里拉」の#社長から電話が有り、今までのお 互いのトラブルについて話し合おうと言われたので係りの社員が尋ねていくと、約二 十人の「香格里拉」社員に取り囲まれて暴行を受け、四人が負傷して入院した為、29 日の事件が起きたと主張しています。
まあ、正に「薮の中」ですが、それとともに興味深いのは、こんな乱闘事件を何度も 引き起こし、負傷者も出ているのに、まったく警察沙汰にはなっていないという事で す。
お互い公権力に訴える気がないのなら、やくざと同じように親分同士でなんらかの手 打ちをするしかないようですね。

 

(219)今年の十月連休

毎度おなじみ十月黄金週間報告。
10月8日
の春城晩報(7面)によると、今年の十月黄金週間に雲南の観光地を訪れ た内外の観光客は延べ157.88万人で、観光総収入は6.57億元だったそうです。内容的 には、観光客からの関係部門へのクレームがたった22件で、5月の黄金週間より 55.1%も減り、観光客関係の大きな事故は一つも起こらず、めでたしめでたしだった とか。でも、昨年の十月黄金週間報告(148)を見てみると、観光客が延べ171.2 万人で観光総収入は6.71億元となっており、今年は昨年より減少しているのですが、 このことは記事では一言もふれられていません。市場経済をやっていくなら、マイナ スの結果が出たら原因を分析して次の機会に役立てる位の事をするのは当り前だと思 うのですが、まだまだこの国のマスコミは計画経済時代の「マスコミは党の嘴」に自 ら甘んじているような気がします。
10月8日の雲南信息報(A2面)では、省内の主な14の観光地を訪れた人が延べ 33.13万人で昨年同期より24.58%も減っている事が紹介されていました。その観光地 で一番人出が多かったのは、旧花博会場の「世博園」で延べ5.74万人、次に石林の 4.85万人、以下、玉龍雪山の4.15万人、雲南民族村と大理三塔の3万人強だったそう です。この記事では、今年の十月黄金週間は、(省内の人は)省外への観光より省内 観光、アンケートでは9割の観光客が満足、観光客が昆明滞在中に使ったお金は昨年 より少し増加、の三点が特徴的だったと紹介していますが、観光客が減少した事に関 しては分析はおろか一言の論評も有りませんでした。

 

(220)あの膨大な売れ残りの月餅はどう処分されるのか?
     (*はさんずいに真)

中国で中秋節を過したことのある方なら、街中に山のように売れ残っている月餅が、 その後どうやって処分されるのか、気になった事が有ると思います。
10月9日の*池晨報(2面)に「中秋節後の月餅は何処へ行くのか」という見出しの興 味深い記事が掲載されていました。この記事の取材をするきっかけとなったのは、9 月初めに発覚した「南京冠生園事件」だそうです。これは月餅生産では老舗の南京冠 生園が、昨年度の月餅の皮を取って餡だけを冷蔵庫に保存して、その古い餡を本年度 の月餅に使いまわししていたのがバレて大騒ぎとなった事件です。
記者の取材によると、外資系大手スーパーのウォール・マートでは売れ残った月餅 は、まず安売りをして在庫を減らし、それでも残った物は従業員に配ったり、また高 級品は贈答・寄贈品にする等、外部に流出しないよう処分をしているそうです。 しかし、まだまだ掛け売りの預かり形式で月餅を販売している工場が多く、工場が回 収した後、どうなるかという問題は今年もまた気がかりとなります。
この掛け売りで売れ残りは回収している工場の一つである、昆明桂美好菓子工場の周 工場長によると、中秋節が過ぎると数日以内に月餅を回収し、製造日付を確認して賞 味期限の残っているものを、農村市場へ向けて格安の値段で卸すという。そして、賞 味期限の45日を過ぎた物は廃棄処分とし、飼料として畜産業者に売るそうだ。ま た、南京冠生園のような問題は昆明では存在しないそうで、なぜなら昆明の月餅の餡 は雲南ハムが主な原料なので長期保存にはむかないし、零細企業が多い雲南では、冷 凍庫に一年も保存するような、余分なコストをかける余裕などないからだそうです。

雲南にて
いわざわ


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