雲の南から

中国雲南省に住む、いわざわ氏によるホットな雲南情報。
2001年8月11日、第42報到着!!

第42報(2001年8月11日)

(201)加速する雲南西部の高速道路建設!
   (*はさんずいに真)

*池晨報・春城晩報(3面)によると、7月2日、雲南西部地区の高速道路の建設・ 運営・管理をする、雲南省交通庁所属の国営大型企業、昆瑞高速公路有限公司が成立 ・発足したそうです。
この会社は120億元以上の固定資産を持ち、現在運営中の高速道路は楚大高速道路 (楚雄−大理)179kmだけですが、来年には完成する大保高速道路(大理−保山) 167km、まもなく着工する安寧(昆明)−楚雄間の六車線高速道路、保山−龍陵高 速道路、祥雲−臨滄間の一・二級道路の建設と運営を担当するそうです。そして、こ の会社が西部地区の交通インフラ建設を推し進めることにより、この地区の経済発展 を大きく促進させる事が期待出来るのだとか。

 

(202)益々増える雲南への観光客
   (*はさんずいに真)

7月13日の春城晩報(1面 )より。
雲南省観光局の発表によると、今年度前半の観光市場は絶好調らしいそうです。1月 から5月までの五ヶ月間で、海外からの観光客は延べ47.27万人で昨年同時期より 25.63%増、その収入は1.66億元で25.89%増、国内の観光客は延べ2213.63万人で昨 年同時期より30.29%増、その収入は104.6億元で30.29%増となり、全省の観光総収 入は118.4億元で29.76%の増加となったそうだ。
また、6月30日の*池晨報(3面)にも、昆明への観光客が増えている事が紹介さ れており、なんと「花博」が開催され空前の観光客が訪れた1999年よりも、観光 客・観光収入ともに増えているという。
それにしても、このように空前の人出があっても、多くの昆明のホテルではダンピン グともいえる割引合戦を繰り広げて客の取り合いをしております。いかに「花博」以 降も、無制限・無計画にホテルを乱立させたのかが、よく分かりますね。

 

(203)国務院公布第五次全国重点保護文物

7月17日の春城晩報(2面 )によると、国務院が第五次全国重点保護文物518個 (所)を発表し、この内、雲南省のものは建水文廟等八個所で、これにより雲南省内 の国家級重点保護文物は23個所となったそうです。
新たに指定された雲南省の国家級重点保護文物は以下のとおりです。
漢庄城跡 (漢代) 保山市
石寨山古墳群 (戦国・漢代) 普寧県
李家山古墳群 (戦国・漢代) 江川県
喜州白族古建築群 (明・清) 大理市
建水文廟 (明・清代) 建水県
築竹寺 (清代) 昆明市
元世祖平雲南碑 (元代) 大理市
滄源崖画 (新石器時代) 滄源県

 

(204)今月の牧歌的サギ(交易会編)

7月17日の春城晩報(4面 )より。
16日の午後、晩報の読者ホットラインに、「雲南省地州市物産及び各省市服装服飾 展示販売会」に参加していた、東北地方・江蘇・河南・重慶等全国各地の業者達から 「騙された!」という連絡が入ったそうだ。
記者が早速問題の起きた雲南省地州特産品交易センターに駆けつけたところ、三十数 人の展示販売会に参加した業者と交易センターの責任者が激しく押し問答をしていた そうだ。業者達の説明だと、7月10日頃、他の展示販売会に参加していた彼らに案 内状が届けられ、それには「雲南省地州特産品交易センター主催、雲南某貿易有限公 司共催による雲南省地州市物産及び各省市服装服飾展示販売会が、7月14日から 25日まで、雲南省地州特産品交易センターで開催されます。皆様、挙って御参加下 さい」と書かれていた。また、入場チケットを十万枚配布する事、主催者側が雲南テ レビに一分間のコマーシャルを一日二回流す事や、13日から15日にかけて会場で 芸能ショーや抽選会をひらいて盛り上げていく事等を明記していたという。
業者達はこのようなおいしい条件をみて、800 元から1200元の保証金を払って続々と 申し込んだそうだ。しかし、さきの約束は何一つ実行されず、展示販売会が開催され ても、会場にはほとんど人が訪れなかった。業者達は主催者の交易センターに抗議に 行ったところ、なんと共催者の雲南某貿易有限公司の責任者が雲隠れしていることが 分かった。交易センターの何主任は、「我々はただ場所を提供しているだけで、保証 金を徴収したのは雲南某貿易有限公司だ。我々もこの展示販売会では一銭の金も受け 取ってはおらず、被害者だ」と言って、直ちに警察に届けたという。
記者が、この何主任から雲南某貿易有限公司との契約書を見せてもらったところ、な んとこの契約書には契約事項が何も書かれていないばかりか、双方の会社の印も押さ れておらず、ただ何主任と某公司の劉という男のサインだけがあったそうだ。何主任 が弁解するには、交易センターの経営がうまく行かず、大変焦っているときにこうい う話を持ち掛けられたので、つい確かめもせず軽率にこういう契約をしてしまったら しい。
なお、何主任はこの期におよんでも、まだこのまま「展示販売会」の続行を希望して いるそうだが、当然ながら、業者達は断固として保証金の返還を要求しているとか。

 

(205)雲南省の生物分布の多様性は全国一

7月25日の春城晩報(2面 )より。
雲南省林業庁の発表によると、雲南は国内だけでなく世界の中でも生物分布が最も豊 富で多様性がある地域の一つだという事が分かったそうだ。
林業庁の統計によると、雲南には1.7万種類の高等植物が分布しているが、これは中 国全国の高等植物の62.9%を占めるそうだ。そして、一万余りの種子植物の内、絶滅 の危機にある国家保護植物は151種で、これは全国の42.6%を占めるという。
また、省内には1737種類の脊椎動物がいるが、これは全国の58.2%を占め、中国政府 が公布した335種類の重点保護動物の内、雲南には199種類(59.4%)が生息してい る。その内、アジア象・野牛・緑孔雀等、雲南にしか生息しない動物が23種類もいる という。
雲南は北部から南部、高標高地帯から低標高地帯、高山針葉樹林から熱帯雨林等、 105もの異なった森林類型が見られるそうで、これは中国だけでなく世界でも珍し く、この為、雲南は世界の生物の標本倉庫と言えるのだそうだ。

 

★★★★★★★★★★

第41報(2001年7月26日)

(196)頻発する自然災害
         (*はくさかんむりに浪)

6月6日の春城晩報(1面 )によると、5日、全省抗災救災工作者会議が開かれ、本 年度に入って自然災害が頻発している事から、省政府は各級党委員会・政府機関に対 して、有効で適切な処置を取り、被災者の救済と生活の安定に全力を尽くす事を要求 したそうである。
記事によると、今年の3・4・5月には、瀾滄でマグニチュード5.0、施甸で5. 2と5.9の二回、寧*で5.8の地震があり、加えて異常気象の為、全省の多くの 地域で干ばつが起き、又一部の地域では低気温と豪雨の為、雹が降ったり、洪水・土 石流・崖崩れが頻繁に発生した。特に、玉渓・紅河・臨滄・徳宏・思茅地区の被災状 況が深刻だという。
各被災地の救助・再建活動の指揮をとる為、省の各部門が組織した抗災救災工作組の 各被災地への派遣が、もうすでに始まっているそうである。

 

(197)職業乞食観察記
    (*はさんずいに真)

6月12日の*池晨報(2面 )に、昆明でこのところ増えてきた職業乞食の観察レ ポートが紹介されています。
ケース1
6月3日の午前、記者は昆明園通動物園の入り口付近にいる職業乞食の観察を始め た。記者が観察をしたのは、歳は50歳前後で青い中山服を着て解放軍の運動靴を履 いている男だった。男は聾唖者らしく、手のひらに小銭を置いてじっと手を差し出し て一言も喋らず、行き交う人に大袈裟にお辞儀をして物乞いをしていたそうだ。記者 の計算によると、午後1時までにおよそ30元の収入が有ったらしい。 午後2時頃、この男は付近の横丁を入ったところにある弁当屋で昼飯を食べ始めた。 一緒に観察していた記者の友人が、この男に近づいて「この弁当はいくら?」と訊ね ると、「3元」という返事が返ってきたそうで、ニセ聾唖者だという事が分かったと か。
食事の後、男は場所を園通路にかえて、また商売を開始した。そして、およそ20元 をかせいで、6時頃、下着のポケットからこっそり時計を出して時間を確認し、公共 バスに乗って去って行ったという。
ケース2
6月5日の午前10時頃、昆明鉄道駅の64番バス終点付近で、ボロを纏ってヤギ髭 をはやした老乞食を記者が観察したそうだ。老人は地べたに座り込み、小銭を散りば めた箱を前に置き、哀れな声をだして「道行く親切なお方、どうぞお恵み下さい!」 と物乞いを始めた。記者もその哀れさに心うごかされ、1元を恵んで身の上を聞いた ところ、老人はペコペコと頭を下げながら「家は山奥の貧乏村で、子供達はどいつも こいつも親不孝者! 生きていく為にしかたなく街に出てこんな事をしております」 と説明したそうだ。
この老人の哀れな声のせいか、見る見るうちに箱の中のお金は増えていった。記者の 観察によると、老人は大体一時間おきに箱のお金をこっそりポケットの中にしまい込 んでいたという。老人は昼飯を食べた後、今度は付近の永平路のバスターミナルに場 所を移して物乞いを始めた。そして、また哀れな声で「身寄りもなく、病気を抱えて 困っております。道行く親切なお方…」と、さっきとはまったく違うことを言ってい たそうです。
ケース3
6月6日午後4時頃、記者は昆明鉄道駅の待合室内で物乞いをしている6,7歳の少 女の観察を開始した。少女は待合室内の人達にしつこく纏わりついて物乞いをしてい た。恵んでくれないと脚に抱き着いて放さず、多くの人が根負けして幾ばくかの小銭 を与えていたそうだ。この少女はほとんど喋らず、お金を恵んだ人が「どうしてこん な事しているの?」と聞いても、振り返って遠くで見守っている父親らしい中年男を 見つめるだけだった。
二時間後、ずっとこの親子をつけていた記者は環城東路に到着した。ここでは、少女 は商店に一軒づつ入って、物乞いを始めた。記者の計算によると、少女のこの日の収 入は百元以上だということだ。付近で少女の帰りを待っていた父親らしい男は、仕事 を終えて戻って来た少女を抱き上げて「良い子だ、今日は良くやった」と誉めていた が、記者が見ているのに気付いたらしく、そそくさと路地の奥に消えていった。
なんか、とてもプロの記者とは思えないレベルの観察レポートですが、どれだけ稼い だかだけは、しっかり計算しているのには、なんかこの国らしくて笑ってしまいまし た。

 

(198)米線の中に工業用漂白剤が!
    (*はさんずいに真)

6月14日の春城晩報・*池晨報(1面 )によると、5月17日、省衛生防疫ステー ション等、省・市・区の衛生監督部門が昆明市内で行なった米線等の米制加工面 の検 査で、各地区で集められた26のサンプル中、なんと五つから人体に有害で発癌性も ある工業用漂白剤が検出されたそうだ。
22日、省衛生防疫ステーションは市内の八つの米加工面工場を検査したところ、和 甸営米線工場で工業用漂白剤が使われていることが判明し、工場内にあった4. 5kgの工業用漂白剤を押収したそうだ。また昆明焦化制気米線工場からも、使用し ていた広州制の米面製品増白剤から工業用漂白剤が検出された。この二つの工場はた だちに封鎖されたらしい。
その他、螺峰米線工場と団結食品工場から、米加工品には使用してはならない食品添 加物が検出されたそうだ。

 

(199)瀾滄江−メコン川航路就航
    (*はさんずいに真)

6月22日の*池晨報(3面 )、26日の春城晩報・*池晨報(1面 )によると、 26日、中国・思茅港からラオス・ルアンプラバン港までの「瀾滄江−メコン川航 路」が正式に就航したそうです。
メコン川は全長およそ4800kmで、その中国部分である瀾滄江は約 2130km。今回就航した航路は、思茅から景洪、ゴールデントライアングル、 フェサイを通ってルアンプラバンに至る886.1kmで、中国・ミヤンマー・タイ ・ラオスの四カ国を経由します。
近年、この水路を使った貿易量は、1990年の4百トン余りから2000年の20 万トンというように爆発的に増えており、航路の状態から現在は60トンクラスの貨 物船しか運航できませんが、航路整備工事が行なわれれば150トン級の船の運航が 可能となり、2010年には貨物40万トン、旅客40万人以上を運ぶ事が出来るよ うになるそうだ。
気になるのは、外国人がこの航路を使えるようになるかどうかですが、将来的には外 国人もこの航路を使ってタイ・ラオスに行くことが出来るようになるらしいです。し かしなががら、クリア・整備されなければならない問題が沢山有るようなので、実現 するのは、さて、いつのことになるのやら。

 

(200)今月の牧歌的サギ(ネット編)
    (*さんずいに真)

  6月28日の*池晨報(1面 )より。毎度おなじみサギ話。 二十歳になる苹さんは、数ヶ月前、ネット上で趙偉という男と知り合った。この男は 昆明市内の某大学経済学部の学生で24歳、背が高くて高級幹部の息子だという。
ネットで交流して、お互い話が合う事が分かり、瞬く間に恋愛感情を持つようになっ たという。そして、世間知らずの苹さんは、よくこの趙偉という男を知らないまま、 会う事に同意したそうだ。苹さんはどんな「白馬の騎士」が現れるかと期待に胸膨ら ませて待ち合わせの場所に行った。
現れた「白馬の騎士」の外見にはがっかりしたが、心は素晴らしいものを持っている に違いないと気を取り直して、醜いこの男を(?)(原文ママ)家に連れて帰って両 親に紹介したそうだ。そして、4人であれこれと話をしている中で、苹さんの親戚 が 携帯電話の商売をしていると聞いた趙偉は、「友人に携帯電話を一台プレゼントした いのでその親戚から買いたいが、あいにく今日はお金を持ち合せていない。苹さんの 携帯でいいからこれを友人にプレゼントし、苹さんは後で新しいのを買えばいい。お 金はあした支払います。」と言って、苹さんの携帯を持って行き、なんと帰り際には 800元の借金までしていったそうだ(?)。
案の定、それから音沙汰なしで、苹さんの「白馬の騎士」は一日の逢瀬だけで、携帯 電話と800元を持って遠くへ走り去っていった。
しかしながら世間は狭いもので、ある日苹さん母娘が五一路を歩いていると、向こう から趙偉が歩いて来るではないか。二人はこの男を捕まえようと掴みかかったが、振 りきられて危うく逃げられそうになった時、ちょうど折り良く付近にお巡りさんが通 りかかり、御用となったそうだ。警察の調べでは、趙偉は玉渓市出身で33歳、まと もな教育は受けたことがなく、無職のチンピラだとか。この他にも、経歴を騙って ネットで知り合った女性に、仕事を紹介してあげると持ちかけてサギ行為をする等、 かなりの余罪があるらしい。

 
 雲南にて
いわざわ

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