(191)昆明市の人口は十年で140万人も増加!
(*はさんずいに真)5月11日の*池晨報・春城晩報(1面 )によると、昨年行なわれた第五回人口調査 の結果、昆明市(5区、1市、8県)の人口は578.1万人となり、十年前より 140万人以上増えている事が分かったそうです。
この578.1万人の内、昆明市に半年以上住んでいる外来人口(昆明戸籍ではない 人)は103万人、戸籍移動をせずに外地に半年以上住んでいる昆明市民は6万人い るそうだ。都市としての、いわゆる昆明市というのは、五華区・盤龍区・官渡区・西 山区の四区を指しますが、その人口はおよそ276万人となりました。
1990年に行なわれた第四回人口調査と比べると、この十年間で五つの大きな変化 が見られるという。それは、人口の増加速度が増した事、非識字率が12%も下がっ た事、核家族化が進んだ事、老齢化が加速した事、人口の都市部への移動が進んだ事 なのだそうです。
(192)4万8千挺の銃を廃棄処分
5月13日の春城晩報(1面 )によると、12日の午後、昆明安寧市温泉鎮白塔村 で、孫雲南省党委員会副書記と賀昆明市党委員会副書記の点火により、1万7千挺の 押収された非合法銃が焼却されたそうだ。焼け残った鉄は安寧市の昆明製鉄所で溶銑 されるとか。また同日、他の雲南省各地区・州・市においても、およそ3万挺の非合 法銃が焼却されたそうです。
4月18日より始められた、「爆発物を管理し、銃を押収する」取り締り運動によ り、この一ヶ月弱で雲南省各地の公安機関に押収されたのは、爆薬19625キロ、 雷管61943個、手榴弾47個、砲弾29発、拳銃・小銃が604挺だったそう だ。今回の焼却は、この銃と以前押収済みのものを合わせて行なわれたらしい。
尉省党政法委員会書記が現場で語ったところによると、「歴史的・社会的な数々の要 因で、我が省には民間に数多くの銃器が流出してしまっている。これまでにも何度か 回収・押収をして、この問題の解決に勉めてきたが、いまだにまだ数多くの銃器が回 収されていない」そうだ。また、「現在、まだ銃器や爆発物を所有している者は、直 ちに公安機関に差し出し、入手経路を自白さえすれば、寛大な処置を取る」と呼びか けています。
(193)外国人の宿泊規制がなくなる!?
5月22日の春城晩報の一面 より。
「今年の5月までは、外国籍の人が我が省を観光や仕事で訪れると、必ず指定の渉外 賓館(公安局が発行する外国人宿泊許可証をもっている施設)に宿泊しなければなら なかった。しかし、現在は違う。今年の下半期より、我が省は外国人の宿泊規制を全 面的に取り消し、外国人も好きなところに自由に宿泊出来る様になったのだ。
雲南省を観光大省、東南アジアへの国際通路にして、西部大開発に貢献する為、雲南 省公安出入国管理部門は今年の4月より、昆明・大理・麗江・玉渓・曲靖・楚雄・西 双版納の七つの地区で先行して試行し、6月よりは全国の他の省より先駆けて、外国 人への宿泊規制を全面的に撤廃した。この措置の目的は、これまでよりももっと開放 的な態度で、雲南を訪れる観光客・ビジネス客・研究者等を迎え入れ、更に緩やかで 自由、便利で安全な環境を創り出す為である。」
どうやら、WTO加盟をにらんで外国人宿泊規制を解除する方向に進んでいる事だけ は確かなようです。しかしながら、このような政策が実行・定着するまでには、まだ 時間がかかるように思われます。私が知っているかぎりでは、公安局からこの様な通 達が宿泊施設に来ているという話は聞いていません。外国人宿泊登記制度は6月をす ぎても依然維持されています。もし、この制度を維持させるのなら、すべての旅社・ 招待所に外国人登記カードを配布せねばならず、カードのない所に宿泊する場合は、 わざわざ公安局に行って登記しなければならなくなるのかもしれません。とにかく、 解決しなければならない問題が沢山あります。
まあ、雲南の田舎を旅行する人、安い宿を求める人にとっては朗報ですが、この政策 がいつから徹底して告知・施行されるかは、(194)と同じように、各地方の行政 ・公安のやる気があるかどうかにかかっています。
(194)公共交通施設内トイレの料金徴収の禁止を通 達
(*はさんずいに真)5月30日の*池晨報(1面 )によると、近日、雲南省政府は「国家計画委員会弁公 庁による公共交通施設内でのトイレ使用料徴収問題についての重ねての通 知」を発布 し、各関係管理部門が力を合わせて、各管轄地域の公共交通施設(バスステーション ・鉄道駅・港・空港)の公共トイレ使用料金徴収を全面的に撤廃するよう通達したそ うだ。
そして、翌日の*池晨報(1面)に、「通知」の実施状況を取材した記者のレポート が紹介されています。それによると、昆明市内の各バスステーションは依然として料 金徴収が行なわれており、南窰バスステーションのみが、当日の有功切符を持った者 ・現役軍人・武装警察・公安警察・身体障害者・70歳以上の老人が無料となってい たそうだ。この南窰の駅長が記者に語ったところによると、「通知」はまだ受け取っ ていないそうです。
他のバスステーションでは、まだ料金徴収が行なわれており、記者の取材によると、 バス駅構内の公共トイレの管理・維持を民間に委託して独立採算制にしているため、 直ちに無料化するのは難しいという。
また、鉄道駅でも改札内の待ち合い室のトイレは無料だが、改札の外の公共トイレは 全て有料だったらしい。
結局、記者の調べでは、「通知」の要求どおりの完全無料化が出来ているのは、昆明 空港内の公共トイレのみだったそうです。 (193)の問題と同じで、上から法令や通 達がいくら出ても、実行部門が無視した り、無力化させるというのはよくある事のようです。なんせこの国は、「上に政策あ れば、下に対策あり」ですからね。
(195)李省長辞職! 省長代理に徐栄凱氏が就任
(*はさんずいに真)6月1日の*池晨報・春城晩報1面 トップによると、中国共産党雲南省委員会が昨日 開催した指導者・幹部大会において、李嘉廷党省委員会副書記を免職とし、徐栄凱氏 を新たに党省委員会副書記に任命することを発表したそうだ。免職の理由は記事には 書かれていませんが、この大会の議長を務めた令孤安党省委員会書記の演説では、反 腐敗闘争を更に推し進め、特に高級幹部への監督・管理を強化して、健全な党指導部 を建設する事等を強調していることから、おそらく汚職関係ではないかとおもわれま す。
また、翌日6月2日の*池晨報(1面 )によると、1日午後、雲南省第九回人民代表 大会常務委員会第二十二次会議が終了し、李嘉廷雲南省省長の辞任と、徐栄凱氏が雲 南省省長代理に就任した事が発表されたそうです。
この国の政治序列ですと、党が全てを指導するという立場から、党の書記がナンバー 1となり、行政の長はナンバー2がなるのが普通です。今回は省ナンバー2の李氏が なんらかの理由で免職となったという事です。それにしても、党職は免職で行政職は 辞任というのは、何か意味があるのでしょうか? 李氏はイ族で、見た目は真面 目で 人もよさそうなので、そこそこ人気もあったようですが、実際の所はどうだったので しょう?
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(186)雲南の高所得者達はどんな職種?
4月24日の春城晩報(1面 )より。
雲南省城市社会経済調査隊が最近発表した調査結果によると、雲南省の高所得者の職業は、企業経営者でも外資企業の管理職でもなく、なんと工芸・美術関係者だということが判明したそうです。
この省城市社会経済調査隊が、昨年上半期に高額所得者の抽出調査を行なった結果 では、最も高収入な職種は工芸・美術関係者で平均月収が10750元、第二位 は私営企業の経営者で平均月収が8092.74元だったそうだ。以下、第三位 は卸し売り業者の4510元、第四位は外資系会社の上級管理職で4340.72元、第五位 は商店経営者の4083.32元、第六位は運輸業者の3838.06元、第七位 は法曹関係者の3800元……。
第一位が工芸・美術関係者というのは少し意外ですが、観光バブルでおみやげ(民芸品)産業もバブルに突入したという所なのでしょう。でも、今の中国で一番金を持っているのは、実はお役人であるというのは、誰もが知っている事なのですが、合法的な収入ではないので統計に出てくる事はありません。
(187)民航再編成−雲南航空が東方航空傘下に
(*はつちへんに川)4月28日の春城晩報(1,2面 )によると、中国民用航空総局は民航直属会社の再編成を決定し、27日発表したそうだ。これによると民航直属会社は、以下のように五つのグループ企業に再編成されるそうです。
(一) 中国国際航空をメインとするグループで、中国航空と西南航空が参加する。グループの総資産は500.5億元、339の航空路線を持ち、所有航空機数は118機、職員はおよそ2.03万人。
(二) 東方航空をメインとするグループで、雲南航空と西北航空が参加する。グループの総資産は473億元、437の路線を持ち、所有航空機数は118機、職員はおよそ2.3万人。
(三) 南方航空をメインとするグループで、北方航空と新彊航空が参加する。グループの総資産は501億元、606の路線を持ち、所有航空機数は180機、職員はおよそ3.4万人。
(四) 中国民航計算機消息中心と中国航空結算中心が合併して中国民航消息服務集団公司となる。
(五) 中国航空油料総公司と中国航空器材進出口総公司が合併して中国民航保障服務集団公司となる。
また、5月1日の春城晩報(1面)によると、民航総局直属ではない地方航空会社六社(上海航空・山東航空・四川航空・武漢航空・深*航空・中国郵政航空)が連合して、中国中天航空集団を設立することを4月30日発表しました。この新会社の総資産はおよそ200億元、500以上の航空路線を持ち、所有航空機は100機となるそうだ。
でも、こうなると、(76)で紹介した雲南航空と南方航空の共同運航はどうなるのでしょうか?
(188)ヤクを担いで徒歩400キロ
(*はさんずいに真、#はさんずいに路、**ははばへんに白、##はつちへんに貝)4月29日の*池晨報(2面 )によると、ミャンマーからヘロインを入れた竹籠を担いで来た男が、4月8日、保山・鳥水河渡し場から怒江を越えようとして御用となったそうだ。この男はなんと徒歩で400キロの道のりを、17日もかけてこの怒江の辺にやってきたという。
捕まったのは徳宏タイ族ジンポー族自治州#西市法**鎮出身の鄭という男で、自供によると、3月20日、楊というミャンマー人が自宅に訪ねてきて、謝礼を7500元出すから「ブツ」を保山まで運んでほしいと頼まれたそうだ。3月22日、鄭はミャンマーの果 敢県に行き、「ブツ」を受け取り、それを竹籠に入れて背負い、徒歩で保山を目指した。そして、検問所を避けて山道を歩き、野宿をしながら、400キロの道のりを17日掛けて走破したという。4月6日には、龍陵県黄草##付近に到着し、一番の難関である怒江を越える為に、用心深いことに、「ブツ」を草むらに隠して、検問所の有る東風橋の上流の鳥水河渡し場付近の下見にまで行ったそうだ。そして黄草##に戻り「ブツ」をピックアップして、4月8日の20時30分頃、再び渡し場に現れた。船頭と交渉している時、付近に潜伏していた公安が不審を抱き職務質問をしようと現れた為、鄭は竹籠を放り投げて逃走した。鄭は50mほど逃げたが、公安に追いつかれ、取り押さえられた。
そして、この男の竹籠の中から、6269グラムのヘロインが出て来たそうである。
この量だったら、死刑は避けられないでしょうね。合掌。
(189)”五一”黄金週間に190万人の人出
5月8日の春城晩報(1面 )によると、雲南省の”五一”ゴールデンウィーク(5月1日〜7日)の観光客数は190万人を越えたそうで、かつてない最高の人出となったようです。
消費不振の中国では、昨年から「五一」「十一」「春節」の三つを七連休として内需拡大のてこ入れをしており、その結果 、観光産業がバブル状態に有るのは御存知の通りです。雲南省も一昨年の「花博」から昨年の「十一」にかけて順調に観光客が増えてきていました。しかし、今年の「春節」では思ったより人出がなく、バブルがはじけたかと危惧されていたのですが、どうやら杞憂に終ったようです。
記事によると、今回の「五一」の省内観光客数は延べ196.19万人で、今年の「春節」の1.41%増(「春節」は中国の年に一度の帰省シーズンなので、多くの帰省者が統計の中では観光客となってしまう為、実際の観光客数よりかなり多い数字が出てくる)、昨年の「十一」の14.6%増、観光総収入は7.73億元で、今年の「春節」の24.88%増、昨年の「十一」の15.2%増だったそうです。
人出の多かった観光地は、相変わらず昆明・麗江・大理・中甸・西双版納の五大観光地でしたが、かつてあまり人気のなかった観光地にも多くの人達が詰め掛けたそうです。例えば、撫仙湖には「春節」時の五倍の5.6万人が訪れ、丘北普者黒には5月4日の一日だけで1万人以上の入場者があり、これは「春節」の七日間よりも多かったとか。また、石屏や元陽といった、かつて観光客がほとんど来なかった地域でも、今回の「五一」では街の宿がすべて満員となるくらい多くの人々が訪れたそうだ。
(190)今月の牧歌的サギ(就職編)
5月9日の春城晩報(16面 )より。
4月20日の午後、吉林省から昆明に出稼ぎに来ている栄さんが、親戚の人に付き添われて「春城晩報」の「読者ホットライン」の担当記者を訪ねて来た。そして、記者に従業員募集の張り紙を信じた為にサギにあった顛末を語ったそうです。
4月上旬のある日、栄さん(女性)が、市内穿心古楼付近のバス停で、ホテルの従業員募集の張り紙を見かけたそうだ。それには「某ホテル従業員募集・月給2000元……」と書かれており、早速彼女は張り紙に記されていたポケベルの連絡先に電話したところ、すぐに中年の男から電話がかかってきて、「某ホテルのロビーで10分ほど座っていてください。面 接をしますから(?)」と言われた。
栄さんは某ホテルのロビーで十数分座っていたが、誰も来ないのでまたポケベルに連絡を入れた。そしたらすぐに男から電話がかかってきて、「面 接は合格しました。採用しますが、制服の実費500元を指定の口座に振り込んでください」と言われた。
栄さんは嬉しくて舞い上がってしまい、早速吉林の実家に電話して1000元送金してもらうよう頼んだ。4月16日、お金が届いたのですぐに口座に500元を振り込み、翌日連絡を入れたら、男は更に保証金600元を口座に振り込んでくれと言い出した。栄さんはそれでもまだ疑わずに、18日午前、600元を送金した。午後、男に連絡を入れたところ、「訓練費用として600元を払ってくれ」とまた送金を要求された為、ようやくおかしいと気付き、その某ホテルに行って従業員募集の件を確かめた。そこで、やっとサギに引っかかった事が分かったという。
栄さんは最後にこう語ったそうです。「雇い主に一度も有った事が無いのに、電話だけで簡単に信じてしまい、1100元騙されてからようやく悪夢から醒めました」。
記者もフォローのしようがないのか、「仕事捜しは正規の職業紹介所でしましょう」なんて言う、とってつけたようなまとめで、むりやり記事を締めくくっていました。
「騙す方」が悪いのか、「騙される方」が悪いのか? ここ中国では多くの人が、「騙される方」が悪いと考えるそうですが、こういう記事を読むと、その理由がちょっぴり分かるような気がします。
雲南にて
いわざわ
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