(181)ニセ東芝充電池を売り続けて十数年
3月27日の春城晩報(3面 )によると、十数年前から市場に出回っていた東芝製の 充電池(単三・単四)はすべてニセ物だったそうです。最近、巷でこの話題が大きな 反響をよんでいる為、記者が四川省の東芝電気総代理店に電話をして確認したそう だ。東芝側の説明では、ニセ電池が出回っている事も有り、携帯電話・ノートパソコ ン用以外の充電池は一切中国では製造・販売しておらず、中国市場での東芝充電池 (単三・単四)はすべてニセ物だという。
早速、記者が市内の主なデパート・商店に行って調査した所、すでにこの充電池の販 売は行なわれていない事が確認された。しかし、この充電池はかつて街の至る所で売 られており、ユーザーがかなり多い事が分かっているが、ニセ電池の品質は劣悪で充 電中に爆発の危険さえあるという。このニセ電池は、主に広東・浙江・福建省の地下 工場で作られたものらしい。
そして、なんと驚いた事に、東芝側はこのニセ電池問題について、すでに1995年 と2001年の二度に渡り、「人民日報」に意見広告を載せて注意を促しているらし い。だが、なぜか一般のマスコミには取り上げられず(ふつう庶民は「人民日報」な ど読まない)、最近になってようやくこの噂が広まり、販売自粛となったようだ。
それにしても、このニセ電池が市場から消えたのはごく最近の事ですから、マスコミ は知っていて意図的に報道しなかった(政府も目をつぶっていた)、としか考えられ ません。実は筆者も以前、この充電池のユーザーだった事があります。しょっちゅう 充電しなければならないのが面倒なので使わなくなったのですが、あれはただ品質が 悪かった所為だったとは…。まあ、爆発しなくてよかったですが。
(182)硯平高速道路着工
3月30日の春城晩報(1面 )によると、第十期五ヶ年計画・西部大開発重点建設項 目の、湖南省・衝陽と昆明を結ぶ国家主要幹線道路建設計画の一部分である、硯山− 平遠街間の高速道路建設が、29日から開始されました。
この硯平高速道路は、文山チワン族ミャオ族自治州硯山県城脚村から同県平遠街鎮ま での全長67.13kmで、総工費15億元を投じて2003年末に開通の予定だそ うです。また、これは将来、昆明から南寧、沿海地区、湖南省(中国中央部)へ貫け るための重要な幹線道路の一部となるそうだ。
ところで、平遠街鎮は中国では有名な犯罪多発地区で、デンジャラスな街として知ら れています。筆者もここの「街子」(定期市)に行った事がありますが、武装警察官 が街にたくさんいる事と、回族の要塞のような民家が建ち並んでいるのが印象的でし た。のちに、知り合いの中国人にこの事を話すと、「外国人がのこのこ行く所ではな い!」と叱られてしまいました。
(183)紅河州に虎が棲息?
4月3日の春城晩報(1面 )によると、70年代を最後に雲南省では存在を確認でき なくなっていた華南虎が、紅河ハニ族イ族自治州金平ミャオ族ヤオ族タイ族自治県・ 西隆山自然保護区周辺の者米村や鞍底村で目撃されたそうです。また虎によるとみら れる家畜の被害も報告されており、県の林業局には補償の請求がきているという。
かつては雲南省全域に生息していた華南虎は、50年代から70年代にかけて害獣と して約千頭が殺され、それ以来、人々の視界から消えてしまい、雲南省では絶滅した のではないかとみられていました。世界的にみても、今世紀初頭には10万頭もいた 野生の虎は、21世紀の今日には4600頭しか生存していないらしい。また、虎に は八つの亜種が有るそうだが、そのうちの三種類は既に絶滅してしまったそうだ。
この西隆山自然保護区はベトナム国境沿いにあり、ベトナム側も約30万ヘクタール の広さの国家級自然保護区だそうで、中・越両国がこの貴重な虎の保護と繁殖の為に 協力し合っていく事が望まれる、とこの記事は結んでいました。
(184)開遠三百人園児食中毒事件はリストラ教師の報復
(*はさんずいに真)4月14日の*池晨報(1面 )によると、4月2日に開遠市教育委員会機関第一幼稚 園で起きた集団食中毒事件の犯人が逮捕されたそうだ。
この事件では、300人以上の園児が朝食(牛乳とケーキ)を食べた後、中毒症状を 訴えて病院で治療を受けました。警察は何者かが朝食に毒物を投入したものと見て捜 査を開始し、今年三月初旬に代理教師として雇用され、休暇を取っていた教師が園に 戻ったので下旬に解雇された(?)、元代理教師熊維芬を取り調べた所、犯行を認め たそうである。
調べによると、熊容疑者は解雇に不満を抱いて報復を企み、3月30日に殺鼠剤を幼 稚園の食堂の砂糖に混入させたそうだ。そして4月2日、食堂職員が朝食の牛乳にこ の砂糖を入れて園児達に飲ませた為、このような大中毒事件が発生したという。幸い な事に一人の死者も出ず、ほとんどの子供達が順調に回復しているそうです。
(185)昆明−中甸−ラサ便就航!
(*はさんずいに真)4月16日の*池晨報・春城晩報(1面 )によると、昆明とラサを結ぶ、昆明−迪慶 (中甸)−ラサ便が15日に就航しました。
この便は西南航空の運航で、ボーイング757を使って迪慶(中甸)−ラサ間の約 2000kmを2時間10分で結ぶそうです。
これで、今までの成都を起点としなければならないチベット観光(空路)が、昆明経 由でも出来る事となります。記事にはタイムテーブルや料金は書かれていないので、 定期便化はまだ先の話となるのでしょうが、雲南・チベットのツァーが組めるように なったら、外国人観光客の需要はかなり有りそうですね。
★★★★★★★★★★★★★
(176)雲南航空と南方航空が昆明−広州線を共同運航
(*はさんずいに真、#はつちへんに川)3月1日の春城晩報(2面 )、*池晨報(3面)によると、雲南航空と中国南方航空 が3月1日より昆明−広州線を共同運航する事となり、この様な試みは国内の航空会 社間では始めてだそうです。
2月28日に開かれた記者会見で南方航空副社長の李昆氏は、「目下のところ広州− 昆明線は四つの航空会社が運航しており、激しい競争をしていますが、この路線の南 方航空と雲南航空が占める割合は83%にも上ります。現在、この二社が共同運航を 始める事により、航空市場の規範化を助け、競争を最低限度に抑える事が出来る様に なります。また、この試みは民航総局(航空行政の元締め)の強力な支持をも受けて おります。そして、この共同運航の過程で、我々は市場の分析を推し進め、利用者の ニーズに合った合理的な価格の航空券が提供出来るようになるでしょう」と語ったそ うだ(どう読んでも、競争を減らして運賃をあまり下げないようにする、と言う意味 にしか取れませんが)。
南方航空のエアラインコードはCZで、雲南航空は3Qですが、共同運航便は連名式 のコードとなり、南方航空のフライトはCZ3Q、雲南航空のは3QCZと表示され るそうです。
また、3月9日の*池晨報(1面)によると、昨年、民航総局からの通 達で航空運賃 の割引が禁止されていましたが、ようやく7つの路線に限り、割引料金が認められる ようになりました。
その7つの路線とは、乗客が多く競争が激しいといわれる、上海−広州、上海−深 #、上海−重慶、北京−広州、北京−深#、深#−成都、広州−昆明線で、最高4割 まで割引が可能だそうです。
(177)今月の牧歌的サギ(宝捜し編)
麗江でのサギ話。3月13日の春城晩報17面 より。
昨年12月3日、麗江ナシ族自治県拉市郷に住む元工場労働者和老人の家に、突然3 人の上海地質調査研究所の紹介状を持った女性達が訪れたそうだ。その内の一人は 1995年発行の工作証(日本の職員証に相当)を見せ、それには名前が伍梅、職種 は技術者と書かれていたという。この三人が言うには、雲南・麗江には宝捜しに来た そうで、探査器具も持ってきているが、この辺りの地理に詳しくないので、道案内を 一時間5元の給料でやってほしいと言う事だった。
和老人はこの申し出をこころよく引き受けて、さっそく出発した。村を出て、 200mも歩かない地点で、三人の技術者は「探査器によると、この辺の地下に宝が 埋っているようだ」と言いだした。そして、和老人に掘るのを手伝ってくれと頼んだ が、和老人は信用せず、手伝わなかった。しかし、彼女達はそこから金塊を「掘り出 し」、これは最低でも8万元はすると大袈裟に強調したそうだ。そして、和老人から 交通費を借りてこの金塊を売りに行き、みんなで山分けにしようという提案をしてき た。
そんなおいしい話を聞いて、和老人は舞い上がってしまい、手持ちの500元を彼女 たちに渡したばかりか、銀行へ行って預金を下ろそうとしたそうだ。だが、銀行で手 続きをしている間に、この三人はいなくなってしまった。そして、ようやくこれがサ ギだと気付き、翌日警察に届けたという。
そして12月27日、和老人はなんとまた村の中で同じようなサギが行なわれている のを目撃し、今回は直ちに警察に通報して、この「宝捜し専門家」男二人を取り押さ えた。この後、彼らの自供から、このサギグループ総勢11人が逮捕されたそうであ る。
同じ村で二度も同じ手口でサギをはたらくのもマヌケですが、村から200mも歩か ない所で、早速掘り始める手抜きぶりは、なんか「中国」ぽくっていいですね。
(178)昆明新空港建設計画
3月14日の春城晩報(1面 )より。昆明市都市計画局の発表によると、国家民航総 局と雲南省計画委員会が昆明新国際空港の建設計画を検討する事を決定し、作業が進 んでいるようです。
現在検討している計画での昆明新空港の建設予定地は、昆明市官渡区小哨と嵩明県の 境界地域で、空港及び関連施設の使用面積は100平方km、二本の滑走路を持ち、 年間輸送量は2000万人を想定しているそうだ。
市内へのアクセスは高速道路の建設と、この新空港予定地が鉄道の貴昆線沿いに有る ことから、線路の複線化をして鉄道輸送も可能なようにするらしい。この計画による と、この空港は2015年に完成の予定だそうです。
現在の昆明空港は街に近くてほんとに便利な空港です。路線バスが何本も乗りいれて おり、たった一元で市内中心部の殆どの地点に行く事が出来ます。
(179)昆明では2000万トンの水道水を浪費
(*はさんずいに真)3月20日の春城晩報(1面 )によると、昆明市民の一人当たりの水資源量は、全国 平均のおよそ九分の一しかない302?で、中国の14個所の深刻な水不足地域の一 つだそうです。しかしながら、昆明市では一年間におよそ2000万トン以上の水道 水が漏水などで流出し浪費されていることが、昆明市水道総公司の資料により明らか にされました。
この漏水の原因は水道管や配管工事の質の問題が大きく、記者の取材でも昆明市内の 殆どの団地で漏水が大きな問題となっているようです。全市の地下に生め込んだ水道 管の漏水もひどい状態だそうで、1999年に見つかった例だと、ある大企業の居住 区では使用量の81.67%が漏水で浪費されていたという。また、水道施設の老朽 化も激しく、昆明市内にある1910の消火栓も、三日に一つの割合で漏水事故が起 きており、直径10cmの消火栓が壊れると、毎分10トン以上の水道水が流出して しまうそうです。
昆明の水不足はかなり深刻なようで、専門家の話だと、その地区の水資源量の利用率 が40%を超えると、生態環境に深刻な影響を与えると言われていますが、昆明市は すでにかなりこれを超えているらしい。その為、1998年より昆明市では35億元 もの巨費を投じて、市の100km程北にある掌鳩河から水を引いて来る用水工事を しているそうだ。
そういえば、3月10日の*池晨報(3面 )には、「昆明市は昨年3645万トンを 節水」という記事で、市の節水努力の自画自賛を紹介していましたが(春城晩報と* 池晨報は共に「雲南日報社−中国共産党雲南省委員会」の発行です)、こういうのを マッチポンプというのでしょうか?
(180)臨滄新空港オープン!
3月26日の春城晩報・*池晨報(1面 )によると、臨滄地区臨滄県博尚鎮において 総工費3億8千万元を投じて建設されていた「臨滄空港」が25日開港し、一番機が 昆明から到着しました。
この空港は臨滄県県城から22.5km、標高約1900mの地点にあり、空港総面 積は3741.5畝、滑走路は45m×2400mで、ボーイング737クラスの旅 客機が二機、駐機出来るという。
また、この臨滄空港の開港により、雲南省の民用空港の数は10となり、中国で最も 民用空港が多い省となったそうである。
雲南にて
いわざわ
バックナンバーはこちら| 第1報〜第5報 | 第1報〜第10報
| 第11報〜第12報 | 第13報〜第14報
|
| 第15報〜第16報 |
第17報〜第18報 | 第19報〜第20報
| 第21報〜第22報 | 第23報〜第24報
|
| 第25報〜第26報 | 第27報〜第28報
| 第29報〜第30報 | 第31報〜第32報
| 第33報〜第34報 |
| 第35報〜第36報 |
|
|
|
このページの記事の無断転載を禁じます。
ご意見ご感想はこちらまでお願いします。
iwazawayn@hotmail.com
Copyright 2001 Iwazawa Teruaki. All rights reserved.