中国雲南省に住む、いわざわ氏によるホットな雲南情報。
10月27日、第30報到着!!

第30報(10月27日)

(141)「三ヶ月の恋愛」に慰謝料30万元の暴挙!

9月1日の春城晩報(1面 )によると、四川から昆明に出稼ぎに来ている劉さんは、 三ヶ月お付き合いした彼女と分かれる際に「青春損失料」として30万元(庶民の 30年分以上の年収)もの慰謝料を請求されたそうだ。
劉さんは人の紹介で陳さんと付き合うようになったという。そして劉さんの姉の経営 する美容院で、劉さんと一緒に陳さんも働く事になった。食住は美容院持ちで、月給 150元という条件だったらしい。二人が付き合って三ヶ月が経った頃、劉さんは陳 さんに対してどうしても心から好きになれないことが分かり、別れ話を持ち掛けたそ うです。男が裏切ったと思った陳さんは、両親といっしょに劉さんのところに押しか け「青春損失料」として10万元を要求し、もし払わなければ美容院をぶち壊すと脅 迫した。
7月21日の午後、陳さんと両親が助っ人20人余りを引き連れて劉さんの美容院に 押しかけ、暴行を働いたり(店に来ていた客まで殴られてケガをしたそうだ)、店の 中の物を壊したりした。この騒ぎは警察が来て、その場はなんとか収まったらしい。 そして、当事者達は盤龍公安分局太和派出所に送られ、取り調べを受けたそうだ。し かし、事件の処理がまだ終っていない8月29日(50日もたっているのだけれ ど?)に、陳さん達20人余りがまた劉さんの美容院を襲い、店内を破壊した。そし て、慰謝料を30万元につり上げ、払わなければまた店を壊すと脅したという。記事 によると、警察はこの事件が発生した後、ただちに捜査を開始し、現在調査中だそう である。
なんともひどい話だなあと思いますが、でももっとひどいのは警察や法律がまったく 機能していない事ではないでしょうか。暴行傷害、器物破損、脅迫行為等を行なって 処罰されず、また事件を再発させたのは、記事の内容からはどうみても警察の責任の ように思えてなりません。
9月4日の春城晩報(1面)に続報があり、この事件で陳さんのみが器物破損行為に より、15日間の拘留という処分を受けたそうです。この後、続報はありません。ど うなったのでしょうね?

 

(142)汽車の切符は銀行の窓口で

9月4日の春城晩報(1面 )によると、9月1日より鉄道の切符が昆明市内の銀行の 窓口でも買えるようになったそうだ。
窓口で鉄道の切符の販売業務を開始するのは、中国工商銀行の昆明市内8ヵ所の支 店、威遠街支店・護国支店・昆明経済技術開発区支店・北市支店・環城東路支店・西 二環路支店・白馬支店・大観支店です。
かつての暗く騒然とした切符売り場で、「人民」に揉まれ突き飛ばされ罵り罵られ、 そうやって彼らと戦いながらようやく獲得出来た切符が、こんなに簡単に買えるよう になるなんて、なんだか感慨深いものがあります。

 

(143)冷血病院「金を出さねば治療はできぬ 」と重傷の作業員見殺し

9月7日の春城晩報(1面 )によると、貴州から昆明に出稼ぎに来ている男が作業中 に大ケガをして病院に運ばれたが、なんと3時間もの間、治療を受けられず、死亡し てしまったそうだ。
9月4日の午前5時30分頃、貴州から出稼ぎにきている文余さんが、作業現場で感 電して火傷し、4階から3階のベランダに落下したそうだ。6時10分頃、同郷の三 人の仲間が昆明医学院付属第二病院に文さんを運び込んだ。火傷科で治療中、後頭部 が腫れ上がっており、二個所の穴があいていることが(?)発見され、早速、脳神経 外科に送られた。
脳神経外科の医者は文さんの頭部のCTを撮り、同郷の三人に対し、ただちに治療費 を払う事を要求した。しかし、この三人は手元に300元しか持っておらず、ID カードと二個の金の指輪と携帯電話一台を差し出して、これを担保に先に治療を開始 してもらおうとしたが、医者は現金以外の受取りを拒否した。しかたなく、三人は宿 舎に戻って1500元余りをかき集めてきて、695元のCT撮影料と治療費800 元を払った。しかし、この医者は5000元の入院費を前払いしなければ、手術には とりかかれないと言って来たそうだ。
出稼ぎ中の三人には短時間にそんな大金が用意できるはずもなく、文さんはずっと病 院の廊下に放置され、午前10時、病状が悪化してようやく救急室に運び込むことが 許されたが、もはや手後れだったそうだ。
この事件を聞き付けた記者が、早速当日の午後に病院に取材に行ったが、責任者は不 在で、当事者の脳神経外科の付医師は取材を拒否したという。翌5日に改めて病院に 取材したところ、責任者は「私達は文さんが病院に運び込まれてから応急手当をし、 CTまで撮りました。しかし、手術をしようにも誰も手術同意書にサインしたがらな いので、出来なかったのです」と語ったそうだ。
同郷の三人は記者からその話を聞き、悔しくてならなかったという。彼らの話では、 「身に付けていた全ての金目の物を差し出し、午後には必ずお金の都合をつけるから とお願いしたが、付医師はとりあってくれなかった。なんで医者が我々の所へきて同 意書にサインを求めたなんてウソがいえるんだ!」。そして、「火傷科と救急室の医 師はよくやってくれました。でも、あの脳神経外科医には医者のモラルなんてないの でしょうか?」と付け加えたそうである。
この事件も続報がないので、その後どうなったのかは分かりません。

 

(144)大学もリストラ
    (*はさんずいに真)

9月19日の*池晨報(1面 )によると、1994年より開始された雲南省高等教育 機関の再編が、ひとまず終了したそうです。
これは全国で推し進められている改革の一つで、計画経済時代に作られた高等教育体 制を市場経済に適応させる為の試みらしいです。この改革により整理統合された高等 教育機関は、1993年に雲南工学院が雲南工業大学に昇格して翌年に重慶建築工程 学院昆明分院、電子科学技術大学昆明校、雲南化工専科学校と合併して理科系総合大 学の新「雲南工業大学」が成立したのを皮切りに、1999年雲南師範大学と雲南教 育学院が合併して新「雲南師範大学」に、雲南高等政法専科学校が雲南大学に編入、 雲南財貿学院と雲南経済管理幹部学院が合併して新「雲南財貿学院」に、昆明理工大 学と前出の雲南工業大学が合併して新「昆明理工大学」となるなど、四つの新しい高 等教育機関が合併・成立したそうです。
「市場経済に適応させる為の試み」といっても、ようするに、この国の複雑な社会制 度の所為で各組織が重複して開設した教育機関を整理統合し(例えば旧昆明理工大学 は中国有色金属工業総公司の管轄で、旧雲南工業大学は雲南省教育庁の管轄)、この 合併を利用して余剰人員をリストラしようというのが主な目的のようです。

 

(145)雲南紅塔降格を免れる

9月25日の雲南各紙によると、激烈な降格争いを繰り広げていた(?)中国サッ カー一部リーグ「甲A」の雲南紅塔が、9月24日ホームの昆明で優勝候補の上海申 花を2対1で下し、残留を決定したそうです。上海申花はこの敗戦で優勝を逃して二 位となり、大連実徳が優勝しました。
雲南紅塔については(79)でも紹介しましたが、国内有数の大企業をバックにした 金権体質がかねてから指摘されており、黒いうわさが絶えません。さすがに地元紙は 書きませんが、昨年の甲Aへの昇格のときも八百長疑惑が各スポーツ紙を賑わせまし たし、24日の試合も審判がかなりおかしかったです。
スポーツ新聞では中国最大の発行部数を誇るサッカー専門紙「足球」(9月25日) の一面にも、この試合の「疑惑」が取り上げられ、上海のユーゴ人監督ペドロヴィッ チは「私は誠実な人間だ。私は誓って言うがここ中国にきて一度たりとも不誠実な事 などしたことが無い!」と自身への八百長疑惑を否定し、審判の紅塔よりの判定に対 してはきれまくっていたそうだ。また、6面ではこの試合について「八百長か審判買 収か?」と特集を組んでいました。
後日談ですが、ぺドロヴィッチ監督は2位という好成績と指導力を評価されて、チー ムから契約続行のオファーがありましたが、「こんな国ではやってられない」とユー ゴに帰ってしまったそうです。

 

★★★★★★★

第29報(10月5日)

(136)線路で居眠り、足を轢断

8月17日の春城晩報(13面 )によると、紅河ハニ族イ族自治州蒙自県内の鉄道蒙 宝線(蒙自−宝秀)で、一人の男が線路上で寝ていて列車が来るのに気付かず、右足 首を切断してしまうという事故があったそうです。
7月25日の0時13分頃、「2042次」貨物列車が蒙宝線K15地点に差し掛か った際、運転手が線路上に横たわっている男を発見し汽笛を鳴らして急ブレーキを踏 んだが間に合わず、男は逃げ遅れて右足首を轢断してしまったという。
この事故に遭ったのは曲靖地区宣威県の馬某さん(32才)で、事故の夜、線路に沿 って歩いていたが、眠くなったのでそのまま線路を枕にして眠ってしまったそうだ。 当人曰く、「まったく悪夢のようだ、寝る場所を間違ったおかげで右足をなくすなん て…。めっちゃくやしい!」。
多分、彼は鉄道がどんなものなのかよく分かっていなかったのでしょう。貨物列車が 往々にして夜中に運行される事とか…。

 

(137)武定県でまた地震(M5.1)発生!
    (*はさんずいに真)

8月22日の*池晨報・春城晩報(1面 )によると、8月21日の21時25分に楚 雄イ族自治州武定県でマグニチュード5.1の地震が発生したそうだ。武定県では 1995年10月24日にもマグニチュード6.5の地震が起きており、大きな被害 を出している。
8月23日の春城晩報(1面 )によると、22日の16時30分迄に報告された統計 では、地震の被害は死者一人、385人が負傷し、民家668戸が倒壊、22865 戸が損傷を受け、被災地域は武定県と周囲の3県に及び、19郷鎮・134村の 39788戸・169589人が被災したそうだ。また、24日の*池晨報(1面 ) によると、武定県地震抗震救災指揮部の予測では、今回の地震の被害額はおよそ4億 元を超えるものとみられるらしい。

 

(138)きれた警官が市場内で拳銃を乱射!
    (#は営のつかんむりをくさかんむりにしたもの、*はさんずいに真)

8月23日の春城晩報(1面 )によると、現職警察官が、口喧嘩に負けた奥さんの仕 返しの為に市場で大暴れして、市場関係者や警備員ともみ合いの末、拳銃を乱射し て、一人を射殺し四人を負傷させたそうです。
22日の夕方、北郊森林派出所の警察官房建雲の妻徐某が、昆明市官渡区王旗#農貿 市場内から買い物を終えて車で門を出た際、路上のカボチャ売りの露店に接触し、棚 をひっくり返してしまい、その女店主と口論になったそうだ。徐某は怒り狂って家に 戻り、夫にいかに侮辱をうけたかをぶちまけた。房建雲は親戚数人を引き連れて市場 に行き、数を頼んでケンカ相手のカボチャ売りの露店をまたひっくり返したという。 そして市場関係者や警備員ともみ合いとなり、きれた房建雲は持って来た拳銃を乱射 し、一人を射殺、4人に重傷を負わせた。負傷した一人は、付近でこのいざこざを見 ていた、この事件とはなんの関係もない市場の清掃員の老人だったそうです。
この記事の反響は大きかったらしく、翌24日は1面の大部分を使って特集を組み、 法に則ってこの警官を処罰するべきと主張していました。記事によると24日午前1 時の時点では、まだ2人の負傷者が危篤状態だそうです。でも、この後、この事件の 続報は一切有りませんでした(*池晨報にはこの事件の報道そのものがなかった)。
やはり、警察官の不祥事の報道というのはまだまだタブーのようですね。警察官の汚 職の摘発報道だけは国策なのでOKですが。でもそれは多分、「汚職は誰でもやって いるので、これが特に警察への心証を害する事はない」、ということではないかと筆 者は理解しております。

 

(139)巨大ブタのその後

(131)で紹介した巨大ブタですが、続報がありました。
8月24日の春城晩報(1面)によると、7月21日に同紙に紹介されて以後、この 石林の巨大ブタへの参観者が益々増え、最も多かった日は四千人を超える人達が訪れ たそうです。
先日のたいまつ祭(石林のイ族たいまつ祭は雲南一の賑わいです)の際には、令狐安 省党書記(雲南省でいちばんエライ人)までも訪れ、このブタが死んだら剥製にして 自然博物館に展示する事を約束していったという。
その為、飼い主の陶さんは、ブタ小屋を修理したり、この寝たきりの巨大ブタが食事 をする際、頭を起こして物を食べやすくする為に、赤い枕を編んで与えるなど、細心 の注意を払って飼うようになったそうだ。
陶さんの話によると、このブタはまだ成長しているそうで、来年には千キロに達する のではないかと期待しているという。また、省の動物の専門家が研究の為、このブタ の血液を採取して持ち帰ったとか。
とにかく、巨大ブタのおかげで、静かな山村は大きく変わり、参観者目当ての物売り が村の入り口に大勢集まり、まるで毎日が市の日のように賑やかになったそうです。
ちなみに、この巨大ブタの拝観料は2元とのことです。

 

(140)大理古城復元?

相変わらず観光ブームに沸いている古城大理ですが、8月25日の*池晨報(2面 ) によると、2600万元を投入して行なわれる大理古城改造二期工程がこの程開始さ れました。この工事によって大理はますます古色蒼然となっていくのだそうです (?)。
記事によると古城改造工程は三つの部分に分かれています。
1. 復興路(古城内のメインストリート)の改造
2. 古城城壁の修復
3. 西門楼の再建
「復興路の改造」とは、この通りにある現代式の建物をすべて撤去して、復古調の建 物に建て直す事だそうです。
まあ、観光の為に街を弄繰り回すのは勝手ですが、記事によるとこの改造は大理古城 を「世界文化遺産」に申請する為の準備なのだだそうです。大理でこの一、二年に建 てられた「五華楼」や「文献楼」「城壁」等は、復元などではなく、以前の面 影とは 全く違う「見栄えのいい建築物」として再建されました。お役人たちは、こんな新築 の作り物が「世界文化遺産」になると本気で考えているのでしょうか? やれやれ。

 雲南にて
いわざわ


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