第26報(7月14日)
(121)剣川に「蝶蝶の谷」出現!
6月10日の春城晩報(6面
)によると、剣川県東嶺郷双河村の石菜江から老君山の麓にかけての双河炭坑公路が、この5月以来、何千何万という数の蝶が舞う「蝶蝶の谷」となっているそうです。
5月31日早朝、記者が現地を訪れたところ、噂どおりに物凄い数の蝶が道の両側に舞っていたそうだ。午前9時から11時にかけて、蝶の数は益々増え、路上も蝶で埋め尽くされ、炭坑のトラックが来ても逃げない為、運転手は仕方なく徐行して、少しずつ追い払いながら運転をしなければならない程だったらしい。
双河村の幹部の話では、ここの蝶の種類は約16種ほどで、近年5月から7月にかけて「蝶蝶の谷」が出現するようになったそうだ。特に7月は蝶の交配期で、樹という樹が蝶で埋め尽くされて壮観な眺めとなるらしい。また、今年の蝶の数は今までで最も多いという。
大抵こういう記事は大袈裟で眉つば物が多いのですが、掲載された5枚の写
真をみる限り、少なくとも、この谷の蝶の数が物凄いものだと言う事だけは間違いないようです。
(122)ヘリコプターで行こう!
(#はつちへんに覇)
昨年の花博から雲南の観光業は「行け行け」状態で、バブル真っ盛りという感じですが、6月17日の春城晩報(6面
)によると、ヘリコプターで雲南省西部の観光地を巡れるようにするバブリーな計画が進んでいるそうだ。この「大理ヘリコプター航空観光計画」は実地調査も終り、まもなく施工が始まり、本年末には開業の運びとなる予定です。
この計画では、大理古城西側の蒼山の麓に6.67ヘクタールのヘリコプター基地を建設し、鶏足山・花甸#・騰冲・麗江・怒江にも着陸地点を作り、空路による観光地巡りが出来るようにして、新たな雲南省西部観光の目玉
としたいようだ。また、このヘリコプター(26人乗り)は北方航空公司より2機レンタルするそうで、大理からおよそ片道150〜200元で、雲南西部の観光地を空からの景色を楽しみながら訪れる事が出来るようになるという。
ヘリコプターで空から観光できるというのは大変魅力的ですが、なんせここは中国ですので、安全性を考慮するとちょっと怖いものがありますね。
ちなみに私ならば、絶対に乗りません。
(123)県城もお引越し−鎮康県城
(*はさんずいに真)
(12)(35)でも紹介した県城の移転ですが、6月18日の*池晨報(2面
)によると、臨滄地区鎮康県の現在風尾鎮にある県城を南傘鎮に移転する計画が、6月6日に地区政府により批准されたそうです。移転の理由は(12)の鎮源イ族ハニ族ラフ族自治県と同じで、頻発する土石流と地形的に開発の余地が無い(平地が無い)からだという。
筆者も鎮康県風尾鎮を山の上から眺めたことがありますが、谷底の川沿いにある小さな街で、周囲には土石流の痕が至る所に残り、それがとても印象的でした。元来この街に一泊する予定で南傘鎮から来たのですが、少し散歩してみて、あまりにも狭くて見るところの無い寂しそうな街だったので、どうもここで一日過ごす気にはならず、そのまま隣の永徳県に移動してしまいました。
(124)特大の雹が永勝県を襲う
(*はさんずいに真、#はくさかんむりに浪)
6月22日の*池晨報(1面
)によると、6月20日の19時30分から20時20分にかけて、麗江地区永勝県一帯に特大の雹が降り、大きな被害が出ている模様だ。この雹は直径が50〜60mmも有り、多くの民家が損傷したり、屋根に穴が空いたりしたほか、ケガ人も出ており、また農作物にも壊滅的な打撃を与えたそうだ。
23日、24日の同紙の続報(1面
)と23日の春城晩報(1面)によると、この特大の雹の被害に遭ったのは(雹の最大のものは直径80mmもあったらしい)、永勝県と寧#県の22の郷鎮で、被災者は10万人以上とみられ、永勝県だけでも3158人が家を失ない、ケガ人は39名、死者が2名、行方不明者が4名だそうです。
また、この二つの県の被害総額は、概算統計でおよそ6億元にものぼるとみられています。
(125)6・26国際麻薬撲滅デー
(*はさんずいに真)
6月26日は国際麻薬撲滅デーですが、中国での「麻薬との闘争」の最前線である雲南では、数多くの宣伝活動や(見せしめ)裁判等が行なわれたと、雲南各紙が伝えています。26日、27日の春城晩報・*池晨報では特集を組み、雲南の麻薬取り締り活動と26日に行なわれた各種の行事を紹介していました。
昆明市中級裁判所では「麻薬犯罪に打撃を与える判決宣告大会(?)」を開き、5人に死刑即処刑の判決を、他の5人に死刑・執行猶予2年・政治的権利の終身剥奪・財産没収(つまり死刑だけれど2年間の執行猶予を与え、改心していれば執行はしない−結果
的には無期懲役)の判決を下したそうだ。
昆明市では、「小・中・高校、学校対抗麻薬撲滅知識クイズ大会(?)」が開催され、市内の27校、 およそ一万人余りの生徒が参加したそうだ。また、市の中心の東方広場や昆明駅・空港等で様々な麻薬撲滅の宣伝活動が行なわれたようです。
雲南省高級裁判所が26日発表した統計によると、全省各級裁判所が今年の1月から5月末までに審理した麻薬犯罪は1076件で、1675名を刑事処分にしたそうだ。そして、その内734名が死刑及び無期懲役だと言う事です。
いやはや、物凄い数字ですね。
★★★★★★★★★
第25報(6月30日)
(116)昆明国際観光祭閉幕
5月10日に昆明国際観光祭が無事に閉幕しましたが、11日の春城晩報(1面
)にその成果が紹介されています。開催期間中に全省各地の会場を訪れた国内外の観光客は延べ555.4万人で、昨年の同時期と比較すると29.2%増となり、目標としていた500万人を突破したそうです。また、全省観光総収入は31.4億元で、昨年同期より51.98%増となり、外貨収入も約3000万ドルでした。
観光祭では昆明と13の分会場で90余りのイベントを行ないましたが、曲靖・文山・紅河・楚雄・臨滄・怒江等の、観光開発が遅れており知名度の低い地域の宣伝と、てこ入れには大きく役立ったようです。曲靖市には期間中に延べ50万人もの観光客が訪れるなど、各地で賑わいをみせたそうです。
めでたしめでたしと言いたい所ですが、5月14日の春城晩報(1面
)によると、今年の大成功に味をしめてか、また来年も「昆明国際観光祭」を開催する事が決まったそうです。これでは(96)で紹介したように、来年もまた各地の「お祭り」の日程が弄られる事になるのでしょうね。
(117)虎跳峡水路の旅
5月12日の春城晩報(1面
)によると、長江(揚子江)第一湾として知られる麗江県石鼓鎮から虎跳峡(標高差3千6百m余りもあり世界最深[中国側発表]といわれる渓谷)への水路での旅がまもなく出来るようになるそうです。記事によると、麗江県が昨年3月より2300万元を投資して建設していた、石鼓鎮と虎跳峡の二ヵ所の港と、石鼓港に付設されるリゾート施設がこのほど完成したそうで、これにより船で虎跳峡の急流の手前まで行けるようになり、船の上から玉
龍雪山や哈巴雪山の壮麗な景観を楽しめるらしい。
石鼓港の責任者何軍強氏の説明によると、広州から買い入れる豪華客船4艘は今月末には到着する予定で、一艘当たりの定員は200名、虎跳峡港までの46kmの航路を1時間余りでむすび、年間およそ30万人の観光客を受け入れる事が出来るそうである。
ちょっと裏話の様になってしまいますが、この件はどうも陸路があるので水路も作ったと言う単純な話ではなさそうです。というのは、このような大観光資源なのに、陸路(自動車道路・トレッキングロード)と団体用観光施設は全て渓谷の西側の迪慶チベット族自治州中甸県にある為、対岸の麗江地区麗江県は景観を眺められるだけで一銭も入ってこないと言う、ガマンのならない現実が有ったからです。そこで、中甸県に入らず、麗江側からだけで虎跳峡観光が出来るようにと考えたのがこの水路を使った遊覧のようです。
(118)ワンマンバスの偽札使用者
(*はさんずいに真)
偽札についてはここでも何度も取り上げていますが、100元・50元の高額紙幣だけでなく、小額偽札紙幣・コインの被害も広がっているようです。
5月21日の春城晩報(1面)によると、昆明市にある五つの公共バス会社の一つである、昆明公共バス第三公司では、この三年間でワンマンバスの収益金の中から、偽札45933枚、ゲームセンターのコイン14826枚を発見し、およそ5.7万元の損害を受けたそうだ。
概算統計によると、全昆明市の公共バス会社五社の偽札・偽コインの被害は20万元を越えるという。
第三公司の集計センターの谷氏は、『清明節の時期には「冥幣」(冥土でお金に困らない様にする為の陪葬用玩具のお札。清明節は日本のお盆の様にお墓参りをする日で、お墓の前でこのお札を燃やしてあの世に送る)を入れる客さえいる。一部の人達の公共道徳がこんなにひどいなんて思いもよらなかった』と嘆いていたそうだ。
でも、これは公共道徳の問題だけでなく、こんなに大量の不正な行為が行なわれているにも係わらず、チェックをしていない運転手の業務怠慢のせいだと思うのですが、いかがでしょうか? ただ運転手を弁護する点が一つ有るとすれば、「運転手はお金には触ってはいけない(ネコババしないように)」という規定がある為、チェックが面
倒だという事が有るかもしれません。でも、よく見ていれば大体は分かると思いますけどね。
(119)高い医療費のせいか安い薬で自己治療がおおはやり!
(*はさんずいに真)
近年市場経済の導入の為、以前の赤字を省みない超福利的な医療体制から、シビアな営利企業のような体制へと極端な転換をしている中国の医療制度ですが、あまりの医療費の高騰のせいか、低所得層や年金生活者を中心に、「法輪功」に多くの人々が引き付けられた(彼らの活動の一つに医療・薬に頼らず、気功で自らの治癒能力を引き出し治療するというのが有ります)のは記憶に新しいところです。
5月22日の*池晨報(1面)によると、この二ヶ月間で昆明市内に二十軒近くの薬のディスカウントストアが開業し、異常なくらい繁盛しているそうです。記者が大観路のある店を取材したところ、店長の話では平均で平日は5千人程、休日には1万人もの客がこの店を訪れ、薬を買っていくらしい。また、店の客数十人に聞いたところ、ほとんどの人達が病院の医療費・薬代は高すぎると感じており、安い薬を買って自分で治療しようと考えているという。
そして、記事では医師に取材して自己治療の危険性を警告しているが、それと同時に現在の大病院の医療費が庶民にとっていかに高いか、また不必要と思われる医療行為で医療費が引き上げられている例や、病院内の患者にも取材して、多くの人達が出来る事なら高い病院ではなく、安く薬で自己治療したいと考えている事等を紹介していました。結びでは、医療費の高騰が病院から庶民を引き離しており、どうやってこの様な患者達を病院に引き戻すかが、現在の医療体制改革に問われている問題であると述べています。
多分、記者も(読者も)分かってはいるのでしょうが、でも、この「医療体制改革」自体に問題があるのかもしれないとは、やはり口が裂けても言えないのでしょうね。
(120)*蔵公路全面
改造計画
(*はさんずいに真)
5月24日の春城晩報(1面
)によりますと、迪慶チベット族自治州中甸県からチベット自治区芒康県までの「*蔵公路」の改造・改修工事が、まもなく始まるそうです。
記者が関係部門から得た情報によると、交通部(日本の運輸省に相当)の主導の下、雲南省とチベット自治区の交通
部門が、巨額の資金を投入して*蔵公路の改造工事を行なう事にこの程合意したそうだ。
*蔵公路とは、大理市下関からチベット自治区芒康県の川蔵公路南線への接続地点までの全長712.7kmの事を指しますが、大理下関−中甸間はすでに観光用路線として整備・舗装化されていますので、今回改造・改修が行なわれるのは中甸−芒康間です。工期は三年を予定しており、これにより大理からラサまで2100kmが全て舗装化され、観光用道路としても利用できる様になります。
また、*蔵公路がこの改造工事により、大渓谷・原始森林・万年雪の高山・氷河など壮麗な景色が楽しめる、世界的な観光路線となる事も期待しているそうです。