
第22報(4月26日)
(101)校舎の建設協力金が払えず、学校から追い出された小学生
(*はさんずいに真)
(99)でも紹介したように、学費負担の軽減と児童の学校「流出」が社会問題となっている折りに、またとんでもない記事を見かけました。
3月15日の*池晨報(1面
)によると、曲靖地区富源県中安鎮の東堡小学校で、校舎の建設協力金が払えないだけで、教師に学校から追い出された生徒が何人も出ているそうです。
記者の取材に答えた二年生の女生徒は、新学期に登校したら、先生に「校舎建設費を払ってないので帰りなさい」と追い返されたそうだ。こうやって追い返された生徒は彼女一人だけではないという。
この小学校は中安鎮東堡弁事処(村役場に相当)が設立した総生徒数約400人の学校で、1997年同弁事処が自ら資金を調達して新しい校舎を建てたそうだ。しかし、いまだに借金が20万元も残っている為、同弁事処では住民一人当たり60元の負担金を決定し、各家庭から徴収を始めた。だが一家庭当たり数百元の負担は貧しい村民達には大きな負担で、上記のような支払いが出来ない家庭が続出したらしい。
ある村民は憤慨して記者にこう語ったそうだ。「弁事処は我々に一人当たり60元の校舎建設費を支払えと言う。この建設費を払うことには
従うが、分割にしてもらいたい。一度に数百元を支払うなんて、どこからそんな金が出てくるんだ! ましてや、金を払わなければ子供達の登校を許可しないなんて…」。
そこで東堡弁事処の豊主任に取材したところ、「建設業者の催促が厳しく、村民一人当たり60元の負担でようやくこの支払いが出来る。だから3月3日に学校責任者と相談の上、生徒に家に帰って親達に支払いを説得するように伝えた」そうだ。記者がこのような徴収方法は法律上問題ないのかと訊ねたところ、「弁事処が設立した学校だから、我々のやり方で運営・管理する。こういうやり方しか方法がないのだから仕方が無い。それに、村民がどのくらい負担出来るかは十分に考慮した上でこの決定を下したのだ」という。
中安鎮の保鎮長も、ほぼ豊主任と同じような意見を述べ、「支払わない家庭の子供達を学校から追い出しているなんて、そんな訴えはこちらに来ていないし、初耳だ」とか。
東堡小学校の胡校長はこの登校禁止の件に関しては即座に否定し、「我々は弁事処に協力してこの決定を実行しているだけで、お金を払わないから登校を禁止するなどといった事実は存在しない」(?)そうである。
だが、記者が取材を終えて帰ろうとした時、弁事処の書記と主任がわざわざ尋ねて来て、こう言い訳したそうだ。「学校の建設規模や建設費用はすべて前任の幹部達が決定した事で、我々はその尻拭いをしているだけだ。弁事処は本来村民から無理やり建設費を徴収する権利などないけど、建設業者が毎日我々の所に支払を催促してくるので仕方が無いのです」…………。
(102)賭けで10リットルの水を飲み死んだ男
3月17日の春城晩報(5面
)によると、賭けでいちどに10リットルの水を飲み干し、死んでしまった男がいるそうである。
この事件(?)は大理バイ族自治州南澗イ族自治県の碧渓郷和楽村公所柳樹村で起きたそうです。41才の農民袁さんは、村の若者達と、いちどに10リットルの水を飲み干すことが出来れば10元を支払うという賭けをして、この10リットルの水を飲みきったあと、あえなく死んでしまったそうだ。
実は袁さんは15年前にも、5元のお金を賭けて同じ事をやったことが有り、その時はまだ若くて丈夫だったせいか成功したという。
(103)レッサーパンダが150元!
(*はさんずいに真)
3月19日の春城晩報(1面
)、3月20日*池晨報(2面)によると、麗江県城の市場で売られていたレッサーパンダが、取材中の記者の通
報により無事保護されたが、密売人はいまだに逃走中だそうだ。
3月18日の午後2時半頃、春城晩報の記者が麗江県城の玉河総合農貿市場を訪れた際、ニワトリ売り場の脇で人だかりがしていたので近づいて見てみると、一人の男が、デニム制の大きな袋に押し込められて背負い駕籠に入れられた、国家二級保護動物のレッサーパンダを販売していたそうだ。この密売人は最初の言い値が150元、最後には100元なら売ってもいいと言っていたらしい。
記者は直ちに古城公安派出所に通報したが、警察官がやって来るのを見たこの密売人は、レッサーパンダをおいてそのまま逃げてしまったという。派出所はこのレッサーパンダを麗江県林業公安分局に引き渡し、そこの責任者が当分局管轄の野生動物収容救急センターに送り届けて、無事収容されたそうである。
野生動物収容救急センターの係官の話では、麗江地区でのレッサーパンダの収容は初めてだそうで、現在、このレッサーパンダの健康状態は良好だという。
(104)麗江玉龍雪山山麓にゴルフ場建設
3月23日の春城晩報(1面
)によると、3月9日、麗江の玉龍雪山山麓にゴルフ場を建設・経営する地元と香港の合資会社の契約調印式が行なわれ、正式に発足したそうである。
これは地元の麗江玉龍雪山旅游開発公司と香港力保財務投資有限公司が出資して、中国麗江玉
龍雪山国際ゴルフ場有限責任公司を発足させ、2憶4420万元の投資で、玉
龍雪山山麓にある風景区甘海子の133.33ヘクタールの敷地内に36ホールの国際標準のコースを建設するそうだ。
契約調印式場で麗江側関係者が語ったところによると、「このゴルフ場の建設は麗江地区の観光開発を発展させる大きな作用となり、また玉
龍雪山観光にさらに新たな目玉が増えた事になる」とか。
また、香港側関係者は「我々は、麗江に最も素晴らしいゴルフ場が建設される事を確信しております」と語ったという。
でも、風景区の中にゴルフ場とは「ちょっといかがなものか?」とは思いますが、まあ、全て観光開発優先と言う事なのでしょうね。
(105)昆明国際観光祭開幕
(*は左側がそうにょうで右側が旱、「急いで行く」という意)
(#は左側があしへんに右側が西、「踏む」という意)
4月10日、11日の雲南各紙によると、4月10日より中国昆明国際観光祭が開幕され、10日午前、市内の東風広場にて開幕式と盛大なパレード・マスゲームが行なわれた。
9日に行なわれた記者会見で昆明国際観光祭組織委員会副主任・ 雲南省副省長の邵h偉氏が内外の報道関係者に発表したところによると、今回の観光祭は昆明を主会場として、その他13の分会場で様々な催しが一ヶ月間行なわれ、参加する各国の外相級代表団は9カ国71人、駐中国大使館代表団12カ国26人、海外の旅行関連会社113社、中国国内の旅行関連会社302社、海外からの旅行団は3492団体75600人、国内の旅行団は6493団体14万人となる。また、開催期間中にはおよそ500万人の内外の観光客が雲南を訪れると予想されるそうである。
主な催し物は以下の通りです(3月24日春城晩報15面より)。
昆明市
4月11日石林での「たいまつ祭り」
4月15日より昆明飯店広場での「雲南フードフェステバル」
徳宏タイ族ジンポー族自治州
4月11〜14日芒市、瑞麗市での「水掛祭り」
曲靖市
4月20〜25日羅平県での「三月三プイ族歌垣会」
西双版納タイ族自治州
4月11日〜14日景洪市での「水掛祭り」
臨滄地区
5月14日〜18日孟定鎮での「ワ族歌会」
楚雄イ族自治州
4月15日〜5月6日楚雄市での「服装祭り」「イ族太陽女コンテスト」
「民族民間歌手コンテスト」
保山地区
4月16日〜22日謄冲県での「火山熱海観光祭」
紅河ハニ族イ族自治州
4月16日〜17日瀘西県阿廬古洞での「阿廬古洞民族カーニバル」
怒江リス族自治州
4月19日〜21日貢山県での「ヌー族鮮花祭り」
大理バイ族自治州
4月20日〜24日大理市での「大理観光祭」
文山チワン族ミャオ族自治州
4月22日〜27日「イ族花臉祭り」「チワン族*花祭り」「ミャオ族#
花祭り」(開催地点は記載無し)
麗江地区
5月1日麗江県での「トンパ文化観光祭」
迪慶チベット族自治州
5月5日中甸県での「シャングリラ芸術祭」
玉渓市
4月14日〜5月8日撫仙湖湖畔でのイベント「撫仙湖の旅」
第21報(4月7日)
(96)雲南民族村は毎日がお祭り!
(■はさんずいに真)
3月1日の春城晩報(2面
)によると、4月10日より開催される昆明国際観光祭を迎えるにあたって、雲南民族村では「毎日がお祭り!どの村も大賑わい!」活動を展開し、観光祭を盛り上げていくそうだ。
以下に、主な活動を紹介します。
3月4日ジンポー族村「目脳縦歌」。
3月13日(旧暦二月八日)イ族村「插花祭」、ナシ族村「三朶祭」、団結広場でのリス族の「刀桿祭」。
4月19日(旧暦三月十五日)バイ族村「三月街」。
4月13〜15日タイ族村とドーアン族村「水掛祭」。
5月15〜25日ナシ族モソ人村「轉海会」。
5月18日(旧暦四月十五日)プーラン族村「山抗祭」。
5月26〜28日(旧暦四月二十三〜二十五日)バイ族村「繞三靈」。
7月25日(旧暦六月二十四日)イ族村「たいまつ祭」。
7月26日(旧暦六月二十五日)ハニ族村「苦紮紮祭」。
8月24日(旧暦七月二十五日)ナシ族モソ人村「轉山祭」、
等々。
また、4月10日昆明国際観光祭の開幕日の午後、「民族大交歓会」が団結広場において開催されます。その他、3月8日の国際婦人デー、5月1日のメーデー、5月4日の青年祭(五・四運動記念日)、6月1日の国際児童デー、8月1日の人民解放軍建軍祭、等にも祝賀行事を村内で開催するそうです。
個人的な話で恐縮ですが、筆者が毎年通っている瑞麗のジンポー族のお祭り「目脳縦歌」に今年も友人と見学に行ったのですが、現地では中止となっていて会場はもぬ
けのからでした。地元の人の話では、4月10日から始まる昆明国際観光祭の瑞麗分会場の催しとしてタイ族の水掛祭と一緒に開催するとの事なので、あきらめて隣の龍川県の「目脳縦歌」に行きました。祭というのは行なう日が決まっているのですから、決まった日にやって、観光祭にはイベント用にまたやればいいじゃないか等とぶつぶつ言いながら戻って来たのですが…。
そうして何日か経って新聞を見ていると、なんと3月5日の■池晨報(2面
)に見知っている瑞麗のジンポー族のリーダー達が雲南民族村で踊っている写
真が掲載されていました。記事によるとなんと250人もの瑞麗等のジンポー族が招待されて(雇われて?)昆明の民族村で「お祭り」を行なったそうである。
民族の伝統行事に敬意を払う事なく、それをただの観光客集めのイベントとしてしか考えられない人達は、ほんとにやりたい放題ですね。あご足つきで招待された人達はいいかもしれませんが、毎年このお祭りに参加するのを楽しみにしていた村の人々は、こんな形での中止に、どんな感想を持ったのか知りたいものです。
(97)体罰幼稚園
3月8日の春城晩報(1面
)によると、2月28日、昆明のある団地に住む趙さんが二才半の息子を託児幼稚園に迎えに行って家に戻ったところ、息子がさかんに自分の「おちんちん」を指差して痛がるので調べたら、痣が二ヵ所と多くのうっ血、更に傷口まで有った為、至急病院に連れて行き治療をしてもらったそうだ。医師の診断では外陰部皮膚損傷、包皮充血とか。家族がその男の子を何度も問い詰めたところ、ようやく託児幼稚園の職員に折檻を受けた事を喋ったという。
3月7日、記者がその託児幼稚園を訪問し責任者に取材したところ、幼稚園側はこの件について自ら調査し、託児幼稚園の責任を全面
的に認めたそうだ。事件の原因は、その男の子がおねしょをして布団を汚した為で、それに腹を立てた一人の若い女性職員が、生殖器をなんども抓り上げて折檻をしたという。
この男の子の傷は軽くなく、現在も治療中というが、託児幼稚園と被害者の家族との間には3500元の慰謝料で、すでに示談が成立しているそうである。
記者は、記事の最後にこの託児幼稚園は無認可でもぐりだと指摘し、この様な施設に子供を預ける事に憂慮を表明しています。またこの記事の右側には囲み記事で、昆明市初等教育部門の責任者のコメントを掲載しており、私立幼稚園は許可証が無ければ営業が出来ず、このようなもぐりの幼稚園を徹底的に取り締まる事を宣言し、認可を受けた幼稚園に子供を通
わせる事を呼びかけています。
そして、3月12日の春城晩報(1面
)にこの事件の続報が掲載されました。昆明市の教育委員会がこの託児幼稚園に立ち入り検査をしたが、やはりここは一切の手続きを経ずに開業しているもぐり幼稚園だったそうである。
この検査をした教育委員会の係官はこう語ったそうだ。「国は私立幼稚園・託児所の開設を支持しますが、開設には必ず国の定めた規定・基準に則って手続きをし、正常で規範的な管理の中に組み込まれなければならない。故に、この託児幼稚園は必ず十日以内に官渡区衛生局・教育委員会に申請し、検査を経て「開学許可証」を受け取った後、税務・物価部門にも登記して定期的な検査を受ける事。また、全ての園内で働く職員は「健康証明証」を所持していなければならない」。
でも、こんな事件を引き起こしても刑事事件にもならず、取り締りを受けた(?)託児幼稚園の住所も名前も責任者の名前も記事には記載されず、ましてやお咎めもないばかりか、「きちんと申請しなさい」で終わりとは…。
賢明な読者ならここでお気付きになるでしょうが、記事は事件を告発するためでなく、「私立幼稚園はきちんと申請してから開業しましょう」というキャンペーンのネタ振りだったようです。そもそも、事件の場所や当事者の名前が伏せられているだけでなく、コメントした教育関係者や検査担当者の名前はおろか、役職すら明記されていないのですから、「報道記事」では有り得ません。でもこんな書き方をしていると、創作記事だと疑われても仕方がありませんね。
(98)48才の小学生
3月10日の春城晩報(5面
)では、紅河ハニ族イ族自治州石屏県龍武郷昌明小学校に通う48才の小学生について紹介しています。
この小学生は李さんという女性で、1996年に紅河タバコ工場を退職して故郷に戻り、悠々自適に年金生活をしていたが、単調な毎日に何か足りないものが有ると感じていたそうだ。ある日、村でカバンを背負って楽しそうに通
学している子供達を見て、自分の子供時代を思い出したという。幼い頃、彼女はとても学校に行きたかったが、両親が相次いで亡くなり、家庭は貧困のどん底に陥り、とても学校に通
う夢は適わなかったそうだ。
そして、相変わらず穏やかな年金生活の日々が過ぎていったが、自分の子供達がそれぞれ独立してから、以前の学校へ通
う夢を実現したいと強く考えるようになったという。1998年8月、李さんは村の小学校に入学を申請し、先生達の支持も得て、めでたく入学の運びとなったそうだ。
現在、李さんは小学二年生で、学校の中では他の生徒と同じく、校則を守り、先生を尊敬し、勉強に励み、休憩時間にはクラスメートと一緒となって遊ぶ普通
の小学生だそうである(?)。
記者が今後の事を李さんに訊ねると、もし国の政策が許し、学校側が受け入れてくれるのなら、中学・高校・大学へとずっと勉強を続けて行きたいと語ったそうだ。
確かに美談でけちをつける気は毛頭ありませんが、何人もの子供を育てた母親で、社会人として工場で何十年も働いた48才の大人が教育を受けるのに、いくらなんでも小学一年生から始めるという徹底ぶりには、不謹慎ながら、なんか笑ってしまいました。
(99)辺境国境地帯の小学生12万人の学費・雑費が無料に!
3月12日の春城晩報(1面
)。省民族委員会が開催した「辺境を振興させ豊かにする行動」座談会で明らかにされた所によると、今年より、雲南省の25の国境線に接する県(市)の、国境線沿線にある村の一年生から六年生まで合計およそ12万名の生徒の教育費を無料とすることが決まったそうだ。これは、中央民族工作会議が提出して推し進めてきた「辺境を振興させ豊かにする行動」に対して、省共産党委員会・省政府が答えた重大な措置だそうである。
これにより省政府は毎年1800万元の拠出をし、全省25の国境に接する県(市)の、国境線沿線の123の郷・鎮の、小学校1549校の12万名の在校生徒に「三無料」(教科書代・雑費・文房具費)教育を行なう事になる。無料教育の経費は生徒一人当たり150元の予算で各県(市)に支出し、各県(市)が責任をもって実施にあたるそうです。
よく「社会主義だから教育費は無料だろう」と誤解している方が多いのですが、よっぽどの貧困地区で上記のような政府の特別
援助でもないかぎり、無料教育は行なわれていません。この為、貧しい家庭ではこの負担に耐えられず学校から「流出」する生徒が後を絶たないそうです(勿論「流出」する原因は学費だけではないでしょうが)。そして、どんなに少なく見積もっても毎年100万以上の生徒が小学校から「流出」している、というのがこの国の現実です。
ちょっと古い資料ですが、1995年2月3日「参考資料」(8面)には「毎年600〜800万の児童が学校から流出している」と記載されていました。
(100)麗江−上海便開通!
3月14日の春城晩報(1面
)によると、雲南航空は最近(何時からとは記載なし)より、麗江−上海(浦東)便を運行し始めたそうだ。フライトは火・金・日の週三便で、飛行時間はおよそ4時間半となるそうなので、直行便ではなさそうです。
麗江発 9時50分
上海発 14時50分
雲南にて
いわざわ
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