
第20報(2月26日)
(91)「衛生・使い捨て箸」はこうして作られる
1月25日の春城晩報・大理周刊(16面
)によると、1月17日大理市工商局は市内下関地区の貸し家内にて、もぐりで「衛生」使い捨て箸を製造していた工房を捜索し、不衛生で基準に達していない「衛生」使い捨て箸を大量
に押収したそうだ。
この工房で貴州人楊某は、名義上ビール瓶等の廃品回収業者として看板を掲げていたが、実は1キロ5角の価格で使用済みの使い捨て箸を市内の食堂から買い入れて、これを再生・販売していた。
楊某は回収した箸の汚れた部分をナイフで削っただけで、「高級衛生使い捨て箸 中国雲南 自動包装 高温消毒」と書かれたビニール袋に包装して、100膳で3〜4元の価格で販売して
いたという。
とにかく、「割り箸」以外は信用しないほうがいいようですね。でも、「割り箸」の衛生状態だってかなりの問題があるとは言われていますが…。

(92)今度は丘北でマグニチュード5.5の地震
(■はさんずいに真)
1月27日の春城晩報(1面
)、28日の雲南各紙によると、27日午前4時55分、文山チワン族ミャオ族自治州丘北県から紅河ハニ族イ族自治州弥勒県にかけての地域で、マグニチュード5.5の地震が発生したそうだ。
28日の春城晩報(1面)、29日の■池晨報(1面
)によると、この地震での被害は28日の段階で、負傷者7名、3900戸の民家に損傷が出て、被災者は214852人、直接経済損害額は8810.45万元、だそうである。

(93)雲南北部・中部・東部に大雪
(■はさんずいに真)
昨年から自然災害が続発していますが、泣きっ面にハチとでもいえるような大雪が雲南中・東部を中心に降り、また大きな被害を与えたようです。
1月30日〜2月2日の春城晩報・■池晨報によると、
1月29日夜より降り始めた雪は、雲南省の北部・中部・東部一帯にかけた広い範囲で翌日30日の夜まで降り続け、積雪量
は昆明市で28cmを記録し、これは1983年以来の大雪となったそうである。
めったに雪が降らない地域だけに、今回の大雪は交通・通信・農業等に大きな影響をもたらした模様だ。
昆明空港は30日早朝から31日の午後12時過ぎまで閉鎖され、180便近くが運休となり、約15000人の乗客に影響を与えた。市内の交通
はマヒし、昆曲高速道路と昆玉高速道路が閉鎖され、市内各所の長距離バスステーションでの全ての便が運休となっり、31日の午後まで混乱が続いたそうだ。鉄道も30日午前のダイヤに大幅な影響が出たという。
また、この大雪によって流通がストップし、市内の市場で野菜の価格が暴騰したが、31日には回復したそうだ。
2月2日の■池晨報(2面)によると、今回の大雪で雲南東部の曲靖地区では農業を中心に大きな被害が出た模様です。記事によると、この地区での積雪量
は25〜30cmで、最低気温も
−3℃〜−5℃まで下がり、被災者は350万人、被災した農地は115万畝で、その内65万畝では作物が全滅したという。その他、交通
・通信回線・送電線・上水道等にも大きな被害が出ているようだ。

(94)雲南航空機内清掃員の偉大なモラル!
2月16日の春城晩報(7面
)に、雲南航空の機内清掃員を称える、なんともお粗末かつ間抜けな記事が載っていましたので全訳します。
『「雲南航空は私達に貴重な就職の機会を与えてくれた。我々は良心をくらまして雲南航空の名誉を傷付けることなど出来ない」。「私達はお金を稼ぐ為に来た臨時工だが、拾ったお金など
いらない」。このように語る人達は、雲南航空翔羽公司が近年採用した清掃員達だ。
旅客機を利用する人達に清潔で快適な旅をしてもらう為、雲南航空翔羽公司では機内清掃を専門とする人材を広く社会から募集した。
その彼らが1999年に機内清掃中に拾得した現金は、人民元7万2千元、日本円36万4千円、そして携帯電話22台、カメラ20台、その他の多くの貴重品、だそうである。
彼らはこれらの金銭・貴重品を前にして、多くの誘惑と試練を受けたが、すべて会社の遺失物係に引き渡し、その多くは持ち主の手に戻っていったそうである。そして彼らになぜその様にしたのかと記者が尋ねたところ、冒頭に述べたような、天地を揺るがすほどではないにしろ(?)、しかし十分に人を感動させるような話を彼らは語ったのであった。』
誤解してもらっては困りますが、私が呆れているのは遺失物を「ネコババ」するのが当たり前(と少なくとも記者達は考えている)な中国人の「モラル」ではなく、遺失物を「ネコババ」しなかったのを、称えるべき勇気ある素晴らしい行為だと思っている記者達(=お上)の「モラル」です。
それも公衆道徳として、「第三者」が遺失物を拾って届けたというのなら賞賛記事を書いても別
におかしいとは思いませんが、機内清掃員は職務中であり、遺失物を管理・保管するのは業
務のはずで、これは職業モラルと職務規律に属することです。職務中に業務命令に反してこっそり「ネコババ」しなかったから称えるというのは、なんともあきれた「モラル」ではありません
か。
これは穿った見方をすれば、彼ら(記者・論説委員)自身が、忘れ物を「ネコババ」するのは当然の事だと考えているからではというようにもとれます。少なくとも彼ら自身にも「職業モラル」という価値観がないことだけは明らかなようです。だから、上記のような行為は、誘惑に打ち勝った勇気ある行為だと考えられるのでしょうね。
たしかにこの国は貧しく、貧しいが故に落とし物・忘れ物が見つかる確率が低いことは事実ですが、だからといってみんながみんな「ネコババ」するはずがありません。人の物を「ネコババ」しない、くらいのプライドを持った人は記者達が考えるよりははるかに多い様な気がします。
勿論、この様な記事は「誉める為に誉める」ただのヨイショ記事だと理解してもいいのでしょうが、でも、こんな記事からでも、この国のお上の価値観と「世界」とのズレ(温度差)が、よく分かるのではないでしょうか。

(95)『楊氏の異常な「発財夢」』 あるいは私はいかにして疑う
ことを止めてただ騙されるのに甘んじるようになったか!
お金持ちに成りたいという夢を、中国語では「発財夢」といいますが、2月16日の春城晩報(7面
)に、その「発財夢」に取りつかれた、一人の農民の記事が紹介されています。
麗江ナシ族自治県石鼓鎮の楊さんは「発財夢」にとりつかれ、この三年の間に、「お金儲け情報」に乗せられて通
信販売で3千元以上も騙し取られたそうです。彼が買い込んだ機材や材
料は全てインチキ・ペテンだったとか。
楊さんが最初に騙されたのは、1997年の事だそうです。彼はある日一通
の手紙を受け取り、明けてみるとそこには三等賞が当たったと書いてあった。賞品は300元相当の高級化粧品セッ
トで、30元の手数料を払い込めば賞品が受け取れるという。30元で300元の物が貰えるならと、楊さんは早速お金を送ったが賞品は未だに届いていないそうだ。
最も大きく騙されたのは、昨年三月の事で、これも送り付けてきたある新聞の記事からによるものだった。この新聞は赤く公印がいくつか押された厳めしいもので、その記事の全てが「お金
儲け情報」だったそうだ。その記事の中で、「電気魚取り機」というのが紹介されており、この機械を使うと直径45m以内の魚が一撃にて感電死し、毎日100kg以上の漁獲高が見込まれる
という。楊さんはもしこの機械を近所の河で使って漁をしたら、一日およそ千元の収入を上げる事が出来ると考え、早速あちこちからお金を集めて、1400元ものお金を送金した。だが、半年経っても送って来ず、催促の電話を何度も掛けて、ようやくこの
「電気魚取り機」を手に入れたそうだ。
しかし、この機械は使い物にならず漁など出来なかった。ためしに瓶の中にオタマジャクシを入れて使ってみたが、それすら感電死させることが出来ず、ようやく騙されたと分かった。楊さん
は販売元に何度か手紙を書いたがなしのつぶてだったそうだ(機械を受け取る前は電話しているのに、クレームはなぜ手紙なのかは不明?)。
その他、楊さんはこの三年の間に通信販売でなんと十幾つもの「発財」用品を買い込んだが、すべてインチキだったそうである。
ちなみに、楊さんが買った「発財」用品とは、夜間透視眼鏡(赤外線眼鏡のことか?)・人工蚕技術セット・ベニバナの種・天麻栽培セット等だそうだ。
やれやれ。これじゃね…。
でも、なぜ楊さんが騙されても騙されても「発財」用品を買い続けたのかは記事には書かれていません。やっぱりただのおバカさんだっただけなのかな?
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
第19報(2月8日)
(84)昆明でも「おかま」ショー
(■はさんずいに真)
「おかま」ショーというのは、中国人のタイ・ミヤンマー観光の際の必須アイテムとなって久しいのですが、1月5日の■池晨報(2面
)では、昆明でも堂々と「おかま」ショーが上演されていると報道しています。
記事によると、下劣で猥褻な「人妖」(中国語で「おかま」の意)ショーが昆明市郊外の官渡区双橋村で上演されている、との読者からの通
報があり、4日夜、記者が取材に向かった。
夜8時すぎに記者が現地に到着した時、会場の入り口では一人の男が大声で、「当新発歌舞団は楽しい出し物が盛り沢山!その中でも人妖のストリップショーは絶対に刺激的!満足しなけりゃお代はお返しします!」と、呼び込みをしていたそうだ。
記者がチケットを買って会場に入ったところ、場内は超満員で物凄い熱気だった。幕があき、何人かの「歌手」の出し物が終った後、ようやく本日のメインイベント「おかま」ショーが始まった。頭に花飾り、セクシーなロングドレスを身に纏った「人妖」が大歓声を受けてステージに
現われ、野太い声で二曲程歌った後、自己紹介を始めたそうだ。彼の話では、タイで3年間「人妖」としての訓練を受け(?)、現在帰国して中国内でデビューし、頑張っているとか。
それから、「人妖」はお客達に向けてプレゼントをばらまきだし、会場の雰囲気を盛り上げていった。そして、一人の若い男を指差して、「あなたにもプレゼントをあげるから、こっちに来なさい」といって男をステージに上げた。「人妖」は「プレゼントのお礼は何かしら?キス、それとも抱きしめてくれる?」と男に要求した。すると、盛りあがった観客達が「キスしろ!キスしろ!」とはやしたてたので、男はしかたなくキスしてステージを下りようとしたが、「人妖」はさらに観客をあおり、「もっと刺激的なことをしよう!」といってこの男を引き止め、彼に何度も下品な行為をして(?)、服を脱がせ始めたそうだ。そしてパンツ一枚になるまで脱がせた時、この男がぶるぶると震え始めたので(?)ストリップはお終いになったとか。「人妖」はこのあと一曲歌ってから、拍手喝采を浴びながら去って行ったそうだ。
「おかま」のストリップではなく、男の観客のストリップとは羊頭狗肉もいいとこだが、観客は怒るどころか喜んでいたらしい…。
やっぱり中国人はよくわからん!

(85)尋甸にニジマス養殖基地!
(■はさんずいに真)
1月7日の■池晨報(2面
)によると、尋甸回族イ族自治県の清水海ダム貯水池において、1994年より進められていたニジマスの養殖が、この5年間の努力が実り、ほぼ軌道にのったようです。
このニジマス養殖は、地元とハルビン宇光水産公司が共同出資し、養殖に適した清水海ダム貯水池の水質と気候のもと、ノルウェーからの稚魚・飼料と、先進的な養殖技術を導入して行なわれているそうです。
現在、ここで養殖中のニジマスは400〜500トンで、国内各地の他、シンガポールにまで出荷しているという。
ということで、最近昆明あたりの大きなレストランではどこでも出すようになった「サーモンの刺し身」とは、このニジマスの事だそうです。

(86)昨年度の観光客は3000万人をかるく突破!
(■はさんずいに真)
1月8日の■池晨報(1面
)によると、記者が雲南省観光局で得た概算統計では、1999年度の雲南省への海外からの観光客は延べ104万人となり、前年度の37%増で、1990年の十倍(これが中国お得意の数字のマジック。1989年、90年は「天安門事件」の影響で海外からの観光客が激減した年)となった。そして、観光での外貨収入は3.33憶米ドルで、前年度より23.8%増だそうである。
国内の観光客は延べ3673万人で、前年度より32%増、観光収入は177憶元で、前年度の53.9%増だそうだ。これで観光総収入は204憶元となり、前年度より49%増となった。また、これにより雲南省の観光産業は、全国のランキングで前年度の7位
から一つ上がって第6位となった。
そして、これと同時に雲南の観光産業そのものの規模も拡大され、昨年新たに観光地として開発された「風景区」が40ヵ所余り、観光用に新設されたホテルが280軒、新しく購入された各種観光用の車両は千台を越え、現在407社の旅行会社の内、70社は昨年新たに作られたものだそうだ。そして、現在の観光業従事者は、直接観光に携わる者だけでも20万人を越すようになったという。

(87)石膏と電線ででっち上げた「節電器」に御用心!
1月13日の春城晩報(2面
)によると、昆明供電局電気検査大隊は、昆明唐家營の市場で湖南人彭某という男が、電気メーター・電球・切り替えスイッチ等を小道具に使い、市民に大々的に売り込んでいたニセ「節電器」を摘発したそうだ。
この「節電器」の使用説明書によると、この機器を電気メーターに接続するだけで、使用した電気の30〜40%が節電されるというハイテク産品だそうである。彭某は電気メーターと切り替えスイッチに小細工をして、見ている人達に電気メーターの回転が遅く感じる様にして、この「節電器」を売り込んでいたという。
この機器を検査員が調べた所、普通の電線を石膏で固めただけのものだった。そして、包装用の箱に書かれていた工場名と電話番号は、当然のことながら存在しないそうだ。

(88)昨年末の冷害の被害総額は55憶元!
(■はさんずいに真)
(83)でも紹介した昨年末の冷害ですが、1月14日の■池晨報(1面
)の記事では、全省の総損害額はどうやら55憶元にものぼるとみられるそうだ。
記事によると、昨年12月20日から31日にかけて、雲南省中部、東部、南部一帯を中心に襲った寒波は、観測史上最も強いものの一つで、各地で最低気温を記録したという。
概算統計によると、この寒波の被災者は1283万人、被災した農地は1049.41万畝で、その内485.47万畝では作物が全滅。また、この寒波で死んでしまった家畜は19353匹、養殖魚は8230トン、果
樹園の被害は380万畝、その他、多くの水利施設や水道管、ソーラーシステム等が被害を受けたそうだ。

(89)1・15姚安「大」地震
1月15日の春城晩報、16日の雲南各紙によると、雲南省中部の楚雄イ族自治州姚安県内において、15日の午前6時9分と7時37分にマグニチュード5.9、6.5の強い地震が発生したそうだ。
被害は近県にまで及び、16日の0時20分までの集計では、死者は4人、怪我人は384人(その内重傷者は27人)で、多くの家屋が倒壊・損傷を受けたという。
この後の報道は新聞・テレビ共、救援活動がうまくいっている事と、各地から援助物資から届いている事、そしておなじみの「指導者」が慰問して援助物資やお金を被災者にばらまいている映像等で、被害状況の指摘はほとんど無い為に、そんなに大した被害がなかったかのような印象を与えて(受けて)いました。
しかし、1月25日の雲南各紙に発表された被害統計によると、今回の「1・15姚安地震」は、4年前の「2・3麗江地震」に匹敵する程の大きな被害が出ている事が分かりました。
この統計によれば、死者が7人、重傷者99人、軽傷者2429人。地震の被災者は175.6万人、倒壊した民家は41388戸で、92478人もの人が家を失った。損傷を受けた教育施設は1135校。15863棟の行政や企業の建物が倒壊し、54491棟が損傷を受けた。また、5つの中型貯水池、124の小型貯水池、1378の池、9115ヵ所の灌漑設備等が被害を受けたという。
そして、姚安県を中心にした近県一帯で、電気・通信・交通等の公共施設にも大きな被害が出たそうである。
雲南省地震災害評定委員会の評定では、今回の「1・15姚安地震」の直接被害総額は10.06憶元にも上るとみている。

(90)雲南航空「西双版納−バンコク便」開通!
2月3日の春城晩報(1面
)(9面広告)によると、開通が待たれていた「西双版納−バンコク」便が、2月2日から正式に運行を始めたそうです。
2月2日から3月25日までは毎週水曜日1便。
タイムテーブルは、
3Q467便 西双版納発(12:00) バンコク着(12:30)
3Q468便 バンコク発(13:30) 西双版納着(16:00)
(時間はすべて現地時間)
となりますが、3月28日からは毎週水・土の週2便となるそうです。運行するエアラインは雲南航空で機種はB737。
気になる料金はどこにも書いてなかったので直接電話して聞いてみたところ、西双版納発は片道が1260元、往復だと2310元だそうです。ついでに、バンコク発も聞いてみたところ、いささか声を荒げてではありますが「バンコクで聞け!」と、貴重なアドバイスを授けて下さいました。
雲南にて
いわざわ
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