中国雲南省に住む、いわざわ氏によるホットな雲南情報。
11月29日、第16報到着!!

第16報(11月29日)

(75)「鴻運」がもたらしたのは「悪運」
    (■はつちへんに更)


11月8日の春城晩報(1面 )によると、10月18日午前8時、昆明市海■路の「鴻運大酒店」に集まった百人以上の、当ホテルの採用予定者と取り引き業者、内装関係者達は、もぬ けのからとなってしまった「建物」をみて、呆然とたちつくしていたそうだ。
関係者の話によると、9月30日、貴州から来た程勇と名乗る男が、昆明市海■路の通 りに面した五階建てのビルを借りる契約をした。そして、ここを「鴻運大酒店」(「鴻運」は幸運の書面 語)と名づけ、自らは総支配人と名乗り、10月1日より至る所に募集広告を張り出して、職員を招聘した。10月14日午後、程勇は採用の決まった応募者達に、開業前に某大学で研修を行なう事を伝え、職種に応じて80元から800元の研修費用を払わせたそうだ。
それから、程勇は職員の採用を進めると同時に、近郊の家具工場に数十組のホテル用家具を発注したり、電気屋からは二組の業務用カラオケ設備を後払いで購入したりしていた。また、契約した内装業者からは五千元のリベートを、先に受取っていたという。こうやってすべての手はずがととのった(?)10月15日に、程勇は全ての業者と採用予定者に、話が有るので週末明けの10月18日の月曜日に、ホテルに集まってほしいと通 知を出した。
そして、程勇はこの週末の連休を利用して、設備を全部売りとばして、行方をくらましたそうだ。
現在、この事件は警察によって捜査中である。

 

(74)「たたりじゃ!」次々に起こる変死事件に村は大混乱!!


11月7日の春城晩報(10面 )によると、紅河ハニ族イ族自治州元陽県馬街郷馬街村公所秀水寨村で、次々に起きた死亡事件を巡り、祖先のたたりだと恐れた村人達が村を逃げ出し、458人いた村民が、たった40人余り迄になってしまったそうだ。
記事によると、事件の発端は、5月29日、6月5日、6月12日と連続して、この村の子供達が死亡した事による。この三人の子供の死因は、県の防疫センターの鑑定では、なんと空腹時に大量 の茘枝を食べた為、低血糖症を引き起こして死亡したらしい。しかし、この騒ぎの為、県から派遣された工作チームがどんなに説得しても、村人達はこのような診断を信ぜず、近所の二つの村の祈祷師に御伺いをたてる為に、それぞれ人を派遣したそうだ。
6月15日、彼らが村に戻って来てそれぞれ報告した内容は、不思議な事にほとんど同じで、この村の王成発と龍正明の両家のお墓の埋葬の位 置が間違っており、必ず墓を暴いて死体を取り出さないと、これからも災難は降り続く、と祈祷師が言っていたという。
6月16日午前、村では会議を開き、この問題を検討したが、王、龍両家とも墓を暴くのに同意しなかったそうだ(この辺が中国らしい。村八分なんて事は、この村にはないのだろうか?)。会議の途中に何老三という男が気分が悪いと言って退席した。そして会議は結局物別 れに終り、何老三の奥さんが家に戻ると、夫は口から白い泡を吹き、全身を痙攣させていたそうだ。何は翌日の明け方に死亡し、これが祈祷師のお告げを証明した事と村人は理解し、再度、王、龍両家に圧力をかけた。しかし、王家は同意したが、龍家は殺されてもいやだと拒否したという。その為、多くの村人は災難を恐れて、村を逃げ出し始めた。そして、458人いた村が、一夜にして40人余りになってしまったそうだ。
医療班が何老三の死因を調べた所、酒の飲み過ぎにより、心臓発作を引き起こしたものと鑑定された。
でも、県の工作チームがいくら逃げ出した村人に、何老三の死因を説明しても、彼らは耳を貸そうとはしなかったらしい。しかし、十数日たって、村人達はその後何も事件が起きない事と、家畜や田畑の事が心配になり、約半数が村に戻って来たそうだ。
しかし、7月16日に、こんどは26才の田金という男が突然ベッドから起き上がれなくなり、血便がでて、危篤状態となった。彼の父は元村長で共産党員なのだが、息子を病院ではなく、龍正明の家に運び込み、「墓を暴かせろ! 暴かなければ息子の命はもうお終いだ!」と迫った。そして集まって来た村人たちは有無を言わせず、龍家の墓を掘り返し始めた。そして棺桶をこじ開けたところ、まだ完全に腐敗しきっていない死体が出て来たという。そしてこの時、村中に「3年前に死んだ龍正明のお爺さんは腐っておらず、まるで生きているかのようで、髪も爪も伸びていた」と言うデマが流れ、これを聞いた村人達は、再び村から逃げ出してしまった。
龍家の墓を暴いた二十時間後、父親の努力の甲斐もなく、田金は死亡した。墓を暴いても、何の効果 もなかったのを見て、村人もようやく祈祷師のお告げに疑問を感じるようになったのか、人々は徐々に村に戻り始めたそうだ。
後に工作チームの医療班が鑑定したところ、田金はマラリアに罹っていたが、それ相応の手当てをしなかった為、死亡してしまったらしい。
記事では、このように大きな騒ぎとなった主な原因は、村人に医学の知識がない事と、付近に医療施設がないことだと指摘している(村には車が通 行できる道はなく、一番近い診療所でも歩いて二時間もかかる)。勿論、お決まりの「迷信を撲滅しなければならない!」というメッセージはてんこもりでしたが…。
ところで、空腹時に大量の茘枝を食べると低血糖症を引き起こす、と言うのはどうも本当のようで、記事の最後に雲南省人民病院主任医師の劉保祥氏が、この所謂「茘枝病」を医学的に解説し、注意を促していました。

 

(73)世界で最も古い脊椎動物の化石が昆明で発見!
    (■はさんずいに真)


11月5日の春城晩報(1面 )、■池晨報(1面)等によると、11月4日に英国で発行された権威ある科学雑誌「nature」に、昆明で発見された世界で最も古い脊椎動物の化石、「昆明魚」と「海口魚」についての、中国人学者の論文が掲載されたそうだ。
これらの化石は昆明市■池西南部の海口地区で発見されたもので、雲南省地質科学研究所、西北大学、中国科学院と英国の科学者との共同研究チームにより、約5憶3千万年前のカンブリア紀のものと確定された。以前、発見されていた最も古い脊椎動物の化石は約4億8千万年前のオルドビス紀のものだったそうだ。 
「猿人王国」、「恐竜王国」に続いて、今度は「古生物王国」だそうです。それにしても、雲南は次から次へと古いものが出てくるんですね。かつては「人類発生の地」なんて、鳴り物入りで宣伝していましたが(今でもまだ言っている人はいますが)、さすがにそんなホラはなかなか通 らなくなったのですが、これで「脊椎動物発生の地」としてまた大々的に宣伝できそうですね。

 

(72)小学校のお隣りさんは化学工場−鼻をつく異臭にマスクをかけて授業


11月3日の春城晩報(1面 )によると、官渡区牛街庄経済開発区の昆明鉄路局昆東小学校の南側に建設された昆明市日用化学工場が、今年の9月より操業を始めたが、工場から排出される異臭と騒音で、この小学校の正常な授業が妨げられ、多くの教師や生徒が気分が悪くなったり、目眩や吐き気を訴えているという。 
10月19日に記者が取材したところ、学校の中での騒音と異臭はかなりのもので、運動場で体育の授業中の子供たちの多くはマスクをかけていた。教室は騒音と異臭を少しでも防ぐ為に締切っているが、くもりの日などは特に異臭がひどいらしく、みんな鼻を摘まんだり、マスクをして授業を受けているそうだ。
昆東小学校の陳校長は、「この件については、何度も工場や各関係方面に訴えたが、まだ正式な回答は来ていない。今、我々が最も心配しているのは、この異臭が子供達の健康に影響があるかどうかだ。この事件の解決には、どんな困難があろうとも、我々は関係部門に徹底的に訴えていくつもりだ」と述べている。
11月5日の春城晩報(1面)によると、昆東小学校の訴えが実り、10月20日、昆明市の張市長が環境保護局に対して、昆明市日用化学工場の調査を指示したそうである。
10月21日、市の環境保護局と関係部門が立ち入り検査をしたところ、ボイラーの換気扇の回転速度が速すぎる事と、真空ポンプや吸い上げポンプの騒音が隣の昆東小学校に影響を与えた原因らしい。異臭は石鹸の原料である、豚・牛・羊等の油脂を加工する際に発生したものという。工場側は換気扇を速度の遅いものに代え、ポンプには防音処置をすることに同意し、油脂を加工する作業も、操業時間を昼間から夜に変更する事にしたそうだ。  
環境保護局が10月27日に再度検査したところ、汚染状況は以前より改善されているが、まだ騒音は国の基準をみたしておらず、11月20日までに必ず改善するよう、きつく工場側に指示を出した。
11月11日の春城晩報(1面)によると、昆明市は市日用化学工場に、汚染発生源である一部のラインの操業を、15日より停止するよう勧告を出したそうだ。
10日に工場内で行なわれた現場会議によると、昆明市の責任者は、付近に小・中学校、幼稚園等がある地域に化学工場を移転させたのは、経済開発区の計画そのものに問題があった事と、環境保護部門の管理・検査が杜撰だった事を認めた。そして、工場側が行なった改善処置があまり効果 を上げていない事を指摘し、汚染源の一部のラインの操業を停止して、根本的な改善処置を取るよう勧告した。
11月12日の春城晩報(1面)によると、中国共産党雲南省常務委員会委員で昆明市党委員会書記(つまり昆明市の一番エライ人)楊健強と市長張成寅(二番目にエライ人)は、昆明市日用化学工場の問題を重くみて、即刻この汚染問題を解決することを指示し、11日の18時、汚染源の生産ラインを停止させたそうである。 
市の責任者は、「生産設備の改造後、環境保護部門の指標に達し、検査に合格してからでなければ、絶対に操業を再開させない」と、強調していたという。
世論の圧力で行政がようやく動く、というお決まりのパターンですが、こんな事件を引き起こしても、市も環境保護局も工場も、やっぱり誰も責任は取らないんでしょうね。

 

(71)「付き添い人」にも御用心!


11月3日の春城晩報(1面 )によると、10月25日午前、昆明市崇仁派出所の捜査員が四日四晩にわたる捜索の末、省第一人民病院で「付き添い人」となって患者に近づき、窃盗を働いた四川省出身の張容疑者の居場所をつきとめ、逮捕したそうだ。 
記事によると、10月17日、張は人の紹介により、省第一人民病院に入院しているある老人の「付き添い人」として、月600元の報酬で雇われたという。
21日午後二時頃、張は老人が病室に不在なのを見て、老人の携帯電話、腕時計と現金260元を盗んで、逃走した。数時間後に病室に戻った老人の家族が、「付き添い人」の不在と窃盗にあっているのに気づき、警察に届けたそうだ。
通報を受けた昆明市崇仁派出所は早速捜査を開始し、24日の午後、昆明工人文化宮にてこの男を発見、逮捕した。
崇仁派出所の沈所長は、「付き添い人が窃盗を働く事件はよく起きているようなので、付き添いを雇う時は身元をきちんと確認してから雇うように」と、注意を促している。
お気づきでしょうが、この記事では逮捕された日時は、「25日午前」と「24日午後」の二つの記載があります。まあよくある事なので読み流して下さい。また、なんで事件が解決して一週間以上も経ってから報道されるのか?と疑問に思われるかもしれませんが、こちらの新聞では、刑事事件が解決して、すぐ記事になるというのは稀で、大体1〜2週間以降に発表されます。新聞記事は
好奇心を満足させるためではなく、教育と宣伝の為にあるのですから、速報性というのはあまり重要でないようです。

★★★★★★★

第15報(11月11日)

(66)薮の中


10月16日の春城晩報(4面 )に不思議な記事が…。
「9月5日、文山チワン族ミャオ族自治州麻栗坡県茅草坪村の田朝兵夫妻が、食事の事で言い争いとなり、怒りのあまり(?)夫婦とも農薬を飲んで、死んでしまった。
当日の午前10時頃、田朝兵夫妻は野良仕事を終え、疲れ切って家に戻って来た。奥さんは身体の調子が思わしくないので、夫に食事を作ってくれるよう頼んだ。だが、上げ膳据膳になれきった夫は、妻の言う事を取り合わなかった為、夫婦喧嘩が始まった。奥さんはかっと来て、農薬の瓶を取り出し一気に飲んでしまった。この時、田さんは妻が農薬を飲むのを止めないばかりか、妻から農薬の瓶を取り上げて、自分も飲んでしまった。
奥さんは、真っ青になって口から泡を吹き、全身が痙攣を始めた為、田さんはそれを見て、大声で助けを求めた。隣の家の人がそれを聞き付けて、すぐに救急車を呼び、11時10分頃、救急車が駆けつけてきた時には、田さんの意識はすでになく、その数分後には奥さんが死亡、田さんも翌日の4時に手当ての甲斐もなく、亡くなった」。
以上が記事の全訳ですが、なんかへんですね。
大体、農薬を飲んだ経緯はなぜ分かったのでしょう。唯一の可能性と言えば、隣の家の人が救急車が来るまでに田さんから聞いたとしか思えません。まさか、奥さんが泡吹いて痙攣しながら喋ったのではないでしょう?
だとすると、この話は田さんから話を聞いた「隣の家の人の証言」のみで、語られているようです。ん〜、ほんとかな?
とにかく、農薬を飲んだ理由があまりにも馬鹿馬鹿しく、どうも納得出来ません。

1.救急車が来たときは夫婦とも意識不明状態だったのだから、「死人にくちなし」と同じで、なんとでも言えます。→「お隣さん犯行説」
2.奥さんの方が重体だった事から、奥さんを殺す為に、農薬を飲ませてから、自分も少し飲んで事故に見せ掛けて犯行を誤魔化そうとしたが、量 を誤って一緒に死んでしまった。→「夫人殺害カムフラージュ失敗説」
3.田さんが狂言心中を企んだが、飲む農薬の量を誤り、自分も死んでしまった。→「狂言心中ドジ失敗説」

ん〜、でもやっぱり、記事のような「夫婦ともにお馬鹿さん説」の方が現実的(?)かなぁ。

 

(67)泥棒は保安主任!
    (■つちへんに川)


10月21日の春城晩報(1面 )によると、昆明でもちょっとは名の知られたホテルである「好来登大酒店」で起きた「9万元窃盗事件」ですが、警察の調べによると、犯人はなんと当ホテルの保安主任である事が分かったそうだ。
深■市から商売で昆明に来た林さんは、9月24日の午後2時頃、好来登大酒店の505号室にチェックインした。翌日の午前9時頃、林さんは部屋に備え付けの金庫に9万元を入れて外出した。この備え付けの金庫は客が自分で暗証番号を設定出来るようになっており、安全度が高いらしい。
午後4時頃、部屋に戻って来た林さんは、金庫を開けようとしたが、どうやっても開かないので、当直の保安係員を呼んだが、彼らも開ける事は出来なかった。仕方がないので、保安主任に連絡して、この金庫を統一暗証番号で開ける事となった。この統一暗証番号は、ホテルの支配人と保安主任しか知ることが出来ない様になっているそうだ。
そして金庫を開けてみると、なんと中に有るはずの9万元がなくなっており、林さんはすぐ警察に届けた。
昆明市盤龍公安分局の捜査によると、犯人はあろう事か、当ホテルの保安主任王雲峰だという事が分かった。王の自供によると、犯行後、警察が調べを開始したのを見て急に恐くなり、盗んだ9万元は、その夜ホテル内のゴミ箱に捨てたそうだ。王の案内で、警察がそのゴミ箱の中を捜した所、盗まれた9万元は見つかったそうだ。
中国での保安関係者は、ただの警備員ではなく、警察で訓練を受けたり、警察に認可されて仕事に就く、言わば警察関係者です(彼らの制服も警察とほぼ同じものです)。ましてやその最高責任者が、こんな幼稚な犯罪に手を染めるとは…。
大体ホテル内で金が無くなったらどういう捜査をするかなんて、自分の専門ではないですか。ほんとに、ちっとは頭を使わんかい!

 

(68)16元盗んで懲役11年
(■はさんずいに真)


どの世界にも運の悪いヤツというのはいるもので、こそ泥のつもりが騒ぎが大きくなり、相手を殴って、たった16元(約210円)盗って逃げたがすぐに捕まり、挙げ句の果 てに裁判では、なんと懲役11年の実刑を受けた男がいるそうだ。
10月24日の■池晨報(2面)によると、7月25日の午前2時頃、湖南省の「失業青年」譚が、麻尾駅から上海発昆明行きの181次列車に乗り込んできた。そしてぐっすり眠り込んでい
る、乗客劉さんの横の座席に無理矢理割り込んだそうだ。譚はみんなが見ている中、堂々と劉さんのポケットに手を入れて、金目のものを捜したが、こんな強引なやり方ではさすがに劉さんも目を覚ました。劉さんは自分のズボンのポケットの中に譚の手が入っているのに気づき、かっときて譚を殴りつけたそうだ。逃げられないと判断した譚は、居直って、殴られた事に対して50元の慰謝料を要求したという(?)。
劉さんは勿論断固拒否したが、譚はその隙に、隠し持っていたナイフを取り出し、劉さんの顔に突き付けて動けないようにしてから、ボコボコにしたそうだ。そして、劉さんが持っていた、たっ
た16元の現金を盗って逃走したが、追いかけてきた鉄道警察にあっさり御用となったそうだ。
譚は昆明鉄路輸送裁判所での審理の結果、なんと懲役11年、罰金1500元の判決を受けた。
何でこんなに刑が重いのかは、記事に何も書いていないのでよく分かりませんが(劉さんが怪我したとか、逮捕されるとき長時間列車を止めたとか等が考えられますが、それにしても重すぎる…)、それにしても、ついていない人は何をやっても悪い結果 しか出ないものなのですね。

 

(69)「花博」のソロバン勘定
    
(■はさんずいに真)


政治的には大成功だった「花博」でしたが、10月31日の■池晨報(1面 )には経済の側面から見た「花博」について、解説をしています。
「花博」会場に投資した金額は130数憶元ですが、総入場者数が930数万人としても、入場料収入はせいぜい数億元ですので、これは大赤字だと言えましょう。でも、経済波及効果 はかなりのものが有ったようです。
1998年、雲南省が「花博」及び省全体のインフラ整備に投資した金額は705憶元、前年度の30.4%増しで、これが全省の経済成長率を6.3%押し上げた。その内、建設業への投資
額は前年度より28.8%増で、全省の経済成長率を1.4%押し上げたたという。
「花博」は、特に観光業とその他の第三次産業の発展に多大な効果をもたらしたそうである。
今年の1月から9月の間に雲南を訪れた国内外の旅行客は延べ3100万人にも上り、その内、海外の旅行客は前年度より49%増で、国内の旅行客は36%増だった。また、この期間の全省の観光業総収入は174憶元で、前年度より62.5%の増加だったそうだ。予測では、今年度の全省での国内外の旅行客は延べ3600万人、観光業総収入は200憶元を越える見通 しとか。
そして、観光業の発展はその他の第三次産業の発展も促し、1月から9月の間の、雲南省第三次産業は前年度同期より9.4%も増加し、これが全省の経済成長率を3.4%押し上げた。 
また、「花博」は数多くのビジネスのチャンスをもたらし、期間中行なわれた雲南省と各国家間・各省間の経済交流会等で、多くの成果 を上げる事が出来、国内間だけでも140憶元を越す交易が成立したそうだ。
その上、「花博」は雲南に数多くの固定資産を残したそうで、まず国内外の園芸の精華である面 積218ヘクタールの世界園芸博覧園、「花博」の為に建設された138のホテル等が上げられる。そして、昆明市が改造した69の道路、新たに建設された19の立体交差橋、総面 積274ヘクタールの6つの広場・公園等、「花博」のおかげで、昆明市の都市計画は予定より十年も早く達成する事が出来たらしい。
その他、省内の9つの空港が改造や拡張を行ない、昆明−玉渓間の高速道路、大理−麗江間の自動車専用道路や、全省の通 信網の近代化建設等、「花博」がもたらした作用は本当に大きいと言えよう。
とにかく、「花博」のおかげで、雲南はこれでめでたしめでたし、とでも言いたいような記事でしたが、でもこれで終ってしまっては困るわけで、やはり問題は「これからどうするか」なのでしょ
うね。
バブルに浮かれる観光業は、「花博」以後も雲南に客を呼べる手段を持っているのでしょうか? 政府の金でインフラが整備されたとは言え、膨大なインフラの維持は地元が負担せねばなりません。せっかくのインフラが、これからもうまく管理・維持されていくのでしょうか?
とりあえず、バブルや過剰投資のつけを払わなくてすむのは、観光・経済が右肩上がりのうちだけですからね…。

 

(70)普■(プーアル)県が中国最大の珈琲生産基地に!
    
(■はさんずいに耳)


11月3日の雲南日報(1面 )によると、思茅地区普■(プーアル)ハニ族イ族自治県では、この秋、珈琲が大豊作だったそうです。これで、十年間の努力が実り、当県は中国最大の珈琲豆生産基地となったそうだ。
普■(プーアル)県内の川沿いの標高の低い地域は、気候や土壌が珈琲の栽培に適しているらしく、県政府は珈琲担当事務所を設けて、行政の側から珈琲の生産と管理を指導し、併せて普■珈琲集団有限会社を設立して、珈琲の産業化を促進させていったそうだ。
1989年より試験的に珈琲の苗が植えられ始めたが、現在では、栽培面積は、普*珈琲集団有限会社傘下の45の農場だけでも、3万5千畝(約23300ヘクタール)余りにもなったそうだ。また、これらの農場が、三千余りの貧困農家の七千人余りの労働力を引き受け、彼らを貧困から脱出させたという。
ここで植えられた苗は、一部の国内の優良苗以外は、すべて海外から輸入された十数種の優良苗だそうである。栽培、摘み取り、加工等は世界の先進的な技術を用いて管理しているそうで、世界的に有名な珈琲会社である「ネッスル」の技術者が視察に来た時も、「まったくコロンビアと肩を並べるレベルと言っていい程だ!」と絶賛していたとか(勿論お世辞でしょうが)。そして、この「ネッスル」と、年間二千トンの珈琲豆を十年間供給する契約を結ぶ事が出来たそうだ。
昨年、全県で珈琲作付け面積を1.15万畝拡張し、総売上高は1500万元だったが、今年は、珈琲作付け面 積を2万畝拡張し、総売上高は2000万元の突破を目指すそうだ。
猫の目のように変わる珈琲相場ゆえ、大規模経営になればなるほどリスクが大きくなると思いますが、中国に珈琲と珈琲産業を定着させる為にも、頑張ってほしいものです(個人的にはもっと美味しい雲南コーヒーを飲みたいだけなのですが…)。 
蛇足ながら、普■(プーアル)県というのは、あの有名な「プーアル茶」の普■(プーアル)です。しかし、この県で採れたお茶がプーアル茶と言う事ではなく、普■(プーアル)は唐・宋時代
からの有名なお茶の集積地だったので、ここから出荷されたお茶に、この名前がついたのだと言われています。

 雲南にて
いわざわ


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