
第12報(10月4日)
(55)「独龍江公路」全線開通!(■はさんずいに真)
9月13日の■池晨報・雲南日報・春城晩報によると、建設中だった貢山独龍族怒族自治県の「独龍江公路」が、9月9日に全線開通
したそうです。
この道路については(29)でも紹介しましたが、この開通で、人と馬に頼っていた輸送が車に取って代わり、高山に囲まれている為、一年の半分近く雪で閉ざされていたのが、年中いつでも(多分?)往来出来るようになりました。これで、この地域の開発(特に観光)
に拍車がかかることでしょう。
記事によると、この道路の全長は96.2km、1995年11月に着工し、この難工事を4千人を越す作業員が45ヶ月の期間で完了させたそうです。なお、建設費用の総額は9800万元とのことです。
(54)県で唯一の体育場は死体置き場
9月9日の春城晩報(4面
)によると、貢山独龍族怒族自治県の貢山体育場が死体置き場兼葬儀場になってしまっているそうです。
この体育場は県城の中心部にあり、県で唯一の公共体育活動施設だそうです。しかし、近年になってここでは試合や娯楽活動などは行なわれなくなり、誰も寄り付かない寂しい場所になってしまったそうです。
なぜならば、県城で人が死ぬと、人々は死体をこの体育場に運び込んで、ここでお通
夜をしたり葬式をあげたりするからだそうです。
8月18日に交通事故で8才の子供が亡くなりましたが、その際は、死体を腐敗し異臭が漂うまでこの体育場に放置していたそうです。まあ、そんな所では、誰も体育や文化活動をしにくるはずがありませんね。
記事では、関係部門に対して早く管理を強化し、体育場を本来の用途に戻すよう呼びかけていますが、ようするに別
に斎場を作れば解決する話だと思いますが…。
でも、この場所が地元の人達にとって、宗教的に何か特別な場所なのかもしれませんが?
(53)人身売買救出大作戦始動!
9月9日の春城晩報(1面
)によると、誘拐されたり、売り飛ばされた女性や児童を救出する大作戦が、本日から開始されたそうだ。この度の作戦の重点目標は、江蘇省にさらわれたり売られていった291人と山東省の276人を救出することだそうである。
この女性・児童誘拐人身売買に関しては、党・政府と公安機関も以前からかなり重視しており、重点事項として取り組んでいたようだ。1997年以降だけでも、全省公安機関が処理した女性・児童誘拐人身売買事件は1237件にも上り、逮捕した「人販子」(人買い)は2912人、取り締まった誘拐・人買い組織は332、逮捕したその組織員は1358人で、救出された女性・児童は2678人だそうである。
今回の大作戦では、数十名もの捜査員が現地に派遣され、地元公安(警察)と協力しながら行なわれるそうで、マスコミ各社も特派員を派遣するなど、かなり気合が入っているようだ。
(52)「花博」入場者数600万人を達成!?(■はさんずいに真)
9月2日の■池晨報、9月3日の春城晩報によると、9月2日に花博の入場者数は600万人に達したそうだ。勿論、この中には春節の試運転期間中の58万人と、疑惑のゲタ(?)[(34)を参照して下さい]50万人も含まれているのですが。
学校の夏休みが終り、入場者数もだいぶ落ち込んでいるらしいのですが、てこ入れの為か、「花博」では低料金でイルミネーションに飾られた場内に入場出来る、「夜景遊覧」を開始するそうです。
9月7日の春城晩報(2面)に掲載された「花博公告」によりますと、「夜景遊覧」は9月10日より開始され、毎晩20時から22時半迄で、入場料は30元だそうです。
その為、「花博」の営業時間は8時から19時半迄に変更されるそうで、一度出てチケットを買い直さなければ、両方続けて見る事は出来ないようです。
また、9月16日の■池晨報・春城晩報、9月21日の雲南民族報によると、9月15日から10月10日の祝賀「国慶節」期間中(10月1日から3日は混むので除外)、昆明市内のすべての学生・教師(約20万人)が無料で入場出来る事になったそうです。ただし、学校が組織して申請し、団体で入場しなければならないそうですが。
どうやら、無理矢理にでも入場者数を1000万人にもっていこうとしているみたいですね。この調子でいけば、ひょっとしたら10月末は入場料のダンピングがあるかもしれません。
(51)なぜ全国共通テレホンカードが昆明では使えないのか?
「このカードを持てば中国のどこへ行っても大丈夫」と宣伝している国家電信部門発行の全国共通
テレホンカードですが、どうも昆明は例外のようです。
8月27日の春城晩報(1面)によると、一、二回使うと無効になってしまうテレホンカードが昆明に多く出回り、問題になっているという。そのすぐ無効になってしまうカードは、どうやらすべて省外から入ってきた物らしい。記者が省外のカードを販売していた昆明博覧書社に取材したところ、もうすでに省外のカードは販売停止にしているという。
責任者の話によると、扱っていたカードは主に山西、山東省から入荷したもので、8月中旬から販売を開始したが、すぐ無効になる為、返品が続き、25日一日で290枚の返品が有ったそうだ。その為、しかたなく販売を停止して、入荷元に連絡を取ったが、カード自体には別
に問題がないことが分かった。
この責任者の話によると、最近、昆明電信局の者だと自称する人がテレホンカードのセールスに訪れた際、「昆明のテレホンカードと電話機には暗号が加えられていて、省外のカードは昆明では使えないようになっている。昆明のテレホンカードのみが返品されることがありません」といって、売り込んでいったそうである。
記事では、「今昆明では『花博』」が開催され、省外から多くの人が訪れているのに、省外のカードが使えないとすると、多くの人々に不便をかけるのではないか。今後ともこの問題は見守っていきたい」と結んでいる。
なんとも悠長な話ですね。
それに、電信局への取材もなく、事実関係は間違いないのでしょうか?
でも、省の党機関紙でさえ、こうやって迂回した回路でしか電信局を非難出来ないというのは、つくづくこの国は難儀な国だなあと思ってしまいます。
それにしても、省外カードでも、最初の一、二回だけは使えるようになっているというのは、なかなか手がこんでいて感心しました。
(50)昆明百貨大楼の店員、悪辣な対応で客を憤死させる!
8月26日の春城晩報(1面
)によると、事件のあらましは以下のようです。
4月30日の夜、昆明市威遠街に住む李夫妻は昆明百貨大楼で一台の康佳制のテレビを買いました。家に持って帰ってよく見たところ外枠にキズがついていたので、5月1日午前、李さんは取り替えてもらう為、昆明百貨大楼に出向きました。しかし、店員はとりあってくれず、康佳公司の昆明営業所に行けと言うばかりだったそうです。
午後、李さんは康佳公司にいって説明し、係の人にテレビを見に来てもらう事になりました。出張してきた修理の担当者は、テレビの外枠に確かにキズがあることを認め、鑑定書を作成し、これを買った所に持っていき取り替えてもらうよう、李さんに告げて帰っていったそうです。
翌日5月2日午前、李さんは鑑定書を持って昆明百貨大楼に行きましたが、店員は取り替えを拒否したそうです。こまった李さんは、隣に住む昔からの友人の何さん(61才)を助っ人に頼んで、午後再度交渉に臨みました。だが店員達は、彼らにとって「面
倒をかけに何度も来る人」である李さんに対して、もう容赦せず、李さんが持ってきた故障鑑定書など見向きもせず、罵り始めたそうです。
傍でしばらく言い争いを聞いていた何さんは、とうとう我慢が出来なくなり、「取り替えてくれないならいらない、払い戻ししてくれ!」と言った所、店員達は矛先を何さんに向け、数人で取り囲んで罵り始めたそうだ。そして数分の後、何さんは床に倒れ込み、もう二
度と起き上がることはなかった。
警察の調べでは、何さんは「突然死」と鑑定されたそうです。
その後、省消費者権益委員会の調停により、李さんには新しいテレビが交換され、何さんの家族には昆明百貨大楼から5万元(日本円で約70万円)の慰謝料が支払われたそうです。しかし、李さんの話では、あの店員達が処罰されたどうかは知る事が出来なかったそうです。
どうにもあきれた事件ですが、それにしてもこの記事もいいかげんです。李さんからの話のみで、昆明百貨大楼に取材した形跡がありません。取材拒否されたのかもしれませんが、四ヶ月近く前に起きた事件で、関係者が処分を受けたかどうかなんて、そのくらいは簡単に調べがつくはずです。まあ、こちらの新聞にとっては、警笛を鳴らす事が重要なのであって、個々の事後処理についてなど関心がないのかもしれませんが。
(49)迷信活動を取り締まれ!
8月24日の春城晩報9面
のコラムで、李文という人が面白い事を書いています。
「昨今の昆明では、封建迷信活動が至る所で復活してきており、人々の心を惑わしている。これは『科学を尊び、迷信に反対する』という党・政府の方針に反するのではないか? 時おりしも『花博』で内外の観光客が大勢昆明を訪れており、彼らがこのような光景を見たら何と思うか心配でならない。どうか、関係部門は『法輪功』の時のように、きびしく取り締まってほしい」。
それで、何を取り締まるのかと言うと、町角で営業している占い師達だそうです。
岡引根性これ極まれり、という感じですが、こちらのマスコミには、ホントにこの手の人が多いように感じます。
(48)当世雲南「電影」事情
8月16日の春城晩報(14面
)で、李躍雲氏が当地の映画事情を紹介しています。
今年に入ってから雲南省の映画市場は益々不景気になって来ており、全省の映画館の「上座率」(定員に対する入場者数)は4%にも満たないそうである。7月末の段階で、新建設、五一、南屏等の、昆明の主要な映画館は深刻な経営危機に陥っているという。
大観電影院は省電影公司直属の映画館の一つであり、街の中心に新しくオープンした新昆明電影城に次いで、昆明で二番目の収益を上げていた劇場だが、今年の7月末までの興行収入は、前年度同期と比べて32万元も減少したそうだ。
大観電影院には赤バラ館、大赤ルビー館、小赤ルビー館の三つのホールがあり、その内、もっとも大きな赤バラ館は千を超える座席のある大ホールだが、今年の最高入場者数は僅か340人、客が4、5人ということはざらで、一枚も切符が売れず、上映を取りやめた事もあったという。特にこの夏、張芸謀監督の「一個都不能少」を上映した時はひどく、上映一回当たりの平均収入は二十数元だったそうだ。座席数四百を超える大赤ルビー館はもう長い間閉鎖されたままで、このように上映すればするほど赤字がかさんでいくありさまらしい。その為、大観電影院では座席数180の小赤ルビー館だけを残して、その他のスペースを再開発する事を決定し、ただ今、「合作」の相手を募集しているそうだ。
蛇足ながら、マスコミに酷評された為か、入りがさっぱりで、興行界に打撃(大々的に宣伝したが入らなかった)を与えた「一個都不能少」ですが、皮肉なことに、先ほどのベネチア映画祭で金獅子賞を獲得してしまいました。
第11報(8月26日)
(47)森林保護巡察員またもや森林を灰に!
8月5日の春城晩報(4面
)によると、保山市人民法院(裁判所)で公開審理されていた「4・4保山森林大火災」事件の判決が出され、森林保護巡察員付被告に懲役6年の実刑が課せられることになった。
この大火災は、今年の4月4日に沈家山庄科社保護林で発生し、消火には一万人もの人間を動員して、6日6晩もかかり、森林焼失面
積は1300ヘクタール、直接損害額は639.5万元、間接損害額は220万元にものぼったそうだ。
付は、地元の友人と森林の巡察中、木の下で休憩した際のタバコの不始末から火災が発生したとみられ、逮捕されていた。
でも、信じられないことに、この男は1995年にも、巡察中のタバコの不始末で森林火災を引き起こして逮捕され、懲役1年・執行猶予2年の判決を受けていたそうだ。
こんな人間に森林保護巡察員をさせているのもどうかと思いますが、この男の学習能力のなさもなかなかのものですね。
(46)「中国亀王」大理に出現!
8月3日の雲南信息報(1面
)の新華社電によると、大理市で発見された一対の巨大な亀は、社会科学院昆明動物研究所の専門家が鑑定した所、全国で最も大きい陸地淡水亀であることが判明した。
今年の6月8日の朝、大理市の郊外にある無為寺で、お坊さんが山門を開けた所、門の前に二個の巨石が転がっていたそうだ。お坊さんは訝しく思い、近くに行ってよく見てみると、それは巨大な「大山亀」であることが判った。
この一対の大亀は、重さが約90kgもあり、甲羅の大きさはそれぞれ、88×78×40cm、86×76×36cmで、推定年齢は千才を超えているそうだ(ホントかね?)。また、現在の所、中国で発見された最大の陸亀となるそうで、こんな大きい陸亀は世界でもめずらしいらしい。
記事では続けて、観光に沸く大理にとって、またとない縁起ものの出現であり、多くの観光客がこの「中国亀王」の参観に訪れている事を紹介している。
でも、いくら山の麓のお寺とはいえ、こんなでかい亀が付近で数百年も(?)うろうろしていて、誰も気がつかなかったほうのが驚きではないでしょうか。
雲南にて
いわざわ
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