
第5報(5月1日)
(25) 雲南民族村に新たに四つの村が完成
4月21日の春城晩報によると、4月20日雲南民族村において、新たに完成した四つの村の開村式が行なわれたそうである。この四つの村は、チベット・ハニ・ジンポー・ドアン族のもので、これにより雲南民族村には、十二民族十三の村(ナシ族は二つの村)が完成したことになる。
1992年2月に営業を始めてからもう7年、漢族を入れると26の民族がいる雲南だが、全部の民族村を完成させるとするならば、まだまだ先は長い!
(24) 迪慶空港完成
4月20日の雲南日報によると、雲南省最北部の迪慶チベット族自治州中甸で建設が進められていた「迪慶空港」が完成した。全長3600mの滑走路と関連施設が、僅か十五ヶ月という短期間で作られたそうである。
4月28日の春城晩報によると、4月30日に昆明から定期便の第一便が到着し、正式開港するそうだ。
(23) さすが「中国ベスト100病院」!? (当世病院事情No.2)
(22)に関連して、ちょっと古い話ですが、3月14日の春城晩報に興味深い記事が載っていました。
3月11日に成都軍区昆明総医院は、病院の門前で市価20万元相当300種類の期限切れで不合格になった薬品を焼却処分したそうである。それを見ていた患者の一人は「全ての病院がこのようにすれば、私達は安心して薬が飲めるのに」とコ
メントしたとか。
この病院は、国からも「全国ベスト100優秀病院」に選ばれるなど、雲南省では昆明医科大学付属病院と一二を争う程の大病院です。
病院のコメントでは、「我々は偽薬や不良薬品の病院への侵入を防いできたが、合格した薬品も何年も経てば、変質したり、失効したりして、不合格品に成る事がある。そのため、当病院では、自らの調査で、品質に問題がある薬品は、すべて処分することにした」そうである。
また、この焼却処分現場で、病院の幹部が記者に、このように語ったそうです。「良薬は病を癒し、悪薬は命を奪うと言います。我々は病院内の全ての在庫薬の中から、生産日より5年を過ぎた、期限切れ薬品を探し出した。その中には包装状態も良く、品質検査をしても合格になるようなものも含まれている。もしも、利をみて義を忘れるならば、世を欺いてこの薬を売り、一儲けをすることだって出来るかもしれない。だが我々は決して、人の命を弄ぶような事をして、名誉ある軍の白衣を汚したりはしない!」。
なんのことはない、期限切れ薬品を処分しただけの話である。
それも、雲南省一の優秀病院で。
しかも、こんな記事が一面のトップなのだから、病院も病院だが、マスコミもマスコミだとは思う。
でも、これを笑うのは簡単だが、我々の「常識」外の世界では、「この病院では劣化した薬を飲まされる心配がない」と、素直に喜んでいる人達がいる、というのも現実である。
(22) ちゃんと働かない奴は即処分!(当世病院事情)
こちらの病院については、日本人の「常識」からみればあきれて物も言えない程めちゃくちゃに思えるのですが(あくまでも日本の常識からみたらという意味です。為念)、実は中国人にとってもガマンできないものらしく、近年病院の改革(特に職員の意識とサービスの改革)が叫ばれ、ようやく大病院はその改革の軌道に乗り始めたようです。
4月13日の春城晩報に、雲錫公司総医院(著名な大病院です)が4月1日より施行した「雲錫公司総医院クレーム即処分試行案」が紹介されています。その中で様々な問題行為を羅列しているのですが、それが図らずも、今現在病院で行なわれている悲しむべき現実の紹介ともなっています。
『職業意識の欠如や、言葉が粗暴な為、患者やその家族とトラブルを起こした者;医療技術或いは職権を利用して、病人又はその家族から金銭・物品を受け取ったり、接待を受けた
者;業務上の便宜を図ることでリベート等を受け取った者;当病院が規定した診療・治療手順に沿わずに医療行為を行ない、それが応急処置や治療に影響を与えた者;偽の証明書や偽の報告書を作成した者;患者に個人的に薬や医療品を売りつけた者;労働規律を守らず、それが悪影響を与えたり、悪い結果
をもたらした者;病院の設備・器材・医療用品を勝手に使って、アルバイトをしたり、私腹を肥やした者;勝手に持ち場を離れたり、職責を果
さなかった為に、患者に損害を与えたり、業務に重大な支障をもたらした者。
以上のような行為でクレームが付いた者は、調査のうえ事実と判明した場合、最低一ヶ月の観察処分とし、給料は一律月200元に下げられる。観察期間中の態度しだいで、もとの持ち場に戻るか、レイオフされるかを決定する。なお、年度内に二度の観察処分を受けた者は自動的に職を失うことになる』
(21) 花博の皮算用
花博を目前にして、雲南の地方政府やマスコミは益々異様に盛り上がっておりますが、4月14日の雲南信息報によりますと、地元政府は花博について以下のような見積もりをしていると伝えています。
花博の為に昆明を訪れる人はおよそ一千万人、そのうち国外からは百万人。予想される航空輸送の需要は約280万席で、それを満たすためには毎週700便以上のフライトが必要とされますが、現在すでに週687便があり、これは臨時便を運行する事で解決するそうである。
鉄道は目下の所、一日1万2000人程度の輸送能力しか有りませんが、これも臨時列車の増発により大幅に輸送力を増す事が出来るそうです。
宿泊施設の確保については、もし予測した一千万人が来るとすると、およそ毎日5万人が昆明を訪れることになり、その人達が平均三泊するとするならば、15万ものベッド数が必要だそうである。だが現在の昆明のホテル事情からすれば、これはまったく問題ないとのことで(ホテルの作りすぎ?)、ピーク時に少し混雑が予想される程度だそうだ。万一ホテル不足が起きても、各ホテルが臨時ベットを増やしたり、学校などの社会施設や、販売前の団地の使用等で十分解決出来るとしている。
つまり、「食住と移動はまったく問題なし!」 なのだそうだ。なんか、こんなにあまりにも楽観的すぎると、実はハナから一千万人も来るはずがないと思っているからではないかと、つい勘ぐってしまいます。
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第4報(4月18日)
O広大線ようやく旅客列車開通
「花の万博」の開幕に向けて雲南各地の関連施設整備は最後の追い込みに入っていますが、4月2日の雲南信息報によると、5月1日より、広大線の旅客列車がようやく運行を開始するそうです。
広大線は昆明から広通を経由して大理へ向かう新路線で、昆明→広通は既存の成昆(成都−昆明)線を使用する為、広通
→大理206kmが新たに敷設されました。
広大線は昨年6月に線路だけは全線敷設し、盛大な開通式も行ないましたが、関連施設の完成の遅れ等で、全線の開通
は延びに延び、貨物線も最近になってようやく運行を開始したばかりです。4月16日より試運転が開始され、昆明→大理の所要時間は夜行列
車で8時間35分だそうです。
なお、4月14日の春城晩報によると、昆明−大理間の特快旅客列車は隔日運行となり、昆明→大理は奇数日の22時10分発、翌日の6時45分着、大理→昆明は偶数日の22時50分発、翌日の7時42分着となるそうである。
それから、遅れに遅れている昆明−大理間の高速道路の全面開通 についてですが、4月5日の雲南日報によると、完成が遅れていた九頂山トンネルがようやく貫通
し、20日には下り線の(?)工事が終るそうです。だが、開通への基礎が固まった、としか記事に書いていないところをみると、5月1日までに全面
開通するのはちょっと難しいのかもしれません。
これは街での噂ですから当てにはならないのですが、こんな話があります。去年の暮れにはとっくに開通
しているはずのこの高速道路が、なぜこんなに遅れたかと言うと、南北二個所から掘り始めたこの九頂山トンネルですが、計算を間違えてトンネルが繋がらず、しかたなくまた新たにトンネルを掘った為、だからだそうである。
まあ、真偽のほどはともかく、なんだかいかにもありそうで、妙に納得できる理由ではあります。
P昆明−石林に全国初の「豪華電動特快旅客列車」
4月14日の春城晩報、15日の雲南民族報等によると、4月16日より南昆(南寧−昆明)線の昆明−石林間に豪華新型列車が運行を開始するそうだ。一日二往復で、タイム・テーブルは、下記のようになる。
昆明 8:00発 石林 9:27着 石林
9:59発 昆明11:26着
昆明12:14発 石林13:41着 石林14:32発 昆明15:59着
写真で見ると、流線形のモダンな車体で、「豪華」とか「中国初」と力の入った宣伝をするのも、なるほどと肯けるような立派なものです。また、これにより、悪評高い「ツァーバス」(観光より宝石屋めぐりに熱心)に乗らなくても、石林に気軽に行けるようになりました。それだけでも、雲南の旅行業には大きなプラスといえるでしょう。
Q汎アジア鉄道建設計画始動?
4月2日の雲南信息報の記事によると、記者が鉄道省第二測量
設計院から得た情報では、鉄道省は昆明からシンガポールを結ぶ、汎アジア鉄道の中国部分、大理→瑞麗間の鉄道敷設についての調査・研究案を、批准したそうである。汎アジア鉄道とは、シンガポールからマレーシア・タイ、そしてミャンマーを通
って昆明に至る、全長4600kmの国際鉄道路線だそうだ。鉄道省では、大理から保山・瑞麗を経由してミャンマーに入りラシオまで798kmの鉄道未敷設区間のうち、中国国内部分の619kmについて、調査・研究を進めるという。
まあ中国では、実現出来るかどうかはお構いなく、この手の大風呂敷が大好きなので、あまりあてには出来ないのですが、かつての日本軍が計画した■緬鉄道の再現みたいなので、個人的に興味を持った次第です。
それはそうと、昆明から西双版納を通ってラオスに入り、ビエンチャンからノンカイに抜けてバンコクに至るという鉄道計画が有りましたが、どうやら昨年のアジア金融危機で頓挫しているようです。また、大理からラサに至る鉄道計画も、現在調査・測量
をやっているそうですが、まあどうなることやら…。(■はさんずいに真)
R「毒」をぬいて「花の万博」!
ミャンマー・ラオス・北タイという世界有数の麻薬地帯に隣接する雲南省にとって、麻薬問題は最も深刻で切実な問題です。
いささか旧聞となりますが、3月13日の春城晩報によると、12日に開かれた雲南省反麻薬対策会議において、本年度の反麻薬対策の方針が採択されたそうです。それによると、『昆明世界園芸博覧会がより良い社会環境で開かれる為に、全省の各「戒毒所」(麻薬中毒者治療・更生施設、任意と強制の二種類がある。「毒」は麻薬の意)は、4月25日までに定員最大限の中毒者を収容させること。中毒者の多い工場や鉱山では、職場の中で一個所に集めて治療をさせるようにすること。昆明等の八つの主要観光都市では、全ての麻薬常習者を強制的に(「戒毒所」にて)治療・更生させること』等々の指示を出したそうである。
なんだか予防拘束みたいですが、この国にいると、「まあ、しょうがないか」と思ってしまうのがちょっと恐いところです。実際ここは、どこかの国のように、高校生の小遣いで覚醒剤が買えるような、豊かで健全な(?)市民社会ではないので、麻薬常習者が犯罪に走る例は極端に高く、上記の措置も麻薬対策というよりは治安対策の側面
が強いようです。ある統計によれば、売春婦の半数近くが麻薬経験者だとも言われています。
S割り込みセーフ! こんどこそ雲南初の五つ星ホテル
Iで昆明の「佳華広場酒店」が3月20日より仮営業を始め、同じく4月15日より正式営業する予定の「ハーバープラザ昆明」を差し置いて、雲南初の五つ星ホテルとなった、と報告しましたが、どうやら逆転劇が起きたようです。
4月10日の春城晩報によると、4月8日国家観光局により「麗江官房酒店」が五つ星ホテルとして正式に認可されたそうです。このホテルは昨年の1月18日よりすでに営業しているので、この日をもって、上記の2ホテルをうっちゃり、雲南初の五つ星ホテルに成ったというのです。なんだかジャンケンの後出しみたいなような気もしますが、要するに競争に勝ったということなのでしょう。
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第3報(4月8日)
J当世サギ師事情−−広東の社長さんに御用心!
中国を旅していると、実によくサギ師に出会います。インチキ将棋指しやインチキ賭博、旅行中金を無くしたと言って近づいてくる寸借サギ師等々。それは、「サイフ落しサギ」「コーラの中から大当たりを出すサギ」等仕掛けを使った正当派(?)から、ニセ切符を売るダフ屋やニセ札チェンジマネー屋みたいにいささかせこいのとか、知り合いになって睡眠薬入りのジュースを飲ませる危ない詐欺師まで、まさに百花繚乱です。
最近、昆明でも奇妙な詐欺事件が話題となっています。3月18日の春城晩報によると、15日の夕方、田舎から昆明に出稼ぎに来ている男二人が街を歩いていると、広東で商売をしていると言う男に呼び止められ、「今夜二台のトラックで荷物がとどくので、荷おろ
しを1200元で請け負ってくれないか」と、仕事を持ち掛けられました。男二人は同意して、夜八時に同郷の仲間七人を連れて待ち合わせ場所に行くと、広東の社長さんは「荷は今夜12時頃到着することになったので、それまで私の奢りで飲みに行こう」とみんなを誘ってナイトクラブに行ったそうです。そして、飲んで歌って楽しく時間が過ぎたのですが、気がつくと広東の社長さんがいません。請求書は2700元、その中には社長さんが持ち去った2カートンの高級タバコ代も含まれています。騙されたと分かった出稼ぎおじさん達は即110番。でも支払う金を持っていなかったこの9人は、もよりの派出所に引き渡されました。
翌日、あちこちからお金を集めてやっと釈放(?)された男二人は、なんと偶然にも街で広東の社長さんを見つけ、捕まえて派出所に突き出した、と言うのがこの話の発端です。この男については現在取り調べ中、と記事は結んでおり、これにて一件落着という感じだったのですが……。
3月20日の春城晩報の続報によると、被害者だけではなくナイトクラブの従業員も、この捕まった男が広東の社長さんに間違いないと証言したにもかかわらず、本人の否認と同僚のアリバイ証言、物証がないということで、この男は証拠不十分で釈放されてしまいました。しかし、この記事によると、この男梁某(釈放されたというのに記事にはフルネームが記されていた!)は取り調べ中に、「もしここから出してくれるのなら2700元は私が払ってもいい」という発言をしたとか、同僚に電話してアリバイの口裏を合わせていたことを仄めかしたり、「梁はずる賢く立ち回って」などと記述したりして、あたかも彼がクロだと言わんばかりでしたが?どうも腑におちない、なんか勘ぐりたくなるような展開ですが、それはさておき、この事件が報道されてから、この派出所には昆明市内の多くのホテルやレストランから、同じような被害を受けたと連絡があったようです。
ようやく、24日に第三報がありましたが、梁某については何も触れられておらず、あれからも続々と被害者からの電話が警察に寄せられている、と言うのが記事の主な内容でした。その内の二つのナイトクラブに記者が取材したところ、口をそろえて第一報とまったく同じような手口で被害を受けたと答えたそうである。梁某は単なる誤認逮捕だったのか? それとも……。
なんだか、訳の分からない展開にになってきましたが、4月5日現在、続報はまだありません。
それにしても、この詐欺事件、なんかセコく感じますね。ただで飲んで歌ったにしても、タバコの持ち逃げが目当ての詐欺というのは。
でも、持ち逃げした高級タバコ「玉渓」二カートンの市価はおよそ600元にもになり、500元で売り飛ばしても、当地ではなかなかの稼ぎと言えるでしょう。
K県城もお引越し
3月26日の雲南日報によると、鎮源イ族ハニ族ラフ族自治県の県城移転工事は順調に進んでいるそうである。鎮源県の県城は現在按板鎮にあるが、ここは四方を山に囲まれ、その山は長年の鉱産物や塩の採掘で穴だらけで、陥没事故が絶えず、また雨季には土石流が発生する等、住民の安全の確保に大きな問題が有るらしい。また、土地が狭く、街を拡張出来ない等、諸般
の事情が重なり、1992年に移転の批准が中央政府から下りたそうだ。数十キロ離れた恩楽鎮に移る県城には、これからなんと354ものビルが建つそうである。
おそらく一番喜んでいるのは、アパートが新しく広く(多分?)なるお役人達でしょう。それから、先月瑞麗方面
に行った際に気が付いたのですが、瑞麗市の北側にある隴川県でも、すでに城子鎮から章風鎮に県城が移転していました。
L第二次地雷除去作業終る
1979年の所謂「中越(中国・ベトナム)戦争」から、もう二十年も経ちましたが、その戦争を挟んで前後十年余り、この国境地帯で小競り合い(戦闘)が続いていた事は、あまり知られていません。この国境地帯に双方が交互に幾たびも埋設した地雷は、一平方kmあたり五千個にものぼると言われています。しかし、この地雷の除去は軍事的・経済的な事情で遅々として進まず、住民の安全と地元経済の復興にとって大きな障害となっていました。雲南には、紅河ハニ族イ族自治州と文山チワン族ミャオ族自治州のベトナムとの1280km余りの国境線付近に、117地区、277.78平方kmもの地雷地帯があります。この地雷地区の中には、中国・べトナム・米国・旧ソ連の四カ国制の、十八種類約八十数万個の地雷と十数万発の砲弾・手榴弾等が埋まっていると言われています。
3月23日の雲南政法報によると、1992年から1994年にかけて行なわれた第一次地雷除去作業に続き、1997年12月1日より始まっていた第二次地雷除去作業が、この度ほぼ終了したそうだ。この一年数ヶ月の間に、104平方kmの地域で、50万個以上の地雷と爆発物13万発余り、また戦争によって遺棄された兵器・砲弾等の残骸194トンを除去し、多くの農地と経済林を回復する事が出来たそうである。
3月25日の春城晩報では、23日午後に文山州麻栗坡県南洞村付近の1379高地という地雷地区で、地雷撤去したクリーンな土地を地元に返還するセレモニーが行なわれたと紹介している。見出しは「手に手を取って地雷地帯を行進−−兵隊さん達が身を持って地雷撤去の成果
を示す」である。どういうことかと言うと、除去作業した土地の安全性を証明する為に、地元の人達の目の前で、その土地の上をみんなで歩いてみせたそうだ。地雷除去部隊の規定では、除去作業の終った土地を地元政府に引き渡す時、必ず地元民の前でその土地の上を歩いて、安全であることを確認してみせねばならないそうである。これを誠意の証ととるか、そこまでしなければ信用されないのかと解釈するか、難しいところである。
これは雲南テレビででも放映されていましたが、本当に三列に並んだ兵隊さん達が、元地雷地帯を手をつないで歩いてみせて、それを地元の人々が拍手をしながら見ている、という映像でした。テレビに映っていた兵隊さんたちは、心なしかみんな緊張しているみたいで歩き方もぎこちなく、いくら任務とはいえ、なんかちょっと彼らが哀れに思えるようなシーンでした。
MJAS大阪→昆明線開通
ご存知の如く、3月28日にJAS大阪→昆明線が開通
しました。水曜と日曜の週二便です。
JASの社長一行もこの便で昆明を表敬訪問しており、空港では歌や踊りで出迎えを受けました。また、空港でのインタビューや、29日の朝に行なわれた雲南省長との会見も、雲南テレビのニュースで伝えられていました。
でも、なにが気に入らないのか、雲南日報以外の新聞各紙(といってもチェックしたのは6紙だけですが)は、このニュースを報道しませんでした。
N暖冬・異常高温・そして干ばつの危機
今年の異常気象についてはEで紹介しましたが、事態はもっと悪化
しているようです。
3月31日の雲南テレビ「昼のニュース」では、暖冬・異常高温に続いて、深刻な干ばつが起きるかもしれないと警戒を呼びかけています。今年の降水量
は全省にわたって少なく、平年比の50〜90%減であり、昆明を例にとると、2月の降水量
はゼロ、3月はたった二ミリだったそうだ。
概算統計によれば、現在全省で干ばつの被害を受けている地域は506万畝(一畝は666.7u)、昨年比で172万畝も増加している。そして、その地域の102万人と84万頭の家畜が飲料水不足に陥っているそうである。また、高温と乾燥の影響で農作物の虫害も広がっているらしい。
気象局によると、この高温・乾燥の天気はしばらく続きそうであり、今年の雨季は例年よりは早く来そうだが、それでも雨季開始予想の5月中・下旬まで、あと50日余りもあり、事態はすます厳しいものになるだろう、と警告している。
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第2報(3月25日)
G雲南古代王国■国の考古学大発見・大破壊!
(■はさんずいに真)
2月27日の春城晩報によると、昨年11月に読者より、昆明市官渡区羊甫頭で漢時代の古墳群が発見され、たくさんの貴重な文物が出土している、との報告があった。記者は幾度にも渡る努力で、ようやく文化庁の関係部門より許可をもらい、特別
に取材することが出来たそうだ。(!)
記者が12月25日から28日にかけて取材したところ、この古墳群は西漢中後期から東漢初期(だいたいBC100年頃からAD100年頃)にかけての、青銅器文化が花咲いた雲南古代王国■国のもので、この時代のものとしては、今までに発見された最大規模だそうである。
発掘された文物も数千にも上り、雲南では始めて出土した円形四層三孔雀定立像をはじめ、中原文化とは異なる様式の、多くの貴重な出土物があり、謎の多い■国と■文化の解明に、大きく貢献しそうな発見となったようだ。
国家文物局副局長や、中央から専門家チームがわざわざ派遣されて調査にあたるほどで、大発見と言えるだろう。
しかしながら、これほどの大発見なのに、なぜ取材をするのに一ヶ月もかかり、取材後二ヶ月も経って、ようやく報道されたのだろう?
記事にはこの件については何も記してはないが、最後にとってつけたように書かれている文章によれば、この古墳群は1997年11月、武装警察(警察・軍隊とは別
組織の武装部隊、主に党と政府の施設防衛と国境警備を受け持つ)の昆明辺境防衛学校の訓練場建設工事中に、この古墳群が発見されたのだが、建設会社は四ヶ月もの間、このことをどこにも報告もせず、工事も止めず、一万六千平方メートルもの古墳群の表層部を破壊し、多くの文物を運び去ったそうである。なかでも、この巨大な古墳の主墓室が完全に破壊され、中にあった大量
の文物が持ち出された為、この大古墳の主人公は永遠に誰か分からなくなってしまったそうである。学校側は文物の返還をこの建設会社に求めたが、たった200個余りが戻っただけだそうだ。 推測するに、このようなマイナスのニュースがあった為、公開が遅れたのだと思える。
関係部門がこの事件について調査していると、この記事は締めくくっていますが、この建設会社の名前も記してないし、明らかに窃盗であり、また刑法三百二十八条(妨害文物管理罪)に違反する犯罪なのですが、司法当局ではなく、関係部門が調査しているとしか書いていません。この報道がされて一ヶ月近く経ちますが、続報もないところをみると、やはりうやむやになったのでしょう。
読者の中には、警察の敷地のなかで盗掘や文化財の破壊をして責任を追及されないなんてと、驚く方もいるでしょうが、軍と並ぶ独立王国である「武装警察」の敷地のなかで起こったからこそ、責任を追及されなかったと理解するほうが、正解のような気がします。
■国の歴史に非常に関心のある筆者としては、不快感がこみ上げてくる、後味の悪いニュースですが、現場の考古学者達は、もっとやりきれない気持ちだと思います。
H昆明空港新ターミナル完成−−北京・上海・広州に次ぐ全国第四の空港に
3月20日の春城晩報によれば、およそ10億元をかけて建設中だった、昆明巫家■空港の新ターミナルが完成した。これにより年間700万人ものの乗客をさばけるようになり、北京・上海・広州の中国三大空港に次ぐ、全国第四の空港となった。
昆明巫家*空港は、中国で二番目の空港(一番目は抗州)として1922年に建設された。1941年には米空軍フライング・タイガーの駐屯地にもなったそうだ。1951年と1958年に拡張工事を行ない、トライデント・イリューシン18等の中型機が離着陸できるようになり、1990年の拡張で現在の3400mの滑走路となった。
現在、雲南航空が所有する航空機は、ボーイング767-300型3機、ボーイング737-300型14機、ボーイング737-200型2機であり、本年も大型機2機を購入する予定だそうである。
(■はつちへんに霸)
I五つ星ホテル続々と開業
昆明世界園芸博覧会の開幕をまじかにして、昆明ではホテルの開業が相次いでいるが、3月21日の春城晩報によると、雲南省で初の五つ星ホテル「佳華広場酒店」が20日から仮営業を始めたそうだ。正式の営業開始は4月15日からだそうである。また、同じく五つ星ホテル「ハーバープラザ昆明(昆明海逸酒店)」も4月15日より営業を開始する。ハーバープラザといえば、1997年の香港返還式典に出席した、江沢民主席ら政府要人達の宿泊地となり、一躍有名になったホテルである。中国内地では北京・重慶につぐ三軒目の開業となる。
広告によると、場所は翠湖公園のそばで、日本料理屋やプール・フィットネスクラブ等の設備のある超高級ホテルとなるそうである。
ちなみに、料金は4月15日から8月31日迄は割引価格となり、朝食付き一泊
648元(サービス料15%別)(日本円だとサービス料込みで約一万円強)、だそうである。その他にも、マリオットグループの「マリオット昆明(昆明万怡酒店)」が近く開業する予定だ。
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第1報(3月22日)
@行政区域の調整−−東川市・尋甸県は昆明市に、■町市は瑞麗市に編入
2月9日の春城晩報等によると、東川市と、曲靖市の尋甸回族彜族自治県が昆明市に編入されることになった。東川市は昆明市東川区となり、昆明市(地区級市)の行政地域は、5区、1市(県級市)、8県となる。また、■町市も隣の瑞麗市に編入され、■町経済開発区となった。(■は田へんに宛)
A「春節旅行潮」、今年は麗江を呑み込む
春節(中国正月)の旅行熱は年々高まる勢いだが、3月10日の雲南日報によると、麗江では2月15日から21日にかけて、57320人(延べ数)もの旅行客が訪れた。麗江の宿泊施設の最大収容能力は1日1万6千人余りの為、ピーク時には宿が無く野宿をする人や、しかたなく夜バスで昆明に戻ったりする人が出て、大混乱だったそうだ。
また、玉龍雪山のリフトやロープーウェイでは、処理能力以上の人が押しかけた為、多くの積み残し客が出た。雲南日報では今後のピーク時に対応する為に、麗江古城内の民家を利用した、「家庭旅館」(民宿)の開設を提唱している。二年前から「旅行潮」が始まった西双版納の景洪、昨年からの大理でも、今年の人出は順調で、ホテル・旅館はほぼ満員という盛況だった。
だが、評判はあまりいいとは言えず、深■晩報に雲南旅行業の批判記事「つまらなかった春節の雲南旅行」という記事を書かれたりした。雲南日報でも当地の旅行社・ホテル等に、多くの問題があったことを認めた記事を掲載している。(■は土へんに川)
B昆明・花の万博、試運転終る−−予想を上回る人出ながら問題も山積み
昆明世界園芸博覧会は5月1日より開催されるが、職員の訓練とモニターを兼ねた試験的な開園が、春節期間中の2月16日から3月2日まで、15日間行なわれた。入場料を低めに抑えたのと、身長1メートル以下の子供と70歳以上のお年寄りは無料、としたのが功を奏してか、予想入場者数30万人を大幅に上回る58万人余りの入園者があった。
当局発表では、入園者の博覧会の印象は概ね好評だったそうだが、問題点も色々と指摘された。職員の態度が悪い、ごみ箱・トイレ・表示が少なすぎる、休憩する場所がほとんどない、売店がボリまくる等、改善の余地がある多くの問題が浮き彫りになったそうである。
が、3月5日付けの雲南日報によると、最も心配なのは一部の入園者の素行の悪さだと言う。記事によると、ゴミのポイ捨て、芝生を踏み荒す、記念写
真を撮る為に花壇に入る等は至る所で見られ、挙げ句の果てには木の枝を折るような不逞の輩まで出現したと、あきれて書いていた。
C公共マナー向上運動の試行錯誤−−「ガマン賞」
公共バスでの運転手・車掌と乗客のケンカ・罵り合いは、中国のどこの街でも見られる日常風景の一つだが、2月22日付けの春城晩報に面
白い記事が載っていたので紹介したい。
2月4日朝、昆明市63番のワンマンバスに乗ってきた子供連れの男が、料金を払わずに先に席を確保しようとした為、運転手(女性)が注意したところ、逆上して汚い言葉で罵りだした。あまりひどい事を言うので、ある乗客がやめるように注意すると、その乗客とまで言い争いになった。男は罵り続け、「お前の会社に訴えてやる、告発してやる!」と捨てぜりふを残して下車して行ったが、運転手は泣きながらも、一言も言い返さず、運転を続けた。
バス・ステーションに戻り、事務所で泣いているのを見た同僚が問いただして、事の顛末を上司に報告したところ、博覧会をまえにして、折りから運転手・車掌のマナー向上運動をしていたこのバス会社では、「殴られても殴り返さない、罵られても罵り返さない」という会社の方針(?)を忠実に守ったこの女性運転手に、模範例として「ガマン賞」50元の賞金を送る事にした。
記事によれば、この事件の伏線としては、去年3月から昆明市公共交通部門が始めたマナー向上運動の規定の中に、「乗客から訴えを受けた乗務員は、(第一回目から)停職・待機観察処分とする」という厳しい個所があるからだという。しかし、博覧会がまじかに迫り、乗務員のマナー向上を徹底させる為、罰則の強化はしかたの無いことではあるが、乗務員が「ガマン」したからといって、この問題が解決するものではないと、この記事は最後に指摘している。けだし正論ではある。
が、罰則が強化されたからと言って、乗務員はおとなしく「ガマン」しているかというと、そうとは言えないようである。この記事の裏面
には、3番バスの女性運転手が、降り口を間違えた男性乗客に「降り口は後ろ! ブタ小屋のブタじゃあるまいし、自分で出口すら見つけることができないの!」と侮辱していたと、車のナンバーと運行時間・地点入りの密告投書が掲載されていた。
D麗江・玉龍雪山で二度の山火事
雲南各紙の報道によると、3月4日、麗江・玉
龍雪山東南部甘海子と玉湖村の間の山林で大規模な山火事が発生した。地元政府は四千人もの軍人・警官・公務員・農民を動員して消化活動を行ない、三人の犠牲者をだしたが、7日ようやく鎮火したそうである。春城晩報では旅行客には一切影響は無かったと強調していたが、テレビでは、安全の為に5日から停止していたロープーウェイの営業を7日から再開する、とのニュースがしっかりと流れていた。
3月7日、こんどは玉龍雪山北部の培良村で山火事が発生した。千五百人を動員して消化活動を行ない、10日にようやく鎮火した。
なぜか(勿論、何か理由があるのだろうが)、3月20日現在、上記二件の火災焼失面
積が公表されていないので、どのくらいの規模の火災かは不明。
E雲南省二ヶ月半で千件を超える火災発生
3月17日の春城晩報によると、雲南省政府は、今年に入って火災が多発している事から、各関係機関に有効な防火処置と警戒態勢をとることを通
達した。
本年3月15日までの火災件数は、森林火災194件を含めて1064件にも上り、前年度の同時期と比べ、森林火災は67.2%増、火災総件数も22.7%増となった。
原因は異常気象で、もともと暖冬だったうえに、2月に入って異常高温が続き、2月の平均気温は、雲南のほとんどの地区で平年より4〜5℃高くなっている。そして、雨がほとんど降らず、空気が乾燥している上、強風が吹き止まない、という悪条件が重なった為とみられる。
F石屏県城、広南県城、石屏県宝秀鎮が省級歴史文化名城・村に指定される
3月7日の雲南日報によると、あらたに石屏県城、広南県城が省級歴史文化名城に、石屏県宝秀鎮村が省級歴史文化名村に指定された。
雲南省にはこれまでに、昆明・大理・麗江・建水・巍山の五つの国家級歴史文化名城と、騰衝・威信・保山・会澤の省級歴史文化名城、会澤県■姑鎮・禄豊県黒井鎮の省級歴史文化名村があった。(■は施という字の、かたへんをてへんに変えたもの)
私見で恐縮だが、石屏はとても古くていい街で、しぶい茶館があったりして、楽しく過ごした記憶があります。記憶をたどると、なんと四度もこの街に行っている事になります。いったい何しに行ったのだろう!?
雲南にて
いわざわ
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