|
中国青海省西寧市は、多くのイスラム教徒が住む。金曜日の礼拝には、多くの信者が集まり、敬虔な祈りをささげる。
町の郊外に、チベット仏教の塔爾寺という寺院がある。年に2回ある大法会の早朝、巨大なタンカ(仏画)が丘の斜面
に晒され、その真下では僧侶たちが儀式を行い、信者たちが祈りを捧げる。午後は、僧侶たちによる仮面
舞踏が行われる。翌日は、塔爾寺の回りの一周4kmの仏道を、弥勒仏をのせた御輿が練り歩く。大法会に集まる信者はチベット族ばかりではなかった。私が寺院の境内で舞踏が始まるのを待っているとき、ひとりの老人が話しかけてきた。その老人は、遠く内蒙古からやってきたモンゴル族だと言う。何度もこの大法会にきたことがある熱心な仏教徒だった。「来年もやってきますか?」という質問に「死ぬ
までやってくるでしょう」と、彼は笑いながら答えた。
|