新疆ウイグル自治区の西、天山山脈の北、旧ソ連、現在のカザフスタンとの国境近くに、サイラムという名前の高原湖がある。標高は2073mで、まわりは青々とした草原が広がり、カザフ族の人たちが、「ユルト」と呼ぶテントを張って、ウマ、ヒツジ、ラクダなどの放牧をする。 なかには、カシミヤらしき山羊の姿もある。
カザフ族は、漢代に天上山脈北方に住んでいた各遊牧民族が融合してできた民族というのが定説になっている。ただし、カザフという名前が歴史に登場するのは15世紀になってからで、もともとウズベクと名乗る部族集団の一部がキルギス草原で遊牧生活を送り始めたが、その彼らが「自由人」という意味で「カザフ」と呼ばれるようになった。
Copyright 2005 Aoyagi Kenji. All rights reserved.