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烏蘭とチャカ塩湖
   

 那達慕(ナーダム)は「娯楽」を意味するモンゴル語で、一般的には7、8月に行われる。もともと、ナーダムは屈強なモンゴル人たちが武力を競う場所であった。相撲、競馬、弓がその主要内容で、男の3種の「娯楽」と呼ばれる。烏蘭は青海省海西州にあり、モンゴル族ばかりではなく、回族、サラ族、チベット族、漢族が一同に会し、物資交流会を兼ねた大運動会が、5日間にわたって開かれた。
 ナーダムの会場は烏蘭の町から4キロはなれた希里溝湖の回りに広がる草原で、メインとなるグラウンドを中心に、各種競技に参加する選手たちが宿泊するテントや、いろんな商品を売る店舗、食堂、サーカスや見世物小屋など、大小100余りのテントが立ち並ぶ。 開会式では、鼓笛隊、国旗、大会旗を先頭に、民族衣装で着飾った各地の代表が行進する。タール寺(西寧郊外のチベット仏教寺院)からやってきたラマ僧たちや、バイクに乗った男たち、馬に乗った民兵なども行列に参加する。行列が貴賓席の前にせいぞろいし、開会宣言のあと、古い形式の詩だという祈りの言葉がスピーカーからながれた。時々「ウォー!」という歓声があがる。病気をしないで、幸せになるようにという祈りの言葉に対して、みんな「そうだ、そうだ」と答えているのだという。
 
相撲、綱引き、競馬、弓、チェス、民謡のど自慢、珍しいところではラクダの競争もあった。競技それ自体もおもしろいものだったが、回りのテントを一つ一つ覗いていくのも興味の尽きないものだった。ホルマリン漬けの奇形児展覧、性病の怖さを写真と文章で紹介した政府の宣伝など、ギョッとさせられるものもあった。


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