Vol.37
2003年1月1日、水曜日あけまして、おめでとうございます。 みなさん、どんな正月を迎えているでしょうか? 1年たつのは早いものです。昨年はいろんなことがありました。今年もまたいろんなことが起こるでしょう。いいことも悪いことも。とりあえず、今年前半はあいかわらず旅が多くなりそうです。雲南や、メコン河流域、ベトナム、カンボジア、ラオス、タイあたりに行く予定です。 写真業界だけではもちろんないですが、知り合いの写真家や写 真関係の仕事をしている人と会うと、すぐ「不景気」の話になります。最初は、俺もそういう話題が嫌いではありませんでした。「仕事が少ないのは俺ばかりではないんだ」という安心感が生まれたからかもしれません。 でも、最近では「またその話かああ」と、多少うんざりしてしまいます。いや、怒りが込み上げることさえあります。とくに、不景気の話をするその人がちゃんと給料をもらっているサラリーマンならなおさらです。フリーで仕事をしている人たちは大変なのに。(もっとも、そういうリスクを覚悟の上で、自由の身を選んだのですが) 写真家をやめてしまった人の話を聞きました。年収が半減してやめたのだそうです。年収はいくらか?と聞いたら、俺の年収の3倍はあって、愕然としました。それで写 真をやめる理由がどこにあるのか、俺にはさっぱりわかりません。ようするに、儲からないからやめる。一度味わった生活レベルを下げたくない、ということがあるようです。年収が少ないなら少ないなりの生活というものもあるんですけどねえ。(とか言って、本当は負けおしみ?) ひとつ、正月の提案です。「不景気だ、不景気だ」と言ってばかりいては何も始まらないんじゃないかな。もう聞き飽きました。みなさんも、そうでしょう? こういう時代だからこそ、やれることもあるでしょうし。むしろ混沌とした時代には、発想の転換で、マイナスをプラスに変えることだってできるはず。みんなが暗くなっていたら、いつまでたっても、日本は明るくなりませんよ。新しい年を迎えたんですから、せめて明るい夢を持ちたいと思います。 自慢じゃないですが、俺なんかバブルの恩恵もほとんど受けず、ずっとこんな生活を続けてきました。一般 的日本人の中ではかなり低エネルギー消費型の生活レベルです。最近話題になっている「スローライフ」などと聞くと、「癒し」の次は「スローライフ」か? いまさらなんだ、俺なんかずっとそうだったと、多少反発したくなってきますが。 西洋文明と東洋文明とは、800年の周期で盛衰をくり返してきたという説があります。いま、ちょうど、西洋文明が衰えて、東洋文明が勢いを増している時代と言えるのだそうです。単純化して言うと、その西洋文明とは、左脳思考型の物質文明で、東洋文明とは、右脳思考型の精神文明だそうです。 西洋文明によって、今までは物質が豊かになって、人間は幸せを感じてきたかもしれません。でも、もう先がない。これからはもっと、違う生き方があっていい。だれもがそう感じているのではないでしょうか。なるべく物を無駄 に消費しない、ゴミはあまり出さない。便利さだけを過剰に追求しない。地球全体のことに思いを巡らす。とくに貧しい国のことを。 これ以上便利で快適な生活を望んで楽しいでしょうか? 幸せでしょうか? 俺の専門(?)の「旅」について考えると、交通 が便利になったから旅が前よりも楽しくなったか?というと、けっしてそうではなくて、むしろつまらなくなった部分もあるくらいです。「遠くに行きたい」「遠くに行く」ということが、旅の醍醐味であったはずなのに、「地球は狭くなった」と言われる始末。 そろそろ、別な発想でいかなくちゃあね。流行語としての「スローライフ」ではなくて、本当の意味での「スローライフ」を送るためには、まず考え方を変える必要があるでしょう。大量 消費、便利さ追求の「急ぐ生活」から、本物指向と心に余裕を持った「急がない生活」への転換。そして、そのスピード(スローさ、遅さ)は、自分のペースであることが大事です。「マイペース」であることがすなわち「スロー」なことなのです。 青柳 |
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