Vol.13
1月14日、日曜日、晴れ
先日、ある友人がタイに旅立ちました。今回は、部屋を引き払い、長期の海外旅行をするのだそうです。粗大ゴミを出すのを手伝いにいったとき、彼もホットメール(Hotmail)のアドレスを取ったことを知りました。
バックパッカーなら、みんな知っていると思いますが、このMSNで提供しているホットメール(Yahooやgooでも同様のフリーメールサービスがある)は、海外旅行者にとっては大変便利な通 信手段です。まず、自分のパソコンを持つ必要がない。(つまり、自分でインターネット・プロバイダーに契約する必要がない) インターネットに接続できる環境なら、どこからでもメールのやり取りができる。(つまり、メールソフトが要らない) しかも無料。(つまり、嬉しい)
そしてもし自分で契約しているプロバイダーがあるなら、そこに届いているメールも、ホットメール上に呼び出すことができます。だから、知り合いに「外国へ出かけます」と、いちいち連絡しておかなくてもOK。
俺も外国へ出たときは活用しています。簡単な仕事(原稿の手直しくらい)なら、このホットメール上でも何度かやりました。
中国でも、最近では、主要な観光地にはインターネット・カフェがあるし、大きな町のCHINA TELECOMでは、インターネットが使えます。相場は、中国では、1時間8元から15元程度。日本円にすると100円から200円程度です。タイのバンコクでは、1分1バーツです。(料金はだんだん安くなっています) どこのインターネット・カフェでも、パチパチパチとキーボードを打っている旅行者の姿を見かけます。このメールのせいで、絵葉書を出さなくなった旅行者は多いようです。(実は、俺もそうです)
ただ、まだ、日本語は、読めても、打てないというインターネット環境が多いのは仕方のないことでしょう。そんなときは、ローマ字で打つしかありません。あるいは英語で。(ローマ字でメールを打つのは平気なのに、もらったローマ字のメールは面 倒臭くて読まないのですが)
雲南省の昆明のCHINA TELECOMを例にとると、一昨年の暮れは、まだそんな状態でしたが、去年の春には、日本語も打てる環境になっていました。
去年9月に雲南元陽の棚田撮影にいった話は、前のエッセイでも書いていますが、なんとあんな田舎(失礼)でも、ちゃんとインターネットができるのには、驚いてしまいました。電話回線の、直径2ミリにも満たない金属線が、世界中のコンピュータと繋がっていると考えると「便利さ」よりも「不思議さ」がまず先に来てしまうのは、俺だけでしょうか? どうして、こんなところから世界中の情報を知ることができるのか? 不思議でなりません。もう、その理屈を考えても、理解の外ですが。電話でさえ、どうして離れた人の声を聞くことができるのか、正確な理屈は知りません。せいぜい理解できるのは、「糸電話」くらいなものです。
ただ、この9月のときは、なかなかインターネットに繋がらないというトラブルに悩まされました。ちょうどシドニー・オリンピックが開催されていたときです。なんでも、中国人はネット上で、試合の賭け事をやっていたという話をあとで聞きました。だから回線が混雑して、繋がらなかったのだそうです。
ようやく繋がっても、ダウンロードに時間がかかり、1通 のメールを読んで、それに返信するのに、1時間かかるのも珍しくありませんでした。日本でなら、いらいらして、すぐ諦めてしまうところですが、雲南の元陽というド田舎でインターネットに接続できること自体、奇蹟みたいな感じに思えたので、1時間でも、平気で待つことができました。
ある友人が、ふと本音をもらしました。今までなら、外国へ出ると、音信不通 になってしまう(こちらから電話でもしない限り)ので、知りたくないことは知らずに済んだのに、メールでやり取りできるとなると、何か家族にトラブルがあって「すぐ帰ってこい」などとメールで連絡されたら、帰らざるをえなくなってしまうと。知らなかったら、知らなかったで許されるでしょうが、知ってしまったら無理でしょうね。その友人は「メールを開けなかった」と言い張るしかないと言っていましたが。(あくまでも旅行優先のようです)
便利さは、また別の不便さ(?)を呼びさますようです。
青柳
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