Vol.12
2001年1月7日、日曜日、くもり
とうとう21世紀。
子どものころ、「21世紀」なんていう言葉を聞くと、遠い未来の時代で、具体的なイメージはさっぱりありませんでした。ただ、SF小説が好きだったこともあって、コンピュータや宇宙ステーションなんかを漠然と思い浮かべていたかもしれませんが。実際こうして21世紀になってみると、SF小説のような世界が現実になっていくようです。当時の人たちの欲望、願望を先取りした物語がSFですから、時間がたてば、そういうふうになっていくのは当然なのでしょう。
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さて、今年の正月は、久しぶりに山形の実家に帰ってきました。だいたいこの時期はアジアのどこかにいる機会が多いのですが、昨年、今年と日本で正月を迎えることになりました。
正月に田舎に帰ったのは、たぶん15年ぶりくらいだと思います。そして、なんと年末から降り始めた雪は、5日にピークに達し、21年ぶりの豪雪対策室が設けられるほどの大雪に見舞われました。4日と、5日の午前中は、山形新幹線も完全にストップしてしまいました。
3日に東京を出て、6日に東京に帰ってきたのですが、あれだけの雪を経験したのは久しぶりです。一晩で40センチほども積もり、車が埋まってしまって、久しぶりに雪かきを体験しました。日中も、風が強く真っ白な中を運転するのは、多少雪道に慣れていた俺でさえ、恐怖を感じるものでした。
子どものころは、こんな大雪は珍しくなかったような気がします。時には雪が1階を覆ってしまい、2階から出入りしたこともあったようです。小学校はスキー通 学した記憶もあります。でも、温暖化のせいでしょうか、雪はだんだん降らなくなり、降っても積もらなくなってしまいました。だから今回の大雪には、地元の人たちもすっかり驚いているところでした。
ついでに、棚田の写真を撮ろうと、朝日町へでかけました。日本棚田百選に認定されている田んぼが山形県には3か所ありますが、朝日町椹平棚田はその1か所。去年の6月にもいって写 真を撮りました。でも案の定、今回、田んぼは大雪に覆われ、ほとんど畦の段差が見えずに、棚田であることさえよくわからない状態でした。
5日には、銀山温泉へいってみました。「おしん」のロケ地にもなった有名な温泉です。途中、除雪車が出て、かろうじて道は通 れましたが、吹雪の中を走るのはたいへん疲れました。一面真っ白なので、道と路肩の見分けがつかず、しかも滑るので、ヒヤッとすることもしょっちゅうです。それでも、ひっそりとした銀山温泉は、観光客がたくさん来る時期よりも、落ち着いたいい雰囲気をかもし出していました。銀山荘という宿では500円で温泉に入ることもできました。雪景色を見ながら露天風呂につかって、日本文化を満喫しました。
そのほか、村山市の「そば街道」で、そば粉100%の田舎そばを食べました。ぼそぼそして太くて黒くて堅いそばですが、これがそぱだと思って育ってきた人間には、小麦粉が混ざった柔らかくて白っぽいそばは、そーめんかひやむぎに思えてしまい、美味しいと感じなくなっています。舌が肥えているわけではありません。単なる慣れでしょう。また河北町には「肉そば」というものがあって、こちらはとり肉の入ったスープのそばですが、あんな吹雪の中でも、やっぱりそばは冷たいものに限ります。これも慣れでしょうが、やっぱり冷たいそばはうまい!!!
温泉、そば、雪と、21世紀は日本の雪国からのスタートになりました。どんな年になるのか、楽しみです。まだ初詣でにいってないので、そのうちいって、おみくじをひいてこよう。
青柳
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