アジアの棚田を撮り続けてきた青柳健二の写
真集が、2004年7月23日に平凡社から出版されました。
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| 『アジアの棚田
日本の棚田 オリザを旅する』
平凡社刊 B5変型判 112ページ |
★2006年「新田舎人」第49号でインタビューと共に紹介。 |
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[目次] 中国・韓国の棚田 雲南省・元江、元陽、大理、富寧 東南アジアの棚田 インドネシア・バリ、スラウェシ、ジャワ 日本の棚田 長崎県福島町土谷 「オリザ」とは、「稲」の学名(ラテン名)です |
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| 夏に雨が降るアジアの風土に適した稲は、それぞれの地方で独特の景観を作っている。平地の水田の整然と田植えされた稲、急斜面 の畑に植えられた陸稲、デルタの湿地帯の浮き稲、そして山間部の棚田の稲・・・。日本で「棚田」「千枚田」と呼ばれる階段状の水田を中心に、アジアの稲作地帯を訪ねた。 なお、「オリザoryza」とは、ラテン語で「稲」の学名のことである。 | |
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| 美しい曲線を作ろうと意識して作ったのではない。ひとりひとりの農民が自然に従い、また闘ってきたことが、畦道の曲線に結果
としてなった。棚田を見ると、人間の偉大さ、ちっぽけさ、勤勉さ、しぶとさなどが、複雑な思いとなって沸き起こってくる。自然と人間とのぎりぎりの関係、せめぎあいとでも言おうか、それが曲線に現れているような気がする。 それは人間の生理に訴える形でもある。しばらく棚田を見つめていると、人体内部の組織や細胞の形にも見えてくるのだ。体内を顕微鏡で探したら、こんな風景がどこかにあるのではないか。そんなふうに思わせる形だ。畦道の曲線は、自然とは言えないが、自然を無視した人工でもない。人間が造り上げたにもかかわらず、やはり大きな自然というものからは逃れられない、いや、むしろその自然にさからわなかったからこそ、自然界の形に似てきたということなのかもしれない。 |
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| 中国雲南省で棚田に出会い、アジア各地の農村地帯を歩くようになり、とうとう日本の「棚田百選」すべてまわり、最後には山形県の棚田に辿り着いた。私の生家から車で20分のところに「棚田百選」に選ばれた朝日町椹平と山辺町大蕨棚田がある。 まわりまわって辿り着いたのが、生まれ故郷というのも不思議な縁だ。外をまわってあらためて自分の生まれ故郷を眺めると、新鮮であり、こんなに良いところだったのかと思う。 それにしても、棚田に出会わなかったら、こうして生まれ故郷の田舎を撮影することもなかったわけで、棚田はそのきっかけを作ってくれた恩人でもある。棚田を作っている人たちに、心からありがとうと言いたい。 |
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